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劇薬
処方箋医薬品注)
生物由来製品
ウイルス及び細菌等による重篤な感染症が報告されているため、十分な観察を行うなど感染症の発症に注意し、本剤投与後に感染症の徴候又は症状があらわれた場合には、速やかに担当医に連絡するよう患者を指導すること。,,,
**,*既存治療で効果不十分な下記疾患尋常性乾癬、乾癬性関節炎、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、掌蹠膿疱症
感染症が悪化するおそれがある。,,,
結核症の発現に十分に注意すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤はカニクイザルにおいて胎児への移行が報告されているが、胎児・出生児に毒性及び催奇形性は認められていない。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤のヒトにおける乳汁中への移行は不明である。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
感染症等の副作用の発現に留意し、十分な観察を行うこと。一般に生理機能が低下している。
重篤な感染症(敗血症、骨髄炎、腎盂腎炎、細菌性髄膜炎等)があらわれることがある。重篤な感染症が発症した場合には、感染症が消失するまで本剤を投与しないこと。,,,,
アナフィラキシー等の重篤な過敏症があらわれることがある。
1~5%未満
1%未満
*感染症及び寄生虫症
上気道感染
白癬感染毛包炎
*神経系障害
―
頭痛
全身障害及び投与局所様態
注射部位反応(紅斑、腫脹、そう痒感、疼痛、出血、硬結等)
疲労
日本人健康成人に本剤18~300mg※を単回皮下投与したとき又は200~1200mg※を静脈内投与したときのリサンキズマブの血漿中濃度は、いずれも用量に比例して増加した。皮下投与後7日に最高血漿中濃度に到達した2)。
18mg
90mg
300mg
Cmax(μg/mL)
1.70(30)
9.08(7)
22.3(41)
Tmax(day)
7.0(7.0-14.0)
7.0(7.0-7.0)
t1/2(day)
32.5(4.95)
26.9(1.54)
29.7(4.80)
AUC∞(μg・day/mL)
84.7(17)
377(6)
1100(37)
Cmax、 AUC∞:算術平均(CV%)、Tmax:中央値(範囲)、t1/2:調和平均(疑似標準偏差)
※尋常性乾癬、乾癬性関節炎、膿疱性乾癬又は乾癬性紅皮症における本剤の承認最大用量は1回150mg皮下投与である。
日本人尋常性乾癬患者及び膿疱性乾癬/乾癬性紅皮症患者に本剤75mg又は150mgを0週目、4週目及びそれ以降12週毎に皮下投与したときのリサンキズマブの血漿中トラフ濃度は下表のとおりであった3)。
4週目
16週目
28週目
40週目
52週目
尋常性乾癬
75mg
3.52(36)
1.40(57)
1.29(62)
1.23(80)
1.08(54)
150mg
6.75(35)
2.53(54)
2.25(49)
2.18(59)
2.07(60)
膿疱性乾癬/乾癬性紅皮症
3.37(21)
1.02(37)
0.962(53)
0.693(59)
7.25(76)
2.66(103)
2.89(72)
1.96(64)
単位:μg/mL、算術平均(CV%)、―:データなし
日本人掌蹠膿疱症患者に本剤150mgを0週目、4週目及びそれ以降12週毎に皮下投与したときのリサンキズマブの血漿中トラフ濃度は下表のとおりであった4)。
64週目
68週目
掌蹠膿疱症
8.9(39)
3.1(54)
3.2(66)
2.5(65)
2.4(48)
1.2(61)
単位:μg/mL、算術平均(CV%)
母集団薬物動態解析より、体重70kgの患者に対するリサンキズマブの血漿クリアランス(CL)、中央及び末梢コンパートメント分布容積(Vc及びVp)、定常状態分布容積(Vss)及び終末相消失半減期(t1/2)はそれぞれ0.24L/day、4.87L、4.25L、9.12L及び28日であった。絶対的バイオアベイラビリティは試験横断的な母集団薬物動態解析結果に基づき89%であると推定される5)(日本人及び外国人併合データ)。
尋常性乾癬患者に本剤150mgを反復投与したところ、カフェイン(CYP1A2)、ワルファリン(CYP2C9)、オメプラゾール(CYP2C19)、メトプロロール(CYP2D6)及びミダゾラム(CYP3A)の曝露量は併用前後で同程度であった6)(外国人データ)。
リサンキズマブ150mg/1mLシリンジ単回投与とリサンキズマブ75mg/0.83mLシリンジ単回投与との生物学的同等性が示された。また、リサンキズマブ150mg/1mLシリンジとリサンキズマブ150mg/1mLペンの生物学的同等性も示された7)(外国人データ)。
中等症から重症の日本人尋常性乾癬患者(乾癬性関節炎患者を含む)(乾癬病変が体表面積(BSA)の10%以上、PASI(Psoriasis Area and Severity Index)スコアが12点以上及びsPGA(医師による皮膚病変の静的総合評価指標)スコアが3(中等度)以上)を対象としたプラセボ対照ランダム化二重盲検比較試験でプラセボ、本剤75mg、150mgを0週、4週、以降12週間隔に投与した際のPASI90、PASI100、sPGA0/1(消失又はほぼ消失)及びDLQI(Dermatology Life Quality Index)0/1達成率(16週及び52週)を下表に示す。本剤75mg、150mg投与群の投与16週時のPASI90達成率はプラセボに比べて有意に優れていた。
16週
52週
プラセボ
本剤75mg
本剤150mg
PASI90
1.7%(1/58例)
75.9%§(44/58例)
74.5%§(41/55例)
86.2%(50/58例)
92.7%(51/55例)
PASI100
0%(0/58例)
22.4%(13/58例)
32.7%(18/55例)
43.1%(25/58例)
41.8%(23/55例)
sPGA0/1
10.3%(6/58例)
84.5%(49/58例)
94.5%(52/55例)
DLQI0/1
5.2%(3/58例)
62.1%(36/58例)
58.2%(32/55例)
75.9%(44/58例)
80.0%(44/55例)
脱落例及び中止例を含む欠測値は、非反応として集計。§p<0.001 対プラセボ群(Cochran–Mantel–Haenszel検定の結果は16週時のPASI90のみ記載)
本試験では本剤75mg又は本剤150mgを投与された安全性評価対象167例中39例(23.4%)に副作用が認められた。本剤75mg群で85例中21例(24.7%)、本剤150mg群で82例中18例(22.0%)であった。主な副作用は、上咽頭炎が167例中7例(4.2%)、咽頭炎が167例中3例(1.8%)等であり、うち上咽頭炎が本剤75mg群では3例、本剤150mg群では4例、咽頭炎が本剤75mg群では2例、本剤150mg群では1例であった。
中等症から重症の尋常性乾癬患者(乾癬性関節炎患者を含む)(乾癬病変がBSAの10%以上、PASIスコアが12点以上及びsPGAスコアが3以上)を対象としたプラセボ及びウステキヌマブ対照ランダム化二重盲検比較試験でプラセボ、ウステキヌマブ(100kg以下:45mg、100kg超:90mg)又は本剤150mgを0週、4週、以降12週間隔に投与した際のPASI90、sPGA0/1及びPASI100達成率(16週)を下表に示す。本剤150mg投与群の投与16週時のPASI90及びsPGA0/1達成率はプラセボに比べて有意に優れていた8)。
ウステキヌマブ
全体集団
4.9%(5/102例)
42.0%(42/100例)
75.3%§(229/304例)
7.8%(8/102例)
63.0%(63/100例)
87.8%§(267/304例)
0%(0/102例)
12.0%(12/100例)
35.9%(109/304例)
日本人集団
0%(0/9例)
40.0%(4/10例)
77.4%(24/31例)
90.0%(9/10例)
90.3%(28/31例)
0%(0/10例)
32.3%(10/31例)
脱落例及び中止例を含む欠測値は、非反応として集計。§p<0.001 対プラセボ群(Cochran–Mantel–Haenszel検定の結果は16週時のPASI90及びsPGA0/1のみ記載)
また、PASI90、sPGA0/1及びPASI100達成率(52週)を下表に示す。
44.0%(44/100例)
81.9%(249/304例)
54.0%(54/100例)
86.2%(262/304例)
21.0%(21/100例)
56.3%(171/304例)
20.0%(2/10例)
83.9%(26/31例)
50.0%(5/10例)
64.5%(20/31例)
脱落例及び中止例を含む欠測値は、非反応として集計。
本試験では本剤150mgを投与された安全性評価対象401例中71例(17.7%)に副作用が認められ、主な副作用は、ウイルス性上気道感染12例(3.0%)、頭痛6例(1.5%)、注射部位紅斑6例(1.5%)等であった。
活動性乾癬性関節炎患者(5カ所以上の圧痛関節及び5カ所以上の腫脹関節を有する)を対象としたプラセボ対照ランダム化二重盲検比較試験でプラセボ、本剤150mgを0週、4週、16週に投与した際のACR20反応率(16週)を下表に示す。
ACR20
35.7%(15/42例)
61.9%(26/42例)
本試験では本剤150mgを投与された安全性評価対象123例中23例(18.7%)に副作用が認められ、主な副作用は、ウイルス性上気道感染6例(4.9%)、注射部位紅斑3例(2.4%)であった。
膿疱性乾癬(膿疱を伴う紅斑面積がBSAの10%以上)又は乾癬性紅皮症(炎症性紅斑面積がBSAの80%以上)の日本人患者(膿疱性乾癬患者8例、乾癬性紅皮症患者9例)を対象にしたランダム化非盲検試験で、150mgを0週、4週、以降12週間隔に投与した。膿疱性乾癬患者全例で、16週時に日本皮膚科学会の膿疱性乾癬の合計スコアに基づいた臨床効果で「わずかに改善」以上を達成した(150mg群 4/4例)。乾癬性紅皮症患者全例で、16週時にCGI-GI(臨床全般印象-全般改善度)で「わずかに改善」以上を達成した(150mg群 4/4例)。また、150mg群のPASI90達成率(16週)は、膿疱性乾癬で75.0%(3/4例)、乾癬性紅皮症で100%(4/4例)であった。膿疱性乾癬患者では、本剤75mg又は本剤150mgを投与された8例中3例(37.5%)に副作用が認められた。主な副作用は、ウイルス性上気道感染、アラニンアミノトランスフェラーゼ増加が各8例中1例(12.5%)であり、いずれも本剤75mg群であった。乾癬性紅皮症患者では、本剤75mg又は本剤150mgを投与された9例中2例(22.2%)に副作用が認められた。主な副作用は、ウイルス性気管支炎、血中ビリルビン増加が各9例中1例(11.1%)であり、いずれも本剤150mg群であった。
中等症から重症の日本人掌蹠膿疱症患者(PPPASI注1)合計スコアが12以上及び手掌又は足底上の膿疱・小水疱のPPPASI重症度スコアが2以上)を対象としたプラセボ対照ランダム化二重盲検比較試験で、プラセボ又は本剤150mgを0週、4週、以降12週間隔に投与した。投与16週後のPPPASI合計スコアのベースラインからの変化量(以下、PPPASIスコア変化量)及びPPPASIスコアがベースラインから50%以上改善した患者の割合(以下、PPPASI 50達成率)を下表に示す。本剤150mg投与群の投与16週時のPPPASIスコア変化量はプラセボに比べて有意に優れていた。本剤150mg投与群のPPPASI 50達成率は、16週後に41.0%(25/61例)、52週後に79.6%(43/54例)、68週後に87.0%(47/54例)であった。注1)Palmoplantar Pustulosis Area and Severity Index
PPPASIスコア変化量[平均値(SD)]
-8.48(10.44)(58例)
-12.07(10.34)§(60例)
PPPASI 50達成率
24.1%(14/58例)
41.0%(25/61例)
§p<0.05(対プラセボ群、mixed-effect model repeated measurement)
本試験では本剤150mgを投与された安全性評価対象119例中14例(11.8%)に副作用が認められた。主な副作用は、腹痛、投与部位そう痒感、注射部位内出血、注射部位反応、アルコール性肝疾患、肝機能異常、結膜炎、膀胱炎、帯状疱疹、上咽頭炎、癜風、腟感染、膿疱性骨関節炎、下咽頭癌、上気道の炎症が各1例(0.8%)であった。
リサンキズマブは、インターロイキン(IL)-23に対するヒト化IgG1モノクローナル抗体であり、IL-23のp19サブユニットに結合し、IL-23の作用を中和する9),10),11)。
ヒトIL-23により誘導されるマウス耳介炎症モデルにおいて、リサンキズマブは耳介の腫脹及び耳組織中のIL-17及びIL-22の産生を抑制した11)。
リサンキズマブ(遺伝子組換え)(Risankizumab(Genetical Recombination))[JAN]
約149,000
遺伝子組換えヒト化モノクローナル抗体であり、マウス抗ヒトインターロイキン-23α(p19)サブユニット抗体の相補性決定部、ヒトフレームワーク部及びヒトIgG1の定常部からなり、H鎖237及び238番目のアミノ酸残基がそれぞれAlaに置換され、C末端のLysは除去されている。チャイニーズハムスター卵巣細胞により産生される。449個のアミノ酸残基からなるH鎖(γ1鎖)2本及び214個のアミノ酸残基からなるL鎖(κ鎖)2本で構成される糖タンパク質(分子量:約149,000)である。
外箱開封後は遮光して保存すること。
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
シリンジ×1本
ペン×1本
1) Kimball, A.B., et al.: Br. J. Dermatol. 2015; 173: 1183-1190
2) 社内資料:健康成人における第Ⅰ相試験(2019年3月26日承認、CTD2.7.2.2)
3) 社内資料:尋常性乾癬患者第Ⅱ/Ⅲ相試験、膿疱性乾癬又は乾癬性紅皮症患者第Ⅲ相試験(2019年3月26日承認、CTD2.7.2.2)
4) 社内資料:掌蹠膿疱症患者第Ⅲ相試験(2023年5月25日承認、CTD2.7.2.2)
5) 社内資料:母集団薬物動態解析報告書(2019年3月26日承認、CTD2.7.2.3)
6) 社内資料:CYP基質薬物との相互作用試験(2019年3月26日承認、CTD 2.7.2.1)
7) 社内資料:生物学的同等性試験(2021年9月22日承認、CTD 2.7.1.2)
8) Gordon, K.B., et al.: Lancet 2018; 392: 650-661
9) 社内資料:IL-23に対する結合親和性(2019年3月26日承認、CTD2.6.2.2)
10) 社内資料:in vitro中和作用(2019年3月26日承認、CTD2.6.2.1)
11) 社内資料:in vivo中和作用(2019年3月26日承認、CTD2.6.2.2)
アッヴィ合同会社 くすり相談室
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