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〈フルオロメトロン点眼液0.02%「NIT」〉外眼部の炎症性疾患(眼瞼炎、結膜炎、角膜炎、強膜炎、上強膜炎等)〈フルオロメトロン点眼液0.1%「NIT」〉外眼部および前眼部の炎症性疾患(眼瞼炎、結膜炎、角膜炎、強膜炎、上強膜炎、虹彩炎、虹彩毛様体炎、ブドウ膜炎、術後炎症等)
用時よく振りまぜたのち、通常1回1~2滴、1日2~4回、点眼する。年令、症状に応じ適宜増減する。
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。症状が増悪するおそれがある。また、角膜穿孔を生ずるおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。長期・頻回投与を避けること。
特に2歳未満の場合には、慎重に投与すること。小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
一般に生理機能が低下している。
連用により、数週後から眼内圧亢進、緑内障があらわれることがある。
角膜ヘルペス、角膜真菌症、緑膿菌感染症等を誘発することがある。
角膜ヘルペス、角膜潰瘍又は外傷等に投与した場合には穿孔を生ずることがある。
長期投与により、後嚢下白内障があらわれることがある。
頻度不明
眼
眼刺激、結膜充血、角膜沈着物、眼瞼炎、眼瞼皮膚炎
下垂体・副腎皮質系機能(長期連用した場合)
下垂体・副腎皮質系機能の抑制
皮膚
発疹
その他
創傷治癒の遅延
患者に対し以下の点に注意するよう指導すること。
0.1%3H-フルオロメトロン懸濁液25μLをウサギに点眼すると、眼組織フルオロメトロン濃度は角膜では5分後に、房水では45分後にそれぞれ1.99μg/g、0.16μg/gのピークを示した。点眼30分後の各組織濃度は、角膜1.544μg/g、球結膜0.738μg/g、虹彩0.320μg/g、強膜0.178μg/g、房水0.154μg/gであった。また、フルオロメトロンの眼組織からの消失速度は、デキサメタゾン、プレドニゾロン酢酸エステルに比べて速かった1)。
外眼部疾患患者57例(有効性解析対象集団49例)を対象に、0.02%、0.01%フルオロメトロン点眼液注1) 又は0.1%酢酸プレドニゾロン点眼液を1回1~2滴、1日3~4回点眼した結果、有効率(やや有効以上)は表1のとおりであり、3薬剤間で有意差は認められなかったが、有効率は0.02%フルオロメトロン点眼液群がもっとも高かった。また、眼疾患患者192例(有効性解析対象集団174例)を対象に、0.1%、0.05%フルオロメトロン点眼液注1) 又は0.5%酢酸プレドニゾロン点眼液を1回1~2滴、1日3~4回点眼した結果、有効率(やや有効以上)は表2のとおりであった2)。
表1 総合判定による有効率(やや有効以上)
0.02%フルオロメトロン点眼液群
0.01%フルオロメトロン点眼液群注1)
0.1%酢酸プレドニゾロン点眼液群
外眼部疾患
100.0%
86.7%
94.1%
表2 総合判定による有効率(やや有効以上)
0.1%フルオロメトロン点眼液群
0.05%フルオロメトロン点眼液群注1)
0.5%酢酸プレドニゾロン点眼液群
91.3%
87.0%
前眼部疾患
71.4%
66.7%
81.3%
術後炎症
80.0%
88.2%
合計
82.5%
82.8%
89.8%
フルオロメトロンは合成副腎皮質ホルモンで、天然の糖質コルチコイドと同じ機序により抗炎症作用を発現する3)。糖質コルチコイドは受容体に結合して特定の遺伝子の転写を開始あるいは阻害する。その結果、起炎物質の生合成抑制と炎症細胞の遊走抑制により抗炎症作用を現すと考えられる4)。
フルオロメトロン点眼液をウサギのフェリチンあるいはウシ血清蛋白による実験的ブドウ膜炎に用いると、同濃度のデキサメタゾン点眼液と同等の炎症抑制効果を示した5),6)。
フルオロメトロン点眼液0.02%「NIT」とフルメトロン点眼液0.02%の効果を界面活性剤による家兎実験的急性炎症モデルを用いて、Draize法に準じた炎症強度により評価した。分散分析を行った結果、両群に有意差は認められず、生物学的に同等であると判断された7)。
フルオロメトロン点眼液0.1%「NIT」とフルメトロン点眼液0.1%の効果をマスタードオイルによる家兎実験的急性炎症モデルを用いて、Draize法に準じた炎症強度により評価した。分散分析を行った結果、両群に有意差は認められず、生物学的に同等であると判断された8)。
フルオロメトロン(Fluorometholone)
9-Fluoro-11β,17-dihydroxy-6α-methylpregna-1,4-diene-3,20-dione
C22H29FO4
376.46
フルオロメトロンは白色~淡黄白色の結晶性の粉末で、においはない。ピリジンに溶けやすく、メタノール、エタノール(99.5)又はテトラヒドロフランに溶けにくく、水又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
本剤は、保管の仕方によっては振り混ぜても粒子が分散しにくくなる場合があるので、上向きに保管すること。
1) Yamauchi H, et al.:Jpn.J.Ophthalmol.1975;19(4):339-347
2) 石川哲ほか:医学のあゆみ.1974;88(10):442-449
3) 第十八改正日本薬局方解説書(廣川書店).2021:C4848
4) 第十八改正日本薬局方解説書(廣川書店).2021:C4346
5) Gnad HD, et al.:Ophthalmic.Res.1973;5(4):204-214
6) 山内秀泰ほか:日本眼科紀要.1973;24(9):969-979
7) フルオロメトロン点眼液0.02%「NIT」の生物学的同等性試験
8) フルオロメトロン点眼液0.1%「NIT」の生物学的同等性試験
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