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劇薬
処方箋医薬品注)
生物由来製品
遅発型ポンペ病に対するミグルスタットとの併用療法
本剤は2剤併用療法として用いるため、本剤の適用にあたっては、ミグルスタット(オプフォルダカプセル65mg)の電子添文も参照すること。
ミグルスタットとの併用において、通常、体重40kg以上の成人にはシパグルコシダーゼ アルファ(遺伝子組換え)として、1回体重1kgあたり20mgを隔週点滴静脈内投与する。
体重範囲(kg)
総点滴量(mL)
点滴速度(mL/時)
第1段階(1mg/kg/時)
第2段階(3mg/kg/時)
第3段階(5mg/kg/時)
第4段階(7mg/kg/時)
40-50
250
13
38
63
88
50.1-60
300
15
45
75
105
60.1-100
500
25
125
175
100.1-120
600
30
90
150
210
,,
過敏症の発現に注意すること。,,
infusion reactionが発現した場合、状態が悪化する可能性がある。また、水分制限の適応となる患者では、本剤投与中は、適切な医学的処置とモニタリング手段がとれるように準備しておくこと。点滴投与中に水分過負荷により心機能又は呼吸状態の重篤な増悪を起こす可能性がある。
腎機能の程度及び体重に応じて、本剤に併用されるミグルスタットの用量を適宜減量すること。
投与は推奨されない。
妊娠する可能性のある女性には、本剤及びミグルスタットの併用投与中及び最終投与後2週間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験において、ウサギに本剤175mg/kg/隔日(臨床曝露量の約111倍に相当)及びミグルスタット25mg/kg/隔日(臨床曝露量の約23倍に相当)を併用投与した時に心血管系奇形が報告されている1)。,
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒトで哺乳中の児における影響は不明であるが、動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが報告されている2)。
18歳未満の患者を対象とした臨床試験成績は得られていない。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。
本剤投与中又は投与終了後数時間以内に、頭痛、発熱、悪寒、悪心、蕁麻疹、そう痒症等のinfusion reactionがあらわれることがある。これらの症状が発現した場合、投与速度の減速又は投与の一時中止、適切な薬剤治療(抗ヒスタミン剤、解熱鎮痛剤、副腎皮質ホルモン剤等)、もしくは緊急処置を行うこと。,,,,,,
5%以上10%未満
1%以上5%未満
神経系
頭痛
浮動性めまい、味覚不全、片頭痛、平衡障害、認知障害、錯感覚、傾眠、振戦
心臓
頻脈
精神
悪夢
血管
潮紅、高血圧
呼吸器
呼吸困難
消化器
腹部膨満、下痢、腹痛、鼓腸、食道痙攣
皮膚
そう痒症、発疹、蕁麻疹、紅斑性皮疹
筋骨格系
筋痙縮、筋力低下、筋骨格硬直、筋肉痛
全身及び局所反応
発熱、悪寒、胸部不快感、顔面痛、疲労、注入部位腫脹、倦怠感、疼痛
臨床検査
血中尿素増加、体温変動、リンパ球数減少
眼
眼瞼痙攣
傷害
皮膚擦過傷
本剤はタンパク質製剤であり、本剤に対するIgG抗体が産生される可能性がある。実施した臨床試験において、本併用投与を受けた151例で抗薬物抗体を評価した(酵素補充療法既治療患者117例、酵素補充療法未治療患者34例)。酵素補充療法既治療患者の抗薬物抗体発現割合は、ベースライン時が83.8%(98/117)、本併用投与後が95.7%(112/117例)であった。酵素補充療法未治療患者の抗薬物抗体発現割合は、ベースライン時が11.8%(4/34例)、本併用投与後が100%(34/34例)であった。酵素補充療法既治療患者における投与後の中和抗体の発現割合は88.0%(103/117例)であった。同様に酵素補充療法未治療患者における投与後の中和抗体の発現割合は、88.2%(30/34例)であった3)。
酵素補充療法の治療歴のある遅発型ポンペ病患者に本剤単独又は本剤とミグルスタットを隔週で反復併用投与したときの投与1回目及び3回目の本剤の薬物動態パラメータを表1に示す4)。(外国人データ)
本剤用量a(mg/kg)
5
10
20
ミグルスタット用量b(mg)
-
260
投与回数
1
3
例数
11
Cmax(μg/mL)
58.4(19.1)
135(18.3)
325(13.5)
339(12.9)
345(18.5)
AUC0-t(μg・h/mL)
208(18.1)
533(23.7)
1405(16.2)
1778(17.6)
1800(19.9)
t1/2α(h)
1.09(11.3)
1.30(9.10)
1.51(9.20)
2.20(19.1)
2.07(15.9)
t1/2β(h)
1.87(19.3)
1.55(42.1)
2.18(38.7)
2.45(21.6)
2.54(19.2)
CL(L/h)
2.15(17.0)
1.62(22.4)
1.25(17.8)
0.973(21.8)
0.970(22.4)
a 本剤は4時間かけて点滴静脈内投与された。b ミグルスタットは本剤の1時間前に経口投与された。Cmax:最高血漿中濃度、AUC0-t:濃度測定が可能な最終時点までの濃度-時間曲線下面積、t1/2α:初期分布相の消失半減期、t1/2β:終末相の消失半減期、CL:クリアランス
遅発型ポンペ病患者100例(日本人6例を含む)から得られた血漿中濃度に基づく母集団薬物動態解析の結果、本剤の中心コンパートメントの分布容積は3.23Lと推定された5)。
母集団薬物動態解析から、本剤20mg/kgとミグルスタット260mgの隔週併用投与時の本剤の曝露量に対して、腎機能障害は大きな影響を及ぼさないと考えられた6)。
酵素補充療法の治療歴のある及び治療歴のない遅発型ポンペ病患者を対象として、本剤(1回体重1kgあたり20mgを隔週点滴静脈内投与)とミグルスタット(体重40kg以上50kg未満の場合は1回195mg、体重50kg以上の場合は1回260mgを隔週経口投与)(本併用群)又はアルグルコシダーゼ アルファ(遺伝子組換え)とプラセボ(対照群)を52週間投与し、有効性及び安全性を比較した。主要評価項目である6分間歩行距離(以下、「6MWD」)(m)のベースラインから投与52週時までの変化量は表1のとおりであり、本併用の対照に対する優越性は示されなかった。また、副次評価項目である座位努力性肺活量の予測正常値に対する割合(%)のベースラインから投与52週時までの変化量の平均値±標準偏差(評価例数)は、本併用群で−1.14±6.32(74例)、対照群で−3.63±4.70(32例)であった7)。
評価項目
本併用群(85例)
対照群a(37例)
ベースライン
357.93±111.84(85例)
350.95±121.32(37例)
投与52週時
376.41±122.93(81例)
359.70±137.36(36例)
投与52週時の変化量
20.56±42.27(81例)
8.02±40.56(36例)
対照群との群間差b[95%信頼区間]片側p値b,c
14.21[-2.60, 31.02]p=0.048
単位:m、平均値±標準偏差(評価例数)、群間差は最小二乗平均値の差a 対照群には38例が組み入れられたが、臨床試験に参加できるよう、被験者によりベースライン時の結果を意図的に低値とした1例を事後的に除いた結果を示すb 投与群、評価時点、投与群と評価時点の交互作用、酵素補充療法の治療歴の有無、性別、ベースラインの6MWD、ベースライン時の年齢、ベースライン時の体重及びベースライン時の身長を固定効果、被験者を変量効果とし、相関構造に無構造を用いたMMRM(Mixed-effect model for repeated measures)により算出c 有意水準片側 2.5%
本併用群での副作用は投与52週時までに30.6%(26/85例)に認められ、主な副作用は頭痛7.1%(6/85例)、下痢5.9%(5/85例)であった7)。
本剤は遺伝子組換えヒト酸性α-グルコシダーゼであり、カチオン非依存性マンノース-6-リン酸受容体を介した細胞内取込みの増大を目的として、ビスマンノース-6-リン酸を有する糖鎖を含む8)。本剤は、ライソゾーム中グリコーゲンのα-1,4-及びα-1,6-グリコシド結合を加水分解することにより、グリコーゲンを分解し、ポンペ病患者の組織中に蓄積したグリコーゲンを低下させる。
ポンペ病動物モデルである酸性α-グルコシダーゼノックアウトマウスに本剤を投与することにより、心臓、骨格筋等でのグリコーゲン低下、筋機能の回復等が認められた。また、ミグルスタットの併用により、いずれの作用も本剤単独投与時に比較して大きい傾向が認められた9)。
シパグルコシダーゼ アルファ(遺伝子組換え)Cipaglucosidase Alfa(Genetical Recombination)
シパグルコシダーゼ アルファは、遺伝子組換えヒト酸性α-グルコシダーゼ(EC 3.2.1.20)前駆体であり、CHO細胞により産生される。シパグルコシダーゼ アルファは、896個のアミノ酸残基からなる糖タンパク質(分子量:約114,000)である。
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
1バイアル
1) 社内資料:ウサギにおける胚・胎児発生に関する試験(8371931)(2025年6月24日承認、CTD2.6.6.6.1.2.4)
2) 社内資料:非臨床薬物動態試験(2025年6月24日承認、CTD2.6.4.3.2.10)
3) 社内資料:免疫原性の影響(2025年6月24日承認、CTD2.7.2.4.1)
4) 社内資料:ポンペ病患者における薬物動態試験(ATB200-02)
5) 社内資料:母集団薬物動態解析(2025年6月24日承認、CTD2.7.2.1.4.5.3)
6) 社内資料:内因性要因の検討(2025年6月24日承認、CTD2.7.2.2.2.2.3)
7) 社内資料:ポンペ病患者における臨床試験(ATB200-03)(2025年6月24日承認、CTD2.7.6.4、CTD2.7.3.2.2.3.4)
8) 社内資料:非臨床薬理試験(2025年6月24日承認、CTD2.6.2.2.1.1)
9) 社内資料:非臨床薬理試験(2025年6月24日承認、CTD2.6.2.2.2.2)
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