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劇薬
処方箋医薬品注)
通常、成人には1回エルカトニンとして40エルカトニン単位を1日2回朝晩に筋肉内注射または点滴静注する。点滴静注においては希釈後速やかに使用し、1~2時間かけて注入する。なお、年齢および血中カルシウムの変動により適宜増減する。
通常、成人には1回エルカトニンとして40エルカトニン単位を原則として1日1回筋肉内注射する。
,
喘息発作を誘発するおそれがある。
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
投与しないこと。動物実験(ラット)で、本剤を妊娠末期の母体に静脈内投与すると、血清カルシウムの急激な低下、テタニー様症状の発現が認められたとの報告がある。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で、乳汁分泌量が減少し、新生児の体重増加の抑制が報告されている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
用量に注意すること。一般に生理機能が低下している。
ビスホスホネート系製剤
血清カルシウムが急速に低下するおそれがある。高度の低カルシウム血症があらわれた場合には投与を中止し、注射用カルシウム剤の投与等適切な処置を行うこと。
両剤のカルシウム低下作用により、血清カルシウムが急速に低下するおそれがある。
血圧低下、気分不良、全身発赤、蕁麻疹、呼吸困難、咽頭浮腫等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。,
低カルシウム血症性テタニーを誘発することがあるので、症状があらわれた場合には投与を中止し、注射用カルシウム剤の投与等適切な処置を行うこと。
AST、ALT、ALPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
過敏症
発疹、蕁麻疹
循環器
顔面潮紅、熱感、胸部圧迫感、動悸
血圧上昇
血圧低下
消化器
悪心、嘔吐、下痢、食欲不振、胸やけ、腹痛
口渇、口内炎、腹部膨満感
神経系
めまい、ふらつき、頭痛
耳鳴、視覚異常(かすみ目等)、しびれ感、口内しびれ感
肝臓
AST、ALTの上昇
電解質代謝
低ナトリウム血症、低リン血症
注射部位
疼痛
発赤、腫脹
その他
浮腫、発熱、悪寒、全身倦怠感
そう痒感、脱力感、咽喉部異和感(咽喉部ハッカ様爽快感等)、あくび
頻尿、発汗、赤血球減少、ヘモグロビン減少、BUN上昇、ALP上昇、乳房肥大、乳房痛、尿白濁
投与量注2)
Tmax(min)
Cmax(pg/mL)
T1/2(min)
AUC0-∞(pg・min/mL)
10単位
23.3±5.2
7.6±2.2
41.7±8.7
632±199
20単位
21.7±4.1
24.8±7.8
35.4±9.8
1841±422
40単位
57.8±11.7
36.6±4.1
4640±991
Mean±SD(n=6)
3H-エルカトニンをラットに筋肉内投与した場合、腎、膵、骨、胃に多く分布する7)。
エルカトニンをラット臓器抽出物と反応させた場合、主に腎臓のミクロゾーム画分で代謝される8)。
3H-エルカトニンをラットに筋肉内投与した場合、120時間までに尿、糞及び呼気中に44.0%の放射能が排泄される。また、ゲルろ過による尿中排泄物の分析では、尿中にエルカトニン未変化体は認められない7)。
種々の病因に伴う高カルシウム血症に対する一般臨床試験の概要は次のとおりであった。種々の病因に伴う高カルシウム血症に対する筋肉内注射による有効率は77.6%(59/76)であった9),10),11),12),13),14),15),16),17),18),19),20)。また、点滴静注による改善率は64.5%(89/138)であり、原疾患別の改善率は、副甲状腺機能亢進症では44.4%(12/27)、血液系悪性腫瘍では87.2%(41/47)、その他の癌では54.2%(32/59)であった21),22),23)。
一般臨床試験において、骨ページェット病に対する有効率は81.8%(9/11)であった24),25),26),27)。
エルカトニンは、主に骨吸収抑制作用により各種の実験的高カルシウム血症に対し血清カルシウム低下作用を示す。
エルカトニンは、正常動物(ラット、イヌ、ウサギ)及び実験的高カルシウム血症動物(マウス、ラット、ウサギ)の血清カルシウムを低下させる。この作用は哺乳類由来のカルシトニンに比し強力かつ持続的である28),29),30),31),32),33),34),35)。
エルカトニンは、正常ラット及び担癌家兎において、骨吸収を抑制することにより、骨から血液へのカルシウム遊離を減少させ、血清カルシウム濃度を低下させる。エルカトニンは、ラット及びマウスの骨培養系において、各種骨吸収促進因子による骨からのカルシウム遊離及び骨吸収窩形成を抑制する30),32),36),37),38),39),40) 。
エルカトニン(JAN)Elcatonin(r-INN)
C148H244N42O47
3363.77
白色の粉末である。水に極めて溶けやすく、エタノール(95)に溶けやすく、アセトニトリルにほとんど溶けない。吸湿性である。水溶液(1→500)のpHは4.5~7.0である。
10アンプル
1) European Medicines Agency. “Assessment report for calcitonin containing medicinal products”.
2) U.S. Food and Drug Administration. “Background Document for Meeting of Advisory Committee for Reproductive Health Drugs and Drug Safety and Risk Management Advisory Committee”.
3) 社内資料:エルカトニンのラットにおける皮下投与による12ヶ月慢性毒性試験
4) 社内資料:92 week subcutaneous carcinogenicity study in mice
5) 社内資料:薬物動態<血中濃度(筋肉内注射時)>
6) 社内資料:薬物動態<血中濃度(点滴静注時)>
7) 社内資料:薬物動態<体内分布、排泄>
8) 墳本 敏彦他:現代の診療.1978;20(12):2223-2227
9) 海上 寛他:骨代謝.1979;12:274-281
10) 工藤 信一他:ホルモンと臨床.1979;27(2):179-183
11) 三方 律治他:癌と臨床.1980;26(5):504-508
12) 酒井 天栄他:ホルモンと臨床.1979;27(1):71-76
13) 深見 敦夫他:新薬と臨牀.1979;28(1):110-112
14) 有吉 寛他:新薬と臨牀.1979;28(4):681-683
15) 成瀬 隆吉他:新薬と臨牀.1978;27(12):2213-2214
16) 富田 明夫他:内科.1978;42(5):864-868
17) 福永 仁夫他:医学のあゆみ.1978;104(7):468-470
18) 鳥塚 莞爾他:クリニカ.1978;5(9):641-644
19) 福永 仁夫他:臨床と研究.1979;56(11):3629-3636
20) 池田 柊一他:臨床と研究.1979;56(4):1259-1261
21) 富田 明夫他:基礎と臨床.1994;28(1):31-40
22) 富田 明夫他:基礎と臨床.1994;28(1):41-57
23) 桐山 健他:基礎と臨床.1994;28(1):59-71
24) 土光 茂治他:医学のあゆみ.1978;106(1):33-36
25) 土光 茂治他:日本整形外科学会雑誌.1979;53(8):937-947
26) 高橋 貞雄他:臨床整形外科.1980;15(11):1050-1055
27) 武藤 芳照他:整形外科.1981;32(10):1181-1184
28) 小谷 勝他:現代の診療.1978;20(12):2217-2221
29) 墳本 敏彦他:現代の診療.1978;20(10):1695-1700
30) 墳本 敏彦他:現代の診療.1978;20(10):1701-1704
31) 墳本 敏彦他:骨代謝.1979;12:373-377
32) 常田 昌弘他:岐阜大学医学部紀要.1978;26(5):557-569
33) 社内資料:薬効薬理<血清カルシウムに対する作用>
34) 磯谷 幸宏他:日本薬理学雑誌.1995;105:199-208
35) 岩田 剛典他:ホルモンと臨床.1995;43(2):195-198
36) 桜田 豊三他:現代の診療.1978;20(12):2213-2216
37) 平田 博則他:歯科基礎医学会雑誌.1979;21(1):177-181
38) 山本 逸雄他:骨代謝.1979;12:385-391
39) 社内資料:薬効薬理<骨吸収抑制作用>
40) Kaji H. et al.:Horm. Metab. Res.1993;25(8):421-424
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