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劇薬
処方箋医薬品注)
生物由来製品
ウイルス及び細菌等による重篤な感染症が報告されているため、十分な観察を行うなど感染症の発症に注意し、本剤投与後に感染症の徴候又は症状があらわれた場合には、速やかに担当医に連絡するよう患者を指導すること。,,,
リサンキズマブ(遺伝子組換え)の点滴静注製剤による導入療法終了4週後から、通常、成人にはリサンキズマブ(遺伝子組換え)として360mgを8週間隔で皮下投与する。
リサンキズマブ(遺伝子組換え)の点滴静注製剤による導入療法終了4週後から、通常、成人にはリサンキズマブ(遺伝子組換え)として180mgを8週間隔で皮下投与する。なお、患者の状態に応じて、360mgを8週間隔で投与することができる。
感染症が悪化するおそれがある。,,,
結核症の発現に十分に注意すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤はカニクイザルにおいて胎児への移行が報告されているが、胎児・出生児に毒性及び催奇形性は認められていない。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤のヒトにおける乳汁中への移行は不明である。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
感染症等の副作用の発現に留意し、十分な観察を行うこと。一般に生理機能が低下している。
重篤な感染症(敗血症、骨髄炎、腎盂腎炎、細菌性髄膜炎等)があらわれることがある。重篤な感染症が発症した場合には、感染症が消失するまで本剤を投与しないこと。,,,,
アナフィラキシー等の重篤な過敏症があらわれることがある。
1~5%未満
1%未満
*感染症及び寄生虫症
上気道感染
白癬感染、毛包炎
神経系障害
―
頭痛
全身障害及び投与局所様態
注射部位反応(紅斑、腫脹、そう痒感、疼痛、出血、硬結等)
疲労
日本人健康成人(各群6例)にリサンキズマブ18、90若しくは300mgを単回皮下投与※したとき又は200、600、1200若しくは1800mgを静脈内投与したときのリサンキズマブの血漿中濃度は、いずれも用量に比例して増加した2),3)。健康成人に本剤180mg(28例)又は360mg(114例)を単回皮下投与したときのリサンキズマブの血清中濃度は用量に比例して増加し、皮下投与後5日に最高血清中濃度に到達した4)(日本人及び外国人併合データ)。
180mg
360mg
Cmax(μg/mL)
22.1(45)
44.6(39)
Tmax(day)
5.0(2.0-28.0)
5.0(2.0-14.0)
t1/2(day)
27.8(6.26)
26.2(5.86)
AUC∞(μg・day/mL)
983(50)
1730(37)
Cmax、AUC∞:算術平均(CV%)、Tmax:中央値(範囲)、t1/2:調和平均(疑似標準偏差)
※皮下投与による本剤の最大承認用量は360mgである
クローン病患者にリサンキズマブ600mgを投与0、4、8週時に静脈内投与し、引き続きリサンキズマブ360mgを投与12週時、以降は8週間ごとに皮下投与したとき、導入療法期(投与8-12週時)のCmax及びCtroughの最大値の中央値は各々156及び38.8μg/mLであり、維持療法期(投与40-48週時)の定常状態Cmax及びCtroughの中央値は各々28.0及び8.13μg/mLであった5)(日本人及び外国人併合データ)。潰瘍性大腸炎患者にリサンキズマブ1200mgを投与0、4、8週時に静脈内投与し、引き続きリサンキズマブ180mg又は360mgを投与12週時、以降は8週間ごとに皮下投与したとき、導入療法期(投与8-12週時)のCmax及びCtroughの最大値の中央値は各々350及び87.7μg/mLであり、維持療法期(投与40-48週時)の定常状態Cmax及びCtroughの中央値は180mg投与で各々19.6及び4.64μg/mLであり、360mg投与で各々39.2及び9.29μg/mLであった6)(日本人及び外国人併合データ)。
母集団薬物動態解析より、体重70kgのクローン病患者に対するリサンキズマブの全身クリアランス(CL)、定常状態分布容積(Vss)及び終末相消失半減期(t1/2)はそれぞれ0.296L/day、7.68L及び21日であった5)。体重70kgの潰瘍性大腸炎患者に対しては同様に0.27L/day、7.35L及び22.6日であった7)(日本人及び外国人併合データ)。
*尋常性乾癬患者にリサンキズマブ150mgを反復投与したところ、カフェイン(CYP1A2)、ワルファリン(CYP2C9)、オメプラゾール(CYP2C19)、メトプロロール(CYP2D6)及びミダゾラム(CYP3A)の曝露量は併用前後で同程度であった8)。クローン病患者又は潰瘍性大腸炎患者にリサンキズマブ1800mgを投与0、4、8週時に反復静脈内投与したところ、カフェイン、ワルファリン、オメプラゾール、メトプロロール及びミダゾラムの曝露量は併用前後で同程度であった9)(外国人データ)。
中等症から重症の活動性クローン病患者を対象としたリサンキズマブの導入療法試験から移行した被験者を対象とし、プラセボ、リサンキズマブ180mg又は360mgを8週ごとに皮下投与した維持療法試験を実施した。有効性の主要評価項目とした、導入療法試験でリサンキズマブ静脈内投与により臨床的改善注1)が得られた被験者における、本試験52週時の臨床的寛解注2)及び内視鏡的改善注3)が得られた被験者の割合は、下表のとおりであり、いずれもリサンキズマブ360mg群のプラセボ群に対する優越性が検証された(p<0.01)10)。
プラセボ
リサンキズマブ360mg
全体集団
臨床的寛解達成割合注2)
39.6%(65/164例)
51.8%§(73/141例)
内視鏡的改善達成割合注3)
22.0%(36/164例)
46.5%§§(66/141例)
日本人集団
50.0%(7/14例)
60.0%(6/10例)
35.7%(5/14例)
50.0%(5/10例)
達成割合は、COVID-19関連の欠測を多重代入法で補完する規定を組み込んだノンレスポンダー補完法で補完しRubin’s ruleを用いて算出された。達成した被験者例数は達成割合と評価人数により算出された。 §多重性調整下でリサンキズマブとプラセボの比較において統計学的に有意(p<0.01)§§多重性調整下でリサンキズマブとプラセボの比較において統計学的に有意(p<0.001)
本試験ではリサンキズマブ360mgを投与された安全性評価対象163例中43例(26.4%)に副作用が認められ、主な副作用は、上気道感染が163例中9例(5.5%)、注射部位反応が163例中7例(4.3%)、関節痛が163例中4例(2.5%)等であった。
中等症から重症の活動性潰瘍性大腸炎患者を対象としたリサンキズマブの導入療法試験から移行した被験者を対象とし、プラセボ、リサンキズマブ180mg又は360mgを8週ごとに皮下投与した維持療法試験を実施した。有効性の主要評価項目とした、導入療法試験でリサンキズマブ静脈内投与により臨床的改善注1)が得られた被験者における、本試験52週時の臨床的寛解注2)が得られた被験者の割合は、下表のとおりであり、リサンキズマブ180mg群及び360mg群のプラセボ群に対する優越性が検証された(p<0.01)11)。
リサンキズマブ180mg
Adapted Mayo スコアに基づく臨床的寛解達成割合
25.1%(46/183例)
40.2%§(72/179例)
37.6%§§(70/186例)
25.0%(8/32例)
38.9%(11/28例)
53.3%(16/30例)
達成割合は、COVID-19又はウクライナと影響を受ける周辺地域における地理的政治的対立による欠測を多重代入法で補完する規定を組み込んだノンレスポンダー補完法で補完しRubin’s ruleを用いて算出された。達成した被験者例数は達成割合と評価人数により算出された。§多重性調整下でリサンキズマブとプラセボの比較において統計学的に有意(p<0.001)§§多重性調整下でリサンキズマブとプラセボの比較において統計学的に有意(p<0.01)
維持療法開始時点での寛解達成の有無別に、投与52週時にAdapted Mayo スコアによる臨床的寛解を達成した被験者の割合を下表に示した。
維持療法開始時点で寛解達成注3)
39.6%(21/53例)
70.2%(31/44例)
50.0%(20/40例)
維持療法開始時点で寛解未達成(改善達成)注3)
19.5%(25/128例)
29.9%(40/134例)
34.5%(50/145例)
達成割合は、COVID-19又はウクライナと影響を受ける周辺地域における地理的政治的対立による欠測を多重代入法で補完する規定を組み込んだノンレスポンダー補完法で補完しRubin’s ruleを用いて算出された。達成した被験者例数は達成割合と評価人数により算出された。
安全性評価対象のうち、リサンキズマブ180mg群で193例中36例(18.7%)、リサンキズマブ360mg群で195例中34例(17.4%)に副作用が認められ、主な副作用(2%以上)は、リサンキズマブ180mg群では潰瘍性大腸炎が6例(3.1%)、注射部位紅斑が4例(2.1%)、リサンキズマブ360mg群では関節痛が8例(4.1%)であった。
20.7%(6/29例)
25.0%(11/44例)
Adapted Mayo スコアに基づく臨床的改善達成割合
55.2%(16/29例)
52.3%(23/44例)
ノンレスポンダー補完法を用いて欠測を補完し、達成割合を算出した。
リサンキズマブ1200mg静脈内投与によるレスキュー治療を受けた被験者では、178例中21例(11.8%)に副作用が認められ、主な副作用(2例以上)は、潰瘍性大腸炎が3例(1.7%)、注射部位反応、帯状疱疹及び頭痛がそれぞれ2例(1.1%)であった。注1):ベースラインから2ポイント以上、30%以上の低下、かつ血便サブスコアが1以上低下又は血便サブスコアの絶対値が1以下注2):排便回数サブスコアが1以下でベースラインを超えない、血便サブスコアが0、かつ内視鏡所見サブスコアが1以下で易出血性の所見がない注3):維持療法開始時点でAdapted Mayo スコアに基づく臨床的寛解を達成した又は達成しなかった被験者
リサンキズマブは、インターロイキン(IL)-23に対するヒト化IgG1モノクローナル抗体であり、IL-23のp19サブユニットに結合し、IL-23の作用を中和する12),13),14)。
ヒトIL-23により誘導されるマウス耳介炎症モデルにおいて、リサンキズマブは耳介の腫脹及び耳組織中のIL-17及びIL-22の産生を抑制した14)。
リサンキズマブ(遺伝子組換え)(Risankizumab(Genetical Recombination))[JAN]
約149,000
遺伝子組換えヒト化モノクローナル抗体であり、マウス抗ヒトインターロイキン-23α(p19)サブユニット抗体の相補性決定部、ヒトフレームワーク部及びヒトIgG1の定常部からなり、H鎖237及び238番目のアミノ酸残基がそれぞれAlaに置換され、C末端のLysは除去されている。チャイニーズハムスター卵巣細胞により産生される。449個のアミノ酸残基からなるH鎖(γ1鎖)2本及び214個のアミノ酸残基からなるL鎖(κ鎖)2本で構成される糖タンパク質(分子量:約149,000)である。
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
オートドーザー×1個
1) Kimball, A.B., et al.:Br. J. Dermatol. 2015;173:1183-1190
2) 社内資料:健康成人における第Ⅰ相試験(2019年3月26日承認、CTD2.7.2.2)
3) 社内資料:健康成人における第Ⅰ相試験(2022年9月26日承認、CTD2.7.2.2)
4) 社内資料:健康成人における第Ⅰ相試験(2022年9月26日承認、CTD2.7.1.2)
5) 社内資料:母集団薬物動態(2022年9月26日承認、CTD2.7.2.3)
6) 社内資料:リサンキズマブの母集団薬物動態解析及び曝露-反応解析(R&D/23/0018)
7) 社内資料:母集団薬物動態(CTD2.7.2.3.2)
8) 社内資料:CYP基質薬物との相互作用試験(2019年3月26日承認、CTD2.7.2.2.1)
9) 社内資料:潰瘍性大腸炎患者及びクローン病患者を対象とした第Ⅰ相試験(CTD2.7.2.2.1)
10) 社内資料:維持療法試験M16-000試験(2022年9月26日承認、CTD2.7.3.2、CTD2.7.3.3)
11) 社内資料:維持療法試験M16-066試験
12) 社内資料:IL-23に対する結合親和性(2019年3月26日承認、CTD2.6.2.2)
13) 社内資料:in vitro中和作用(2019年3月26日承認、CTD2.6.2.1)
14) 社内資料:in vivo中和作用(2019年3月26日承認、CTD2.6.2.2)
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