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劇薬
処方箋医薬品注)
生物由来製品
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
**以下の場合で、診療ガイドライン等の最新の情報を参考に、 本剤の投与が適切と判断される患者に投与すること。
通常、成人にはエフガルチギモド アルファ(遺伝子組換え)として1回10mg/kgを1週間間隔で4回1時間かけて点滴静注する。これを1サイクルとして、投与を繰り返す。
**通常、成人にはエフガルチギモド アルファ(遺伝子組換え)として1回10mg/kgを週1回又は2週に1回1時間かけて点滴静注する。週1回投与で開始し、投与開始後4週以降は血小板数及び臨床症状に基づき2週に1回投与に調節することができる。
血小板数
調節方法
30,000/μL未満になった場合
2週に1回投与の場合、週 1回投与に変更する。
30,000/μL以上100,000/μL未満で安定した場合
2週に1回投与の場合、患者の状態に応じて週1回投与に変更することを考慮する。
100,000/μL以上で安定した場合
週1回投与の場合、2週に 1回投与に変更する。
400,000/μL以上に達した場合
投与を中断する。血小板数測定を継続し、血小板数 150,000 /μL以下まで 減少したら、本剤投与を2週に1回で再開する。
感染症を合併している場合は、感染症の治療を優先すること。感染症が増悪するおそれがある。,
肝炎ウイルスキャリアの患者に本剤を投与する場合は、肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルスの再活性化やC型肝炎の悪化の徴候や症状の発現に注意すること。
**血栓塞栓症があらわれるおそれがある。血栓症又は血栓塞栓症の既往歴や素因を有する患者を対象とした臨床試験は実施していない。
本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。なお、重度(eGFRが30mL/min/1.73m2未満)の腎機能障害を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。IgG抗体は胎盤通過性があることが知られている。本剤の投与を受けた患者からの出生児においては、感染のリスクが高まる可能性があるため、生ワクチン又は弱毒生ワクチンを接種する際には注意が必要である。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤のヒト乳汁中への移行は不明であるが、ヒトIgGは乳汁中に移行することが知られている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
人免疫グロブリン製剤(ポリエチレングリコール処理人免疫グロブリン等)
これらの薬剤の治療効果が減弱する可能性がある。これらの薬剤による治療を開始する場合、本剤のサイクル投与における最終投与から2週間後以降に投与することが望ましい。
本剤がこれらの薬剤の血中濃度を低下させる可能性がある。
抗補体(C5)モノクローナル抗体製剤(エクリズマブ(遺伝子組換え)、ラブリズマブ(遺伝子組換え))
*抗 FcRn モノクローナル抗体製剤(ロザノリキシズマブ(遺伝子組換え))
本剤又は抗FcRn モノクローナル抗体製剤の治療効果が減弱する可能性がある。抗 FcRn モノクローナル抗体製剤による治療を開始する場合、本剤のサイクル投与における最終投与から2 週間後以降に投与することが望ましい。
本剤を含むFcRnに結合する薬剤の血中濃度が低下する可能性がある。
血液浄化療法
本剤の治療効果が減弱する可能性があるため、併用を避けることが望ましい。
本剤による治療中に施行することにより本剤の血中濃度を低下させる可能性がある。
*生ワクチン及び弱毒生ワクチン
本剤による治療中の接種を避けることが望ましい。接種が必要な場合は本剤投与開始の少なくとも4 週間前までに接種することが望ましい。本剤による治療中の場合、最終投与から2 週間以降にワクチンを投与することが望ましい。
生ワクチン又は弱毒生ワクチンによる感染症発現のリスクが増大するおそれがある。
*生ワクチン及び弱毒生ワクチン以外のワクチン
ワクチンの効果が減弱する可能性がある。
本剤の作用機序により、ワクチンに対する免疫応答が得られない可能性がある。
**帯状疱疹、上咽頭炎、インフルエンザ等の感染症が起こることがある。感染症は全身型重症筋無力症患者で6.8%、特発性血小板減少性紫斑病患者で1.6%みられた。,
*異常が認められた場合には本剤の投与速度を下げる、又は投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5~15%未満
5%未満
神経系障害
頭痛
浮動性めまい
胃腸障害
悪心、嘔吐
傷害、中毒および処置合併症
処置による頭痛
臨床検査
リンパ球数減少、好中球数増加
一般・全身障害および投与部位の状態
疲労
感染症および寄生虫症
帯状疱疹
皮膚および皮下組織障害
発疹
国際共同第Ⅲ相試験(ARGX-113-1704)において、本剤が投与され抗体が測定された83例のうち、本剤に対する抗体が17例(20.5%)、中和抗体が6例(7.2%)に認められた1) 。
**国際共同第III相試験(ARGX-113-1801)において、本剤が投与され、抗体が測定された85例のうち、本剤に対する抗体が3例(3.5%)、中和抗体が1例(1.2%)に認められた2) 。
外国人健康被験者20例に本剤0.2~50mg/kgを単回静脈内投与したとき、AUC0-infは2.0〜50mg/kgの範囲で用量に依存せず線形であった(外国人データ)3)。
全身型重症筋無力症患者82例(日本人患者を8例含む)に本剤10mg/kgを週1回計4回静脈内投与を1又は2サイクル行ったとき、初回サイクルと2回目のサイクルを通じ、全体集団におけるCmax(範囲221~253μg/mL)及びCtrough(範囲10.4~13.9μg/mL)は一定であり、蓄積性は認められていない。日本人患者8例の初回サイクルの初回及び最終投与後薬物動態パラメータを下表に示す4) 。
投与回数
Ctrough(μg/mL)
Cmax(μg/mL)
AUC0-168h(μg・h/mL)
1回目
NA
213(20.1)
7376(1024)
4回目
13.4(3.71)
237(43.3)
8879(1667)
日本人n=8、平均値(標準偏差)を示す。NA:該当せず
**国際共同第III相試験(ARGX-113-1801)で、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)患者86例(日本人5例を含む)に本剤10mg/kgを週1回静脈内投与したとき、平均Cmax(範囲219~252μg/mL)及び平均Ctrough(範囲10.3~17.4μg/mL)は投与期間(最初の4週間及び投与頻度の調節は不可とされた投与16週後以降23週後まで)を通して一定であり、蓄積性は認められなかった。投与16週後以降23週後までに本剤を2週に1回投与した10例において、平均Cmaxは164~371μg/mL、平均Cthroughは2.5~5.8μg/mLであった5) 。日本人5例に本剤10mg/kgを週1回静脈内投与したときの薬物動態パラメータを下表に示す。
日本人
n
平均値(標準偏差)
―
5
222(47.6)
2回目
6.53(2.40)
247(83.6)
3回目
4
8.03(3.22)
223(62.8)
10.7(3.22)
212(62.6)
NA:該当せず
本剤静脈内投与時の分布容積は15~20Lであった(外国人データ)6)。
本剤は、一般的なタンパク異化経路によってアミノ酸に分解されると推定される。
健康成人に本剤10mg/kg単回投与後の本剤の尿中排泄率は投与量の0.1%未満であった(外国人データ)6)。
腎機能障害患者を対象とした薬物動態試験は実施していないが、母集団薬物動態解析の結果から、本剤10mg/kgを週1回計4回投与したとき、軽度腎機能障害患者(eGFR:60mL/min/1.73m2以上90mL/min/1.73m2未満)は、腎機能正常患者(eGFR:90mL/min/1.73m2以上)と比較して、4回目投与後のAUC0-168hが28%高くなると推定された。また、eGFRが中央値である100mL/min/1.73m2の患者と比較して、eGFRが5パーセンタイル値の62.2mL/min/1.73m2の患者では4回目投与後のAUC0-168hが23%高くなると推定された7) 。
**本剤はIgG以外の免疫グロブリン(IgA、IgD、IgE及びIgM)濃度への影響はなくアルブミン濃度は減少させない8) 。
国際共同第III相試験(ARGX-113-1704)において、本剤10mg/kg又はプラセボを1週間間隔で計4回投与したときの各サイクルにおける総IgG濃度の推移は、以下のとおりであった9) 。
国際共同第III相試験(ARGX-113-1704)及び国際共同第III相継続投与試験(ARGX-113-1705)における統合解析の結果から、本剤投与後の総IgG濃度の最低値の分布は、中央値[25パーセンタイル値, 75パーセンタイル値]は2.54[2.04, 3.25]、[最小値, 最大値]は[0.98, 6.86]g/Lであった。
**国際際共同第III相試験(ARGX-113-1801)で、本剤10mg/kg又はプラセボを週1回又は2週に1回24週間投与したときの全患者の総IgG濃度のベースラインからの平均変化率を下図に示す10) 。
全身型重症筋無力症患者167例(日本人患者15例を含む)を対象として、ランダム化二重盲検プラセボ対照群間比較試験を実施した。本試験は、治験薬投与期の3週間後に5週間の観察を行う8週間を1サイクルとし、次のサイクルは8週間以降において基準注2) に合致した場合に開始することが可能とされた(最大3サイクル(最長28週間))。初回サイクルの本剤最終投与時から次のサイクル投与開始時までの期間(サイクル間隔)の中央値(範囲)は本剤群で7.3週間(5.3~23.4週間)であった。治験薬投与期(3週間)において、コリンエステラーゼ阻害薬、経口副腎皮質ステロイド及び/又は非ステロイド性免疫抑制剤投与下で、本剤10mg/kg又はプラセボを1週間間隔注3) で計4回1時間かけて静脈内投与したとき、主要評価項目である抗アセチルコリン受容体抗体陽性患者の初回サイクルのMG-ADLレスポンダー注4) の割合は、プラセボ群で29.7%(19/64例)、本剤群で67.7%(44/65例)であり、本剤群とプラセボ群との間に統計学的有意差が認められた(オッズ比[95%信頼区間]:4.95[2.21, 11.53]、p<0.0001、ロジスティック回帰分析、両側正確検定、有意水準両側5%)。抗アセチルコリン受容体抗体陽性患者、抗体陰性患者及び全体集団(抗アセチルコリン受容体抗体陽性及び陰性患者)における初回サイクルのMG-ADLレスポンダー注4) の割合及びQMGレスポンダー注5) の割合は、下表のとおりであった。
投与群
例数
MG-ADLレスポンダーの割合
QMGレスポンダーの割合
抗AChR抗体陽性集団
プラセボ群
64
29.7%(19/64例)
14.1%(9/64例)
本剤群
65
67.7%(44/65例)
63.1%(41/65例)
抗AChR抗体陰性集団
19
63.2%(12/19例)
36.8%(7/19例)
68.4%(13/19例)
52.6%(10/19例)
全体集団
83
37.3%(31/83例)
19.3%(16/83例)
84
67.9%(57/84例)
60.7%(51/84例)
副作用発現頻度は、本剤群で31.0%(26/84例)であった。主な副作用は、処置による頭痛(4例、4.8%)であった。
国際共同第III相試験(ARGX-113-1704)に参加し、継続投与試験に移行した全身型重症筋無力症患者139例(日本人患者10例を含む)を対象として、非盲検非対照試験が実施された。本試験は、治験薬投与期の3週間後に4週間間隔で来院し観察を行うこと(サイクル間観察期)を1サイクルとし、次のサイクルはサイクル間観察期において基準注2) に合致した場合に開始することが可能とされた。本剤最終投与時から次のサイクル投与開始時までの期間(サイクル間隔)の中央値(各サイクルの中央値の範囲)は約4.1~6.1週間であった。各サイクルの治験薬投与期(3週間)において、コリンエステラーゼ阻害薬、経口副腎皮質ステロイド及び/又は非ステロイド性免疫抑制剤投与下で、本剤10mg/kgを1週間間隔注3) で計4回1時間かけて静脈内投与したとき、各サイクルでのベースラインから3週目(本剤最終投与時)までのMG-ADL総スコア及びQMG総スコアの変化量は下表のとおりであった。
MG-ADL総スコア
平均値(標準誤差)
サイクル1
ベースライン
106
9.7(0.29)
33
10.8(0.59)
139
9.9(0.27)
3週目
103
-5.1(0.34)
-5.4(0.76)
136
-5.1(0.32)
サイクル2
95
9.8(0.33)
30
11.3(0.58)
125
10.2(0.29)
92
-5.4(0.38)
28
-5.3(0.72)
120
-5.4(0.33)
サイクル3
82
10.1(0.38)
24
11.3(0.64)
10.3(0.33)
78
-5.5(0.40)
21
-5.4(0.88)
99
-5.4(0.37)
サイクル4
63
10.7(0.46)
18
11.3(0.80)
81
10.9(0.40)
60
-6.3(0.51)
17
-5.6(1.00)
77
-6.1(0.45)
サイクル5
47
10.6(0.53)
15
62
10.7(0.44)
42
-6.1(0.53)
-6.3(0.96)
57
-6.1(0.46)
サイクル6
10.5(0.72)
13
10.5(0.85)
37
10.5(0.55)
-7.1(0.92)
9
-5.0(1.13)
27
-6.4(0.73)
サイクル7
11
12.6(1.03)
6
13.2(0.98)
12.8(0.73)
10
-8.9(1.19)
-7.0(1.96)
14
-8.4(1.00)
上段:ベースラインのMG-ADL総スコア下段:ベースラインから3週目(本剤最終投与時)までのMG-ADL総スコアの変化量
QMG総スコア
15.6(0.54)
16.1(1.00)
15.7(0.47)
100
-4.7(0.41)
-5.2(0.74)
133
-4.8(0.36)
16.3(0.59)
16.2(1.01)
16.3(0.50)
86
-5.4(0.43)
25
-3.8(0.74)
111
-5.0(0.38)
79
15.7(0.65)
16.5(0.90)
15.9(0.54)
67
-4.5(0.54)
20
-5.7(1.03)
87
-4.8(0.48)
15.7(0.79)
15.4(1.66)
74
15.6(0.71)
48
-4.5(0.64)
-4.8(1.00)
59
-4.6(0.55)
39
16.6(0.90)
12
16.2(1.18)
51
16.5(0.74)
31
-4.2(0.68)
-4.6(1.10)
41
-4.3(0.57)
16.9(1.25)
17.1(1.59)
16.9(0.97)
-6.3(1.15)
-5.4(1.96)
-6.1(0.97)
19.1(1.44)
20.2(1.46)
16
19.4(1.07)
-5.9(1.21)
3
-7.7(2.19)
-6.3(1.03)
上段:ベースラインのQMG総スコア下段:ベースラインから3週目(本剤最終投与時)までのQMG総スコアの変化量
副作用発現頻度は、25.9%(36/139例)であった。主な副作用は、気管支炎、筋肉痛及び処置による頭痛(各1例、0.7%)であった。
**ITPに対する前治療で十分な効果が得られなかった又は不耐容であった成人ITP患者131例(日本人患者8例を含む)を対象として、ランダム化二重盲検プラセボ対照群間比較試験を実施した。本試験は、診断後3~12か月又は診断から12か月超のITP患者(平均血小板数<30,000/μL)で、ITP治療薬を投与中かつ過去に1種類以上のITP治療を受けたことがある、又はITP治療薬を投与中ではないが過去に2種類以上のITP治療を受けたことがある患者を対象とした。ITPに対する前治療は、副腎皮質ステロイド、TPO受容体作動薬、リツキシマブ、IVIG製剤及び脾臓摘出術であった。最初の3週間は10mg/kgを週1回投与(計4回)を受けることとした。投与4週後以降15週後までは血小板数及び患者の状態に応じて週1回又は2週に1回に投与頻度を調節可能とした。投与16週後以降23週後までは、投与頻度の調節は不可とし、この期間に、本剤群の57例(85.1%)が週1回、10例(14.9%)が2週に1回の投与を受けた。主要評価項目である診断から12か月超のITP患者における持続的血小板数反応(投与19週後から24週後までの6回の来院のうち4回以上血小板数50,000/μL以上であると定義)の達成割合は、本剤群でプラセボ群と比較して有意に高かった。副次評価項目である診断後3か月超のITP患者における持続的血小板数反応の達成割合を下表に示す15) 。
診断後12か月超のITP患者, n/N(%)
17/78(21.8)
2/40(5.0)
p=0.0316*
診断後3か月超のITP患者, n/N(%)
22/86(25.6)
3/45(6.7)
N=解析対象例数n=達成例数$ 持続的血小板数反応は、投与19週後から24週後までの6回の来院のうち4回以上血小板数50,000/μL以上であると定義した* 脾摘の既往の有無、ベースラインの併用ITP治療薬の有無、ベースラインの血小板数(15,000/μL未満/以上)を層別因子としたCochran-Mantel-Haenszel検定、有意水準5%(両側)
副作用発現頻度は、本剤群で17.4%(15/86例)であった。主な副作用は、頭痛(3例、3.5%)であった14) 。
**ARGX-113-1801試験から移行した101例のITP患者(本剤群から63例及びプラセボ群から38例、日本人患者5例を含む)を対象として、非盲検非対照試験を実施した。血小板数及び患者の状態に応じて本剤10mg/kgを週1回又は2週に1回投与した。6週間ごとの血小板数反応(6回の来院のうち4回以上で血小板数が50,000/μL以上であると定義)の達成割合は、下表のとおりであった17) 。
プラセボ-本剤群£
本剤-本剤群*
投与1週から6週
23.7(9/38)
33.3(21/63)
投与7週から12週
28.9(11/38)
31.7(20/63)
投与13週から18週
投与19週から24週
26.3(10/38)
36.5(23/63)
投与25週から30週
21.1(8/38)
41.3(26/63)
投与31週から36週
22.2(8/36)
38.1(24/63)
投与37週から42週
20.0(7/35)
39.3(22/56)
投与43週から48週
21.9(7/32)
25.0(12/48)
割合%(達成例数/解析対象例数)$ 持続的血小板数反応は、6回の来院のうち4回以上で血小板数が50,000/μL以上を達成と定義した。£ 1801試験でプラセボ群に割り付けられた患者集団* 1801試験で本薬群に割り付けられた患者集団
副作用発現頻度は、10.9%(11/101例)であった。主な副作用は、頭痛(3例、3.0%)であった18) 。
本剤は、胎児性Fc受容体(FcRn)を標的とするアミノ酸残基を改変したヒトIgG1抗体のFcフラグメントであり、内因性IgGのFcRnへの結合を競合阻害することによって、内因性IgGのリサイクルを阻害して、IgG分解を促進し、IgG自己抗体を含む血中IgG濃度を減少させる19),20) 。
本剤のヒトFcRnに対する平衡解離定数(Kd)(平均値±標準偏差)は、pH6.0及びpH7.4の条件下において、それぞれ0.35±0.06nmol/L及び8.59±1.35nmol/Lであった21) 。
本剤20mg/kgをサルに単回静脈内投与したとき、血清中IgG濃度の減少が認められた22) 。
エフガルチギモド アルファ(遺伝子組換え)Efgartigimod Alfa(Genetical Recombination)(JAN)
エフガルチギモド アルファは、遺伝子組換えヒトIgG1 Fcドメイン類縁体であり、ヒトIgG1の221~447番目(Eu番号)のアミノ酸残基に相当する。エフガルチギモド アルファの32、34、36、213及び214番目のアミノ酸残基はそれぞれTyr、Thr、Glu、Lys及びPheに置換されている。エフガルチギモド アルファは、チャイニーズハムスター卵巣細胞により産生される。エフガルチギモド アルファは、227個のアミノ酸残基からなるサブユニット2個から構成される糖タンパク質(分子量:約54,000)である。
凍結を避け、外箱開封後は遮光して保存すること。
ウィフガート点滴静注400mg:1バイアル
1) 社内資料:免疫原性(2022年1月20日承認、CTD 2.7.2.4.1)
2) **社内資料:免疫原性(2024年3月26日承認、CTD 2.7.2.4.1)
3) 社内資料:用量比例性(ARGX-113-1501試験)(2022年1月20日承認、CTD 2.7.2.3.2)
4) 社内資料:第III相試験(ARGX-113-1704試験)(2022年1月20日承認、CTD 2.7.2.3.1.1.1)
5) **社内資料:ARGX-113-1801試験(2024年3月26日承認、CTD 2.7.2.2.1.1.2)
6) 社内資料:第I相試験(ARGX-113-1501試験)(2022年1月20日承認、CTD 2.7.2.2.1.1.1)
7) 社内資料:腎機能障害(2022年1月20日承認、CTD 2.7.2.3.7.5)
8) 社内資料:ARGX-113-1501試験、ARGX-113-1602試験、Pooling Block 2:エフガルチギモドを投与したすべてのgMG患者(2022年1月20日承認、CTD 2.7.4.3.1.1; 3.2.1; 3.3.2)
9) 社内資料:第III相試験(ARGX-113-1704試験)(2022年1月20日承認、CTD 2.7.2.2.2.2.2)
10) **社内資料:ARGX-113-1801試験(2024年3月26日承認、CTD 2.7.2.2.2.1.2)
11) 社内資料:第III相試験(ARGX-113-1704試験)(2022年1月20日承認、CTD 2.7.6.4)
12) Howard JF Jr, et al.: Lancet Neurol. 2021; 20(7): 526-536.
13) 社内資料:第III相試験(ARGX-113-1705試験)(2022年1月20日承認、CTD 2.7.6.5)
14) **社内資料:第3相試験 ARGX-113-1801試験(2024年3月26日承認、CTD 2.7.6.3)
15) **社内資料:有効性の結果(2024年3月26日承認、CTD 2.7.3.2.1.2)
16) **社内資料:第3相試験 ARGX-113-1803試験(2024年3月26日承認、CTD 2.7.6.4)
17) **ウィフガート点滴静注400mg審査報告書(2024年3月26日承認)
18) **社内資料:副作用(2024年3月26日承認、CTD 2.7.4.2.1.5.2)
19) Ulrichts P, et al.: J Clin Invest. 2018; 128(10): 4372-4386.
20) Vaccaro C, et al.: Nat Biotechnol. 2005; 23(10): 1283-1288.
21) 社内資料:ヒトFcRnへの結合親和性(2022年1月20日承認、CTD 2.6.2.2.2.1)
22) 社内資料:カニクイザル内因性IgGに対する薬理作用(2022年1月20日承認、CTD 2.6.2.2.3.2.3)
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