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劇薬
処方箋医薬品注)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
骨粗鬆症における疼痛
通常、成人には1回エルカトニンとして10エルカトニン単位を週2回筋肉内注射する。なお、症状により適宜増減する。
本剤の投与は、6ヵ月間を目安とし、長期にわたり漫然と投与しないこと。,
本剤はポリペプチド製剤であり、ショックを起こすことがあるので、アレルギー既往歴、薬物過敏症等について十分な問診を行うこと。,
,
喘息発作を誘発するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で、乳汁分泌量が減少し、新生児の体重増加の抑制が報告されている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
用量に注意すること。一般に生理機能が低下している。
ビスホスホネート系製剤
血清カルシウムが急速に低下するおそれがある。高度の低カルシウム血症があらわれた場合には投与を中止し、注射用カルシウム剤の投与等適切な処置を行うこと。
両剤のカルシウム低下作用により、血清カルシウムが急速に低下するおそれがある。
血圧低下、気分不良、全身発赤、蕁麻疹、呼吸困難、咽頭浮腫等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。,
低カルシウム血症性テタニーを誘発することがあるので、症状があらわれた場合には投与を中止し、注射用カルシウム剤の投与等適切な処置を行うこと。
AST、ALT、ALPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
過敏症
発疹
蕁麻疹
循環器
顔面潮紅、熱感
胸部圧迫感、動悸、血圧上昇
血圧低下
消化器
悪心、嘔吐、食欲不振
腹痛、下痢、口渇、胸やけ、口内炎、腹部膨満感
神経系
めまい、ふらつき
頭痛、耳鳴、視覚異常(かすみ目等)
しびれ感、口内しびれ感
肝臓
AST、ALTの上昇
電解質代謝
低ナトリウム血症、低リン血症
注射部位
疼痛
発赤
腫脹
その他
そう痒感
頻尿、浮腫、咽喉部異和感(咽喉部ハッカ様爽快感等)、発熱、悪寒、脱力感、全身倦怠感
発汗、赤血球減少、ヘモグロビン減少、BUN上昇、ALP上昇、乳房肥大、乳房痛、あくび、尿白濁
筋肉内注射にあたっては、組織・神経等への影響を避けるため、以下の点に配慮すること。
類薬であるカルシトニン(サケ)の経口剤及び点鼻剤を用いた海外臨床試験(投与期間:6ヵ月~5年)のメタアナリシスにおいて、がんの発生割合はカルシトニン(サケ)群では4.2%(254/6,105例)、プラセボ群では2.9%(135/4,687 例)(リスク差1.0%[95%信頼区間0.3, 1.7])であったとの報告がある1),2)。
健康成人男子にエルカトニン10単位を単回筋肉内注射したとき、血漿中濃度(ELISA法)は23.3分後にピークに達し、消失半減期は41.7分であった。健康成人男子にエルカトニン10、20、40単位注1)をそれぞれ単回筋肉内注射したときの薬物濃度パラメータは、以下のとおりであった5)。
投与量注2)
Tmax(min)
Cmax(pg/mL)
T1/2(min)
AUC0-∞(pg・min/mL)
10単位
23.3±5.2
7.6±2.2
41.7±8.7
632±199
20単位
21.7±4.1
24.8±7.8
35.4±9.8
1841±422
40単位
57.8±11.7
36.6±4.1
4640±991
Mean±SD(n=6)
注1)本剤の承認用法・用量は「通常、成人には1回エルカトニンとして10エルカトニン単位を週2回筋肉内注射する。なお、症状により適宜増減する。」である。注2)本剤の活性は、日局標準品を基準にして生物学的測定法により測定し、約6,000エルカトニン単位/mgである。
3H-エルカトニンをラットに筋肉内投与した場合、腎、膵、骨、胃に多く分布する6)。
エルカトニンをラット臓器抽出物と反応させた場合、主に腎臓のミクロゾーム画分で代謝される7)。
3H-エルカトニンをラットに筋肉内投与した場合、120時間までに尿、糞及び呼気中に44.0%の放射能が排泄される。また、ゲルろ過による尿中排泄物の分析では、尿中にエルカトニン未変化体は認められない6)。
骨粗鬆症に伴う疼痛に対する二重盲検比較試験8)における有効率注)は対照薬投与群48.6%(52/107)に対して、本剤投与群では67.6%(75/111)であった。
骨粗鬆症に伴う疼痛に対する一般臨床試験(451例)における有効率注)は、66.3%(299/451)であった。注):自発痛、運動時痛の評価
エルカトニンは、末梢神経の周囲組織に発現するカルシトニン受容体を介して9)、末梢神経のナトリウムチャネル9)及びセロトニン受容体10)の発現異常を改善し、さらに中枢のセロトニン神経系を賦活して11)鎮痛作用を発揮することが示唆されている12)。
エルカトニンの反復皮下投与は、ホルマリン誘発性痛覚過敏ならびに卵巣摘出により惹起された痛覚過敏に対し抗侵害受容作用(鎮痛作用)を認め、疼痛抑制系のセロトニン神経系を介した機序が明らかになっている(ラット)11),13),14)。
エルカトニン(JAN)Elcatonin(r-INN)
C148H244N42O47
3363.77
白色の粉末である。水に極めて溶けやすく、エタノール(95)に溶けやすく、アセトニトリルにほとんど溶けない。吸湿性である。水溶液(1→500)のpHは4.5~7.0である。
10アンプル
1) European Medicines Agency.“Assessment report for calcitonin containing medicinal products”.
2) U.S.Food and Drug Administration.“Background Document for Meeting of Advisory Committee for Reproductive Health Drugs and Drug Safety and Risk Management Advisory Committee”.
3) 社内資料:エルカトニンのラットにおける皮下投与による12ヶ月慢性毒性試験
4) 社内資料:92 week subcutaneous carcinogenicity study in mice
5) 社内資料:薬物動態<血中濃度>
6) 社内資料:薬物動態<体内分布、排泄>
7) 墳本 敏彦他:現代の診療.1978;20(12):2223-2227
8) 伊丹 康人他:医学のあゆみ.1982;120(12):1180-1195
9) Ito A.et al.:Mol.Pain.2012;8:42
10) Ito A.et al.:J.Neurosci.2000;20(16):6302-6308
11) Yamazaki N.et al.:Jpn.J.Pharmacol.1999;81:367-374
12) Ito A.et al.:Mol.Pain.2017;13
13) Umeno H.et al.:Pharmacol.Biochem.Behav.1996;55(1):151-156
14) Shibata K.et al.:Pharmacol.Biochem.Behav.1998;60:371-376
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