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劇薬
処方箋医薬品注)
HIV感染症
通常、成人には1回1錠(ドルテグラビルとして50mg、アバカビルとして600mg及びラミブジンとして300mgを含有)を食事の有無にかかわらず1日1回経口投与する。
膵炎を再発又は発症する可能性がある。本剤の適用を考える場合には、他に十分な効果の認められる治療法がない場合にのみ十分注意して行うこと。,
肝機能の悪化(トランスアミナーゼ上昇又は増悪)のおそれがある。臨床試験において、B型又はC型肝炎ウイルス重複感染患者では、ドルテグラビルの投与によりトランスアミナーゼ上昇又は増悪の発現頻度が非重複感染患者より高かった。,
本剤の投与を中断する場合には十分注意すること。B型慢性肝炎を合併している患者では、本剤の投与中止により、B型慢性肝炎が再燃するおそれがある。特に非代償性の場合、重症化するおそれがある。
ラミブジンの高い血中濃度が持続するおそれがある。,
血液検査等をより頻回に行うなど、慎重に患者の状態を観察すること。ラミブジンに関連する副作用の発現が疑われる場合は、個別のドルテグラビル製剤、アバカビル製剤又はラミブジン製剤を用いてラミブジンの用量調節を考慮すること。ラミブジンの高い血中濃度が持続するおそれがある。,,
投与しないこと。アバカビルの血中濃度が上昇することにより、副作用が発現するおそれがある。
アバカビルの血中濃度が上昇することにより、副作用が発現するおそれがある。,
**妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。海外の観察研究において、無脳症や二分脊椎などの神経管閉鎖障害が、受胎前からドルテグラビル含有製剤を服用していた妊婦から生まれた児9460例中10例(0.11%、95%信頼区間0.06-0.19)に報告されており、ドルテグラビルを含まない抗HIV薬を服用していた妊婦から生まれた児23664例中25例(0.11%、95%信頼区間0.07-0.16)、HIV陰性の妊婦から生まれた児170723例中108例(0.07%、95%信頼区間0.05-0.08)に報告されている1)。 ドルテグラビル、アバカビル及びラミブジンに関して次のことが報告されている。
ドルテグラビルはヒト胎盤を通過する。ドルテグラビルの母体血漿中濃度に対する胎児臍帯血漿中濃度の比(中央値[範囲])は、1.28[1.21-1.28]であることが報告されている2)(外国人データ)。
動物において、アバカビル又はその代謝物は胎盤を通過することが示されている。また、動物(ラットのみ)において、アバカビルの500mg/kg/日又はそれ以上の投与量(臨床用量におけるヒト全身曝露量(AUC)の約28倍)で、胚又は胎児に対する毒性(胎児の浮腫、変異及び奇形、吸収胚、体重減少、死産の増加)が認められたとの報告がある。
ラミブジンはヒト胎盤を通過する。出生児の血清中ラミブジン濃度は、分娩時の母親の血清中及び臍帯血中濃度と同じであることが報告されている(外国人データ)。動物実験(ウサギ)で胎児毒性(早期の胚死亡数の増加)が報告されている。
NRTIを子宮内曝露又は周産期曝露された新生児及び乳児において、ミトコンドリア障害によると考えられる軽微で一過性の血清乳酸値の上昇が報告されている。非常にまれに発育遅延、てんかん様発作、他の神経疾患も報告されている。しかしながら、これら事象とNRTIの子宮内曝露、周産期曝露との関連性は確立していない。
授乳を避けさせること。一般に、HIVの乳児への移行を避けるため、あらゆる状況下においてHIVに感染した女性は授乳すべきでない。
ドルテグラビルはヒト乳汁中に移行する。ドルテグラビルの母体血漿中濃度に対する乳汁中濃度の比(中央値[範囲])は、0.033[0.021-0.050]であることが報告されている2)(外国人データ)。
アバカビルの母体血漿中濃度に対する乳汁中濃度の比は0.9であることが報告されている3)(外国人データ)。
経口投与されたラミブジンはヒト乳汁中に排泄されることが報告されている(乳汁中濃度:<0.5-8.2μg/mL)4)(外国人データ)。ラミブジンの母体血漿中濃度に対する乳汁中濃度の比は0.6~3.3であることが報告されている(外国人データ)。乳児の血清中のラミブジン濃度は18~28ng/mLであったとの報告がある(外国人データ)。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を観察しながら注意して投与すること。一般に生理機能(肝機能、腎機能、心機能等)が低下しており、合併症を有している又は他の薬剤を併用している場合が多い。
ピルシカイニド塩酸塩水和物
ピルシカイニドの血漿中濃度を上昇させる可能性がある。併用により、ピルシカイニドで重大な副作用として報告されている心室頻拍、洞停止及び心室細動等の発現及び重篤化があらわれるおそれがあるので、併用中は注意深く観察すること。
ドルテグラビルのOCT2及びMATE1の阻害作用により、ピルシカイニドの排出が阻害される可能性がある。
カルバマゼピン,
ドルテグラビルの血漿中濃度をCmaxで33%、Cτで73%低下させたとの報告がある8)。
カルバマゼピンがCYP3A4及びUGT1A1を誘導することにより、ドルテグラビルの代謝が促進される。
ドルテグラビルの血漿中濃度を低下させる可能性がある。
これらの薬剤並びにセイヨウオトギリソウがCYP3A4及びUGT1A1を誘導することにより、ドルテグラビルの代謝が促進される。
リファンピシン,
ドルテグラビルの血漿中濃度をCmaxで43%、Cτで72%低下させたとの報告がある9)。
リファンピシンがCYP3A4及びUGT1A1を誘導することにより、ドルテグラビルの代謝が促進される。
多価カチオン(Mg,Al等)含有製剤
ドルテグラビルの血漿中濃度をCmaxで72%、C24で74%低下させる10)。本剤は多価カチオン含有製剤の投与2時間前又は6時間後の投与が推奨される。
これらの多価カチオンと錯体を形成することにより、ドルテグラビルの吸収が阻害される。
鉄剤、カルシウム含有製剤(サプリメント等)
ドルテグラビルの血漿中濃度をCmaxで35%、C24で32%低下させる10)。食事と同時に摂取する場合を除き、本剤は鉄剤、カルシウム含有製剤の投与2時間前又は6時間後の投与が推奨される。
鉄、カルシウムと錯体を形成することにより、ドルテグラビルの吸収が阻害される。
メトホルミン塩酸塩
メトホルミンの血漿中濃度をドルテグラビル50mg1日1回投与時及び1日2回投与時にCmaxでそれぞれ66%及び111%上昇させる11)。注意深く観察し、必要に応じてメトホルミンを減量する等慎重に投与すること。
ドルテグラビルのOCT2及びMATE1の阻害作用により、メトホルミンの排出が阻害される可能性がある。
アルコール(飲酒),,
アバカビルの代謝はエタノールによる影響を受ける。アバカビルのAUCが約41%増加したが、エタノールの代謝は影響を受けなかったとの報告がある12)。
アバカビルがアルコールデヒドロゲナーゼの代謝基質として競合すると考えられている。
メサドン塩酸塩
メサドンのクリアランスが22%増加したことから、併用する際にはメサドンの増量が必要となる場合があると考えられる。なお、アバカビルの血中動態は臨床的意義のある影響を受けなかった(Cmaxが35%減少し、tmaxが1時間延長したが、AUCは変化しなかったとの報告がある)。
機序不明
スルファメトキサゾール・トリメトプリム
ラミブジンのAUCが43%増加し、全身クリアランスが30%、腎クリアランスが35%減少したとの報告がある。
腎臓における排泄がラミブジンとトリメトプリムで競合すると考えられている。
ソルビトール
経口ソルビトール溶液(ソルビトールとして3.2g、10.2g、13.4g)とラミブジンの併用により、ラミブジンのAUCが減少した(それぞれ18%、36%、42%減少)との報告がある。
ソルビトールによりラミブジンの吸収が抑制されると考えられている。
リオシグアト
本剤とリオシグアトの併用により、リオシグアトのAUCが増加するおそれがある。本剤との併用が必要な場合は、患者の状態に注意し、必要に応じてリオシグアトの減量を考慮すること。
アバカビルのCYP1A1阻害作用によりリオシグアトの代謝が阻害される。
アバカビルの投与により発熱又は皮疹を伴う多臓器及び全身性の過敏症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、以下に示すような徴候又は症状があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。,,,,,,,,
初期症状として発疹、発熱がみられ、さらに肝機能障害、リンパ節腫脹、好酸球増多等を伴う遅延性の重篤な過敏症状があらわれることがある。なお、投与中止後も発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。
発熱、眼充血、顔面の腫脹、口唇・口腔粘膜や陰部のびらん、皮膚や粘膜の水疱、紅斑、咽頭痛、そう痒、全身倦怠感等の異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
赤芽球癆、汎血球減少、貧血、白血球減少、好中球減少、血小板減少
血清アミラーゼ、血清リパーゼ、トリグリセリド等の検査値の上昇がみられた場合には、直ちに本剤の投与を中止すること。また、重度の腹痛、悪心・嘔吐等の症状がみられた場合にも直ちに本剤の投与を中止し、生化学的検査(血清アミラーゼ、血清リパーゼ、トリグリセリド等)及び画像診断等による観察を十分行うこと。,
乳酸アシドーシス又は肝毒性が疑われる臨床症状や検査値異常が認められた場合には、本剤の投与を一時中止すること。特に、肝疾患の危険因子を有する患者においては注意すること。アバカビル及びラミブジンを含むNRTIの単独投与又はこれらの併用療法により、重篤な乳酸アシドーシス(全身倦怠、食欲不振、急な体重減少、胃腸障害、呼吸困難、頻呼吸等)、肝毒性(脂肪沈着による重度の肝腫大、脂肪肝を含む)が、女性に多く報告されている。
AST、ALT、ビリルビンの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。,
1%以上
1%未満
頻度不明
免疫系
免疫再構築炎症反応症候群
精神・神経系
不眠症、頭痛、浮動性めまい、異常な夢、うつ病、傾眠、睡眠障害
錯感覚、不安、嗜眠、自殺企図
末梢性ニューロパチー、感情障害、自殺念慮
消化器
悪心、下痢、嘔吐、鼓腸、腹部膨満、消化不良、腹部不快感、胃食道逆流性疾患
上腹部痛、腹痛、胃炎
痔核、腹部硬直
肝臓
肝炎
皮膚
そう痒症、脱毛症
発疹、ざ瘡、多汗症、皮膚炎
湿疹、毛包炎
全身症状
疲労、無力症
異常感、熱感、インフルエンザ様疾患、酩酊感、易刺激性、乳頭炎
発熱、体温調節障害、疼痛、倦怠感
代謝及び栄養障害
食欲減退
体脂肪の再分布/蓄積(胸部、体幹部の脂肪増加、末梢部、顔面の脂肪減少、野牛肩、血清脂質増加、血糖増加)、アミラーゼ増加、高乳酸血症、脱水
耳及び迷路障害
耳管炎
筋骨格
関節痛、筋肉痛、筋痙直
筋障害、骨痛
感染症
鼻炎
敗血症
呼吸器
咳嗽
呼吸困難、口腔咽頭痛、肺炎、気管支炎、副鼻腔炎、呼吸障害、上気道の炎症
血液
リンパ球減少症、リンパ節症
心臓
心筋症
臨床検査
ALT増加、AST増加、血中ビリルビン増加、血中クレアチニン増加、肝機能検査異常、血中ブドウ糖増加、体重増加
体重減少、血中ブドウ糖減少、総蛋白増加、総蛋白減少、血中重炭酸塩増加、血中重炭酸塩減少、血中クレアチンホスホキナーゼ増加、血中トリグリセリド増加、血中コレステロール増加、血中尿酸増加、平均赤血球容積増加
ドルテグラビルは血液透析により除去される可能性は低いことが報告されている13),14)。ラミブジンは血液透析により一部除去される(ラミブジン300mg投与時に、投与約2時間後から4時間血液透析したとき、AUC0-infが約24%低下することが報告されている)68)。
遺伝毒性試験において弱い染色体異常誘発作用を示したとの報告がある。また、長期のがん原性試験において発がん性を認めなかったとの報告がある。ヒト末梢血リンパ球を用いた染色体異常試験では300μg/mL以上、マウスリンパ腫細胞を用いた遺伝子突然変異試験では2000μg/mL以上で陽性を示した。マウス及びラットを用いた長期のがん原性試験では、臨床用量におけるヒト全身曝露量(AUC)の10倍(マウス)及び58倍(ラット)までの曝露量において、発がん性は認められなかった。
健康成人12例に本剤を空腹時に単回経口投与した時の血漿中ドルテグラビル、アバカビル及びラミブジンの薬物動態パラメータを表-1に示す15)。
Cmax(μg/mL)
AUC0-inf(μg・h/mL)
AUC0-t(μg・h/mL)
Tmax注1)(h)
t1/2(h)
ドルテグラビル
4.21±0.84
75.2±15.1
73.0±14.6
3.50(1.02-5.00)
14.0±2.77
アバカビル
5.38±1.44
18.7±4.0
18.6±4.0
1.01(0.98-3.00)
2.84±1.06
ラミブジン
3.43±0.81
16.8±1.7
16.7±1.7
2.98(2.00-4.00)
19.6±5.59
平均値±標準偏差、12例注1)中央値(範囲)
健康成人62例に本剤を空腹時に単回経口投与した時の血漿中ドルテグラビル、アバカビル及びラミブジンの薬物動態パラメータを表-2に示す16)(外国人データ)。
2.53±0.70
47.12±15.41
42.75±13.15
3.00(1.0-8.0)
13.00±2.72
4.13±0.95
14.35±3.54
14.32±3.53
2.00(0.5-3.0)
2.69±0.84
2.20±0.64
13.13±3.22
12.70±3.24
3.00(1.0-5.0)
16.28±7.69
平均値±標準偏差、62例注1)中央値(範囲)
健康成人男性6例及び女性4例にドルテグラビル製剤50mgを単回経口投与した時の血漿中ドルテグラビルの薬物動態パラメータを表-3に示す。ドルテグラビルは投与後約3時間で最高血漿中濃度に達し、消失半減期は約15時間であった。また、日本人における薬物動態は外国人における薬物動態と同様であった17)。
C24(μg/mL)
2.37±1.23
3.0(2.0-4.0)
47.7±24.6
14.7±1.56
0.73±0.36
平均値±標準偏差、10例注1)中央値(範囲)
ドルテグラビル製剤は経口投与により速やかに吸収され、投与後約2~3時間で最高血漿中濃度に達した。HIV感染症患者及び健康成人にドルテグラビル製剤を経口投与した時の血漿中ドルテグラビルの曝露量は、2~100mg注)の範囲では投与量増加の割合を下回って増加した18),19)が、25~50mg注)の範囲では投与量にほぼ比例して増加した20)(外国人データ)。HIV感染症患者9例にアバカビル・ラミブジン製剤(600mg・300mg)を空腹時単回投与した時のアバカビル、ラミブジンの薬物動態パラメータを表-4に示す21)。
AUClast(μg・h/mL)
AUC0-τ(μg・h/mL)
5.68±2.04
12.56±4.01
12.89±4.22
1.00(0.50-1.03)
1.50±0.16
3.58±0.61
13.81±3.56
16.30±5.058
2.00(1.00-3.00)
2.49±0.55
平均値±標準偏差、9例注1)中央値(範囲)
HIV感染症患者12例にアバカビル製剤100、300、600、900、1200mg注)を単回経口投与した場合、Cmax及びAUC0-infは投与量に依存して上昇した。未変化体の血漿中濃度は投与約1.5時間後に最高濃度に達し、消失半減期は約1.5時間であった22)(外国人データ)。
HIV感染症患者20例にアバカビル製剤300mg注)を1日2回投与した場合の定常状態におけるCmaxは約3μg/mL、12時間までのAUCは約6μg・h/mLであった23)(外国人データ)。HIV感染症患者27例にアバカビル製剤600mg1日1回投与時とアバカビル製剤300mg注)1日2回投与時の定常状態における薬物動態パラメータを比較した結果、細胞内カルボビル三リン酸の曝露は、アバカビル製剤600mg1日1回投与時の方が大きく、AUC0-24、Cmax及びCτがそれぞれ32%、99%及び18%増加した(外国人データ)。成人HIV感染症患者にラミブジン2mg/kgを1日2回注)15日間経口投与した時、初回投与時では投与1.5時間後に最高血中濃度の1.5μg/mLに達し、半減期は2.6時間であり、15日間投与後では血中濃度は定常状態に達し、最高血中濃度は1.9μg/mLであった(外国人データ)24)。
健康成人62例に、本剤1錠、ドルテグラビル製剤50mg及びアバカビル・ラミブジン製剤(600mg・300mg)各1錠を空腹時に単回経口投与し、生物学的同等性を評価した。本剤投与時とドルテグラビル製剤及びアバカビル・ラミブジン製剤の併用投与時のドルテグラビル、アバカビル及びラミブジンのAUC0-t、AUC0-inf及びCmaxは、生物学的同等性の判定基準(平均値の比の90%信頼区間が0.80~1.25の範囲内)を満たし、生物学的同等性が示された(外国人データ)。
健康成人12例に、高脂肪食(869kcal、53%が脂肪由来)摂取後に本剤を経口投与した時、空腹時投与時と比較して、ドルテグラビルのAUC0-inf及びCmaxがそれぞれ48及び37%増加した。また、ラミブジンのAUC0-inf及びCmax、アバカビルのAUC0-infに変化は認められなかったが、アバカビルのCmaxは23%低下した(外国人データ)。
HIV感染症患者にアバカビル錠300mg注)を単回経口投与した時の生物学的利用率は約83%であった26)(外国人データ)。
HIV感染症患者にラミブジンのカプセル製剤0.25~8mg/kg注)を単回経口投与した時の生物学的利用率は約82%であった25)(外国人データ)。
In vitroにおいて、ドルテグラビルのヒト血漿蛋白結合率は約99.3%であった27)。
健康成人男性にドルテグラビル20mg(懸濁液)注)を単回経口投与した時の見かけの分布容積は12.5Lであった(外国人データ)。
ヒトでの血液/血漿比(平均値)は0.441~0.535であり、ドルテグラビルの血球移行性は低かった(5%未満)。
血漿中ドルテグラビルの遊離分画は健康成人で約0.2~1.1%、中等度の肝機能障害患者で約0.4~0.5%、重度の腎機能障害患者で約0.8~1.0%、HIV感染症患者で0.5%であった(外国人データ)。
ドルテグラビルは脳脊髄液中にも分布する。ドルテグラビル製剤50mg及びアバカビル・ラミブジン製剤(600mg・300mg)が併用投与された抗HIV薬による治療経験のない成人HIV感染症患者11例において、ドルテグラビルの脳脊髄液中濃度(中央値)は18ng/mLであり、血漿中濃度の0.11~0.66%であった(外国人データ)。
ドルテグラビルは女性及び男性の生殖器に分布する。健康成人女性にドルテグラビル製剤50mg/日を5~7日間経口投与した時の子宮頸膣液、子宮頸部組織及び膣組織におけるドルテグラビルのAUCは定常状態での血漿中ドルテグラビルのAUCの6~10%であった(外国人データ)。また、健康成人男性にドルテグラビル製剤50mg/日を8日間経口投与した時の精液及び直腸組織におけるドルテグラビルのAUCは定常状態での血漿中ドルテグラビルのAUCの7%及び17%であった(外国人データ)。
HIV感染症患者6例を対象にアバカビルを150mg静脈内投与注)した時の見かけの分布容積は約0.86L/kgであり、広く組織に分布することが示唆された26),66)(外国人データ)。
HIV感染症患者におけるアバカビルの脳脊髄液(CSF)への移行は良好で、血漿中AUCに対するCSF中AUCの比は31~44%であった30)(外国人データ)。アバカビル600mg1日2回注)投与時の最高濃度の実測値はIC50(0.08μg/mLあるいは0.26μM)の9倍超であった66)(外国人データ)。
In vitroにおいて、アバカビルは10μg/mLまでの添加濃度範囲で、ヒト血漿蛋白結合率は49%と一定であった66)。
血液及び血漿中放射能濃度が同じであったことから、アバカビルは血球に直ちに分布することが示された66)。
成人HIV感染症患者に4~10mg/kg注)を1日2回2週間以上反復経口投与した時、投与2時間後の脳脊髄液中濃度は血中濃度の約6%であった31)(外国人データ)。
In vitroにおいて、ドルテグラビルは主に肝臓のUGT1A1でグルクロン酸抱合される32)。また、ドルテグラビルはCYP3Aでも一部代謝された33)。
ヒトでの主代謝物は、5'-カルボン酸体及び5'-グルクロン酸抱合体であった30)(外国人データ)。ヒト肝由来試料を用いたin vitro試験から、アバカビルは肝可溶性画分により酸化的代謝を受け5'-カルボン酸体を生成したが、肝ミクロソーム画分ではアバカビルの酸化的代謝は起こらなかった。なお、これらの代謝物には抗ウイルス活性はなかった。アバカビルの酸化的代謝にはCYPではなく、アルコールデヒドロゲナーゼ/アルデヒドデヒドロゲナーゼが関与していた。,,また、ヒトUGT発現系を用いたin vitro試験において、アバカビルはUGT2B7でのみ代謝された34)。アバカビルは細胞内で活性代謝物であるカルボビル三リン酸に代謝される。HIV感染症患者20例にアバカビル300mg注)1日2回投与した時の定常状態における細胞内カルボビル三リン酸の半減期は20.6時間であった(外国人データ)。
ヒトでの主代謝物はトランス-スルホキシド体(1-[(2R,5S)-trans-2-hydroxymethyl-1,3-oxathiolan-3-oxide-5-yl]cytosine)であった37)(外国人データ)。
健康成人にドルテグラビル20mg注)を単回経口投与した時の主な排泄経路は糞であり、経口投与量の53%が未変化体として糞中に排泄された。また、尿中には経口投与量の31%が排泄され、その内訳は18.9%がエーテル型グルクロン酸抱合体、3.6%がN-脱アルキル体、3.0%がベンジル位の酸化体であり、未変化体は1%未満であった(外国人データ)。健康成人に14C-ドルテグラビル20mg(懸濁液)注)を単回経口投与した時の総投与量の約9.7%が酸化的代謝物として尿糞中に回収された(外国人データ)。
HIV感染症患者6例に14C標識アバカビル600mgを単回経口投与後、薬物体内動態を検討した。総放射能の約99%が排泄され、主な排泄経路は尿(約83%)であり、糞中には約16%排泄された。尿中に排泄された放射能の約1%は未変化体であり、約30%が5'-カルボン酸体、約36%が5'-グルクロン酸抱合体であった30)(外国人データ)。
成人HIV感染症患者にラミブジン2mg/kg注)を経口投与した時、投与後12時間尿中にトランス-スルホキシド体が投与量の5.2%排泄された。また、血中濃度が定常状態での未変化体の尿中排泄率は投与量の約70%であり、腎排泄がラミブジンの体内からの除去の主要な経路であることが示された37)(外国人データ)。
重度の腎機能障害(8例、Ccr:30mL/min未満)を有する患者にドルテグラビル製剤50mgを単回経口投与した。その結果、重度の腎機能障害患者における薬物動態は健康成人との間に臨床的に重要である差はみられなかったことから、腎機能障害患者に対してドルテグラビル製剤の用量調節を行う必要はない40)(外国人データ)。
腎機能障害患者(GFR:<10mL/min)におけるアバカビルの薬物動態は、腎機能が正常な患者の薬物動態と同様であった41)(外国人データ)。
腎機能の低下したHIV感染症患者にラミブジンを300mg注)単回経口投与した時、Ccrの低下につれてAUC及び最高血中濃度が増加し、半減期が延長し、見かけの全身クリアランスが減少した42)(外国人データ)。,,
ドルテグラビルは主に肝臓で代謝されて排泄される。中等度の肝機能障害(8例、Child-Pugh分類:B)を有する患者にドルテグラビル製剤50mgを単回経口投与した。その結果、中等度の肝機能障害患者における薬物動態は健康成人と同様であったことから 、中等度の肝機能障害に対してドルテグラビル製剤の用量調節の必要はない43)(外国人データ)。なお、重度の肝機能障害患者でのドルテグラビルの薬物動態に及ぼす影響については検討していない。
軽度の肝障害(Child-Pugh分類の合計点数:5)を有するHIV感染症患者におけるアバカビルの薬物動態を検討した結果、AUC及び消失半減期は肝障害を有さないHIV感染症患者のそれぞれ1.89倍及び1.58倍であった。代謝物の体内消失速度にも変化が認められたが、AUCは肝障害による影響を受けなかった44)(外国人データ)。なお、これら患者に対する推奨投与量は明らかでない。
中等度及び重度の肝障害を有する患者における成績より、ラミブジンの薬物動態は、肝障害によって重大な影響を受けないことが示されている45)(外国人データ)。
C型肝炎ウイルス重複感染患者を対象とした母集団薬物動態解析の結果、C型肝炎ウイルス重複感染はドルテグラビルの曝露量に対して臨床的な影響を及ぼさなかった(外国人データ)。なお、B型肝炎ウイルス重複感染患者におけるドルテグラビル製剤投与時の薬物動態データは限られている。アバカビル及びラミブジンに対して、B型肝炎及びC型肝炎ウイルス重複感染が薬物動態に及ぼす影響については検討されていない。
小児患者における本剤の薬物動態は確立していない。12歳以上18歳未満の小児患者におけるドルテグラビル、アバカビル及びラミブジンの薬物動態は成人と同様であった(外国人データ)。
健康成人にドルテグラビル250mg(懸濁液)注)を単回経口投与した時の血漿中ドルテグラビルの薬物動態パラメータは、男性(17例)よりも女性(24例)の方がわずか(最大約20%)に高い傾向がみられた(外国人データ)。成人HIV感染症患者を対象とした後期第Ⅱ相及び第Ⅲ相試験での母集団薬物動態解析の結果、性別はドルテグラビルの曝露量に対して臨床的な影響を及ぼさなかった(外国人データ)。アバカビル及びラミブジンに対しても、性別は臨床的な影響を及ぼさなかった(外国人データ)。
成人HIV感染症患者を対象とした後期第Ⅱ相及び第Ⅲ相試験での母集団薬物動態解析の結果、人種はドルテグラビルの曝露量に対して臨床的な影響は認められなかった。アバカビル及びラミブジンに対しても、人種は臨床的な影響を及ぼさなかった(外国人データ)。
分布に関わるトランスポーター:ドルテグラビルは、ヒトPgp及びBCRPの基質である28),29)。排泄に関わるトランスポーター:ドルテグラビルは、ヒト有機アニオントランスポーター1(OAT1)、OAT3、OCT2、MATE1及びMATE2-Kを介した輸送を阻害した(IC50:それぞれ2.12、1.97、1.93、6.34及び24.8μM)35),36)。
In vitro試験において、アバカビルはCYP1A1を阻害し、CYP3A4もわずかに阻害した69)が、CYP2D6及び2C9を阻害しなかった23)。また、アバカビルは主代謝酵素であるアルコールデヒドロゲナーゼ/アルデヒドデヒドロゲナーゼを阻害しなかった。,,
排泄に関わるトランスポーター:ラミブジンはOCT2、MATE1及びMATE2-Kの基質である38),39)。
ドルテグラビルを併用薬と投与した時の薬物動態パラメータの変化を、表-5及び表-6に示す(外国人データ)。,
併用薬及び用量
ドルテグラビルの用量注)
例数
ドルテグラビル併用時/非併用時の併用薬の薬物動態パラメータの幾何平均比(90%信頼区間);影響なし=1.00
Cτ又はC24
AUC
Cmax
エチニルエストラジオール 0.035mg
50mg1日2回
15
1.02(0.93,1.11)
1.03(0.96,1.11)
0.99(0.91,1.08)
メサドン 20-150mg
11
0.99(0.91,1.07)
0.98(0.91,1.06)
1.00(0.94,1.06)
ミダゾラム 3mg
25mg1日1回
10
-
0.95(0.79,1.15)
Norelgestromin(国内未発売)0.25mg
0.93(0.85,1.03)
0.98(0.91,1.04)
0.89(0.82,0.97)
リルピビリン25mg 1日1回
50mg1日1回
16
1.21(1.07,1.38)
1.06(0.98,1.16)
1.10(0.99,1.22)
テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩300mg 1日1回
1.19(1.04,1.35)
1.12(1.01,1.24)
1.09(0.97,1.23)
メトホルミン500mg 1日2回
14
1.79(1.65,1.93)
1.66(1.53,1.81)
2.45(2.25,2.66)
2.11(1.91,2.33)
他剤併用時/非併用時のドルテグラビルの薬物動態パラメータの幾何平均比(90%信頼区間);影響なし=1.00
アタザナビル400mg 1日1回
30mg1日1回
12
2.80(2.52,3.11)
1.91(1.80,2.03)
1.50(1.40,1.59)
アタザナビル+リトナビル300mg+100mg 1日1回
2.21(1.97,2.47)
1.62(1.50,1.74)
1.34(1.25,1.42)
0.92(0.82,1.04)
1.01(0.91,1.11)
0.97(0.87,1.08)
ダルナビル+リトナビル600mg+100mg
0.62(0.56,0.69)
0.78(0.72,0.85)
0.89(0.83,0.97)
エファビレンツ6)600mg 1日1回
0.25(0.18,0.34)
0.43(0.35,0.54)
0.61(0.51,0.73)
エトラビリン5)200mg 1日2回
0.12(0.09,0.16)
0.29(0.26,0.34)
0.48(0.43,0.54)
エトラビリン+ダルナビル+リトナビル200mg+600mg+100mg1日2回
9
0.63(0.52,0.76)
0.75(0.69,0.81)
0.88(0.78,1.00)
ホスアンプレナビル+リトナビル7)700mg+100mg 1日2回
0.51(0.41,0.63)
0.65(0.54,0.78)
0.76(0.63,0.92)
ロピナビル・リトナビル400mg・100mg 1日2回
0.94(0.85,1.05)
0.97(0.91,1.04)
1.00(0.94,1.07)
乾燥水酸化アルミニウムゲル・水酸化マグネシウム20mL単回
50mg単回
0.26(0.21,0.31)
0.26(0.22,0.32)
0.28(0.23,0.33)
乾燥水酸化アルミニウムゲル・水酸化マグネシウム20mL投与後2時間単回
0.70(0.58,0.85)
0.74(0.62,0.90)
0.82(0.69,0.98)
総合ビタミン剤1錠 1日1回
0.68(0.56,0.82)
0.67(0.55,0.81)
0.65(0.54,0.77)
オメプラゾール40mg 1日1回
0.95(0.75,1.21)
0.97(0.78,1.20)
0.92(0.75,1.11)
prednisone(国内未発売)60mg 1日1回(漸減)
1.17(1.06,1.28)
1.11(1.03,1.20)
1.06(0.99,1.14)
リファンピシン注1)600mg 1日1回
50mg1日2回注1)
0.28(0.23,0.34)
0.46(0.38,0.55)
0.57(0.49,0.65)
リファンピシン注2)600mg 1日1回
50mg1日2回注2)
1.22(1.01,1.48)
1.33(1.15,1.53)
1.18(1.03,1.37)
リファブチン300mg 1日1回
0.70(0.57,0.87)
0.95(0.82,1.10)
1.16(0.98,1.37)
1.22(1.15,1.30)
1.12(1.05,1.19)
1.13(1.06,1.21)
Tipranavir(国内未発売)+リトナビル500mg+200mg1日2回
0.24(0.21,0.27)
0.41(0.38,0.44)
0.54(0.50,0.57)
テラプレビル750mg 8時間ごと
1.37(1.29,1.45)
1.25(1.20,1.31)
1.19(1.11,1.26)
Boceprevir(国内未発売)800mg 8時間ごと
13
1.08(0.91,1.28)
1.07(0.95,1.20)
1.05(0.96,1.15)
カルバマゼピン300mg 1日2回
0.27(0.24,0.31)
0.51(0.48,0.55)
0.67(0.61,0.73)
注1)ドルテグラビル50mg1日2回投与とリファンピシンを併用したドルテグラビル50mg1日2回投与との比較注2)ドルテグラビル50mg1日1回投与とリファンピシンを併用したドルテグラビル50mg1日2回投与との比較
ヒト肝スライスを用いたin vitro試験において、HIVプロテアーゼ阻害剤であるアンプレナビルはアバカビルの代謝を阻害しなかった。アバカビルが併用薬の薬物動態に及ぼす影響を表-7に、併用薬がアバカビルの薬物動態に及ぼす影響を表-8に示す(外国人データ)。,,
アバカビルの用量注)
アバカビル併用時/非併用時の併用薬の薬物動態パラメータの幾何平均比 (90%信頼区間);影響なし=1.00
CLss/F
メサドン46)40mg
アバカビル600mg1日2回
1.22(1.06-1.42)
他剤併用時/非併用時のアバカビルの薬物動態パラメータの幾何平均比(90%信頼区間);影響なし=1.00
CL/F
1.18(0.96,1.43)
0.85(0.70-1.04)
0.65(0.53,0.80)
エタノール12)0.7g/kg
アバカビル600mg単回
24
1.41(1.35-1.48)
1.15(1.03,1.28)
併用薬がラミブジンの薬物動態に及ぼす影響を表-9に示す(外国人データ)。
ラミブジンの用量
他剤併用時/非併用時のラミブジンの薬物動態パラメータの幾何平均比(90%信頼区間);影響なし=1.00
CLr
トリメトプリム・スルファメトキサゾール160mg・800mg/日5日間
ラミブジン300mg単回
0.70(0.65,0.76)
1.43(1.32,1.55)
アバカビル・ドルテグラビル・ラミブジン600mg・50mg・300mg注)を投与中の成人HIV感染症患者にリオシグアト0.5mgを単回経口投与した時、リオシグアトのAUCが健康成人に単独投与したヒストリカルコントロールと比べて約2.6倍に増加した69),70)(外国人データ)。注)本剤の承認された用法及び用量は「通常、成人には1回1錠(ドルテグラビルとして50mg、アバカビルとして600mg及びラミブジンとして300mgを含有)を食事の有無にかかわらず1日1回投与する。」である。
抗HIV薬による治療経験のない成人HIV感染症患者833例を対象とした二重盲検比較試験において、ドルテグラビル50mg(1日1回投与)とアバカビル・ラミブジン注1)の併用投与群(ドルテグラビル投与群)に414例、エファビレンツ・テノホビル・エムトリシタビン注2)投与群(対照群)に419例が無作為に割り付けられた。その結果、主要評価項目である投与48週後のHIV-1 RNA量が50copies/mL未満であった患者の割合は、対照群の81%に対して、ドルテグラビル投与群では88%であった。ウイルス学的な治療失敗は、ドルテグラビル投与群の5%及び対照群の6%で認められた。また、投与96週後のHIV-1 RNA量が50copies/mL未満であった患者の割合は、対照群の72%に対して、ドルテグラビル投与群では80%であった。ウイルス学的な治療失敗は、ドルテグラビル投与群の7%及び対照群の8%で認められた。さらに、投与96週後以降に非盲検下で継続投与を行った結果、144週後のHIV-1 RNA量が50copies/mL未満であった患者の割合は、ドルテグラビル投与群では71%、対照群では63%であった。ウイルス学的な治療失敗は、ドルテグラビル投与群の10%及び対照群の7%で認められた47)。副作用発現頻度は、ドルテグラビル投与群で43%(180/414例)であった。主な副作用は、悪心10%(42/414例)、不眠10%(41/414例)及び浮動性めまい7%(28/414例)であった(96週時)。なお、本試験における試験成績の要約を表-1に示した。
結果
ドルテグラビル50mg1日1回+アバカビル・ラミブジン注1)(414例)
エファビレンツ・テノホビル・エムトリシタビン注2)1日1回(419例)
48週
96週
144週
HIV-1 RNA量が50copies/mL未満
364例(88%)
332例(80%)
296例(71%)
338例(81%)
303例(72%)
265例(63%)
両群間の差注3)(95%信頼区間)
7.4%(2.5%,12.3%)
8.0%(2.3%,13.8%)
8.3%(2.0%,14.6%)
ウイルス学的な治療失敗注4)
21例(5%)
31例(7%)
43例(10%)
26例(6%)
33例(8%)
30例(7%)
注1)アバカビル600mg・ラミブジン300mgをエプジコム配合錠として1日1回投与注2)エファビレンツ600mg、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩300mg、エムトリシタビン200mgをAtripla配合錠として1日1回投与注3)ベースラインの層別因子により調整注4)ウイルス学的効果が不十分のため、投与48週、96週又は144週後までに試験薬剤の投与を中止した症例、若しくは48週、96週又は144週目にHIV-1 RNA量が50copies/mL以上であった症例
抗HIV薬による治療経験のない成人HIV感染症患者822例を対象とした二重盲検比較試験において、ドルテグラビル50mgを1日1回投与した群(ドルテグラビル投与群)と、ラルテグラビル400mgを1日2回投与した群(ラルテグラビル投与群)に、それぞれ411例の患者が無作為に割り付けられた。このうちドルテグラビル投与群の169例及びラルテグラビル群の164例に、背景療法としてアバカビル・ラミブジン注1)が併用投与された。その結果、アバカビル・ラミブジンが併用投与された患者において、主要評価項目である投与48週後のHIV-1 RNA量が50copies/mL未満であった患者の割合は、ドルテグラビル投与群では86%、ラルテグラビル投与群では87%であった。治験実施計画書で定義されたウイルス学的な治療失敗は、ドルテグラビル投与群の4%及びラルテグラビル投与群の5%で認められた。また、投与96週後のHIV-1 RNA量が50copies/mL未満であった患者の割合は、ドルテグラビル投与群では74%、ラルテグラビル投与群では76%であった。治験実施計画書で定義されたウイルス学的な治療失敗は、ドルテグラビル投与群及びラルテグラビル投与群の各5%で認められた48)。副作用発現頻度は、ドルテグラビル投与群で30%(124/411例)であった。主な副作用は、悪心10%(40/411例)及び頭痛5%(19/411例)であった(96週時)。なお、本試験における試験成績の要約を表-2に示した。
ドルテグラビル50mg1日1回+アバカビル・ラミブジン注1)(169例)
ラルテグラビル400mg1日2回+アバカビル・ラミブジン注1)(164例)
145例(86%)
125例(74%)
142例(87%)
124例(76%)
両群間の差(未調整)(95%信頼区間)
-0.8%(-8.2%,6.6%)
-1.6%(-11.0%,7.7%)
治験実施計画書で定義されたウイルス学的な治療失敗注2)
7例(4%)
9例(5%)
8例(5%)
注1)アバカビル600mg・ラミブジン300mgをエプジコム配合錠として1日1回投与注2)投与24週後以降の検査において2回連続してHIV-1 RNA量が50copies/mL以上であった症例
抗HIV薬による治療経験のない成人HIV感染症患者485例を対象とした非盲検比較試験において、ドルテグラビル50mgを1日1回投与した群(ドルテグラビル投与群)に243例、ダルナビル800mg+リトナビル100mgを1日1回投与した群(対照群)に242例が無作為に割り付けられた。このうち484例が有効性・安全性解析対象となり、ドルテグラビル投与群の79例及び対照群の80例に、背景療法としてアバカビル・ラミブジン注1)が併用投与された。その結果、アバカビル・ラミブジンが併用投与された患者において、主要評価項目である投与48週後のHIV-1 RNA量が50copies/mL未満であった患者の割合は、対照群の85%に対して、ドルテグラビル投与群では90%であった。治験実施計画書で定義されたウイルス学的な治療失敗は、対照群の3%で認められたが、ドルテグラビル投与群では認められなかった。また、投与96週後のHIV-1 RNA量が50copies/mL未満であった患者の割合は、対照群の75%に対して、ドルテグラビル投与群では82%であった。治験実施計画書で定義されたウイルス学的な治療失敗は、対照群の4%で認められたが、ドルテグラビル投与群では認められなかった49)。副作用発現頻度は、ドルテグラビル投与群で33%(80/242例)であった。主な副作用は、悪心12%(29/242例)、下痢9%(21/242例)及び頭痛7%(17/242例)であった(96週時)。なお、本試験における試験成績の要約を表-3に示した。
ドルテグラビル50mg1日1回+アバカビル・ラミブジン注1)(79例)
ダルナビル800mg+リトナビル100mg1日1回+アバカビル・ラミブジン注1)(80例)
71例(90%)
65例(82%)
68例(85%)
60例(75%)
4.9%(-5.4%,15.1%)
7.3%(-5.4%,20.0%)
0例(0%)
2例(3%)
3例(4%)
注1)アバカビル600mg・ラミブジン300mgをエプジコム配合錠として1日1回投与注2)投与24週後以降の検査において2回連続してHIV-1 RNA量が200copies/mLを上回った症例
抗HIV薬による治療経験があり、かつINSTIの投与経験のない成人HIV感染症患者715例を対象とした二重盲検比較試験において、背景療法とドルテグラビル50mg 1日1回投与を併用した群(ドルテグラビル投与群)と、背景療法とラルテグラビル400mg 1日2回投与を併用した群(ラルテグラビル投与群)に、それぞれ354例及び361例の患者が無作為に割り付けられた。その結果、主要評価項目である投与48週後のHIV-1 RNA量が50copies/mL未満であった患者の割合は、ラルテグラビル投与群の64%に対して、ドルテグラビル投与群は71%であり、群間差(95%信頼区間)は、7.4%(0.7%, 14.2%)であり、ラルテグラビルに対するドルテグラビルの非劣性が示された(非劣性マージン12%)50)。副作用発現頻度は、ドルテグラビル投与群で20%(73/357例)であった。主な副作用は、下痢8%(29/357例)及び悪心4%(13/357例)であった。なお、本試験における試験成績の要約を表-4に示した。
ドルテグラビル50mg1日1回+背景療法注1)(354例)注2)
ラルテグラビル400mg1日2回+背景療法(361例)注2)
251例(71%)
230例(64%)
7.4%(0.7%,14.2%)
ウイルス学的な治療失敗
71例(20%)
100例(28%)
注1)アバカビル600mg・ラミブジン300mg(エプジコム配合錠)併用は8例、そのうち1例はマラビロクも併用注2)1実施施設において、データ整合性のため4例が有効性解析から除外注3)ベースラインの層別因子により調整
プロテアーゼ阻害剤、INSTI又は非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(NNRTI)+NRTI2剤の抗HIV薬による治療によりウイルス学的抑制が得られている成人HIV感染症患者533例を対象とした無作為化非盲検試験において、本剤1日1回投与群(本剤群)又は組入れ時の抗HIV薬による治療を24週間継続する群(治療継続群)にそれぞれ262例及び271例が割り付けられた。主要評価項目である投与後24週時におけるHIV-1 RNA量が50 copies/mL未満の被験者の割合は、表-5のとおりであり、両群間の差の95%信頼区間の下限値が事前に設定された非劣性マージン(-10%)を上回ったことから、治療継続群に対する本剤の非劣性が検証された。なお、本剤群で投与48週後のHIV-1 RNA量が50copies/mL未満であった被験者の割合は80%であった。副作用発現頻度は、本剤群で22%(57/262例)であった。主な副作用は悪心8%(20/262例)、疲労3%(9/262例)、下痢3%(9/262例)及び頭痛3%(7/262例)であった(48週時)。
本剤群注1)(262例)
治療継続群注2)(271例)
221例(84%)
238例(88%)
両群間の差(調整済み)注3)(95%信頼区間)
-3.5%(-9.4%,2.5%)
3例(1%)
4例(1%)
注1)本剤1日1回投与注2)プロテアーゼ阻害剤、INSTI又はNNRTI+NRTI2剤の継続注3)ベースラインの層別因子(プロテアーゼ阻害剤、INSTI又はNNRTI)を層としたMantel Haenszel法により調整注4)投与後24週時でHIV-1 RNA量が50copies/mL以上の被験者数
ドルテグラビルはレトロウイルスの複製に必要な酵素であるHIVインテグラーゼの活性部位に結合することによってその活性を阻害し、ウイルスDNAの宿主DNAへの組込みを抑制する。
アバカビルは細胞内で活性化型のカルボビル三リン酸に変換される。カルボビル三リン酸は天然基質デオキシグアノシン三リン酸に代わってウイルスDNA鎖に取りまれ、DNA鎖の伸長を停止させることによりHIVの複製を阻害する。また、カルボビル三リン酸はHIV逆転写酵素を競合的に阻害する51),52),53)。
ラミブジンは細胞内でリン酸化され、HIVを感染させた細胞内での半減期が約12時間の活性化型の三リン酸化体に変換される54)。ラミブジン三リン酸化体はHIVの逆転写酵素によりデオキシシチジン三リン酸の代わりにウイルスDNA鎖に取り込まれ、DNA鎖の伸長を停止させることによりHIVの複製を阻害する55)。また、ラミブジン三リン酸化体はHIVの逆転写酵素を競合的に阻害する55)。一方、in vitroで、ヒト末梢血リンパ球、リンパ球系・単球-マクロファージ系の株化細胞56)及び種々のヒト骨髄前駆細胞に対するラミブジンの細胞毒性は弱かった。
HIV-1 BaL株及びHIV-1 NL432株に感染させた末梢血単核球を用いた時のドルテグラビルのウイルス複製に対する50%阻害濃度(IC50)は、それぞれ0.51及び0.53nMであり、HIV-1 ⅢB株に感染させたMT-4細胞を用いた時のIC50は2.1nMであった(in vitro)。13種のHIV-1臨床分離株(サブタイプB)のインテグラーゼコード領域を導入した組換えウイルスに対するドルテグラビルのIC50(平均値)は0.52nMであり、その活性は実験室株に対する抗ウイルス活性と同程度であった。24種のHIV-1臨床分離株[グループM(サブタイプA、B、C、D、E、F、G)及びグループO]並びに3種のHIV-2臨床分離株からなるパネル株を感染させた末梢血単核球を用いた時のドルテグラビルのIC50(幾何平均)はHIV-1株及びHIV-2株でそれぞれ0.20nM(範囲は0.02~2.14nM)及び0.18nM(範囲は0.09~0.61nM)であった(in vitro)。
アバカビルのHIV-1に対するIC50はHIV-1 ⅢB株に対して3.7~5.8μM、臨床分離株に対して0.26±0.18μM(8例)、HIV-1 BaL株に対して0.07~1.0μMであった。また、HIV-2に対するIC50はHIV-2(Zy)株に対して4.1μM、HIV-2 LAV-2株に対して7.5μMであった。In vitroでNRTIのジダノシン、エムトリシタビン、ラミブジン、サニルブジン、テノホビル、ザルシタビン及びジドブジン、NNRTIのネビラピン、及びプロテアーゼ阻害剤のアンプレナビルとの相加又は相乗作用が認められた52)。また、ヒト末梢血単核球から活性化リンパ球を除いた場合に、より強い抗HIV作用を示したことから、アバカビルは静止細胞でより強く抗ウイルス作用を示すものと考えられる57)。
In vitroでのラミブジンのHIV-1(RF、GB8、U455及びⅢB株)に対するIC50は670nM以下、HIV-2 ROD株に対するIC50は40nMであった56)。In vitroでアバカビル、ジダノシン、ネビラピン、ザルシタビン及びジドブジンとの相加又は相乗作用が認められた67)。また、in vitroにおいて、ラミブジンは単独で、ジドブジン耐性臨床分離株の平均p24抗原量を薬物無処置群に比べ66~80%低下させた。In vitroでの26種のHIV-1臨床分離株[グループM(サブタイプA、B、C、D、E、F、G)]並びに3種類のHIV-2臨床分離株に対するラミブジンのIC50(平均値)はHIV-1株及びHIV-2株でそれぞれ40nM(範囲は1~120nM)及び42nM(範囲は2~120nM)であった。
抗HIV薬による治療経験があり、かつINSTIの投与経験のない患者を対象としたSAILING試験(ドルテグラビル投与群354例)において、投与48週後にウイルス学的な治療失敗例の17例中4例でINSTIに耐性が認められた。これら4例中2例に特有のR263Kインテグラーゼ変異が認められ、FCの最大値は1.93であった。もう1例には、多型のV151V/Iインテグラーゼ変異が認められFCの最大値は0.92であり、残り1例には試験前からインテグラーゼ変異の存在が認められており、既にINSTIの投与経験があるか、又はインテグラーゼ耐性ウイルスに感染したものと推定された。HIV-1 ⅢB株及びHIV-1 NL432株をそれぞれ112及び56日間継代培養した試験でみられたインテグラーゼ領域のアミノ酸変異はS153Y、S153F、E92Q及びG193Eであり、FC(各種分離株に対するIC50/野生型HIV-1株に対するIC50)の最大値は4.1であった。また、HIV-1臨床分離株(サブタイプB、C及びA/G)を更に長期間継代培養した試験でみられた変異はG118R(FC=10)、S153T及びR263K(FC=1.5)であった(in vitro)。
アバカビルに対して低感受性のHIV-1分離株がin vitro及びアバカビル投与患者から分離されており、いずれも逆転写酵素にM184V、K65R、L74V及びY115Fの変異が確認された。これらの変異を2種以上含むことにより、アバカビル感受性は1/10に低下した。臨床分離株ではM184V及びL74Vの変異が頻回に観察された53)。
ラミブジンを含む抗HIV薬で治療を受けたHIV-1感染症患者で発現するラミブジン耐性HIV-1には、HIV逆転写酵素の活性部位に近い184番目のアミノ酸のメチオニンからバリンへの変異(M184V)がみられる58)。このM184V変異の結果、ウイルスのラミブジンに対する感受性は著明に低下し58),59)、in vitroでのウイルスの複製能力は低下する60)。In vitroにおいて、ジドブジン耐性臨床分離株にラミブジン耐性変異を導入すると、ジドブジンに対する感受性は回復することが確認されている。また、抗HIV薬の治療経験のない患者にジドブジン及びラミブジンを併用することにより、ジドブジン耐性ウイルスの出現が遅延する61)。さらに、抗HIV薬(ラミブジンを含む)の多剤併用療法はM184V変異ウイルスを有する患者と同様、抗HIV薬の治療経験のない患者においても有効性が確認されている62),63)。
ラルテグラビル[Fold Change(FC)>81]に対する遺伝子型及び表現型の耐性を有する30種の臨床分離株について、ドルテグラビル(FC=1.5)に対する感受性を調べた。G140S+Q148H分離株では、ドルテグラビルのFC値は3.75であり、G140S+Q148R分離株では13.3、T97A+Y143R分離株では1.05、N155H分離株では1.37であった。ラルテグラビルの投与経験のある患者から分離した705種のラルテグラビル耐性株について、ドルテグラビルに対する感受性を調べたところ、93.9%の分離株に対してFCが10以下であった(in vitro)。部位特異的変異を有する60種のINSTI耐性HIV-1ウイルスパネル株(28種は単一アミノ酸変異、32種は二重又は多重変異)を用いてドルテグラビルの抗ウイルス活性を検討した。単一のINSTI耐性変異(T66K、I151L及びS153Y)を有するウイルスでは、ドルテグラビルに対する感受性が2倍以上(2.3~3.6倍)低下した。複数の変異(T66K/L74M、E92Q/N155H、G140C/Q148R、G140S/Q148H、G140S/Q148R、G140S/Q148K、Q148R/N155H、T97A/G140S/Q148及びE138/G140/Q148)を有するウイルスでは、ドルテグラビルに対する感受性が2倍以上(2.5~21倍)低下した(in vitro)。INSTIに耐性を有する患者を対象としたVIKING-3試験では、投与24週後までに183例中36例でウイルス学的な治療失敗が認められた。このうち31例については、試験開始時及びウイルス学的な治療失敗時の両時点で解析用耐性データがあり、31例中16例(52%)で投与に伴う変異が認められた。確認された治療下での変異又は混合変異はL74L/M(1例)、E92Q(2例)、T97A(8例)、E138K/A(7例)、G140S(2例)、Y143H(1例)、S147G(1例)、Q148H/K/R(4例)、N155H(1例)及びE157E/Q(1例)であった。また、治療下で変異の出現が認められた16例中14例において、試験開始時又はそれ以前からQ148の変異を有していた。
2種以上のアバカビル関連耐性変異を獲得したHIV-1株のうち数種は、in vitroでラミブジン、ジダノシン及びザルシタビンに対して交差耐性を示し、一方、ジドブジン及びサニルブジンには感受性を示した53)。アバカビルとHIVプロテアーゼ阻害剤とは標的酵素が異なることから、両者間で交差耐性を示す可能性は低く、NNRTIも逆転写酵素の結合部位が異なることから、交差耐性を示す可能性は低いものと考えられる。
ジドブジン及びサニルブジンは、ラミブジン耐性HIV-1に対し抗ウイルス活性を維持する59),61),64)。アバカビルはM184V変異のみが認められているウイルスに対しては、抗ウイルス活性を維持する53)。また、ジダノシン及びザルシタビンは、M184V変異ウイルスに対して感受性が低下するというin vitroでの報告があるが、これらの感受性の低下と臨床効果の関係は明らかにされていない65)。
ドルテグラビルナトリウム(Dolutegravir Sodium)
Monosodium(4R,12aS)-9-{[(2,4-difluorophenyl)methyl]carbamoyl}-4-methyl-6,8-dioxo-3,4,6,8,12,12a-hexahydro-2H-pyrido[1',2':4,5]pyrazino[2,1-b][1,3]oxazin-7-olate
C20H18F2N3NaO5
441.36
白色~淡黄白色の粉末である。水に溶けにくく、エタノール(99.5)にほとんど溶けない。
1型結晶は約350℃で溶解と同時に分解する。
2.16±0.01(23℃)
アバカビル硫酸塩(Abacavir Sulfate)
{(1S,4R)-4-[2-amino-6-(cyclopropylamino)purin-9-yl]cyclopenta-2-enyl}methanol hemisulfate
(C14H18N6O)2・H2SO4
670.74
白色~微黄白色の粉末である。トリフルオロ酢酸に溶けやすく、水にやや溶けやすく、メタノール及びエタノール(95)に溶けにくい。0.1mol/L塩酸試液及び希水酸化ナトリウム試液に溶ける。
約219℃(分解)
1.20(pH7.1~7.3、1-オクタノール/水)
ラミブジン(Lamivudine)
1-[(2R,5S)-2-hydroxymethyl-1,3-oxathiolan-5-yl]cytosine
C8H11N3O3S
229.26
白色~微黄白色の結晶性の粉末である。ジメチルスルホキシドに溶けやすく、水にやや溶けやすく、メタノール又はエタノール(99.5)にやや溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
約176℃
-0.9(1-オクタノール/水系)
30錠[瓶、バラ、乾燥剤入り]
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