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通常小児1回メキタジンとして0.12mg/kgを1日2回経口投与する。なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。
通常小児1回メキタジンとして0.06mg/kgを1日2回経口投与する。なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。年齢別の標準投与量は、通常、下記の用量を1回量とする。
年齢
標準体重
細粒1回投与量g(メキタジンとしてmg)
気管支喘息
アレルギー性鼻炎、じん麻疹、皮膚疾患に伴うそう痒
1歳以上2歳未満2歳以上4歳未満4歳以上7歳未満7歳以上11歳未満11歳以上16歳未満
8kg以上12kg未満12kg以上17kg未満17kg以上25kg未満25kg以上40kg未満40kg以上
0.2g(1.2mg)0.3g(1.8mg)0.4g(2.4mg)0.6g(3.6mg)1g(6.0mg)
0.1g(0.6mg)0.15g(0.9mg)0.2g(1.2mg)0.3g(1.8mg)0.5g(3.0mg)
抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。
長期投与例で臨床検査値異常としてBUN上昇がみられることがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。
低出生体重児及び新生児を対象とした臨床試験は実施していない。
中枢神経抑制剤(バルビツール酸誘導体、麻酔剤、麻薬性鎮痛剤、鎮静剤、精神安定剤等)
眠気等があらわれることがあるので、減量するなど注意すること。
本剤の中枢神経抑制作用により、作用が増強されることがある。
抗コリン作用を有する薬剤(三環系抗うつ剤、MAO阻害剤等)
口渇、排尿困難等があらわれることがあるので、減量するなど注意すること。
本剤の抗コリン作用により、作用が増強されることがある。
メトキサレン
光線過敏症を起こすおそれがある。
これらの薬剤は光線感受性を高める作用を有する。
アルコール
眠気等があらわれることがあるので、アルコール含有清涼飲料水等の摂取に注意すること。
血圧低下、呼吸困難、咽頭浮腫、蕁麻疹、嘔気等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
AST、ALT、ALP等の上昇を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。また、劇症肝炎の報告がある。
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
過敏症
発疹、光線過敏症
肝臓
AST、ALTの上昇
黄疸
血液
好中球減少
血小板減少
精神神経系
眠気
倦怠感
ふらふら感、頭痛、めまい、興奮
消化器
下痢
嘔吐、口渇、食欲不振、胃痛
胃部不快感、便秘、腹痛
循環器
心悸亢進
胸部苦悶感
泌尿器
排尿困難
その他
味覚異常
浮腫、視調節障害、顔面潮紅、咽頭痛、月経異常、口内しびれ感
眠気、悪心、嘔吐、軽度の抗コリン作用性障害がみられる。
必要に応じ補助呼吸又は人工呼吸、抗痙攣剤を投与する。
動物実験(ラット)でメラニンに対する親和性が認められている。また、他のフェノチアジン系化合物の長期投与又は大量投与により角膜・水晶体の混濁、網膜・角膜の色素沈着が報告されているので注意すること。
小児患者にメキタジンシロップをメキタジンとして0.12mg/kg(n=7)、食後1回経口投与した場合の薬物動態パラメータは以下の通りであった1)。
Cmax(ng/mL)
Tmax(hr)
AUC0-24(ng・hr/mL)
T1/2(α)(hr)
T1/2(β)(hr)
5.10±0.41
4.86±0.40
67.04±8.56
5.81±1.19
23.3±3.59
Cmax、Tmax、AUC0-24は実測値、T1/2(α)、T1/2(β)は2-コンパートメントモデルより算出(平均±標準誤差)
メキタジン小児用細粒0.6%とメキタジンシロップの生物学的同等性試験を12名の健康成人男子を対象として行った結果、両製剤は生物学的に同等であると判断された2)。
幼若ラット(3週齢)に14C-メキタジン5mg/kgを経口投与した場合、放射能の分布は肺、肝、副腎に高く、肺中の未変化体濃度は血漿中の約50倍(4時間後)であった3)。
メキタジンシロップを小児患者に経口投与した場合、尿から未変化体の他に3種類の代謝物(SO、NO、モノ水酸化体)とグルクロン酸抱合体が確認されている1)。
メキタジンシロップを小児患者に経口投与した場合、24時間以内に投与量の12.6%が尿中へ排泄される1)。
15歳以下の小児気管支喘息患者201例を対象に、メキタジンシロップ(0.20~0.31mg/kg/日注))又はオキサトミドドライシロップ(0.83~1.30mg/kg/日)を1日2回6週間経口投与した結果、改善例数(中等度改善以上)は下表の通りであった。副作用は、メキタジンシロップ群では認められなかった4)。注)本剤の承認用量は「通常小児1回メキタジンとして0.12mg/kgを1日2回経口投与する。なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。」である。
投与群
有効性
安全性
解析対象例数(187例)
改善例数(%)(中等度改善以上)
解析対象例数(192例)
副作用発現例数(%)
メキタジン
88
67(76.1)
91
0(0)
オキサトミド
99
55(55.6)
101
2(2.0)
15歳以下の通年性アレルギー性鼻炎患者203例を対象に、メキタジンシロップ注)又はクレマスチンシロップを1日2回1週間経口投与した結果、改善例数(中等度改善以上)は下表の通りであった。副作用は、メキタジンシロップ群では認められなかった5)。注)本剤の承認用量は、「通常小児1回メキタジンとして0.12mg/kgを1日2回経口投与する。なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。」である。
解析対象例数(181例)
解析対象例数(199例)
94
52(55.3)
クレマスチン
87
39(44.8)
98
1(1.0)
抗原抗体反応に伴って起こる肥満細胞からのヒスタミンやロイコトリエンC4・D4などのケミカルメディエーターの遊離を抑制すると共に、これらの作用に拮抗することにより、アレルギー症状を緩和する。
ヒスタミン致死を長時間防御する6)(マウス)。
ラット腹腔細胞、ヒト肺、ヒト白血球からのヒスタミン及びヒト肺、ヒト白血球からのロイコトリエンの遊離を抑制する(in vitro)。これらの遊離抑制作用の機序の一部としてホスホジエステラーゼ活性の阻害(in vitro)、Ca2+流入阻害(in vitro)等の関与が考えられている8),9)。
感作モルモット肺切片からの遊離メディエーターによる回腸収縮反応を抑制する7)(in vitro)。
homologous PCA反応を長時間抑制する7),10)(ラット)。
能動的及び受動的全身アナフィラキシー反応を抑制する7)(モルモット)。
抗原の静注又は吸入により誘発される実験的喘息を抑制する10)(モルモット)。
メキタジン(JAN)Mequitazine(r-INN)
10-[(3RS)-1-Azabicyclo[2.2.2]oct-3-ylmethyl]-10H-phenothiazine
C20H22N2S
322.47
白色の結晶又は結晶性の粉末である。メタノール又は酢酸(100)に溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けやすく、水にほとんど溶けない。メタノール溶液(1→50)は旋光性を示さない。光によって徐々に着色する。
146~150℃
100g[瓶、乾燥剤入り]
1) 佐々木聖他:基礎と臨床.1993;27(3):1003-1013
2) 社内資料:薬物動態(生物学的同等性)
3) 横山信治他:基礎と臨床.1992;26(14):5261-5275
4) 三河春樹他:小児科臨床.1993;46(4):967-982
5) 奥田稔他:耳鼻咽喉科展望.1993;36(4):515-532
6) 藤村一他:日薬理誌.1981;78:279-289
7) 藤村一他:日薬理誌.1981;78:291-303
8) 河野茂勝他:日薬理誌.1988;92:145-157
9) K.Tasaka et al.:Arzneimittelforschung/Drug Res.1990;40(Ⅱ)10:1092-1097
10) 河野茂勝他:日薬理誌.1988;92:159-165
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