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生物学的製剤基準
乾燥濃縮人プロトロンビン複合体
処方箋医薬品注)
特定生物由来製品
播種性血管内凝固(DIC)状態の患者[過凝固状態を誘発又は悪化させる可能性がある。]
ビタミンK拮抗薬投与中の患者における、急性重篤出血時、又は重大な出血が予想される緊急を要する手術・処置の施行時の出血傾向の抑制
通常、血液凝固第IX因子として、下記の投与量を単回静脈内投与する。
投与前のプロトロンビン時間-国際標準比(PT-INR)
投与量
体重100kg以下の場合
体重100kgを超える場合
2~<4
25IU/kg
2500IU
4~6
35IU/kg
3500IU
>6
50IU/kg
5000IU
本剤の投与を受ける患者には、ビタミンK製剤の併用を考慮すること。
ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、発熱と急激な貧血を伴う重篤な全身症状を起こすことがある。
ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、持続性の貧血を起こすことがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤の投与によりヒトパルボウイルスB19の感染の可能性を否定できない。感染した場合には胎児への障害(流産、胎児水腫、胎児死亡)が起こる可能性がある。
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
血栓塞栓症(致死的な転帰の症例を含む)があらわれることがある。
0.5%以上
頻度不明
一般・全身障害及び投与部位の状態
体温上昇
神経系障害
頭痛
免疫系障害
抗体産生、過敏症/アレルギー反応
過量投与により、心筋梗塞、DIC、静脈血栓症及び肺塞栓症等を発症する可能性がある。
健康成人(15例)を対象に、本剤50IU/kgを単回静脈内投与した際の薬物動態パラメーターは以下のとおりであった(外国人データ)。
血漿中半減期(時間)
回収率注4)(IU/dL)/(IU/kg)
中央値(範囲)
幾何平均(90%信頼区間)
第II因子
59.7(25.0-135.3)注5)
2.2(2.0-2.3)
第VII因子
4.2(2.1-9.2)
2.4(2.3-2.6)
第IX因子
16.7(9.5-127.1)注5)
1.6(1.4-1.8)
第X因子
30.7(16.9-43.8)
2.1(2.0-2.3)
プロテインC
47.2(9.3-121.7)注5)
2.8(2.7-3.0)
プロテインS
49.1(33.1-83.3)注5)
2.0(1.8-2.1)
ビタミンK拮抗薬投与中に急性重篤出血を呈した患者(出血群)6例及び緊急の外科手術/侵襲的処置を要する患者(手術群)5例に、投与前のPT-INRに基づき本剤25~50IU/kgを投与した。投与前のPT-INRの中央値(最大値、最小値)は、出血群で4.76(2.26、10.56)、手術群で3.13(2.11、5.82)であった。投与終了後30分時点のPT-INRの中央値(最大値、最小値)は、出血群で1.11(1.01、1.38)、手術群で1.25(1.07、1.92)であった。副作用は安全性解析対象集団11例中手術群の2例(18.2%)で心房血栓症、脾臓梗塞各1例が認められた。
ビタミンK拮抗薬投与中に急性重篤出血を呈した患者に、投与前のPT-INRに基づき本剤25~50IU/kg又は血漿10~15mL/kgを投与した。その結果、主要評価項目において、本剤の血漿に対する非劣性が示された(非劣性限界値:-10%)。
主要評価項目
被験者数(%)注6)[95%信頼区間]
投与群間差(本剤-血漿)%[95%信頼区間]
本剤(98例)
血漿(104例)
止血効果が「有効」とされた割合
71(72.4%)[63.6; 81.3]
68(65.4%)[56.2; 74.5]
7.1%[-5.8; 19.9]
投与終了後30分の時点でPT-INRが1.3以下に低下した割合
61(62.2%)[52.6; 71.8]
10(9.6%)[3.9; 15.3]
52.6%[39.4; 65.9]
副作用は安全性解析対象集団103例中10例(9.7%)に認められ、主な副作用はPT-INR上昇2例(1.9%)であった。また、重篤な副作用は虚血性脳卒中及び深部静脈血栓症各1例(1.0%)であった。
ビタミンK拮抗薬投与中に緊急の外科手術/侵襲的処置を要する患者に、投与前のPT-INRに基づき本剤25~50IU/kg又は血漿10~15mL/kgを投与した。その結果、主要評価項目において、本剤の血漿に対する非劣性が示された(非劣性限界値:-10%)。
被験者数(%)注7)[95%信頼区間]
本剤(87例)
血漿(81例)
78(89.7%)[83.3; 96.1]
61(75.3%)[65.9; 84.7]
14.3%[2.8; 25.8]
48(55.2%)[44.7; 65.6]
8(9.9%)[3.4; 16.4]
45.3%[31.9; 56.4]
副作用は安全性解析対象集団88例中8例(9.1%)に認められ、重篤な副作用は虚血性脳卒中、深部静脈血栓症、血栓症及び末梢静脈疾患各1例(1.1%)であった。
血液凝固第II、第VII、第IX及び第X因子は肝臓でビタミンKの存在下で生合成される血液凝固因子である。本剤は、ビタミンK拮抗薬の投与により減少したこれらの因子を補充することにより出血傾向を抑制する。
クマリン系のビタミンK拮抗薬であるフェンプロクモンを投与されたラットモデル(in vivo)及びワルファリン投与を受けたヒトの血漿において、本剤はプロトロンビン時間(PT)を低下させた。また、トロンビン生成試験において、トロンビン濃度のピーク値を上昇させた1) 。ラットのフェンプロクモン誘発性出血モデル(in vivo)において、本剤50IU/kg投与によりPT及び活性化部分トロンボプラスチン時間(aPTT)は正常化され、クマリン過量投与による出血を防いだ2) 。
*医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
ケイセントラ静注用500 1バイアル(日局注射用水20mL×1バイアル、薬液用両刃針添付)
ケイセントラ静注用1000 1バイアル(日局注射用水40mL×1バイアル、薬液用両刃針添付)
1) Tanaka, K.A., et al.: Thromb Res. 122, 117, 2008
2) Dickneite, G.: Thromb Res. 119, 643, 2007
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献血又は非献血の区別は製剤の安全性の優劣を示すものではありません。この表示区別は、下記の手順に従って決められています。
注意:添付の薬液用両刃針の包装に表示されている名称を確認の上、該当する使用方法を参照すること。(nextaroトランスファーシステムの場合は次頁へ)
注)シールに記載されている販売名を確認すること。
注意:添付の薬液用両刃針の包装に表示されている名称を確認の上、該当する使用方法を参照すること。(CSLベーリングトランスファーセットの場合は前頁へ)
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