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処方箋医薬品注)
大腸内視鏡検査、バリウム注腸X線造影検査及び大腸手術時の前処置における腸管内容物の排除
本品1袋を水に溶解して約2Lとし、溶解液とする。通常、成人には、1回溶解液2~4Lを1時間あたり約1Lの速度で経口投与する。ただし、排泄液が透明になった時点で投与を終了し、4Lを超えての投与は行わない。
検査当日の朝は絶食(水分摂取のみ可)とし、検査開始予定時間の約6時間前から投与を開始する。通常、成人には、溶解液の投与開始時にモサプリドクエン酸塩として20mgを溶解液(約180mL)で経口投与する。また、溶解液投与終了後、モサプリドクエン酸塩として20mgを少量の水で経口投与する。
手術前日の昼食後は絶食(水分摂取のみ可)とし、昼食後約3時間以上経過した後、投与を開始する。
腸閉塞及び腸管穿孔を起こすおそれがある。,,
腸管穿孔を起こしたとの報告がある。,,
腸閉塞を起こしたとの報告がある。,
本剤投与により体が冷えるため、まれに胸痛を起こすおそれがある。
嚥下性肺炎、呼吸困難等を起こすことがある。
糖尿病用薬により血糖をコントロールしている患者については、検査前日の本剤投与は避け、検査当日に十分観察しながら本剤を投与すること。また、糖尿病用薬の投与は検査当日の食事摂取後より行うこと。食事制限により低血糖を起こすおそれがある。
まれに嘔吐があらわれることがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
顔面蒼白、血圧低下、嘔吐、嘔気持続、気分不良、眩暈、冷感、じん麻疹、呼吸困難、顔面浮腫等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。,
異常が認められた場合には投与を中止し、腹部の診察や画像検査(単純X線、超音波、CT等)を行い、適切な処置を行うこと。,,,,,,,,,,
嘔吐によって低ナトリウム血症をきたし、意識障害、痙攣等があらわれることがあるので、この様な症状があらわれた場合には、電解質補正等の適切な処置を行うこと。
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嘔吐、嘔気に伴うマロリー・ワイス症候群を起こすことがあるので、観察を十分に行い、吐血、血便等が認められた場合には、適切な処置を行うこと。,
5%以上
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
過敏症
じん麻疹、発疹
中枢・末梢神経系
ふらつき感、冷感
意識障害
精神神経系
不眠
消化器
腹部膨満感、嘔気、腹痛、嘔吐
腹鳴
肛門部痛
循環器
胸痛
内分泌
尿ケトン体陽性、尿酸値上昇
低血糖発作、血糖値上昇
肝臓
AST上昇、ALT上昇、LDH上昇、ビリルビン値上昇、蛋白上昇、蛋白低下、Al-P上昇
腎臓
尿蛋白陽性、尿潜血陽性
血液
白血球減少、白血球増多
血清カリウム上昇、血清カリウム低下
その他
倦怠感
頭痛、口渇、頻尿、胸やけ、さむけ
発熱、頭重感、ほてり
発赤、顔面紅潮
イオン
Na+
K+
Cl-
HCO3-
SO42-
濃度(mEq/L)
125
10
35
20
80
色
pH
浸透圧比
無色澄明
約8.0
約1
検査に使用するバリウム造影剤の濃度は110W/V%以上にすることが望ましい。濃度が110W/V%より低い場合は腸管へのバリウム造影剤の付着が不十分となる可能性がある。
溶解後速やかに使用することが望ましいが、やむを得ずすぐに使用できない場合には、冷蔵庫内に保存し、48時間以内に使用すること。
健常成人男子に本剤の溶解液1L(2名)、2L(2名)、3L(2名)、4L(6名)、5L(2名)注1) を投与した結果、いずれの投与量においても血清電解質、尿量及び尿中電解質に臨床上問題となるような変動は及ぼさず、糞便とともに体外に排泄された1) 。
大腸内視鏡検査前処置及び大腸手術前処置に対する比較及び一般臨床試験は、国内延べ120施設、計1,072例を対象として実施された。その概要は次のとおりであり、高い有効性が確認された。
区分\有効率
著効
有効以上
やや有効以上
大腸内視鏡検査前処置
65.9%(508/771)
95.6%(737/771)
99.0%(763/771)
大腸手術前処置
42.0%(87/207)
91.3%(189/207)
97.1%(201/207)
解析対象例:大腸内視鏡検査前処置 771例大腸手術前処置 207例
大腸内視鏡検査前処置における前日投与法と当日投与法との比較試験は、国内21施設、計153例を対象として実施された。その概要は次のとおりであり、有効性は当日投与法と同等であることが確認された2) 。
前日投与群
41.4%(24/58)
89.7%(52/58)
98.3%(57/58)
当日投与群
58.5%(38/65)
89.2%(58/65)
100.0%(65/65)
バリウム注腸X線造影検査前処置におけるブラウン変法との比較試験は、国内6施設、計99例を対象として実施された。本剤とモサプリドクエン酸塩水和物併用群の「右大腸バリウムの付着性スコア」及び「右大腸便残渣の量スコア」はブラウン変法群に劣らないことが確認された3) 。
群
ブラウン変法群
本剤とモサプリドクエン酸塩水和物との併用群
右大腸バリウムの付着性スコア
9.4±1.0
9.3±1.5
右大腸便残渣の量スコア
9.2±1.5
10.8±1.6
平均値±標準偏差、各群46例スコア:右大腸(横行結腸、上行結腸、盲腸)の「バリウムの付着性」及び「便残渣の量」について、部位毎に5段階評価し、3部位の点数を合計したもの(最高:15点、最低:3点)。
本剤1袋を水に溶解して約2Lの溶解液として投与すると、大量の本剤水溶液が機械的に腸管内を洗浄する。本剤(水溶液)中の電解質が腸管で吸収・分泌を受けながら、最終的にはほぼ同一の成分で排泄され、その際に腸管内容物を洗浄する効果を呈する。
本剤の反復経口投与により、ラット(非絶食、絶食及び盲腸切除非絶食)では水様便を排泄して腸管内容物が有意に減少するのが観察され、明らかな腸管内洗浄効果が確認された。同様に、イヌ(16時間絶食)においても本剤の反復経口投与により水様便を排泄し、これが次第に透明液となるのが観察され、明らかな腸管内洗浄効果が確認された4) 。また、モサプリドクエン酸塩水和物との併用投与により、モルモットでは結腸内水分重量が減少し、さらに結腸内洗浄効果が増強された5) 。
本剤はイヌ(16時間絶食)及びラット(24時間絶食)において、血清Na+、Cl-及び血液pHをほとんど変化させず、血清電解質バランスを大きく崩さなかった。またラット(24時間絶食)における尿量及び尿中電解質の変化は、生理食塩液及びBES(balanced electrolyte solution)に比し少なかった4) 。
開封後は吸湿に注意して保管すること。
137.155g×10袋(プラスチックバッグ)
1) 細田四郎 他:薬理と治療,1989;17:3427-3444
2) 三木一正 他:薬理と治療,1998;26:597-610
3) 杉野吉則 他:日本大腸検査学会雑誌,2008;25:99-114
4) 木村伊佐美 他:応用薬理,1989;38:63-70
5) Mine, Y., et al.:J Pharmacol Sci,2009;110:415-423
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