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一般に、手術後患者の栄養保持に用いることができるが、特に長期にわたり、経口的食事摂取が困難な場合の経管栄養補給に使用する。
本剤を術後に投与する場合、胃、腸管の運動機能が回復し、水分の摂取が可能になったことを確認すること。
通常、標準量として成人には1日1,000~1,667mL(1,200~2,000kcal)を経管又は経口投与する。経管投与では本剤を1時間に62.5~104mL(75~125kcal)の速度で持続的又は1日数回に分けて投与する。経口摂取可能な場合は1日1回又は数回に分けて経口投与することもできる。ただし、通常、初期量は333mL/日(400kcal/日)を目安とし、低速度(約41.7mL/時間(50kcal/時間)以下)で投与する。以後は患者の状態により徐々に増量し標準量とする。なお、年齢、体重、症状により投与量、投与濃度、投与速度を適宜増減する。特に投与初期は、水で希釈して投与することも考慮する。
下痢の増悪をきたすおそれがある。
膵炎が増悪するおそれがある。
水分バランスを失いやすい。
投与しないこと。高窒素血症などを起こすおそれがある。
投与しないこと。肝性昏睡などを起こすおそれがある。
投与する場合は、用法及び用量に留意し、本剤によるビタミンAの投与は5,000IU(1,500μgRE)/日未満に留めるなど必要な注意を行うこと。外国において、妊娠前3カ月から妊娠初期3カ月までにビタミンAを10,000IU(3,000μgRE)/日以上摂取した女性から出生した児に、頭蓋神経堤などを中心とする奇形発現の増加が推定されたとする疫学調査結果1) がある。
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした有効性・安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
投与量、投与濃度、投与速度に注意して投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。
ワルファリン
ワルファリンの作用が減弱することがある。
フィトナジオン(ビタミンK1)がワルファリンの作用に拮抗するため(本剤はフィトナジオンを29μg/250mL含有する)。
血圧低下、意識障害、呼吸困難、チアノーゼ、悪心、胸内苦悶、顔面潮紅、そう痒感、発汗等があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5%以上
0.1~5%未満
消化器
下痢(40.7%)、便秘(15.3%)、腹部膨満(10.2%)、腹痛
腹水、悪心、門脈ガス血症
代謝・栄養
低ナトリウム血症、高カリウム血症
肝臓
肝機能異常
呼吸器
乳び胸
血液
γ-グルタミルトランスフェラーゼ増加、血中アルカリホスファターゼ増加
血中カリウム増加、アラニンアミノトランスフェラーゼ増加、血中ブドウ糖増加、好酸球数増加、肝機能検査異常
尿
尿量減少
食道癌手術又は胃癌全摘術後患者で栄養保持を必要とするが、十分な経口的食事摂取が困難で、経管栄養補給を必要とする本剤群の安全性評価対象患者59例中に、手術後3日目より手術後12日目の10日間、本剤又は比較対照薬を投与した第III相比較試験において、主要評価項目であるRTP(Rapid turnover protein)は、両群ともに同様の推移を示した2) 。安全性評価対象59例中43例(72.9%)に副作用がみられた。主な副作用は下痢24例(40.7%)、便秘9例(15.3%)、腹部膨満6例(10.2%)、腹痛5例(8.5%)等の消化器症状及び低ナトリウム血症4例(6.8%)、高カリウム血症3例(5.1%)であった。主な臨床検査値の異常はγ-グルタミルトランスフェラーゼ増加が5例(8.5%)、血中アルカリホスファターゼ増加が4例(6.8%)であった。
本剤はタンパク質、炭水化物、脂質、電解質、エネルギー、ビタミン、ミネラル及び水分の補給効果を示す。
本剤の主な糖質源はデキストリンと精製白糖(ショ糖)で、250mL中39.6g(エネルギー構成比53%)を含有する。
本剤250mL中の水分量は203mLである。
24缶[250mL(缶)×24]
1) Rothman,K.J. et al.、The New England Journal of Medicine、1995、333(21)、1369
2) 福島亮治,ほか、日本外科系連合学会誌、2014、39、840
3) アボットジャパン合同会社社内資料:安定性に関する資料(承認年月日:2014.3.24)
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