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向精神薬
処方箋医薬品注)
神経症における不安・緊張・抑うつ及び強迫・恐怖うつ病における不安・緊張心身症(高血圧症、消化器疾患、自律神経失調症)における身体症候並びに不安・緊張・抑うつ及び睡眠障害麻酔前投薬
通常、成人にはブロマゼパムとして1日量6〜15mgを1日2〜3回に分けて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
通常、成人にはブロマゼパムとして1日量3〜6mgを1日2〜3回に分けて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
通常、成人にはブロマゼパムとして5mgを就寝前又は手術前に経口投与する。なお、年齢、症状、疾患により適宜増減する。
ジアゼパムで循環器への影響があらわれたとの報告がある。
作用が強くあらわれやすい。
呼吸器への影響があらわれるおそれがある。
少量から投与を開始するなど注意すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
授乳を避けさせること。ヒト母乳中へ移行し、新生児に嗜眠、体重減少等を起こすことが他のベンゾジアゼピン系化合物(ジアゼパム)で報告されている。また、黄疸を増強する可能性がある。
少量から投与を開始するなど注意すること。小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
少量から投与を開始するなど注意すること。運動失調等の副作用が発現しやすい。
アルコール(飲酒)
中枢神経抑制作用が増強されるおそれがある。アルコールとの併用は避けることが望ましい。
ともに中枢神経抑制作用を有するため、相互に作用を増強するおそれがある。
中枢神経抑制剤
モノアミン酸化酵素阻害剤
クロルジアゼポキシドで舞踏病が発現したとの報告がある。
機序不明
シメチジン
本剤の中枢神経抑制作用が増強されるおそれがある。
本剤のクリアランスが減少し、血中半減期が延長する。
フルボキサミンマレイン酸塩
肝臓での酸化的代謝が阻害され、本剤のAUCの増加、血中半減期の延長が報告されている。
連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること。また、連用中における投与量の急激な減少ないし投与中止により、痙攣発作、せん妄、振戦、不眠、不安、幻覚、妄想等の離脱症状があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。
1%以上
1%未満
精神神経系
眠気(20.6%)、ふらつき(7.2%)、めまい、興奮、気分高揚、歩行失調
不眠、頭痛、性欲への影響、振戦、構音障害、不安、焦躁感、のぼせ、ぼんやり感、しびれ感
血液
白血球減少
肝臓
AST、ALT、Al-Pの上昇、ウロビリノーゲン陽性
循環器
血圧低下、動悸
消化器
口渇
食欲不振、嘔気、便秘、胃部不快感、唾液分泌過多
過敏症
発疹、瘙痒
泌尿器
排尿困難、尿失禁、頻尿
その他
疲労感(5.0%)、脱力感
視覚障害、胸部圧迫感、四肢冷感、咽喉閉塞感、発汗
うとうと状態から昏睡までの中枢神経抑制作用に基づく症状があらわれることがある。
本剤の過量投与が明白又は疑われた場合の処置としてフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与する場合には、使用前にフルマゼニルの使用上の注意を必ず読むこと。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
投与した薬剤が特定されないままにフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与された患者で、新たに本剤を投与する場合、本剤の鎮静・抗痙攣作用が変化、遅延するおそれがある。
健康成人にブロマゼパムとして5mgを単回経口投与した時、未変化体の血中濃度は投与後1時間で最高に達し、72時間内に70〜80%が尿中に排泄され、その大部分は2-(2-amino-5-bromo-3-hydroxybenzoyl)pyridineであった1)。健康成人男子10例にブロマゼパムとして6mgを単回経口投与した時、未変化体のTmaxは約1.5時間、Cmaxは88ng/mL、T1/2は約20時間であった2)(外国人データ)。
健康成人10例にブロマゼパムとして12mgを単回経口投与注)した時、72時間以内に約70%が尿中に排泄され、その大部分は3-hydroxy-bromazepamおよび2-(2-amino-5-bromo-3-hydroxybenzoyl)pyridineであった3)。注)本剤の承認された用法及び用量は、神経症・うつ病の場合1日量6〜15mgを1日2〜3回に分けて経口投与、心身症の場合1日量3〜6mgを1日2〜3回に分けて経口投与、麻酔前投薬の場合5mgを就寝前又は手術前に経口投与である。
承認時までに実施された1,300例を対象とした一般臨床試験における有効率は以下のとおりであった。
対象疾患名
有効率(%)
神経症
58.9%(399/677)
うつ病
53.9%( 83/154)
心身症注)
54.9%(201/366)
麻酔前投薬
73.8%( 76/103)
精神神経科、内科及び麻酔科領域での神経症、うつ病、心身症、麻酔前投薬を対象とした二重盲検比較試験において、本剤の有用性が認められた4),5),6),7),8),9)。注)高血圧症、消化器疾患、自律神経失調症の合計
抑制性のGABAニューロンのシナプス後膜に存在するベンゾジアゼピン受容体にアゴニストとして高い親和性で結合し、GABA親和性を増大させることにより、GABAニューロンの作用を特異的に増強すると考えられている10)。
本剤をマウス及びラットに経口投与した時、ジアゼパムと比較して静穏作用及び抗不安作用は約5倍、催眠作用、筋弛緩作用及び抗痙攣作用は約2倍であった11)。
ブロマゼパム(Bromazepam)
7-Bromo-5-(pyridin-2-yl)-1,3-dihydro-2H-1,4-benzodiazepin-2-one
C14H10BrN3O
316.15
本品は白色~淡黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。本品は酢酸(100)に溶けやすく、メタノール、エタノール(99.5)又はアセトンに溶けにくく、水にほとんど溶けない。
約245℃(分解)
開封後は光を遮り保存すること。
100錠[10錠(PTP)×10]500錠[瓶、バラ]
100g[缶、バラ]
1) 沢田英夫ほか:岐阜大学医学部紀要. 1973;21:248-259
2) Ochs HR, et al.:Clin. Pharmacol. Ther. 1987;41:562-570
3) Kaplan SA, et al.:J. Pharmacokinet. Biopharm. 1976;41:1-16
4) 伊藤 斉ほか:臨床評価. 1983;11:155-199
5) 西園昌久ほか:臨牀と研究. 1973;50:1741-1754
6) 大熊輝雄ほか:精神医学. 1973;15:753-769
7) 野村喜重郎ほか:臨牀と研究. 1982;59:2048-2061
8) 筒井末春ほか:薬理と治療. 1981;9:2105-2117
9) 伊東和人ほか:診療と保険. 1973;15:600-609
10) 岡田敏一:神経精神薬理. 1980;2:5-16
11) 植木昭和ほか:医学研究. 1973;43:41-58
サンド株式会社 カスタマーケアグループ
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TEL 0120-982-001FAX 03-6257-3633
本剤は厚生労働省告示第107号(平成18年3月6日付)に基づき、投薬量は1回30日分を限度とされています。
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