当ウェブサイトを快適にご覧いただくには、ブラウザのJavaScript設定を有効(オン)にしていただく必要がございます。
処方箋医薬品注)
特定生物由来製品
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
本剤を添付の日局注射用水全量で徐々に溶解し、直接静注するか、点滴静注する。直接静注の場合は、緩徐に行う。
通常、成人には1,000~1,500国際単位を投与する。本剤投与後、数時間以内に効果の発現が認められないか、あるいは、不十分な場合には、500~1,000国際単位を追加投与する。また、24時間後でも症状の改善が不十分な場合には、その症状に応じて繰り返し投与する。
通常、成人には侵襲を伴う処置前の6時間以内に1,000~1,500国際単位を投与する。
ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、発熱と急激な貧血を伴う重篤な全身症状を起こすことがある。
ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、持続性の貧血を起こすことがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。生殖発生毒性試験は実施していない。また、本剤の投与によりヒトパルボウイルスB19の感染の可能性を否定できない。感染した場合には胎児への障害(流産、胎児水腫、胎児死亡)が起こる可能性がある。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児を対象とした臨床試験成績は得られていない。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
頻脈、血圧上昇、血圧低下、潮紅、じん麻疹、呼吸困難、頭痛、めまい、悪心等が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。なお、アナフィラキシーは遺伝性血管性浮腫の発作と同様の症状を示すため、観察を十分に行うこと。
頻度不明
過敏症
発疹、発熱、発赤等
投与部位
注射部位反応
溶解時に著しい沈殿の認められるものは投与しないこと。
海外において、体外循環下の心臓外科手術の前後でのCapillary Leak Syndrome(毛細血管漏出症候群)を予防又は治療するために本剤を投与した場合において、致死的な血栓症を発現したとの報告がある。(承認外用法・用量)
遺伝性血管性浮腫患者に本剤を投与したときの最高血中濃度到達時間、血中半減期、回収率、上昇率は以下のとおりである1) (外国人データ)。
18歳未満(6例)
18歳以上(19例)
投与量(国際単位/kg)
平均±標準偏差
16.2±4.9
15.2±3.3
最高血中濃度到達時間(hr)
中央値(範囲)
0.6(0.1-2.0)
1.0(0.3-32.0)
血中半減期(hr)
32.9(7.3-70.5)
39.1(19.4-90.4)
回収率(%)注3)
98.2(69.2-106.8)
74.8(57.2-195.9)
上昇率(%/国際単位/kg)注4)
2.2(1.7-2.6)
2.0(1.5-5.1)
遺伝性血管性浮腫の急性発作治療を対象とした国内臨床試験において、急性発作を発症した患者3例に1,000~2,500国際単位を投与した結果、全症例とも有効以上であった。総投与例7例中、本剤との因果関係が疑われる副作用は認められなかった。また、本剤に起因すると思われる臨床検査値異常も認められなかった2),3) 。
遺伝性血管性浮腫の急性発作治療を対象とした市販後の使用成績調査において、有効性及び有用性解析対象症例70例における改善率は87.1%(61/70例)、有用率は92.9%(65/70例)であった。安全性解析対象症例77例における副作用発現頻度は2.6%(2/77例)であり、発現した副作用はALT、Al-Pの上昇各2件、AST、γ-GTPの上昇、好酸球増多各1件であった。
C1-インアクチベーターは分子量105kDaの糖蛋白であり、プロテアーゼC1r及びC1sを不活化することで補体活性化経路を阻害する。また、血液凝固第XIIa因子、血漿カリクレインに対して阻害作用を有する。本剤は遺伝性血管性浮腫において欠如しているC1-インアクチベーターを補充することにより治療効果を示す4),5) 。
本剤は特定生物由来製品に該当することから、本剤を投与又は処方した場合は、医薬品名(販売名)、その製造番号(ロット番号)、投与又は処方した日、投与又は処方を受けた患者の氏名、住所等を記録し、使用日から少なくとも20年間保存すること。
1バイアル(日局注射用水10mL×1バイアル、薬液用両刃針添付)
1) Martinez-Saguer, I., et al.:Transfusion, 50(2), 354, 2010
2) 児玉順三 他:診療と新薬, 24(10), 2041, 1987
3) 笹田昌孝 他:産婦人科の進歩, 42(1), 124, 1990
4) Agostoni, A., et al.:J. Allergy Clin. Immunol., 114(3), S51, 2004
5) Davis III, A.E., et al.:Mol. Immunol., 45(16), 4057, 2008
CSLベーリング株式会社くすり相談窓口
〒107-0061 東京都港区北青山一丁目2番3号
電話:0120-534-587
CSLベーリング株式会社
東京都港区北青山一丁目2番3号
献血又は非献血の区別は製剤の安全性の優劣を示すものではありません。この表示区別は、下記の手順に従って決められています。
注意:添付の薬液用両刃針の包装に表示されている名称を確認の上、該当する使用方法を参照すること。(nextaroトランスファーシステムの場合は次頁へ)
注)シールに記載されている販売名を確認すること。
注意:添付の薬液用両刃針の包装に表示されている名称を確認の上、該当する使用方法を参照すること。(CSLベーリングトランスファーセットの場合は前頁へ)
Copyright © Pharmaceuticals and Medical Devices Agency, All Rights reserved.