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ゼノンコールド

処方せん医薬品かどうか不明(企業未登録)

添付文書番号
企業コード
作成又は改訂年月
日本標準商品分類番号
承認等
一般的名称
3.組成・性状
3.1組成
3.2製剤の性状
4.効能又は効果
6.用法及び用量
7.用法及び用量に関連する注意
8.重要な基本的注意
9.特定の背景を有する患者に関する注意
9.5妊婦
9.6授乳婦
9.7小児等
9.8高齢者
11.副作用
11.2その他の副作用
13.過量投与
14.適用上の注意
16.薬物動態
16.3分布
17.臨床成績
17.1有効性及び安全性に関する試験
17.2製造販売後調査等
18.薬効薬理
18.1測定法
19.有効成分に関する理化学的知見
20.取扱い上の注意
22.包装
23.主要文献
24.文献請求先及び問い合わせ先
26.製造販売業者等

ゼノンコールド

添付文書番号

7290704G1035_1_03

企業コード

100329

作成又は改訂年月

2020年10月改訂(第1版、新記載要領)

日本標準商品分類番号

877290

承認等

ゼノンコールド

販売名コード

YJコード

7290704G1035

承認番号等

承認番号

20800AMY10117000

貯法・有効期間

貯法

室温保存(40℃以下)

有効期間

3年

一般的名称

キセノン

3. 組成・性状

3.1 組成

成分:キセノン(非放射性) 含量::99.9vol%以上 充填量:8L

ゼノンコールド

3.2 製剤の性状

剤型:吸入用ガス剤 色・臭:無色 無臭

ゼノンコールド

4. 効能又は効果

X線CTを用いた局所脳血流量及び局所脳血流分布の測定

6. 用法及び用量

本剤をコールドキセノンガス吸入装置ジートロン(AZ-720シリーズ)に装着し使用する。

通常、成人に対して以下の方法により使用する。

本剤と空気及び酸素を混合し、キセノン濃度30~35vol%としたものを呼吸マスク等を通じて約4~8分間〔キセノン(非放射性)として約7L〕吸入させる。

この際、酸素濃度は、最低21vol%を確保すること。なお、吸入時間及び量は、年齢、体重により適宜増減する。その後空気に切り換えて約10分間吸入させる。

本剤の吸入開始から空気の吸入終了までX線CT装置により脳組織内のキセノン量を継続測定し、コンピュータープログラムにより演算して、局所脳血流量及び局所脳血流分布を求める。

7. 用法及び用量に関連する注意

  1. 7.1 本剤の使用にあたっては、用法及び用量を厳守し、使用量は必要最小限にとどめること。
  2. 7.2 本剤により検査を行う場合は、患者の状態を良く観察すること。本剤の使用中は酸素濃度の観察を行い、酸素濃度は21vol%以上を確保すること。

8. 重要な基本的注意

  1. 8.1 本剤自体、麻酔作用を示すため、用法・用量には注意すること。
  2. 8.2 麻酔作用発現時には吸入を中止する等医師の適切な処置を受けること。

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.5 妊婦

診断上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤投与の際にはX線照射が伴う。

9.6 授乳婦

診断上の有益性及び母乳栄養の有効性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

用量に留意すること。一般的に生理機能が低下している。

11. 副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。1)2)3)

11.2 その他の副作用

0.5%~5%未満

頻度不明

消化器

嘔気、嘔吐

唾液増加

中枢神経系

意識状態変化

呼吸抑制

四肢のしびれ

頭痛

めまい

精神状態変化

呼吸器

 咳

特殊感覚器

嗅覚錯誤

吸入中発現 : 嘔気、嘔吐、唾液増加、意識状態変化、呼吸抑制、精神状態変化、めまい、頭痛、
四肢のしびれ、咳、嗅覚錯誤。
吸入後発現 : 嘔気、嘔吐、意識状態変化、呼吸抑制、精神状態変化、めまい、頭痛、四肢のしびれ。

13. 過量投与

  1. 13.1 症状 高濃度で、麻酔作用4)を示す。
  2. 13.2 処置 清浄空気を吸入させるか、酸素吸入又は人工呼吸を行う等適切な処置を行うこと。

14. 適用上の注意

14.1 薬剤投与時の注意

  1. 14.1.1 所定の吸入装置以外の装置では、使用しないこと。
  2. 14.1.2 本剤は吸入のみに使用すること。
  3. 14.1.3 容器は吸入装置に確実に挿入及び装着して使用すること。

16. 薬物動態

16.3 分布

  1. 16.3.1 犬の脳及び他の身体組織中のキセノンの濃度変化

 本剤を吸入後、主に脳の各部分(大脳皮質、尾状核、視床下部、延髄)に吸収分布し、それ以外、副腎、肝臓、脾臓にも分布する。5) 吸収量は、時間と共に増加し、脳各部分は2~6分吸入でほぼ飽和するが、白質は20分程度で飽和する。また副腎にもよく分布し、10分後には脳組織を上回る。他の組織では、ゆっくりと増加する。6)

17. 臨床成績

17.1 有効性及び安全性に関する試験

17.1.1 国内第Ⅲ相臨床試験

 承認時実施された国内12施設、有効評価症例合計136名を対象として局所脳血流を測定した結果、非常に明瞭な画像が得られ、診断が容易等「著効」が44名(32.3%)、明瞭な画像が得られ診断が比較的容易等「有効」が81名(59.5%)、画像が得られ、診断が可能等「やや有効」が8名(5.8%)と判断され、合計133名(97.7%)に有効性が認められた。副作用発現頻度としては、嘔気3.6%((5/137例)、意識状態変化1.4%(2/137例)、頭痛1.4%(2/137例)、嘔吐0.7%(1/137例)、呼吸抑制0.7%(1/137例)、四肢のしびれ0.7%(1/137例)であった。

17.2 製造販売後調査等

17.2.1 国内製造販売後臨床試験

 再審査時、実施された国内72施設、有効評価症例合計401名を対象として局所脳血流を測定した結果、非常に明瞭な画像が得られ、診断が容易等「著効」が173名(43.1%)、明瞭な画像が得られ診断が比較的容易等「有効」が188名(46.8%)、画像が得られ診断が可能等「やや有効」が31名(7.7%)と判断され、合計392名(97.7%)に有効性が認められた。

18. 薬効薬理

18.1 測定法

18.1 測定法

 本剤を吸入することにより、血液を介して各組織へキセノンが吸収分布する。その組織中に吸収されたキセノン濃度によりX線の透過率が変わる。X線CT装置を用いて、脳組織のキセノンの変化を測定演算することにより、局所脳血流量及び局所脳血流分布を求めることができる。7)このキセノン吸入X線CT法では、血流値の局所性及び定量が正確にでき、また、血液脳分配係数の実測も出来るという点が特徴である。

18.2 麻酔作用

 本剤は高濃度で麻酔作用を示し、局所脳血流量の低下が認められる。8)9)

19. 有効成分に関する理化学的知見

一般的名称

キセノン(Xenon)

分子式

Xe(分子量:131.29)

性状

空気中にごく微量 (9×10-6 vol %) 存在する。

不活性ガスで無色、無臭である。

密 度 5.897g/L(0℃, 101.3kpa)

比 重 4.42(空気=1, 0℃, 101.3kpa)

沸 点 -108.1℃

融 点 -111.8℃

臨界温度 16.58℃

臨界圧力 5.92Mpa

燃 性 極めて安定で不活性ガスであり全く燃えない。

溶解性 本剤1mLは、温度20℃、気圧101.3kpaで水9.2mLに溶ける。

20. 取扱い上の注意

  1. 20.1 容器は常に室温(40℃以下)に保ち、直射日光、裸火、暖房やボイラーなど高温にさらされるような熱源の近くを避けること。
  2. 20.2 容器は、粗暴な取り扱いをせず、且つ衝撃、転落に注意すること。
  3. 20.3 使用後の容器は、穴をあけて捨てること。
  4. 20.4 容器は常に室温(40℃以下)に保ち、火気等の熱源から離れた所で貯蔵すること。
  5. 20.5 容器からガス漏れのある場合、風通しの良い場所において、販売店に連絡すること。

22. 包装

包装単位 : 8L充填(ゲージ圧0.92Mpa)

容器 : 金属製(アルミ製)ディスポーザブル容器(内容積0.8L)

24. 文献請求先及び問い合わせ先

安西メディカル株式会社

〒141-0033 
東京都品川区西品川3丁目6番25号

(連絡先 電話03-3779-1611

      FAX03-3779-6606)

26. 製造販売業者等

26.1 製造販売元

安西メディカル株式会社

〒141-0033 東京都品川区西品川3丁目6番25号

〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-3-2 新霞が関ビル

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