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劇薬
処方箋医薬品注)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
フルドロコルチゾン酢酸エステルとして、通常1日0.02~0.1mgを2~3回に分けて経口投与する。なお、新生児、乳児に対しては0.025~0.05mgより投与を開始することとし、年齢、症状により適宜増減する。
年齢により感受性が変化するので、特に新生児・乳児期から血清電解質、レニン活性、血圧等を定期的に測定し、至適投与量に注意すること。
ナトリウム・水貯留作用等により、高血圧症が増悪するおそれがある。
免疫機能抑制作用により、感染症が増悪するおそれがある。
粘膜防御能の低下等により、消化性潰瘍が増悪するおそれがある。
中枢神経系に影響し、精神病が増悪するおそれがある。
免疫機能抑制作用により、結核性疾患が増悪するおそれがある。
免疫機能抑制作用により、単純疱疹性角膜炎が増悪するおそれがある。
水晶体線維に影響し、後嚢白内障が増悪するおそれがある。,
眼内圧が上昇し、緑内障が増悪するおそれがある。,
血液凝固促進作用により、血栓症が増悪するおそれがある。
創傷治癒を遅延するおそれがある。
心破裂を起こしたとの報告がある。
糖新生促進作用等により血糖が上昇し、糖尿病が増悪するおそれがある。
骨形成抑制作用等により、骨粗鬆症が増悪するおそれがある。
症状が増悪するおそれがある。
脂質代謝に影響し、脂肪肝が増悪するおそれがある。
脂質代謝に影響し、脂肪塞栓症が増悪するおそれがある。
使用当初、一時症状が増悪することがある。
本剤の投与期間中及び投与終了後は継続して肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルス増殖の徴候や症状の発現に注意すること。異常が認められた場合には、本剤の減量を考慮し、抗ウイルス剤を投与するなど適切な処置を行うこと。副腎皮質ホルモン剤を投与されたB型肝炎ウイルスキャリアの患者において、B型肝炎ウイルスの増殖による肝炎があらわれることがある。なお、投与開始前にHBs抗原陰性の患者において、B型肝炎ウイルスによる肝炎を発症した症例が報告されている。
脂質代謝に影響し、肝硬変が増悪するおそれがある。また、慢性肝疾患患者では、血中半減期の延長がみられ、副作用が起こりやすい。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ本剤を投与すること。本剤の動物実験による催奇形試験は実施されていないので、妊婦、胎児への影響に関する安全性は確立していない。類似化合物(糖質コルチコイド)の動物実験で催奇形作用が報告されており、また、新生児に副腎不全を起こすことがある。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。類似化合物(糖質コルチコイド)で母乳中へ移行することがある。
長期投与した場合、感染症の誘発、糖尿病、骨粗鬆症、高血圧症、後嚢白内障、緑内障等の副作用があらわれやすい。
バルビツール酸誘導体フェニトインリファンピシン
本剤の作用が減弱することが報告されているので、併用する場合には用量に注意すること。
バルビツール酸誘導体、フェニトイン、リファンピシンはP-450を誘導し、本剤の代謝が促進される。
サリチル酸誘導体
併用時に本剤を減量すると、血清中のサリチル酸誘導体の濃度が増加し、サリチル酸中毒を起こすことが報告されているので、併用する場合には用量に注意すること。
本剤は、血清中のサリチル酸誘導体の腎排泄と肝代謝を促進し、血清中サリチル酸濃度が低下する。
抗凝血剤
抗凝血剤の作用を減弱させることが報告されているので、併用する場合には用量に注意すること。
本剤は血液凝固促進作用がある。
糖尿病用薬
これらの薬剤の作用を減弱させることが報告されているので、併用する場合には用量に注意すること。
本剤は肝臓での糖新生を促進し、末梢組織での糖利用を阻害する。
利尿剤(カリウム保持性を除く)
併用により、低カリウム血症があらわれることがあるので、併用する場合には用量に注意すること。
本剤は尿細管でのカリウム排泄促進作用がある。
シクロスポリン
他の副腎皮質ホルモン剤の大量投与により、併用したシクロスポリンの血中濃度が上昇するとの報告があるので、併用する場合には用量に注意すること。
本剤はシクロスポリンの代謝を阻害する。
非脱分極性筋弛緩剤
筋弛緩作用が減弱するとの報告があるので、併用する場合には用量に注意すること。
機序不明
誘発感染症、感染症の増悪があらわれることがある。また、B型肝炎ウイルスの増殖による肝炎があらわれることがある。,,,
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5%以上
5%未満
頻度不明
内分泌
月経異常
消化器
悪心・嘔吐、腹部膨満感
下痢、胃痛、胸やけ、口渇、食欲亢進
精神神経系
多幸症、不眠、頭痛、めまい
筋・骨格
筋肉痛、関節痛
脂質・たん白質代謝
満月様顔貌
野牛肩、窒素負平衡、脂肪肝
体液・電解質
血圧上昇(16.4%)、高ナトリウム血症(14.0%)
浮腫、低カリウム血症
低カリウム性アルカローシス
眼
中心性漿液性網脈絡膜症等による網膜障害、眼球突出
血液
白血球増多
皮膚
ざ瘡、多毛、脱毛、色素沈着、皮下溢血、紫斑、線条、そう痒、発汗異常、顔面紅斑、創傷治癒障害、皮膚菲薄化・脆弱化、脂肪織炎
過敏症
発疹
その他
発熱、疲労感、息切れ、ステロイド腎症、体重増加、精子数及びその運動性の増減
副腎皮質ホルモン剤を投与中の患者に生ワクチン又は弱毒生ワクチンを接種して神経障害、抗体反応の欠如が起きたとの報告がある。
健康成人(n=1)に本剤(3H-標識化合物、4.2μCi、比放射能87.6mCi/mg)を単回経口投与した場合、投与後45分に最高血中放射能濃度を示し、その後半減期約7時間で速やかに消失し、投与後48時間には放射能濃度は検出限界以下となった1)。
健康成人(n=1)に本剤(3H-標識化合物、4.2μCi、比放射能87.6mCi/mg)を単回経口投与した場合、尿中に投与後24時間までに投与放射能の28.6%が、72時間までに32.2%が排泄された1)。
塩喪失型先天性副腎皮質過形成症及び塩喪失型慢性副腎皮質機能不全(アジソン病)を対象とした調査における改善率は次のとおりであった。調査症例数171例中、63例(36.8%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められ、主な副作用は高血圧28件(16.4%)、高ナトリウム血症24件(14.0%)、低カリウム血症8件(4.7%)であった2)。
対象疾患名
改善率(%)[改善以上]
塩喪失型先天性副腎皮質過形成症
97.4%(148/152)
塩喪失型慢性副腎皮質機能不全(アジソン病)
100%(15/15)
本剤は鉱質コルチコイド作用を有する合成副腎皮質ホルモンである。デオキシコルチコステロン(DOC)やアルドステロンと類似の電解質代謝作用を示し、尿細管におけるNaの再吸収促進、Kの排泄促進作用を有する。
本剤は副腎摘出イヌにおいてデオキシコルチコステロン(DOC)と類似の作用を示し、Naの貯留とKの排泄を増加し、Na貯留作用はデオキシコルチコステロン酢酸エステル(DOCA)の4.7倍であり、アルドステロンと同等の効果を示した3)。
本剤の副腎摘出ラットにおける肝グリコーゲン蓄積作用は、コルチゾン酢酸エステルの10.7倍であった3)。
フルドロコルチゾン酢酸エステル(Fludrocortisone Acetate)
9-Fluoro-11β,17,21-trihydroxypregn-4-ene-3,20-dione 21-acetate
C23H31FO6
422.49
フルドロコルチゾン酢酸エステルは白色~微黄色の結晶又は結晶性の粉末である。本品はアセトンにやや溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けにくく、水にほとんど溶けない。
約220℃(分解)
開封後は遮光して保存すること。
100錠[瓶、バラ]
1) 五十嵐良雄ほか:「副腎ホルモン産生異常症」調査研究班(班長竹田亮祐)昭和60年度研究報告書. 1986:84-92
2) 諏訪せい三ほか:日本小児科学会雑誌. 1982;86(8):1255-1265
3) Fried, J.:Ann N Y Acad Sci. 1955;61(2):573-581
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