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下記の皮膚真菌症の治療
1日1回患部に塗布する。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
クリーム
皮膚
そう痒、発赤、刺激感、接触皮膚炎、疼痛、湿疹
ほてり、熱感、灼熱感
水疱
その他
BUN上昇、尿蛋白増加
軟膏
接触皮膚炎、発赤、そう痒
アジュバントを用いて感受性を高めた動物実験(モルモット)を実施した結果、クリームで皮膚感作性が認められ、軟膏において、皮膚光感作性が認められている。
健康成人男子6例の上背部皮膚に1%ルリコナゾールクリーム5gを24時間単回塗布したとき、塗布12~24時間後に低濃度の未変化体が血漿中に認められたが、薬剤除去後24時間目には定量限界未満となった1) 。
健康成人男子6例の上背部皮膚に1%ルリコナゾールクリーム5gを7日間反復塗布したとき、初回投与後6時間以降及び各回投与22時間後に低濃度の未変化体が血漿中に認められたが、薬剤除去後24時間目には定量限界未満ないし定量限界をわずかに上回る程度にまで低下した。薬剤塗布後24時間目の血漿中未変化体濃度は、最終塗布時には初回塗布時の約1.9倍に上昇したが、塗布3回目以降ほぼ一定に推移し、また、反復塗布後の血漿中未変化体濃度の消失も速やかであったことより、反復塗布による蓄積性はないものと考えられた2) 。
健康成人男子24名を対象に、同一被験者の背部に1%ルリコナゾールクリーム及び1%ルリコナゾール軟膏を単回塗布した時、角層中薬物濃度(平均値±標準偏差)は投与後12時間においてそれぞれ225.48±72.06ng/cm2及び267.83±112.24ng/cm2、投与後24時間においてそれぞれ262.00±88.69ng/cm2及び234.52±100.92ng/cm2であった3) 。
尿中に未変化体は検出されなかった4) 。
ルリコナゾールクリーム1%「イワキ」及びルリコナゾール軟膏1%「イワキ」並びにルリコンクリーム1%及びルリコン軟膏1%を健康成人男性の背部皮膚に、適用部位1か所につき10µL適用した時の皮膚薬物動態学的試験を実施し、生物学的同等性を検証した。適用後8時間及び24時間における角層中ルリコナゾール未変化体量について、90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、いずれの適用時間においてもlog(0.70)~log(1.43)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された。また、安全性に問題となる事例は認められなかった5) 。
製剤\適用時間(hr)
8
24
ルリコナゾールクリーム1%「イワキ」
580.4488±214.4364
573.7349±195.9397
ルリコンクリーム1%
563.0739±226.4011
570.4837±179.4641
(幾何平均±変動係数、n=28)
ルリコナゾール軟膏1%「イワキ」
966.3130±290.2532
535.6490±247.6008
ルリコン軟膏1%
947.7129±297.3630
489.9345±216.6816
(幾何平均±変動係数、n=16)
角層中ルリコナゾール未変化体量は、被験者の選択、角層の剥離回数、適用時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
足白癬及び生毛部白癬患者312例(1%群107例、0.5%群101例、0.1%群104例)を対象に1%クリーム(以下、A群)、0.5%クリーム(以下、B群)及び0.1%クリーム(以下、C群)の有効性と安全性を評価するために、無作為化二重盲検比較試験を行った結果、足白癬における改善率は、趾間型足白癬で1%群97.3%(36/37例)、0.5%群91.4%(32/35例)、0.1%群97.3%(36/37例)、小水疱型足白癬で1%群83.8%(31/37例)、0.5%群90.6%(29/32例)、0.1%群94.3%(33/35例)、足白癬全体では1%群90.5%(67/74例)、0.5%群91.0%(61/67例)、0.1%群95.8%(69/72例)であった。生毛部白癬では1%群93.9%(31/33例)、0.5%群94.1%(32/34例)、0.1%群100%(32/32例)であった。足白癬、生毛部白癬とも90%以上の高い改善率が得られ、いずれの疾患においても3群間に有意差は認められなかった。足白癬における真菌消失率は、趾間型足白癬で1%群94.6%(35/37例)、0.5%群88.6%(31/35例)、0.1%群89.2%(33/37例)、小水疱型足白癬で1%群64.9%(24/37例)、0.5%群62.5%(20/32例)、0.1%群54.3%(19/35例)、足白癬全体では1%群79.7%(59/74例)、0.5%群76.1%(51/67例)、0.1%群72.2%(52/72例)であった。生毛部白癬では1%群90.9%(30/33例)、0.5%群88.2%(30/34例)、0.1%群84.4%(27/32例)であり、いずれの疾患においても3群間に有意差は認められなかった。副作用発現率は、A群で78例中2例(2.6%)2件、B群で70例中1例(1.4%)1件及びC群で76例中2例(2.6%)3件であった。主な副作用は、A群で湿疹1件(1.3%)、接触性皮膚炎1件(1.3%)、B群で投与部位疼痛1件(1.4%)及びC群で湿疹1件(1.3%)、投与部位疼痛1件(1.3%)、投与部位発赤1件(1.3%)であった6) 。
足白癬患者511例を対象にクリームの短期間塗布(2週間塗布)での有効性及び安全性を、対照薬1%ビホナゾールクリームの通常期間塗布(4週間塗布)と無作為化単盲検比較試験にて検討した結果、主要評価項目である4週後の真菌学的効果における真菌消失率は、ルリコナゾール群で76.1%(188/247例)、ビホナゾール群で75.9%(183/241例)、4週後の皮膚症状改善度における改善率は、ルリコナゾール群で91.5%(226/247例)、ビホナゾール群で91.7%(222/242例)であり、検定の結果、有意差は認められなかった。副作用発現率は、ルリコナゾール群で253例中5例(2.0%)7件であった。主な副作用は、ルリコナゾール群で投与部位刺激感2件(0.8%)、そう痒1件(0.4%)、かゆみ1件(0.4%)、灼熱感1件(0.4%)、投与部疼痛1件(0.4%)、投与部発赤1件(0.4%)であった7) 。
ルリコナゾールは真菌の細胞膜の構成成分であるエルゴステロールの合成阻害作用により抗真菌作用を示す8) 。
ルリコナゾール(Luliconazole)
(-)-(E)-[(4R)-4-(2,4-dichlorophenyl)-1,3-dithiolan-2-ylidene](1H-imidazol-1-yl)acetonitrile
C14H9Cl2N3S2
微黄色~淡黄色の結晶又は結晶性の粉末である。本品はN,N-ジメチルホルムアミド又はアセトンに溶けやすく、アセトニトリル又はメタノールにやや溶けやすく、エタノール(99.5)にやや溶けにくく、水にほとんど溶けない。
10本[10g(チューブ)×10]
1) 単回投与(ルリコンクリーム1%及びルリコン液1%:2005年4月11日承認、申請資料概要へ3.(1),(3))
2) 排泄(ルリコンクリーム1%及びルリコン液1%:2005年4月11日承認、申請資料概要へ3.(2),(4))
3) 西田直人 他:薬理と治療. 2013;41:1121-1127
4) ヒトにおける成績(ルリコンクリーム1%及びルリコン液1%:2005 年4月11日承認、申請資料概要へ.総括)
5) 岩城製薬株式会社 社内資料(生物学的同等性試験)
6) 後期第Ⅱ相臨床試験(ルリコンクリーム1%及びルリコン液1%:2005年4月11日承認、申請資料概要ト1.(3))
7) 第Ⅲ相臨床試験(ルリコンクリーム1%及びルリコン液1%:2005年4月11日承認、申請資料概要ト1.(4))
8) Niwano,Y.et al.: Med.Mycol.1999;37:351-355
9) 日本農薬株式会社 社内資料:非臨床試験(NND-502の表在性真菌症起因菌に対する抗菌スペクトルの検討)
10) Niwano,Y.et al.: Antimicrob.Agents Chemother.1998;42:967-970
11) Uchida,K.et al.: Microbiol.Immunol.2003;47:143-146
12) Uchida,K.et al.: Int.J.Antimicrob.Agents.2003;21:234-238
13) Uchida,K.et al.: J.Infect.Chemother.2004;10:216-219
14) Koga,Y.et al.: J.Infect.Chemother.2006;12:163-165
15) 日本農薬株式会社 社内資料:非臨床試験(モルモット足底部皮膚角質層におけるNND-502の貯留性)
16) 日本農薬株式会社 社内資料:非臨床試験(モルモット足底部皮膚角質層中濃度の比較)
岩城製薬株式会社 マーケティング部 学術グループ
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