第12回医薬品・医療機器等対策部会
◎ 医療機器の製造販売業者等による対策の必要性が低いと考えられたヒヤリ・ハット事例(人工呼吸器関連・その他)
具体的内容 | 背景・要因 | 関与した機器の種類 | ||
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1 | 電源に関する事例 | 警報アラームが鳴ったので看護師が訪室すると、アラーム表示が表示されており、内部バッテリーによる動作を示す部分に黄ランプがつい ていた。電源を確認すると少し浮いている状態だった。コンセントを差し直すとアラームが消えた。 |
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人工呼吸器 |
2 | 人工呼吸器をベッドより車椅子へ搭載後、外部バッテリーコードに接続されていないことを発見した。 |
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人工呼吸器 | |
3 | 人工呼吸器を車椅子へ搭載後、内部バッテリーで作動していることを発見した。 |
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人工呼吸器 | |
4 | 酸素供給に関する事例 | 中央の酸素ボンベの酸素量が少なくなっていた。 |
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酸素中央配管(雑品?) |
5 | 酸素バルブより酸素が漏れていた。 |
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酸素バルブ | |
6 | アンビュバッグによる人工呼吸を行いつつ入浴をすませた後、夜勤帯看護師が酸素が送気されておらず、高濃度の酸素が供給されていない 事を発見した。 |
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人工呼吸器 | |
7 | 酸素コードが外れていた。 |
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麻酔器 | |
8 | 回路に関する事例 | 人工呼吸器「サーボ」(人工呼吸器の機種のひとつ)作動点検時、使用しているトランスデューサーの組み合 わせ番号の不一致が判明した。 |
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人工呼吸回路 |
9 | ウォータートラップ(人工呼吸器の回路内の結露を取り除く装置)がわずかに傾いてセットされていた。 |
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人工呼吸回路 | |
10 | 人工呼吸器と気切(気管切開)チューブの接続が外れていた。患者は強く咳をしていた。 |
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気管切開チューブ 人工呼吸回路 |
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11 | 呼気と吸気が逆に接続されていた。 |
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人工呼吸器 人工呼吸回路 |
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12 | 圧センサーと温度センサーを逆に取り付けてしまった。 |
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人工呼吸回路 | |
13 | バルブの位置間違い。 |
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人工呼吸回路 | |
14 | 吸引を実施していたら、人工呼吸器より通常聞かれないリーク(漏出)音がした。背面の酸素・圧縮空気ホースの接続部からリーク音が聞 かれ、手を当てるとエアーリークが確認された。 |
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人工呼吸器 | |
15 | 23時の巡視時に、サーボ(機種の名称)呼気回路より空気漏れがあり、ME(MedicalEngineer:臨床工学技士)室より 回路一式が入った滅菌袋を持参しその中の短い蛇管を取り出し交換した。翌朝滅菌袋の滅菌テープの色から未滅菌の袋であることが分かった。 |
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人工呼吸回路 | |
16 | 回路交換を開始してすぐに、回路途中の接続部が外れてしまったために、手順が分からなくなってしまった。代替補助呼吸をしていなかっ たため、呼吸状態が一時低下した。 |
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人工呼吸回路 | |
17 | 技師が病棟に着いてから約30分の間、呼吸器を準備するのに時間がかかり、使用できなかったため、アンビュバックによる人工呼吸を行 わねばならなかった。 |
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人工呼吸器 人工呼吸回路 |
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18 | 気管内吸引後、呼吸器回路と気管カニューレを固定するストロングホールドが外れたままになっていた。 |
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気管カニューレ 人工呼吸回路 |
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19 | 患者のベッドを挙上させることにより、人工呼吸器の回路が屈曲した。 |
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人工呼吸回路 | |
20 | 気道内圧チューブが外れていた部分にキャップをした。 |
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人工呼吸回路 | |
21 | 回路交換後、再度回路チェック施行したが、テストバックをつけ、リークチェックをするという事を知らず行っていなかった。 |
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人工呼吸器 人工呼吸回路 |
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22 | 空気の漏れるような音がした為、接続部の点検を実施。換気量や酸素飽和度に変化がないため様子をみていたが、再び空気漏れのような音 がしたため回路を点検すると、空気漏れを感じたため、医師と共に回路の交換を行った。呼吸器のセルフチェックでは認できない程度のわずかなリークであっ た。 |
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人工呼吸回路 | |
23 | 加温加湿器に関する事 例 | 加温加湿器を非侵襲モードで使用時、瞬間停電にて初期設定モードに切り替わり、侵襲モードに切り替わったままで経過した。 |
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加温加湿器 |
24 | 人工呼吸器を人工鼻より加温・加湿器に変更した時、加温/加湿器の電源を入れ忘れた |
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加温加湿器 | |
25 | 設定 ・操作部に関する事例 | 人工呼吸器で呼吸管理中の児が処置中に酸素飽和濃度が低下したために酸素を一時的に増量した。 設定変更時に「入力」ボタンを押さなかったため、設定が変更されていなかった。 |
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人工呼吸器 |
26 | ASB(asisstedspontaneousbreathing:自発補助呼吸)圧をPEEP(positive end expiratorypressure:呼気終末気道陽圧)より高く設定していなかったため、設定した条件では圧支持換気がなされていなかった。 |
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人工呼吸器 | |
27 | 呼吸器の設定は「SIMV4+PS4、PEEP4、MV4.5、F10、トリガー2」で呼吸管理していた。血液ガス像からCO2の貯 留が認められたため、SIMVを2Oへ変更して経過をみていた。強制換気が入っていなかった。 |
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人工呼吸器 | |
28 | 吸引時FiO2(fractionalconcentration of O2 in the inspiratory gas:吸入酸素濃度)を100%にし、その後35%に戻すのを忘れた。 |
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人工呼吸器 | |
29 | 稼動良好であったが、リザーバーバッグが膨らまなかった。側面パネルスイッチがOFFになっていた。 |
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人工呼吸器 | |
30 | 申し送った量と設定している量が違っていた。 |
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人工呼吸器 | |
31 | 夜間のみ呼吸器を装着しCPAP(ContinuousP・sitive Airway Pressure:持続陽圧呼吸療法)で呼 吸管理を行っていた。呼吸機後面のスイッチがONになっていなかった。 |
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人工呼吸器 | |
32 | PEEP(positiveendexpiratorypressure:呼気終末軌道陽圧)を「10cmH2O」に設定するはず が、「16cmH2O」になっていた |
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人工呼吸器 | |
33 | PS(pressure support)の設定が「10cmH2O」から「6cmH2O」になっていた。 |
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人工呼吸器 | |
34 | 16時40分、主治医から呼吸器設定変更(FiO2:吸入酸素濃度、0.3から0.5へ)を指示簿で出されたが、呼吸器の設定操作が できていなかった。 |
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人工呼吸器 | |
35 | 人工呼吸器の流量設定が誤っており、家族に指摘されるまで気付かなかった。 |
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人工呼吸器 | |
36 | IPAP(inspiratory positive airway pressure:吸気時気道内陽圧)14が24になっていた。 |
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人工呼吸器 | |
37 | 人工呼吸器を慌てて設定した。その際ベンチレーションモードのつまみの位置が中途半端であったためTV(Tidal volume: 1回換気量)等の測定値が出なかった。 |
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人工呼吸器 | |
38 | 人工呼吸器点検中、1回換気量が1480mLと高値を示す。吸引を行い装着すると200前後に表示あり。数時間後再度1回換気量が 900-2000mLと異常高値を表示した。 |
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人工呼吸器 人工呼吸回路 |
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39 | 気管切開にて人工呼吸器PLV(人工呼吸器の機種の名称)装着患者さんの気管カニューレ交換時、呼吸器低圧アラーム鳴りベッド反対側 から手を伸ばし、消音ボタンを押しカニューレのガーゼ固定時、呼吸器がスタンド台より落下する。患者様には呼吸器接続されていなかった。 |
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人工呼吸器 | |
40 | 人工呼吸器関連以外の 事例 | 保育器の加温加湿器が高値を示していたため、加温加湿槽の水を抜き、しばらく様子を見たが、改善がなかったため一度クベース(保育 器)の電源を切った。再度電源を入れ、加温加湿器の様子を見ていた。そのとき、保育機内に流れていた酸素流量はリセットされ、再起動しなければ稼動されな い状態だった。そのまま1時間ほど経過し、次の勤務者に申し送りをしたところ、保育器内に酸素が流れていなかった間には児に大きなバイタルサインの変動は なかった。本来は酸素が流れることにより、保育機内酸素濃度は30%であるべきところ、保育機内に酸素が流れていなかったことから室内と同じ21%の状態 だった |
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保育器 |
41 | 気管内洗浄の準備時、アンビュバッグがふくらまないことを確認。ヒューミディファイヤーアダプター(加湿機能を有するアダプター)の 所から気流がほとんど出ていなかった。アダプター交換時、使用されていたアダプターのゴム弁が間違ったところに取り付けられていることに気づいた。速やか に交換を終え、リザーバーが膨らむことを確認し洗浄を行った |
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加温加湿器? | |
42 | 24時間持続点滴の患者の輸液ポンプが2時間止まっていることが、時間チェック時に発見された。準夜勤務 中0時に最終輸液量を確認し、計算し時間設定を変更したが、電源をONにするのを忘れていた。深夜勤帯の看護師が2時の時間チェック時に輸液量が減ってい ないことに気付き発見した。 |
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輸液ポンプ | |
43 | シリンジポンプを用いて(ビソルボン1A+生食20mL)を投与したが、三方活栓を開放し忘れたため投与 されていなかった。5分後にシリンジポンプの過負荷アラームが鳴り、三方活栓の誤操作に気付いた。 |
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三方活栓 | |
44 | 痛みのコントロールの為、「塩酸モルヒネ」1Aと生食15mlを0.2ml/時間の速度で微量注入器で持 続皮下注していたところ、8時間後にそれまでに注入する量が正確に注入されていない事実に気付いた。微量注入器の作動のランプは点滅していた。 |
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シリンジポンプ? | |
45 | インスリンの専用注射針の種類を本来「BDマイクロファインプラス」を渡すべきところ、別のインスリン注射器製品の専用注射針である 「ペンニードル」を処方してしまった(ペンニードルは装着できない)。患者家族より連絡があり交換した。 |
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医薬品・ワクチン注入用針 |