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生物由来製品
劇薬
処方箋医薬品注)
本剤は、緊急時に十分対応できる医療施設において、造血器悪性腫瘍の治療に対して十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の使用が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に本剤の有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
**再発又は難治性の濾胞性リンパ腫再発又は難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫
リツキシマブ(遺伝子組換え)及びレナリドミドとの併用において、通常、成人にはタファシタマブ(遺伝子組換え)として12mg/kg(体重)を1日1回点滴静注する。28日間を1サイクルとして、最初の3サイクルは1週間間隔で4回(1、8、15及び22日目)、4サイクル目以降は2週間間隔で2回(1及び15日目)投与する。最大12サイクルまで投与を継続する。
レナリドミドとの併用において、通常、成人にはタファシタマブ(遺伝子組換え)として12mg/kg(体重)を1日1回点滴静注する。28日間を1サイクルとして、1サイクル目は5回(1、4、8、15及び22日目)、2及び3サイクル目は1週間間隔で4回(1、8、15及び22日目)、4サイクル目以降は2週間間隔で2回(1及び15日目)投与する。
程度注)
処置
Grade 2
Grade 3
Grade 4
投与を中止し、適切な処置を行うこと。
注)GradeはNCI CTCAE v 5.0に基づく
副作用
程度
血小板減少
50,000/mm3未満
50,000/mm3以上に回復するまで休薬する。
好中球減少
1,000/mm3未満、かつ、7日間未満継続
1,000/mm3以上に回復するまで休薬する。
1,000/mm3未満、かつ、7日間以上継続又は体温が38℃以上に上昇した場合
1,000/mm3以上、かつ、体温38℃未満に回復するまで休薬する。
500/mm3未満
段階
用量
開始用量
25mg
用量レベル-1
20mg
用量レベル-2
15mg
用量レベル-3
10mg
用量レベル-4
5mg
副作用注)
注)血小板減少又は好中球減少を除くGrade 3又は4(GradeはNCI-CTCAE v 5.0に基づく)の副作用が認められた場合、レナリドミドの休薬又は中止を考慮すること。投与の再開は、患者の状態に応じて判断すること。
本剤の治療期間中及び治療終了後は、継続して肝機能検査や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルスの再活性化の徴候や症状の発現に注意すること。B型肝炎ウイルスキャリアの患者又は既往感染者(HBs抗原陰性、かつHBc抗体又はHBs抗体陽性)において、B型肝炎ウイルスの再活性化により肝炎があらわれるおそれがある。,
妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中及び最終投与後3ヵ月間において避妊する必要性及び適切な避妊法について説明すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤を用いた生殖発生毒性試験は実施されていない。IgGは胎盤を通過することが知られており、本剤の作用機序から胎児のB細胞枯渇を引き起こす可能性がある。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤のヒト乳汁中への移行は不明であるが、ヒトIgGは母乳中に移行することが知られている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
生ワクチン又は弱毒生ワクチン
接種した生ワクチンの原病に基づく症状が発現した場合には適切な処置を行う。
本剤のBリンパ球傷害作用により発病するおそれがある。
発熱、悪寒、発疹、呼吸困難等を含むinfusion reactionがあらわれることがあり、多くの場合は、1サイクル目に認められたが、2サイクル目以降の投与時にも認められている。異常が認められた場合は、本剤の投与を中断又は中止し適切な処置を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること。,
好中球減少症(38.0%)、血小板減少症(12%)、貧血(8.1%)、白血球減少症(7%)及び発熱性好中球減少症(2.5%)があらわれることがある。,,
本剤投与中に肺炎(5.8%)、COVID-19(COVID-19肺炎を含む)(5.0%)等の重篤な感染症(日和見感染症を含む)があらわれることがある。また、B型肝炎ウイルスの再活性化があらわれることがある。
異常が認められた場合には、本剤の投与を中止し、適切な処置(生理食塩液、高尿酸血症治療剤の投与、透析等)を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること。
本剤の投与期間中及び投与終了後は患者の状態を十分に観察し、意識障害、認知障害、麻痺症状(片麻痺、四肢麻痺)、言語障害等の症状があらわれた場合には、MRIによる画像診断及び脳脊髄液検査を行うとともに、本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5%以上
3%以上5%未満
3%未満
血液及びリンパ系障害
リンパ球減少症、好酸球増加症
内分泌障害
甲状腺機能低下症
**一般・全身障害及び投与部位の状態
疲労、発熱
無力症
倦怠感、粘膜の炎症、悪寒
胃腸障害
下痢、便秘、悪心
嘔吐、口内炎、腹痛
**皮膚及び皮下組織障害
発疹、そう痒症
紅斑、蕁麻疹
呼吸器、胸郭及び縦隔障害
咳嗽
呼吸困難、口腔咽頭痛
**精神・神経系障害
頭痛、味覚不全、末梢性ニューロパチー、錯感覚、浮動性めまい
筋骨格系及び結合組織障害
筋痙縮
関節痛、筋肉痛、四肢痛
**代謝及び栄養障害
食欲減退、低カリウム血症、低マグネシウム血症
免疫障害
低γグロブリン血症
サイトカイン放出症候群
肝胆道系障害
ALT増加、AST増加
血中アルカリホスファターゼ増加、γ-GTP増加
**腎及び尿路障害
血中クレアチニン増加
血管障害
低血圧
**その他
CRP増加
臨床試験において本剤に対する抗体の産生が報告されている。
再発又は難治性の慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫患者(16例)に、本剤12mg/kgを1、4、8、15及び22日目に静脈内投与したとき注2)の、初回投与後の血清中濃度は以下のとおりであった(外国人データ)1)。
投与量
Cmax(μg/mL)
AUC0-inf(μg・day/mL)
CL(mL/day/kg)
t1/2(days)
12mg/kg(単剤投与)
169.3±35.89
1,791±480.6
7.192±2.088
14.1±4.69
平均値±標準偏差
日本人非ホジキンリンパ腫患者6例及びびまん性大細胞型B細胞リンパ腫患者41例に、28日間を1サイクルとし、1サイクルは1、4、8、15及び22日目、2及び3サイクルは、1、8、15及び22日目、4サイクル以降は1及び15日目に、本剤12mg/kgを静脈内投与したとき注2)の血清中濃度は以下のとおりであった2)。
1サイクル1日目Cmax(μg/mL)
2サイクル1日目Ctrough(μg/mL)
3サイクル15又は22日目a)Ctrough(μg/mL)
4サイクル1日目Ctrough(μg/mL)
8サイクル1日目Ctrough(μg/mL)
例数
6
3
265±24.2
281±73.4
393±26.9
370±18.0
210±11.5
41
36
31
30
19
12mg/kg(レナリドミド併用投与)
256±45.9
215±80.1
264±78.9
247±79.7
143±52.4
a)単剤投与時は22日目、レナリドミド併用投与時は15日目
母集団薬物動態解析により推定された、日本人非ホジキンリンパ腫患者に、28日間を1サイクルとし、本剤12mg/kgを1週間間隔で静脈内投与したときの1サイクルにおけるタファシタマブのAUC0-28daysの平均値(変動係数%)は5,310(21.1)μg・day/mLであった3)。
母集団薬物動態解析の結果、軽度~中等度の腎機能障害(Cockcroft-Gault式により推定したクレアチニン・クリアランスが30~89mL/分)は薬物動態に臨床的に意味のある影響を及ぼさなかった。重度腎不全(クレアチニン・クリアランスが30mL/分未満)がタファシタマブの薬物動態に及ぼす影響は検討していない3)。
母集団薬物動態解析の結果、軽度の肝機能障害(総ビリルビンがULN以下及びASTがULN超又は総ビリルビンがULNの1~1.5倍かつASTの値は問わない)は、タファシタマブの薬物動態に臨床的に意味のある影響を及ぼさなかった。中等度~重度の肝機能障害(総ビリルビンがULNの1.5倍超かつASTの値は問わない)がタファシタマブの薬物動態に及ぼす影響は検討していない3)。
再発又は難治性の濾胞性リンパ腫注1)及び再発又は難治性の辺縁帯リンパ腫患者654例(濾胞性リンパ腫548例のうち日本人44例、辺縁帯リンパ腫106例のうち日本人2例)を対象とした無作為化二重盲検プラセボ対照第Ⅲ相試験を実施し、本剤注2)+リツキシマブ注3)+レナリドミド注4)群の有効性をプラセボ+リツキシマブ+レナリドミド群と比較した。本剤+リツキシマブ+レナリドミド群では、プラセボ+リツキシマブ+レナリドミド群と比較して、主要評価項目である濾胞性リンパ腫集団での治験責任(分担)医師判定による無増悪生存期間(PFS)で統計学的に有意な延長が認められた4)。
本剤+リツキシマブ+レナリドミド(273例)
プラセボ+リツキシマブ+レナリドミド(275例)
イベント発現例数(%)
75(27.5)
131(47.6)
PFS中央値(ヵ月)[95%信頼区間]
22.37[19.22, NE]
13.93[11.53, 16.39]
ハザード比a[95%信頼区間]
0.434[0.324, 0.580]
p値(両側)b
<0.0001
NE:Not Estimated(推定不能)
a:層別Cox比例ハザードモデルにより算出
b:層別log-rank検定(有意水準:両側0.05)
本剤+リツキシマブ+レナリドミド群(濾胞性リンパ腫集団)の安全性評価症例において、274例中202例(73.7%)に副作用が認められた。主な副作用は、好中球減少症104例(38.0%)、無力症45例(16.4%)、血小板減少症31例(11.3%)、発疹24例(8.7%)、下痢及び注入に伴う反応各23例(8.4%)、発熱20例(7.3%)、便秘19例(6.9%)、貧血17例(6.2%)、白血球減少症及び肺炎各16例(5.8%)、COVID-19 15例(5.5%)、悪心14例(5.1%)であった。
注1)組織学的に濾胞性リンパ腫(Grade 1~3A)であること、並びに腫瘍細胞のCD19及びCD20陽性が確認され、1種類以上の抗CD20モノクローナル抗体製剤を含む全身療法による治療歴のある患者が対象とされた。また、リツキシマブ及びレナリドミドの併用投与による前治療歴を有する患者は除外された。
注2)本剤の用法・用量は28日間を1サイクルとし、12mg/kgを1~3サイクル目は1、8、15及び22日目、4サイクル目以降は1及び15日目に点滴静注する。最大12サイクルまで投与を継続する。
注3)リツキシマブの用法・用量は28日間を1サイクルとし、1回375mg/m2を、1サイクルでは1、8、15及び22日目に、2~5サイクルでは各サイクルの1日目に点滴静注する。
注4)レナリドミドの用法・用量は28日間を1サイクルとし、1日1回20mgを21日間経口投与する。最大12サイクル繰り返す。
再発又は難治性のびまん性大細胞型リンパ腫注1)患者42例を対象に、本剤注2)+レナリドミド注3)療法の有効性及び安全性を検討した。有効性評価症例42例において、主要評価項目であるLugano基準7)に基づく独立評価委員会(IRC)判定による奏効率は、71.4%(90%信頼区間:57.9-82.6%)(30/42例)であった。安全性評価症例において、42例中34例(81.0%)に副作用が認められた。主な副作用は、好中球数減少8例(19.0%)、血小板数減少6例(14.3%)、好中球減少症5例(11.9%)、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加4例(9.5%)、低γグロブリン血症4例(9.5%)等であった5)。
注1)WHO分類(2016)に基づいてびまん性大細胞型B細胞リンパ腫と診断され、CD20を標的とした治療を含む1~3種類の全身療法による治療歴があり、かつ治験責任医師により自家造血幹細胞移植の適応とならない又は無効と判断された患者が対象とされた。
注2)本剤の用法・用量は28日間を1サイクルとし、12mg/kgを1サイクル目は1、4、8、15及び22日目、2及び3サイクル目は1、8、15及び22日目、4サイクル目以降は1及び15日目に点滴静注する。
注3)レナリドミドの用法・用量は28日間を1サイクルとし、1日1回25mg(CrCLが30mL/min以上60mL/min未満の患者は10mg。ただし、2サイクル終了後、忍容可能な場合は15mgに増量できる。)を21日間連日投与した後、7日間休薬する。最大12サイクルまで投与を継続する。なお、症状に応じ適宜減量するが、CrCLが30mL/min以上60mL/min未満の患者において2段階減量する場合は、2日に1回5mg投与とする。
再発又は難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫注1)患者81例を対象に、本剤注2)+レナリドミド注3)療法の有効性及び安全性を検討した。有効性評価症例80例において、主要評価項目である改訂国際ワーキンググループ(IWG)基準8)に基づくIRC判定による奏効率は、58.8%(95%信頼区間:47.2-69.6%)(47/80例)であった。安全性評価症例において、81例中59例(72.8%)に副作用が認められた。主な副作用は、好中球減少症28例(34.6%)、貧血13例(16.0%)、発熱10例(12.3%)、血小板減少症9例(11.1%)、疲労7例(8.6%)、無力症7例(8.6%)等であった6)。
注1)REAL分類9)又はWHO分類第4版(2008)に基づいてびまん性大細胞型B細胞リンパ腫と診断され、CD20を標的とした治療を含む1~3種類の全身療法による治療歴があり、かつ、治験責任医師により自家造血幹細胞移植の適応とならないと判断された患者が対象とされた。
注3)レナリドミドの用法・用量は28日間を1サイクルとし、1日1回25mgを21日間連日投与した後、7日間休薬する。最大12サイクルまで投与を継続する。なお、症状に応じ適宜減量する。
**タファシタマブは、CD19に対するヒト化免疫グロブリン(Ig)Gモノクローナル抗体であり、B細胞性腫瘍の細胞膜上に発現するCD19に結合し、抗体依存性細胞傷害(ADCC)及び抗体依存性細胞貪食(ADCP)活性並びにアポトーシスを誘導することにより、腫瘍増殖抑制作用を示すと考えられている10),11)。
タファシタマブは、カニクイザルにおいて、末梢血、骨髄、鼠径リンパ節及び脾臓のB細胞数を減少させた(in vivo)12)。
タファシタマブ(遺伝子組換え)Tafasitamab(Genetical Recombination)(JAN)
タファシタマブは、遺伝子組換え抗CD19モノクローナル抗体であり、その相補性決定部はマウスに由来し、その他はヒトIgG1及びIgG2に由来する。H鎖の122~240番目はヒトIgG1のCH1及びCH2ドメインの一部、241~451番目はヒトIgG2のCH2ドメインの残りの部分及びCH3に相当し、3個のアミノ酸残基が置換(S243D、G331A、I336E)されている。タファシタマブは、CHO細胞により産生される。タファシタマブは、451個のアミノ酸残基からなるH鎖(γ1及びγ2鎖)2本及び219個のアミノ酸残基からなるL鎖(κ鎖)2本で構成される糖タンパク質(分子量:約150,000)である。
外箱開封後は遮光して保存すること。
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
1バイアル
1) 社内資料:XmAb5574-01試験
2) 社内資料:INCMOR 0208-102試験
3) 社内資料:母集団薬物動態解析
4) 社内資料:INCMOR 0208-301試験
5) **社内資料:INCMOR 0208-102試験
6) **社内資料:MOR0280-C203試験
7) **Cheson BD, Fisher RI, Barrington SF, et al. Recommendations for initial evaluation, staging, and response assessment of Hodgkin and non-Hodgkin lymphoma:the Lugano classification. J Clin Oncol. 2014;32:3059-3068.
8) **Cheson BD, Pfistner B, Juweid ME, et al. Revised response criteria for malignant lymphoma. J Clin Oncol. 2007;25(5):579-86.
9) **Harris NL, Jaffe ES, Stein H, et al. A revised European-American classification of lymphoid neoplasms:a proposal from the International Lymphoma Study Group. Blood. 1994;84(5):1361-1392.
10) Horton et al Cancer Res. 2008 Oct 1;68(19):8049-8057.
11) Awan FT et al Blood. 2010 Feb 11;115(6):1204-1213
12) 社内資料:薬理試験の概要文CTD 2.6.2.3.3(2025年12月22日承認)
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