当ウェブサイトを快適にご覧いただくには、ブラウザのJavaScript設定を有効(オン)にしていただく必要がございます。
肝性脳症を伴う慢性肝不全患者の栄養状態の改善
通常、成人に1回量として1包(80g)を約250mLの常温の水又は微温湯に溶かし(約310kcal/300mL)、1日2回食事とともに経口摂取する。なお、年齢・症状に応じて適宜増減する。
本剤の1日量(160g)で補充されるアミノ酸量は22.4g、総カロリーは約620kcalであり、必要な1日総カロリー及び蛋白量を満たすことはできないので、患者の状態に合わせ、適切な食事を併用して、残りの必要な総カロリー及び蛋白量を確保すること。
輸液、利尿剤を併用する場合は、その電解質組成、利尿剤の性質に配慮し、血清電解質の変動に注意すること。
腎障害を悪化させるおそれがある。
投与する場合は用法・用量に留意し、本剤によるビタミンAの投与は5,000IU/日未満に留めるなど必要な注意を行うこと。外国において、妊娠前3ヶ月から妊娠初期3ヶ月までにビタミンAを10,000IU/日以上摂取した女性から出生した児に、頭蓋神経堤などを中心とする奇形発現の増加が推定されたとする疫学調査結果がある。
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下していることが多い。
0.1~5%未満
0.1%未満
消化器
下痢、腹部膨満、悪心、嘔気、嘔吐、食欲不振、腹痛
皮膚
発疹
そう痒感
血液
好酸球増多
糖代謝
血糖値の上昇
口渇
肝臓
ASTの上昇、ALTの上昇
*容器に常温の水又は微温湯を約250mL入れ、本剤1包(80g)を加えて速やかに攪拌する。この場合、溶解後の液量は約300mL(1kcal/mL)となる。
本剤は用時調製するが、原則として溶解後6時間以内に使用すること。やむを得ず6時間を超えて保存する場合は冷蔵庫(7℃以下)に保管し、その場合も24時間以内に使用すること。
本剤を用いて調製した液剤は、静注してはならない。
14Cでラベルしたアミノ酸を各々含む本剤をSD系雄性ラットに投与した結果、各アミノ酸は消化管から良好に吸収され、また血中に吸収されたアミノ酸は速やかに血漿蛋白の合成に利用されていることが明らかになった1) 。
本剤は、肝不全患者で不足する分岐鎖アミノ酸及びアンモニア低下作用を有するL-アルギニンの含量が高く、血液脳関門で分岐鎖アミノ酸と競合する芳香族アミノ酸及びアンモニア産生性アミノ酸の含量が低い。この特徴により、血漿遊離アミノ酸パターン、Fischer比及び血中アンモニア濃度を是正する。また、エネルギー源、電解質、微量元素、ビタミンを肝不全患者の病態を考慮して配合しており、肝性脳症を伴う慢性肝不全患者に対する栄養改善効果を示す。
肝性脳症モデルとして、肝切除ラットにおけるアンモニア負荷に対する本剤の効果について検討した。その結果、本剤は血漿アンモニア濃度の低下作用、血漿Fischer比の上昇作用を示し、昏睡時間を短縮した5) 。
慢性肝不全モデルとして、門脈下大静脈吻合(PCS)ラットにおける本剤の効果について検討した。その結果、本剤は血漿中及び脳内遊離アミノ酸のインバランスを是正し、脳内モノアミン代謝異常を改善した6) 。
80%肝切除による重度肝障害モデルラットにおいて、本剤は窒素出納の改善効果を示した7) 。
肝硬変モデルとして、四塩化炭素慢性肝障害ラットにおける本剤の効果について検討した。その結果、本剤は肝蛋白合成能の指標とされるヘパプラスチンテストにおいて改善効果を示し、血漿アミノ酸パターンにおいても改善効果を示した8) 。
閉塞性黄疸モデルとして、胆管結紮離断ラットにおける本剤の効果について検討した。その結果、本剤は血清総蛋白、アルブミン濃度、血漿アミノ酸パターンの改善効果を示し、窒素出納においても改善効果を示した9) 。
内袋を開封後は、光を遮り気密容器に保存すること。
80g包×14(1.12kg)
1) 松沢淑雅 他:基礎と臨床,1987;21(6):2495-2508
2) 小越章平 他:JJPEN,1987;9(3):391-406
3) 林 茂樹 他:JJPEN,1987;9(3):425-435
4) 林 茂樹 他:JJPEN,1990;12(10):1267-1285
5) 大橋弘幸 他:基礎と臨床,1987;21(6):2509-2517
6) 大橋弘幸 他:基礎と臨床,1987;21(6):2519-2531
7) 大橋弘幸 他:基礎と臨床,1987;21(6):2533-2541
8) 大橋弘幸 他:基礎と臨床,1987;21(6):2543-2550
9) 大橋弘幸 他:基礎と臨床,1987;21(6):2551-2557
EAファーマ株式会社くすり相談室
〒104-0042 東京都中央区入船二丁目1番1号
0120-917-719
EAファーマ株式会社
東京都中央区入船二丁目1番1号
Copyright © Pharmaceuticals and Medical Devices Agency, All Rights reserved.