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劇薬
本剤の成分又はアミド型局所麻酔薬に対し過敏症の既往歴のある患者
表面麻酔
リドカインとして、通常成人では8~40mg(1~5回の噴霧)を使用する。なお、年齢、麻酔領域、部位、組織、体質により適宜増減する。
ノズルを1回押すごとに溶液0.1mL(リドカインとして8mg含有)が噴霧される。通常1~5回の噴霧(溶液0.1~0.5mL:リドカインとして8~40mg)で十分である。広範な部位を麻酔する場合及び麻酔効果をさらに長時間持続させる場合には、噴霧回数を適宜調節する。ただし一時に25回(リドカインとして200mg)以上の噴霧は避けること。
生理機能の低下により麻酔に対する忍容性が低下していることがある。
症状を悪化させることがある。
中毒症状が発現しやすくなる。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
幼児(特に3歳以下)には、低用量から投与を開始する等、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。麻酔効果の把握が困難なため高用量又は頻回投与されやすく、中毒を起こすことがある。
患者の全身状態の観察を十分に行う等、慎重に投与すること。一般に生理機能の低下により麻酔に対する忍容性が低下している。
クラスⅢ抗不整脈剤
心機能抑制作用が増強するおそれがあるので、心電図検査等によるモニタリングを行うこと。
作用が増強することが考えられる。
徐脈、不整脈、血圧低下、呼吸抑制、チアノーゼ、意識障害等を生じ、まれに心停止を来すことがある。また、まれにアナフィラキシーショックを起こしたとの報告がある。
意識障害、振戦、痙攣等の中毒症状があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
頻度不明
中枢神経注1)
眠気、不安、興奮、霧視、眩暈等
消化器注1)
悪心・嘔吐等
過敏症
蕁麻疹等の皮膚症状、浮腫等
局所麻酔剤の血中濃度の上昇に伴い、中毒が発現する。その症状は、主に中枢神経系及び心血管系の症状としてあらわれる。,
初期症状として不安、興奮、多弁、口周囲の知覚麻痺、舌のしびれ、ふらつき、聴覚過敏、耳鳴、視覚障害、振戦等があらわれる。症状が進行すると意識消失、全身痙攣があらわれ、これらの症状に伴い低酸素血症、高炭酸ガス血症が生じるおそれがある。より重篤な場合には呼吸停止を来すこともある。
血圧低下、徐脈、心筋収縮力低下、心拍出量低下、刺激伝導系の抑制、心室性頻脈及び心室細動等の心室性不整脈、循環虚脱、心停止等があらわれる。
振戦や痙攣が著明であれば、ジアゼパム又は超短時間作用型バルビツール酸製剤(チオペンタールナトリウム等)を投与する。
ノズルは使用後そのまま放置しておくと、薬液がノズルの中で結晶化し目詰まりを起こすことがあるので、使用後にエタノール(消毒用エタノール等)で浸漬すること。
患者に使用した後、別の患者に使用する場合にはエタノール(消毒用エタノール等)に浸漬する等により消毒したノズルを使用すること。
咽頭・気管内への投与後の吸収は速く、患者に10%リドカイン(100mg)又は5%リドカイン(50mg)溶液注1)を気管内及び咽頭部に噴霧したとき、血漿中濃度は投与後5~20分に、自発呼吸患者の50mg投与群では0.55±0.29μg/mL、100mg投与群では1.03±0.25μg/mL、調節呼吸患者(100mg投与群)では1.60±0.38μg/mLの最高濃度を示した1)(外国人データ)。
消化管からの吸収率は高いが、吸収時に肝臓で代謝されるために血中濃度の上昇への寄与は少ない。
リドカイン2μg/mLの血漿蛋白結合率は約65%で、α1-酸性糖蛋白及びアルブミンと結合する。血液/血漿中濃度比は約0.8であることから、血球への分布は少ないと考えられる。妊婦にリドカイン塩酸塩を硬膜外投与注2)したとき、臍帯静脈血液中濃度と母体血漿中濃度の比は0.5~0.7で、胎盤を通過する2)。
リドカインは、主として肝臓でN-脱エチル体monoethyl glycinexylidide(MEGX)に代謝された後、glycinexylidide(GX)、2,6-xylidineに代謝され、投与量の約70%が4-hydroxy-2,6-xylidineとして尿中に排泄される3)。
リドカイン塩酸塩250mg注1)を健康人に経口投与したとき、24時間後までの尿中放射能排泄率は投与量の83.8%、未変化体は投与量の2.8%であった3)(外国人データ)。
高齢者にリドカイン塩酸塩50mgを静脈内投与後注2)の終末相半減期は140分を示し、若齢者の81分に比べて延長した4)(外国人データ)。
心不全患者及び腎不全患者にリドカイン塩酸塩50mgを静脈内投与後注2)の消失半減期は、健康人に比べ有意な変動はなく、肝機能低下患者では約3倍に延長した5)(外国人データ)。
注1)本剤の承認された用量は、通常成人では8~40mgである。注2)本剤の承認された効能・効果は表面麻酔である。
リドカインは、神経膜のナトリウムチャネルをブロックし、神経における活動電位の伝導を可逆的に抑制し、知覚神経・運動神経を遮断する局所麻酔薬である。
リドカイン(Lidocaine)(JAN)
2-Diethylamino-N-(2,6-dimethylphenyl)acetamide
C14H22N2O
234.34
リドカインは白色~微黄色の結晶又は結晶性の粉末である。メタノール又はエタノール(95)に極めて溶けやすく、酢酸(100)又はジエチルエーテルに溶けやすく、水にほとんど溶けない。希塩酸に溶ける。
66~69℃
[瓶]80g
1) Scott, D.B. et al.:Br. J. Anaesth. 1976;48:899-902
2) Burm, A.G.L.:Clin. Pharmacokinet. 1989;16:283-311
3) Keenaghan, J.B. et al.:J. Pharmacol. Exp. Ther. 1972;180:454-463
4) Nation, R.L. et al.:Br. J. Clin. Pharmacol. 1977;4:439-448
5) Thomson, P.D. et al.:Ann. Intern. Med. 1973;78:499-508
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