当ウェブサイトを快適にご覧いただくには、ブラウザのJavaScript設定を有効(オン)にしていただく必要がございます。
処方箋医薬品注)
Ellsworth-Howard試験
1回100テリパラチド酢酸塩単位を用時、日局生理食塩液3mLに溶解し、静脈内に注射する。なお、体表面積が1m2未満の小児の場合には、100テリパラチド酢酸塩単位/m2投与する。
Ellsworth-Howard試験実施方法 Ⅰ.方法厚生省特定疾患ホルモン受容機構異常調査研究班の方法に準じる1)。 成人は[A]の標準法に従うのを原則とする。小児も可能ならば午後1時にPTHを投与する方法が望ましい。その際のPTH投与量や飲水は[B]の方法に準拠する。
[A]標準法−午後1時PTH投与(前処置)
[B]乳幼児変法−午前10時PTH投与(前処置)
(測定項目)
(反応性の判定)
Ⅱ.判定基準
反応性
尿中リン酸排泄量(U4+U5)−(U2+U3)
尿中cyclic AMP排泄量U4−U3,U4/U3
病型
特発性副甲状腺機能低下症
35mg/2時間※以上
1μmol/時間※以上,10倍以上
偽性副甲状腺機能低下症
Ⅰ型
35mg/2時間※未満
1μmol/時間※未満,10倍未満
Ⅱ型
※体表面積1m2未満の小児では、体表面積換算(mg/m2/2時間、μmol/m2/時間)で表わした値を用いて判定する。
Ⅲ.判定基準(リン酸反応)の適用条件
本剤はポリペプチド製剤でありショック症状を起こす可能性があるので、アレルギー既往歴、薬物過敏症等について十分な問診を行い、投与後は患者の状態を十分観察すること。
心疾患を悪化させるおそれがある。
腎疾患を悪化させるおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。ウサギを用いた静脈内投与による器官形成期投与試験において、胎児毒性(胎児死亡)が認められている。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
過敏症
発疹
蕁麻疹
循環器
顔面潮紅、熱感、動悸、頻脈、不整脈、胸痛、血圧降下、血圧上昇
顔色不良
消化器
悪心、嘔吐、下痢
口渇
神経系
しびれ感、腰痛、頭痛、めまい
筋痙攣、意識喪失
テタニー、硬直
肝臓
AST・ALTの上昇
その他
脱力感、不快感
そう痒、全身倦怠感、あくび
悪寒、咽頭痛
溶解後は速やかに使用すること。
3分以上かけてゆっくり注射すること。
ラットに2年間皮下投与したがん原性試験において、骨肉腫がみられたとの報告がある。
本剤20μg(67単位)を特発性及び術後性副甲状腺機能低下症の患者17例に静脈内投与した場合、投与後5分で2.63ng/mLの平均血中濃度を示し、血中半減期は3分と28分の二相性を示した2)。
125I-テリパラチド酢酸塩をラットに静脈内投与した直後の放射能は、腎臓、肺、肝臓の順に高濃度に分布した3)。
ヒト血清、ラット腎臓及びラット肝臓抽出液中で経時的に生物活性を失い、ヒト血清中で、37℃,9時間反応させた際には80%の活性を消失した。また、ラット腎臓抽出液中では主にカルボキシペプチダーゼA、トリプシン及びアミノペプチダーゼで加水分解された4)(in vitro)。
125I-テリパラチド酢酸塩をラットに静脈内投与した場合、投与後48時間までに尿中に81%、糞中に4.5%の放射能が排泄された5)。
厚生省特定疾患ホルモン受容機構異常調査研究班及び日本内分泌学会診断用ヒトPTH(1-34)検討委員会で実施されたEllsworth-Howard試験のうち副甲状腺機能低下症178例(成人131例、13才未満の小児47例)の試験成績をもとに判定基準が設定された。その結果、特発性副甲状腺機能低下症と偽性副甲状腺機能低下症の鑑別診断に有用であることが認められた1),6),7),8)。
腎細胞膜レセプターと結合して、アデニルサイクラーゼを活性化することにより、cyclic AMPの産生を介し、ホルモン作用を発現すると考えられている。
テリパラチド酢酸塩は甲状腺・副甲状腺摘除ラットの血清カルシウム値を上昇させ、血清リン値を低下させた9)。
術後性副甲状腺機能低下症病態モデルラットに、テリパラチド酢酸塩を投与すると尿中リン酸及び尿中cyclic AMP排泄量は著しく増加した10)。
テリパラチド酢酸塩(Teriparatide Acetate)(JAN)
C181H291N55O51S2・5CH3COOH
4417.97
白色の粉末で、においはないか又は、わずかに酢酸臭があり、味はない。水又は酢酸(100)に極めて溶けやすい。水溶液(1→1000)のpHは4.0〜6.0である。吸湿性である。
H-Ser-Val-Ser-Glu-Ile-Gln-Leu-Met-His-Asn-Leu-Gly-Lys-His-Leu-Asn-Ser-Met-Glu-Arg-Val-Glu-Trp-Leu-Arg-Lys-Lys-Leu-Gln-Asp-Val-His-Asn-Phe-OH・5CH3COOH
210℃(分解)
外箱開封後は遮光して保存すること。
1バイアル
1) 尾形悦郎他:日本内分泌学会雑誌 1984;60(8):971-984
2) Konagaya Y.et al.:Jap.J.Med.1984;23(3):199-204
3) 山口正義他:医薬品研究 1984;15(6):1003-1010
4) Fujita T.et al.:日本骨代謝学会雑誌 1984;2(2):142-153
5) 社内資料:薬物動態(排泄)
6) 山本通子他:ホルモンと臨床 1983;31(8):765-776
7) 深見隆則他:日本内分泌学会雑誌 1984;60(3):159-170
8) 安田敏行他:ホルモンと臨床 1984;32(7):639-648
9) 社内資料:薬効薬理(血清カルシウム及び血清リンに対する作用)
10) 山本通子他:厚生省特定疾患ホルモン受容機構異常調査研究班,昭和57年度総括研究事業報告書160-165
旭化成ファーマ株式会社 医薬情報部くすり相談窓口
〒100-0006 東京都千代田区有楽町一丁目1番2号
フリーダイヤル0120-114-936(9:00~17:45/土日祝、休業日を除く)
旭化成ファーマ株式会社
東京都千代田区有楽町一丁目1番2号
Copyright © Pharmaceuticals and Medical Devices Agency, All Rights reserved.