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ピリドキサール注10mg「イセイ」

添付文書番号

3134402A1184_1_11

企業コード

130107

作成又は改訂年月

2024年3月改訂(第1版)

日本標準商品分類番号

873134

薬効分類名

補酵素型ビタミンB6製剤

承認等

ピリドキサール注10mg「イセイ」

販売名コード

YJコード

3134402A1184

販売名英語表記

PYRIDOXAL Injection 10mg“ISEI”

販売名ひらがな

ぴりどきさーるちゅう10mg「いせい」

承認番号等

承認番号

21700AMX00190000

販売開始年月

1965年10月

貯法・有効期間

貯法

室温保存

有効期間

3年

一般的名称

ピリドキサールリン酸エステル水和物注射液

3. 組成・性状

3.1 組成

ピリドキサール注10mg「イセイ」

有効成分1管(1mL)中
日局 ピリドキサールリン酸エステル水和物   10mg
添加剤ベンジルアルコール 7mg
ピロ亜硫酸ナトリウム 12mg
pH調節剤

3.2 製剤の性状

ピリドキサール注10mg「イセイ」

剤形水性注射剤
pH5.5~7.5
浸透圧比約1(生理食塩液に対する比)
性状淡黄色澄明の液

4. 効能又は効果

  • (1)ビタミンB6欠乏症の予防及び治療(薬物投与によるものを含む。例えばイソニアジド)
  • (2)ビタミンB6の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦など)
  • (3)ビタミンB6依存症(ビタミンB6反応性貧血など)
  • (4)下記疾患のうち、ビタミンB6の欠乏又は代謝障害が関与すると推定される場合
    • 1)口角炎、口唇炎、舌炎、口内炎
    • 2)急・慢性湿疹、脂漏性湿疹、接触皮膚炎、アトピー皮膚炎、尋常性痤瘡
    • 3)末梢神経炎
    • 4)放射線障害(宿酔)

      (4)の適応(効能又は効果)に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。

6. 用法及び用量

ピリドキサールリン酸エステル水和物として、通常成人1日5~60mgを1~2回に分けて、皮下、筋肉内または静脈内注射する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。きわめてまれであるが、依存症の場合には、より大量を用いる必要のある場合もある。

7. 用法及び用量に関連する注意

  1. 7.1 添加剤としてベンジルアルコールを含有するので、新生児(低出生体重児)等に大量に用いる場合は他のベンジルアルコールを含有しない製剤の使用を考慮すること。
  2. 7.2 依存症に大量を用いる必要のある場合は観察を十分に行いながら投与すること。特に新生児、乳幼児への投与は少量から徐々に増量し、症状に適合した投与量に到達させること。,

9. 特定の背景を有する患者に関する注意

9.7 小児等

  1. 9.7.1 新生児、乳幼児に大量に用いた場合、横紋筋融解症、下痢、嘔吐、肝機能異常等の副作用があらわれることがある。,
  2. 9.7.2 添加剤として含有されているベンジルアルコールによると疑われる中毒症状(あえぎ呼吸、アシドーシス、痙攣等)を来した新生児(低出生体重児)等の症例が報告されている。
  3. 9.7.3 小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

10. 相互作用

    10.2 併用注意(併用に注意すること)

    薬剤名等臨床症状・措置方法機序・危険因子

    レボドパ

    レボドパの作用を減弱することがある。

    ピリドキシンがレボドパの末梢での脱炭酸化を促進し、脳内作用部位への到達量を減少させるためと考えられている。

    11. 副作用

    次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

    11.1 重大な副作用

    1. 11.1.1 横紋筋融解症(頻度不明)

      新生児、乳幼児に大量に用いた場合、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれ、急性腎障害等の重篤な腎障害に至ることがある。,

    11.2 その他の副作用

    頻度不明

    過敏症

    発疹等の過敏症状

    消化器注)

    下痢、嘔吐

    肝臓注)

    肝機能異常

    その他

    注射部位の発赤、疼痛、皮下硬結

    注)新生児、乳幼児に大量に用いた場合、認められたとの報告がある。

    14. 適用上の注意

    14.1 薬剤投与時の注意

    • 筋肉内注射にあたっては、組織・神経等への影響を避けるため下記の点に注意すること。
      • 筋肉内投与はやむを得ない場合にのみ必要最小限度に行うこと。なお、特に同一部位への反復注射は行わないこと。また、乳幼小児に連用することはこのましくない。
      • 神経走行部位を避けるよう注意すること。
      • 注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり、血液の逆流をみた場合は、直ちに針を抜き、部位を変えて注射すること。

    18. 薬効薬理

    18.1 作用機序

    ピリドキサールリン酸エステルは、補酵素として数多くの酵素に関与しているが、代表的なものとして、アミノ基転移酵素(Transaminase)、キヌレニン分解酵素(Kynureninase)、アミノ酸脱炭酸酵素(Aminoacid decarboxylase)、脱水素酵素(Dehydrase)、モノアミン酸化酵素(Monoamine oxidase)、ヒスタミン分解酵素(Histaminase)等があげられている1)

    19. 有効成分に関する理化学的知見

    一般的名称

    ピリドキサールリン酸エステル水和物(Pyridoxal Phosphate Hydrate)

    化学名

    (4-Formyl-5-hydroxy-6-methylpyridin-3-yl)methyl dihydrogenphosphate monohydrate

    分子式

    C8H10NO6P・H2O

    分子量

    265.16

    性状

    本品は微黄白色~淡黄色の結晶性の粉末である。
    本品は水に溶けにくく、エタノール(99.5)にほとんど溶けない。
    本品は希塩酸又は水酸化ナトリウム試液に溶ける。
    本品0.1gを水200mLに溶かした液のpHは3.0~3.5である。
    本品は光によって淡紅色となる。

    化学構造式

    20. 取扱い上の注意

    外箱開封後は遮光して保存すること。

    22. 包装

    1mL 50管(ガラスアンプル)

    24. 文献請求先及び問い合わせ先

    コーアイセイ株式会社 くすり相談窓口

    〒990-2495 山形市若葉町13番45号

    TEL 023(666)5797
    FAX 023(624)4717

    26. 製造販売業者等

    26.1 製造販売元

    コーアイセイ株式会社

    山形市若葉町13番45号

    〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-3-2 新霞が関ビル

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