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劇薬
処方箋医薬品注)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
HIV感染症
通常、成人及び12歳以上かつ体重40kg以上の小児には、1回1錠(ドルテグラビルとして50mg及びラミブジンとして300mg)を食事の有無に関わらず1日1回経口投与する。
膵炎を再発又は発症するおそれがある。本剤の適用を考える場合には、他に十分な効果の認められる治療法がない場合にのみ十分注意して行うこと。,,,
本剤の投与を中断する場合には十分注意すること。B型慢性肝炎を合併している患者では、本剤の投与中止により、B型慢性肝炎が再燃するおそれがある。特に非代償性の場合、重症化するおそれがある。
肝機能の悪化(トランスアミナーゼ上昇又は増悪)のおそれがある。ドルテグラビル単剤の臨床試験において、B型又はC型肝炎ウイルス重複感染患者では、ドルテグラビルの投与によりトランスアミナーゼ上昇又は増悪の発現頻度が非重複感染患者より高かった。,
ラミブジンの高い血中濃度が持続するおそれがある。,
血液検査等をより頻回に行うなど、慎重に患者の状態を観察すること。ラミブジンに関連する副作用の発現が疑われる場合は、個別のドルテグラビル製剤又はラミブジン製剤を用いてラミブジンの用量調節を考慮すること。ラミブジンの高い血中濃度が持続するおそれがある。,,
ドルテグラビルはヒト胎盤を通過する。ドルテグラビルの母体血漿中濃度に対する胎児臍帯血漿中濃度の比(中央値[範囲])は、1.28[1.21-1.28]であることが報告されている2)(外国人データ)。
ヒト胎盤を通過する。出生児の血清中ラミブジン濃度は、分娩時の母親の血清中及び臍帯血中の濃度と同じであることが報告されている(外国人データ)。動物実験(ウサギ)で胎児毒性(早期の胚死亡数の増加)が報告されている。NRTIを子宮内曝露又は周産期曝露された新生児及び乳児において、ミトコンドリア障害によると考えられる軽微で一過性の血清乳酸値の上昇が報告されている。また、非常にまれに発育遅延、てんかん様発作、他の神経疾患も報告されている。しかしながら、これら事象とNRTIの子宮内曝露、周産期曝露との関連性は確立していない。
ドルテグラビルはヒト乳汁中に移行する。ドルテグラビルの母体血漿中濃度に対する乳汁中濃度の比(中央値[範囲])は、0.033[0.021-0.050]であることが報告されている2)(外国人データ)。
経口投与されたラミブジンはヒト乳汁中に排泄されることが報告されている(乳汁中濃度:<0.5-8.2 µg/mL)3)(外国人データ)。ラミブジンの母体血漿中濃度に対する乳汁中濃度の比は0.6~3.3であることが報告されている(外国人データ)。乳児の血清中のラミブジン濃度は18~28 ng/mLであったとの報告がある(外国人データ)。
患者の状態を観察しながら注意して投与すること。一般に、高齢者では生理機能(肝機能、腎機能、心機能等)が低下しており、合併症を有している又は他の薬剤を併用している場合が多い。ラミブジンは、主として未変化体として腎から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続するおそれがある。
ピルシカイニド塩酸塩水和物
ピルシカイニドの血漿中濃度を上昇させる可能性がある。併用により、ピルシカイニドで重大な副作用として報告されている心室頻拍、洞停止及び心室細動等の発現及び重篤化があらわれるおそれがあるので、併用中は注意深く観察すること。
ドルテグラビルのOCT2及びMATE1の阻害作用により、ピルシカイニドの排出が阻害される可能性がある。
カルバマゼピン,,
ドルテグラビルの血漿中濃度をCmaxで33%、Cτで73%低下させたとの報告がある。
カルバマゼピンがCYP3A4及びUGT1A1を誘導することにより、ドルテグラビルの代謝が促進される。
フェニトインホスフェニトインフェノバルビタールセイヨウオトギリソウ(St. John’s Wort, セント・ジョーンズ・ワート)含有食品,
ドルテグラビルの血漿中濃度を低下させる可能性がある。
これらの薬剤並びにセイヨウオトギリソウがCYP3A4及びUGT1A1を誘導することにより、ドルテグラビルの代謝が促進される。
リファンピシン,,
ドルテグラビルの血漿中濃度をCmaxで43%、Cτで72%低下させたとの報告がある。
リファンピシンがCYP3A4及びUGT1A1を誘導することにより、ドルテグラビルの代謝が促進される。
多価カチオン(Mg, Al等)含有製剤
ドルテグラビルの血漿中濃度をCmaxで72%、C24で74%低下させる。本剤は多価カチオン含有製剤の投与2時間前又は6時間後の投与が推奨される。
これらの多価カチオンと錯体を形成することにより、ドルテグラビルの吸収が阻害される。
鉄剤、カルシウム含有製剤(サプリメント等)
ドルテグラビルの血漿中濃度をCmaxで35%、C24で32%低下させる。食事と同時に摂取する場合を除き、本剤は鉄剤、カルシウム含有製剤の投与2時間前又は6時間後の投与が推奨される。
鉄、カルシウムと錯体を形成することにより、ドルテグラビルの吸収が阻害される。
メトホルミン塩酸塩
メトホルミンの血漿中濃度をドルテグラビル50mg1日1回投与時及び1日2回投与時でCmaxでそれぞれ66%及び111%上昇させる。注意深く観察し、必要に応じてメトホルミンを減量する等慎重に投与すること。
ドルテグラビルのOCT2及びMATE1の阻害作用により、メトホルミンの排出が阻害される可能性がある。
スルファメトキサゾール・トリメトプリム
ラミブジンのAUCが43%増加し、全身クリアランスが30%、腎クリアランスが35%減少したとの報告がある。
トリメトプリムのOCT2、MATE1及びMATE2-Kの阻害作用により、ラミブジンの腎排泄が阻害されると考えられている。
ソルビトール
経口ソルビトール溶液(ソルビトールとして3.2g、10.2g、13.4g)とラミブジンの併用により、ラミブジンのAUCが減少した(それぞれ18%、36%、42%減少)との報告がある。
ソルビトールによりラミブジンの吸収が抑制されると考えられている。
初期症状として発疹、発熱がみられ、さらに肝機能障害、リンパ節腫脹、好酸球増多等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがある。なお、投与中止後も発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること。
赤芽球癆(頻度不明)、汎血球減少(頻度不明)、貧血(頻度不明)、白血球減少(頻度不明)、好中球減少(頻度不明)、血小板減少(0.1%)
血清アミラーゼ、血清リパーゼ、トリグリセリド等の検査値の上昇がみられた場合には、直ちに本剤の投与を中止すること。また、重度の腹痛、悪心・嘔吐等の症状がみられた場合にも直ちに本剤の投与を中止し、生化学的検査(血清アミラーゼ、血清リパーゼ、トリグリセリド等)及び画像診断等による観察を十分行うこと。,,,
乳酸アシドーシス又は肝毒性が疑われる臨床症状や検査値異常が認められた場合には、本剤の投与を一時中止すること。特に、肝疾患の危険因子を有する患者においては注意すること。ラミブジンを含むヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬(NRTI)の単独投与又はこれらの併用療法により、重篤な乳酸アシドーシス(全身倦怠、食欲不振、急な体重減少、胃腸障害、呼吸困難、頻呼吸等)、肝毒性(脂肪沈着による重度の肝腫大、脂肪肝を含む)が、女性に多く報告されている。
AST、ALT、ビリルビンの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。,
1%以上
1%未満
頻度不明
免疫系
免疫再構築炎症反応症候群
精神・神経系
頭痛、不眠症、不安、めまい、傾眠
異常な夢、自殺念慮、うつ病
自殺企図、錯感覚、末梢神経障害
消化器
悪心、下痢
嘔吐、鼓腸、腹痛、上腹部痛
腹部不快感
肝臓
肝炎、肝機能検査値異常(AST、ALT等の上昇)
皮膚
そう痒、脱毛
発疹
全身症状
疲労
倦怠感、発熱
代謝及び栄養障害
体脂肪の再分布/蓄積(胸部、体幹部の脂肪増加、末梢部、顔面の脂肪減少、野牛肩、血清脂質増加、血糖増加)
高乳酸塩血症、アミラーゼ上昇
筋骨格
関節痛、筋肉痛
筋障害
臨床検査
体重増加、血清クレアチニン増加
総ビリルビン増加、クレアチンホスホキナーゼ増加
ドルテグラビルは血液透析により除去される可能性は低いことが報告されている4),5)。ラミブジンは血液透析により一部除去される(ラミブジン300mg投与時に、投与約2時間後から4時間血液透析したとき、AUC0-infが約24%低下することが報告されている)6)。
ラミブジンについては、遺伝毒性試験において弱い染色体異常誘発作用を示したとの報告がある。また、長期のがん原性試験において発がん性を認めなかったとの報告がある。ヒト末梢血リンパ球を用いた染色体異常試験では300µg/mL以上、マウスリンパ腫細胞を用いた遺伝子突然変異試験では2000µg/mL以上で陽性を示した。マウス及びラットを用いた長期のがん原性試験では、臨床用量におけるヒト全身曝露量(AUC)の10倍(マウス)及び58倍(ラット)までの曝露量において、発がん性は認められなかった。
健康成人76例に本剤(ドルテグラビル・ラミブジン 50mg・300mg)を空腹時に単回経口投与した時の血漿中ドルテグラビル及びラミブジンの濃度推移を図-1及び図-2に、薬物動態パラメータを表-1及び表-2に示す7)(外国人データ)。
AUC0-inf (µg・h/mL)
Cmax (µg/mL)
Tmax (h)注1)
t1/2 (h)
54.56 (32.12)
2.91 (30.55)
2.50 (0.50, 6.00)
14.99 (18.23)
幾何平均値(CV%)注1)中央値(範囲)
Tmax (h) 注1)
13.59 (17.99)
3.22 (29.30)
1.00 (0.50, 3.50)
18.63 (26.85)
成人HIV感染症患者に本剤(ドルテグラビル・ラミブジン50mg・300mg)を反復経口投与した時の曝露量の推定値(母集団薬物動態解析)を表-3に示す。
患者
例数
AUC0-tau (µg・h/mL)
Cmax (µg/mL)
Ctau (µg/mL)
ドルテグラビル
日本人
5
63.1 (41.9)
5.61 (68.8)
0.99 (153)注1)
外国人
356
59.2 (90.6)
5.07 (83.3)
1.23 (156)
ラミブジン
14.5 (70.7)
3.14 (97.2)
0.0668 (193)
14.1 (102)
2.49 (90.5)
0.0893 (229)注2)
幾何平均値(CV%)注1)4例、注2)352例
健康成人76例に本剤(ドルテグラビル・ラミブジン50mg・300mg)とドルテグラビル(50mg)及びラミブジン(300mg)を空腹時に単回経口投与し、単剤併用投与時と本剤投与時の曝露量を比較した。本剤投与時のドルテグラビルのAUC0-t及びCmaxの比(90%信頼区間)は、単剤投与時と比べてそれぞれ1.1578(1.0718, 1.2507)及び1.1410(1.0533, 1.2361)、ラミブジンのAUC0-t及びCmaxの比は、それぞれ1.0702(1.0464, 1.0946)及び1.3176(1.2616, 1.3760)であった7)(外国人データ)。
健康成人16例に本剤(ドルテグラビル・ラミブジン50mg・300mg)を食後(高脂肪食)に単回経口投与した時、空腹時と比べて高脂肪食摂取後では、ドルテグラビルのAUC0-t及びCmaxはそれぞれ約32%及び約21%増加し、ラミブジンのAUC0-t及びCmaxはそれぞれ約10%及び約32%低下した7)(外国人データ)。
成人HIV感染症患者にラミブジンのカプセル製剤0.25~8mg/kg注)を単回経口投与した時の生物学的利用率は約82%であった8)(外国人データ)。
In vitroでの、ドルテグラビルのヒト血漿蛋白結合率は約99.3%であった9)。
健康成人男性にドルテグラビル20mg(懸濁液)注)を単回経口投与した時の見かけの分布容積は12.5Lであった(外国人データ)。
ヒトでの血液/血漿比(平均値)は0.441~0.535であり、ドルテグラビルの血球移行性は低かった(5%未満)。
血漿中ドルテグラビルの遊離分画は健康成人で約0.2~1.1%、中等度の肝機能障害患者で約0.4~0.5%、重度の腎機能障害患者で約0.8~1.0%、成人HIV感染症患者で0.5%であった(外国人データ)。
ドルテグラビルは脳脊髄液中にも分布する。ドルテグラビル50mg及びアバカビル・ラミブジン(600mg・300mg)が併用投与された抗HIV薬による治療経験のない成人HIV感染症患者11例において、ドルテグラビルの脳脊髄液中濃度(中央値)は18ng/mLであり、血漿中濃度の0.11~0.66%であった(外国人データ)。
ドルテグラビルは女性及び男性の生殖器に分布する。健康成人女性にドルテグラビル50mg/日を5~7日間経口投与した時の子宮頸膣液、子宮頸部組織及び膣組織におけるドルテグラビルのAUCは定常状態での血漿中ドルテグラビルのAUCの6~10%であった(外国人データ)。また、健康成人男性にドルテグラビル50mg/日を8日間経口投与した時の精液及び直腸組織におけるドルテグラビルAUCは定常状態での血漿中ドルテグラビルのAUCの7及び17%であった(外国人データ)。
成人HIV感染症患者に4~10mg/kg注)を1日2回2週間以上反復経口投与した時、投与2時間後の脳脊髄液中濃度は血中濃度の約6%であった10)(外国人データ)。
In vitro試験で、ドルテグラビルは主にUGT1A1で、一部UGT1A3、UGT1A9でグルクロン酸抱合された11)。また、ドルテグラビルはCYP3A4でも一部代謝された12)。
ヒトでの主代謝物はトランス-スルホキシド体(1-[(2R,5S)-trans-2-hydroxymethyl-1,3-oxathiolan-3-oxide-5-yl]cytosine)であった13)。
健康成人にドルテグラビル20mg注)を単回経口投与した時の主な排泄経路は糞であり、経口投与量の53%が未変化体として糞中に排泄された。また、尿中には経口投与量の31%が排泄され、その内訳は18.9%がエーテル型グルクロン酸抱合体、3.6%がN-脱アルキル体、3.0%がベンジル位の酸化体であり、未変化体は1%未満であった(外国人データ)。健康成人に14C-ドルテグラビル20mg(懸濁液)注)を単回経口投与した時の総投与量の約9.7%が酸化的代謝物として尿糞中に回収された(外国人データ)。
成人HIV感染症患者にラミブジン2mg/kg注)を経口投与した時、投与後12時間尿中にトランス-スルホキシド体が投与量の5.2%排泄された。また、血中濃度が定常状態での未変化体の尿中排泄率は投与量の約70%であり、腎排泄がラミブジンの体内からの除去の主要な経路であることが示された13)(外国人データ)。
重度の腎機能障害(8例、クレアチニンクリアランス:30mL/min未満)を有する患者にドルテグラビル50mgを単回経口投与した時の血漿中ドルテグラビルの薬物動態パラメータを表-4に示す(外国人データ)。重度の腎機能障害患者における薬物動態は健康成人との間に臨床的に重要である差はみられなかったことから、腎機能障害患者に対してドルテグラビルの用量調節を行う必要はない14)。
被験者
Cmax(µg/mL)
AUC0-inf(µg・h/mL)
t1/2(h)
重度の腎機能障害患者
1.50(34)
23.5(48)
12.7(31)
健康成人
1.86(45)
37.1(58)
15.4(15)
幾何平均値(CV%)
腎機能の低下した成人HIV患者にラミブジンを300mg単回経口投与した時、クレアチニンクリアランスの低下につれてAUC及び最高血中濃度が増加し、半減期が延長し、見かけの全身クリアランスが減少した15)(外国人データ)。,,
ドルテグラビルは主に肝臓で代謝されて排泄される。中等度の肝機能障害(8例、Child-Pugh分類:B)を有する患者にドルテグラビル50mgを単回経口投与した時の血漿中ドルテグラビルの薬物動態パラメータを表-5に示す(外国人データ)。中等度の肝機能障害患者における薬物動態は健康成人と同様であったことから、中等度の肝機能障害に対してドルテグラビルの用量調節の必要はない16)。なお、重度の肝機能障害患者でのドルテグラビルの薬物動態に及ぼす影響については検討していない。
C24(µg/mL)
中等度の肝機能障害患者
38.5(30)
1.78(17)
0.59(36)
37.3(47)
1.80(49)
0.57(44)
中等度及び重度の肝障害を有する患者における成績より、ラミブジンの薬物動態は、肝障害によって重大な影響を受けないことが示されている17)。
抗HIV薬による治療経験のある小児HIV感染症患者(12歳以上18歳未満、10例)にドルテグラビル50mgを1日1回経口投与した時の薬物動態は成人と同様であった。小児患者での血漿中ドルテグラビルの薬物動態パラメータを表-6に示す(外国人データ)。
年齢/体重
用量
薬物動態パラメータの推定値
AUC0-24(µg・h/mL)
12歳以上18歳未満体重40kg以上注1)
50mg注1)1日1回
46(43)
3.49(38)
0.90(59)
幾何平均値(CV%)注1)体重が37kgであった1 例には35mgを1日1回投与した。
12歳以上の小児HIV-1感染症患者(114例)にラミブジン300mg/日(150mg 1日2回又は300mg 1日1回)を反復経口投与した時のPKパラメータは表-7のとおりであった(外国人データ)18)。
用法・用量
Cmin(µg/mL)
150mg 1日2回
14.8 (3.8)
1.2 (0.32)
0.15 (0.09)
300mg 1日1回
12.8 (3.6)
1.9 (0.44)
0.07 (0.06)
中央値(SD)
小児及び成人のHIV感染症患者を対象にラミブジンを投与した時、年齢とCL/Fの関係は図-3のとおりであり、成人と12歳以上の小児においてラミブジンのCL/Fは同程度であった。12歳以上の小児患者及び成人患者におけるラミブジンの曝露量に臨床的に意味のある差異は認められなかった。
小児HIV感染症患者に4mg/kg注)を単回経口投与した時、生物学的利用率は約66%であり、成人HIV感染症患者の生物学的利用率(約82%)より低い値を示した。小児で生物学的利用率が減少する機序は不明である。また、脳脊髄液中のラミブジンの濃度は血中濃度の約13%であった(外国人データ)13)。注)本剤の承認された用法及び用量は「通常、成人及び12歳以上かつ体重40kg以上の小児には、1回1錠(ドルテグラビルとして50mg及びラミブジンとして300mg)を食事の有無に関わらず1日1回経口投与する。」である。
In vitroにおいて、ドルテグラビルはヒトPgp及びBCRPの基質であり19),20)、ヒトOAT1、OAT3、OCT2、MATE1及びMATE2-Kを介した輸送を阻害した(IC50:それぞれ2.12、1.97、1.93、6.34及び24.8μM)21),22)。
ドルテグラビル製剤を併用薬と投与した時の薬物動態パラメータの変化を表-8及び表-9に示す(外国人データ)。,
併用薬及び用量
ドルテグラビルの用量
ドルテグラビル併用時/非併用時の併用薬の薬物動態パラメータの幾何平均の比(90%信頼区間)
Ctau又はC24
AUC
Cmax
エチニルエストラジオール0.035mg23)
50mg1日2回
15
1.02(0.93, 1.11)
1.03(0.96, 1.11)
0.99(0.91, 1.08)
メサドン20-150mg24)
11
0.99(0.91, 1.07)
0.98(0.91, 1.06)
1.00(0.94, 1.06)
ミダゾラム3mg25)
25mg1日1回
10
-
0.95(0.79, 1.15)
Norelgestromin(国内未発売)0.25mg23)
0.93(0.85, 1.03)
0.98(0.91, 1.04)
0.89(0.82, 0.97)
テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩300mg 1日1回26)
50mg1日1回
1.19(1.04, 1.35)
1.12(1.01, 1.24)
1.09(0.97, 1.23)
メトホルミン500mg 1日2回27)
14
1.79(1.65, 1.93)
1.66(1.53, 1.81)
2.45(2.25, 2.66)
2.11(1.91, 2.33)
ダクラタスビル60mg 1日1回28)
12
1.06(0.88, 1.29)
0.98(0.83, 1.15)
1.03(0.84, 1.25)
他剤併用時/非併用時のドルテグラビルの薬物動態パラメータの幾何平均の比(90%信頼区間)
アタザナビル400mg 1日1回29)
30mg1日1回
2.80(2.52, 3.11)
1.91(1.80, 2.03)
1.50(1.40, 1.59)
アタザナビル+リトナビル300mg+100mg1日1回29)
2.21(1.97, 2.47)
1.62(1.50, 1.74)
1.34(1.25, 1.42)
0.92(0.82, 1.04)
1.01(0.91, 1.11)
0.97(0.87, 1.08)
ダルナビル+リトナビル600mg+100mg1日2回30)
0.62(0.56, 0.69)
0.78(0.72, 0.85)
0.89(0.83, 0.97)
エファビレンツ600mg 1日1回31)
0.25(0.18, 0.34)
0.43(0.35, 0.54)
0.61(0.51, 0.73)
エトラビリン200mg 1日2回32)
0.12(0.09, 0.16)
0.29(0.26, 0.34)
0.48(0.43, 0.54)
エトラビリン+ダルナビル+リトナビル200mg+600mg+100mg1日2回33)
9
0.63(0.52, 0.76)
0.75(0.69, 0.81)
0.88(0.78, 1.00)
エトラビリン+ロピナビル・リトナビル200mg+400mg・100mg1日2回33)
8
1.28(1.13, 1.45)
1.11(1.02, 1.20)
1.07(1.02, 1.13)
ホスアンプレナビル+リトナビル700mg+100mg1日2回34)
0.51(0.41, 0.63)
0.65(0.54, 0.78)
0.76(0.63, 0.92)
ロピナビル・リトナビル400mg・100mg1日2回30)
0.94(0.85, 1.05)
0.97(0.91, 1.04)
1.00(0.94, 1.07)
乾燥水酸化アルミニウムゲル・水酸化マグネシウム20mL 単回35)
50mg単回
16
0.26(0.21, 0.31)
0.26(0.22, 0.32)
0.28(0.23, 0.33)
乾燥水酸化アルミニウムゲル・水酸化マグネシウム20mL投与後2時間単回35)
0.70(0.58,0.85)
0.74(0.62, 0.90)
0.82(0.69, 0.98)
総合ビタミン剤1錠 1日1回35)
0.68(0.56, 0.82)
0.67(0.55, 0.81)
0.65(0.54, 0.77)
炭酸カルシウム1200mg単回(空腹時)36)
0.61 (0.47, 0.80)
0.61(0.47, 0.80)
0.63(0.50, 0.81)
炭酸カルシウム1200mg単回(食後)36)
1.08 (0.81, 1.42)
1.09 (0.84, 1.43)
1.07(0.83, 1.38)
炭酸カルシウム1200mg投与後2時間単回36)
0.90 (0.68, 1.19)
0.94(0.72, 1.23)
1.00(0.78, 1.29)
フマル酸第一鉄324mg単回(空腹時)36)
0.44(0.36, 0.54)
0.46(0.38, 0.56)
0.43(0.35, 0.52)
フマル酸第一鉄324mg単回(食後)36)
1.00(0.81, 1.23)
0.98 (0.81, 1.20)
1.03(0.84, 1.26)
フマル酸第一鉄324mg投与後2時間単回36)
0.92(0.74, 1.13)
0.95(0.77, 1.15)
0.99(0.81, 1.21)
オメプラゾール40mg 1日1回37)
0.95(0.75, 1.21)
0.97(0.78, 1.20)
0.92(0.75, 1.11)
prednisone(国内未発売)60mg 1日1回 (漸減)38)
1.17(1.06, 1.28)
1.11(1.03, 1.20)
1.06(0.99, 1.14)
リファンピシン注1)600mg 1日1回39)
50mg1日2回注1)
0.28(0.23, 0.34)
0.46(0.38, 0.55)
0.57(0.49, 0.65)
リファンピシン注2)600mg 1日1回39)
50mg1日2回注2)
1.22(1.01, 1.48)
1.33(1.15, 1.53)
1.18(1.03, 1.37)
リファブチン300mg 1日1回39)
0.70(0.57, 0.87)
0.95(0.82, 1.10)
1.16(0.98, 1.37)
Tipranavir(国内未発売)+リトナビル500mg+200mg1日2回40)
0.24(0.21, 0.27)
0.41(0.38, 0.44)
0.54(0.50, 0.57)
テラプレビル750mg 8時間毎41)
1.37(1.29, 1.45)
1.25(1.20, 1.31)
1.19(1.11, 1.26)
Boceprevir(国内未発売)800mg 8時間毎41)
13
1.08(0.91, 1.28)
1.07(0.95, 1.20)
1.05(0.96, 1.15)
カルバマゼピン300mg 1日2回42)
0.27(0.24, 0.31)
0.51(0.48, 0.55)
0.67(0.61, 0.73)
1.45(1.25, 1.68)
1.33(1.11, 1.59)
1.29(1.07, 1.57)
注1)ドルテグラビル50mg 1日2回投与とリファンピシンを併用したドルテグラビル50mg 1日2回投与との比較注2)ドルテグラビル50mg 1日1回投与とリファンピシンを併用したドルテグラビル50mg 1日2回投与との比較
In vitroにおいて、ラミブジンはOCT2、MATE1及びMATE2-Kの基質である43),44)。ラミブジンの薬物動態に及ぼす併用薬の影響を表-10に示す(外国人データ)。
ラミブジンの用量
他剤併用時/非併用時のラミブジンの薬物動態パラメータの幾何平均比(90%信頼区間);影響なし=1.00
CL/F
CLr
トリメトプリム・スルファメトキサゾール160mg・800mg/日 5日間
ラミブジン300mg単回
0.70(0.65,0.76)
1.43(1.32,1.55)
0.65(0.54,0.78)
主要な耐性変異(IAS-USA定義)45)を有さず、抗HIV薬による治療経験のない成人HIV-1感染症患者714例を対象とした二重盲検比較試験において、ドルテグラビル(50mg)とラミブジン(300mg)の1日1回併用投与群(DTG+3TC群)に356例、ドルテグラビルとテノホビルジソプロキシルフマル酸塩・エムトリシタビン配合剤の1日1回併用投与群(DTG+TDF・FTC群)に358例が無作為に割り付けられた。 その結果、主要評価項目である投与48週時のHIV-1 RNA量が50copies/mL未満であった被験者の割合は、DTG+3TC群の90%に対して、DTG+TDF・FTC群は93%であり、調整した群間差の95%信頼区間の下限値(-6.7%)は、非劣性マージン(-10%)より大きく、DTG+TDF・FTCレジメンに対するDTG+3TCレジメンの非劣性が検証された。なお、本試験における試験成績の要約を表-1に示した。
DTG+3TC群356例
DTG+TDF・FTC群358例
48週
HIV-1 RNA量が50copies/mL未満
320例(90%)
332例(93%)
両群間の差(95%信頼区間)注1)
-2.6%(-6.7%, 1.5%)
ウイルス学的な治療失敗注2)
13例(4%)
6例(2%)
注1)ベースラインの層別因子により調整。注2)投与48週後にHIV-1 RNA量が50copies/mL以上であった症例、ウイルス学的効果が不十分で中止した症例、HIV-1 RNA量が50copies/mL未満ではなかったが他の理由で中止した症例、抗レトロウイルス療法を変更した症例。
割合の差とその95%信頼区間注1)
HIV-1 RNA量
100,000copies/mL以下
255/282例 (90%)
263/282例 (93%)
-2.8%(-7.3%, 1.7%)
100,000copies/mL超
65/74例 (88%)
69/76例 (91%)
-3.0%(-12.8%, 6.9%)
CD4陽性細胞数
200cell/mm3以下
25/31例 (81%)
26/29例 (90%)
-9.0%(-26.8%, 8.8%)
200cell/mm3超
295/325例 (91%)
306/329例 (93%)
-2.2%(-6.4%, 1.9%)
注1) DTG+3TC群の割合 - DTG+TDF・FTC群の割合。
副作用発現頻度は、DTG+3TC群で20%(71/356例)であった。主な副作用は、頭痛4%(14/356例)、悪心2%(8/356例)、不眠症2%(7/356例)、傾眠2%(7/356例)、下痢2%(6/356例)及び疲労2%(6/356例)であった。(投与48週時)
主要な耐性変異(IAS-USA定義)45)を有さず、抗HIV薬による治療経験のない成人HIV-1感染症患者719例を対象とした二重盲検比較試験において、ドルテグラビル(50mg)とラミブジン(300mg)の1日1回併用投与群(DTG+3TC群)に360例、ドルテグラビルとテノホビルジソプロキシルフマル酸塩・エムトリシタビン配合剤の1日1回併用投与群(DTG+TDF・FTC群)に359例が無作為に割り付けられた。その結果、主要評価項目である投与48週時のHIV-1 RNA量が50copies/mL未満であった被験者の割合は、DTG+3TC群の93%に対して、DTG+TDF・FTC群は94%であり、調整した群間差の95%信頼区間の下限値(-4.3%)は、非劣性マージン(-10%)より大きく、DTG+TDF・FTCレジメンに対するDTG+3TCレジメンの非劣性が検証された。なお、本試験における試験成績の要約を表-3に示した。
DTG+3TC群360例
DTG+TDF・FTC群359例
335例(93%)
337例(94%)
-0.7%(-4.3%, 2.9%)
7例(2%)
271/294例 (92%)
268/282例 (95%)
-2.9%(-6.8%, 1.1%)
64/66例 (97%)
69/77例 (90%)
7.4%(-0.6%, 15.3%)
25/32例 (78%)
25/26例 (96%)
-18.0% (-34.1%, -1.9%)
310/328例 (95%)
312/333例 (94%)
0.8%(-2.8%, 4.4%)
副作用発現頻度は、DTG+3TC群で15%(55/360例)であった。主な副作用は、下痢2%(8/360例)、頭痛2%(7/360例)、悪心2%(6/360例)及び不眠症2%(6/360例)であった。(投与48週時)
主要なNRTI耐性変異又は主要なINSTI耐性変異(IAS-USA定義)45)を有さず、抗レトロウイルス療法(TAF・FTCとINSTI、NNRTI又はPIのいずれか1剤)によりウイルス学的に抑制されている成人HIV-1感染症患者741例(日本人患者11例を含む)を対象とした非盲検比較試験において、本剤1日1回投与群に369例、現行のレジメンを継続する群(継続投与群)に372例が無作為に割り付けられた。その結果、主要評価項目である投与48週時のウイルス学的な治療失敗であった被験者の割合は、本剤群の0.3%に対して、継続投与群は0.5%であり、調整した群間差の95%信頼区間の上限値(0.7%)は、非劣性マージン(4%)より小さく、継続投与レジメンに対する本剤の非劣性が検証された。なお、日本人11例(本剤群5例、継続投与群6例)における48週時のウイルス学的な治療失敗であった被験者の割合は、本剤群及び継続投与群ともに0%であった。本試験における試験成績の要約を表-5に示した。
本剤群369例
継続投与群372例
ウイルス学的な治療失敗注1)
1例(0.3%)
2例(0.5%)
両群間の差(95%信頼区間)注2)
-0.3%(-1.2%, 0.7%)
344例(93.2%)
346例(93.0%)
注1)投与48週後にHIV-1 RNA量が50copies/mL以上であった症例、ウイルス学的効果が不十分で中止した症例、HIV-1 RNA量が50copies/mL未満ではなかったが他の理由で中止した症例、抗レトロウイルス療法を変更した症例。注2)ベースラインの層別因子により調整。
副作用発現頻度は、本剤群で12%(45/369例)であった。主な副作用は、不眠症2%(6/369例)、悪心1%(5/369例)、下痢1%(4/369例)及び不安1%(4/369例)であった。(投与48週時)
ドルテグラビルはレトロウイルスの複製に必要な酵素であるHIVインテグラーゼの活性部位に結合することによってその活性を阻害し、ウイルスDNAの宿主DNAへの組込みを抑制する。
ラミブジンは細胞内でリン酸化され、HIVを感染させた細胞内での半減期が約12時間の活性化型の三リン酸化体に変換される。ラミブジン三リン酸化体はHIVの逆転写酵素によりデオキシシチジン三リン酸の代わりにウイルスDNA鎖に取り込まれ、DNA鎖の伸長を停止させることによりHIVの複製を阻害する。また、ラミブジン三リン酸化体はHIVの逆転写酵素を競合的に阻害する。一方、in vitroで、ヒト末梢血リンパ球、リンパ球系・単球-マクロファージ系の株化細胞及び種々のヒト骨髄前駆細胞に対するラミブジンの細胞毒性は弱かった。
HIV-1 BaL株及びHIV-1 NL432株に感染させた末梢血単核球を用いた時のドルテグラビルのウイルス複製に対する50%阻害濃度(IC50)は、それぞれ0.51及び0.53nMであり、HIV-1 IIIB株に感染させたMT-4細胞を用いた時のIC50は2.1nMであった(in vitro)。13種のHIV-1臨床分離株(サブタイプB)のインテグラーゼコード領域を導入した組換えウイルスに対するドルテグラビルのIC50(平均値)は0.52nMであり、その活性は実験室株に対する抗ウイルス活性と同程度であった。24種のHIV-1臨床分離株[グループM(サブタイプA、B、C、D、E、F、G)及びグループO]並びに3種のHIV-2臨床分離株からなるパネル株を感染させた末梢血単核球を用いた時のドルテグラビルのIC50(幾何平均)はHIV-1株及びHIV-2株でそれぞれ0.20nM(範囲は0.02~2.14nM)及び0.18nM(範囲は0.09~0.61nM)であった(in vitro)。
In vitroでのラミブジンのHIV-1(RF、GB8、U455及びIIIB株)に対するIC50は670nM以下であり、HIV-2 ROD株に対するIC50は40nMであった。In vitroでの26種のHIV-1臨床分離株[グループM(サブタイプA、B、C、D、E、F、G)]並びに3種類のHIV-2臨床分離株に対するラミブジンのIC50(平均値)はHIV-1株及びHIV-2株でそれぞれ40nM(範囲は1~120nM)及び42nM(範囲は2~120nM)であった。
HIV-1 IIIB株及びHIV-1 NL432株をそれぞれ112及び56日間継代培養した試験でみられたインテグラーゼ領域のアミノ酸変異はS153Y、S153F、E92Q及びG193Eであり、FC(各種分離株に対するIC50/野生型HIV-1株に対するIC50)の最大値は4.1であった。また、HIV-1臨床分離株(サブタイプB、C及びA/G)を更に長期間継代培養した試験でみられた変異はG118R(FC=10)、S153T及びR263K(FC=1.5)であった(in vitro)。
ラミブジンを含む抗HIV薬で治療を受けたHIV-1感染症患者で発現するラミブジン耐性HIV-1には、HIV逆転写酵素の活性部位に近い逆転写酵素領域の184番目のアミノ酸のメチオニンからバリンへの変異(M184V)がみられる。このM184V変異の結果、ウイルスのラミブジンに対する感受性は著明に低下し、in vitroでのウイルスの複製能力は低下する。
抗HIV薬による治療経験のないHIV-1感染症患者:海外第Ⅲ相試験(GEMINI-1:204861試験及びGEMINI-2:205543試験)において、投与48週までにウイルス学的中止基準を満たした症例は全体で10例(ドルテグラビル及びラミブジン併用投与群で6例)であったが、いずれの被験者においてもINSTI及びNRTI耐性変異は認められなかった。
部位特異的変異を有する60種のINSTI耐性HIV-1ウイルスパネル株(28種は単一アミノ酸変異、32種は二重又は多重変異)を用いてドルテグラビルの抗ウイルス活性を検討した。単一のINSTI耐性関連アミノ酸変異(T66K、I151L及びS153Y)を有するウイルスでは、ドルテグラビルに対する感受性が2倍以上(2.3~3.6倍)低下した。複数の変異(T66K/L74M、E92Q/N155H、G140C/Q148R、G140S/Q148H、G140S/Q148R、G140S/Q148K、Q148R/N155H、T97A/G140S/Q148、及びE138/G140/Q148)を有するウイルスでは、ドルテグラビルに対する感受性が2倍以上(2.5~21倍)低下した(in vitro)。705種のラルテグラビル耐性臨床分離株のうち93.9%の株に対するFCは10以下であった(in vitro)。
ジドブジン及びサニルブジンは、ラミブジン耐性HIV-1に対し抗ウイルス活性を維持する。アバカビルは逆転写酵素領域のM184V変異のみが認められているウイルスに対しては、抗ウイルス活性を維持する。また、ジダノシン及びザルシタビンは、M184V変異ウイルスに対して感受性が低下するというin vitroでの報告があるが、これらの感受性の低下と臨床効果の関係は明らかにされていない。
ドルテグラビルナトリウム(Dolutegravir Sodium)
Monosodium (4R,12aS)-9-{[(2,4-difluorophenyl)methyl]carbamoyl}-4-methyl-6,8-dioxo-3,4,6,8,12,12a-hexahydro-2H-pyrido[1',2':4,5]pyrazino[2,1-b][1,3]oxazin-7-olate
C20H18F2N3NaO5
441.36
白色~淡黄白色の粉末。水に溶けにくく、エタノール(99.5)にほとんど溶けない。
1型結晶は約350℃で溶融と同時に分解する。
2.16±0.01(23℃)
ラミブジン(Lamivudine)
1-[(2R,5S)-2-hydroxymethyl-1,3-oxathiolan-5-yl]cytosine
C8H11N3O3S
229.26
白色~微黄白色の結晶性の粉末である。ジメチルスルホキシドに溶けやすく、水にやや溶けやすく、メタノール又はエタノール(99.5)にやや溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
約176℃
-0.9(1-オクタノール/水系)
30錠[瓶、バラ]
1) **Zash R, et al.:International AIDS Conference 2022. Poster PELBB02
2) Dickinson L, et al.:Clin Infect Dis. 2021;73:e1200-e1207
3) Moodley J, et al.:J Infect Dis.1998;178:1327-1333
4) Moltó J, et al.:Antimicrob Agents Chemother.2016;60(4):2564-2566
5) Bollen P, et al.:AIDS.2016;30:1490-1491
6) Johnson MA, et al.:Br J Clin Pharmacol.1998;46:21-27
7) 社内資料:海外臨床試験(204994)
8) van Leeuwen R, et al.:AIDS.1992;6:1471-1475
9) 社内資料:分布に関する試験(2011N119355、テビケイ錠50mg 2014年3月24日承認、CTD 2.4.3.3.3.1.)
10) van Leeuwen R, et al.:J Infect Dis.1995;171:1166-1171
11) 社内資料:代謝に関する試験(RD2008/01339、テビケイ錠50mg 2014年3月24日承認、CTD 2.4.3.3.6.1.)
12) 社内資料:代謝に関する試験(RD2008/00373、テビケイ錠50mg 2014年3月24日承認、CTD 2.4.3.3.6.1.)
13) Johnson MA, et al.:Clin Pharmacokinet. 1999;36:41-66
14) Weller S, et al.:Eur J Clin Pharmacol.2014;70(1):29-35
15) Heald AE, et al.:Antimicrob Agents Chemother.1996;40:1514-1519
16) 社内資料:海外臨床試験(ING113097、テビケイ錠50mg 2014年3月24日承認、CTD 2.7.2.2.1.2.2.)
17) Johnson MA, et al.:Eur J Clin Pharmacol. 1998;54:363-366
18) Bouazza N, et al.:Antimicrob Agents Chemother. 2011;55:3498-3504
19) 社内資料:分布に関する試験(RD2008/00361、テビケイ錠50mg 2014年3月24日承認、CTD 2.4.3.3.3.2.)
20) 社内資料:分布に関する試験(2011N112380、テビケイ錠50mg 2014年3月24日承認、CTD 2.4.3.3.3.2.)
21) 社内資料:排泄に関する試験(2010N104937、テビケイ錠50mg 2014年3月24日承認、CTD 2.4.3.3.6.2.)
22) 社内資料:排泄に関する試験(2013N161621、テビケイ錠50mg 2014年3月24日承認、CTD 2.4.3.3.6.2.)
23) 社内資料:海外臨床試験(ING111855、テビケイ錠50mg 2014年3月24日承認、CTD 2.7.2.2.1.3.7.)
24) 社内資料:海外臨床試験(ING115698、テビケイ錠50mg 2014年3月24日承認、CTD 2.7.2.2.1.3.16.)
25) 社内資料:海外臨床試験(ING111322、テビケイ錠50mg 2014年3月24日承認、CTD 2.7.2.2.1.3.1.)
26) 社内資料:海外臨床試験(ING111604、テビケイ錠50mg 2014年3月24日承認、CTD 2.7.2.2.1.3.5.)
27) 社内資料:海外臨床試験(201167)
28) Ross LL, et al.:BMC Infect Dis. 2016;16:347
29) 社内資料:海外臨床試験(ING111854、テビケイ錠50mg 2014年3月24日承認、CTD 2.7.2.2.1.3.6.)
30) 社内資料:海外臨床試験(ING111405、テビケイ錠50mg 2014年3月24日承認、CTD 2.7.2.2.1.3.2.)
31) 社内資料:海外臨床試験(ING114005、テビケイ錠50mg 2014年3月24日承認、CTD 2.7.2.2.1.3.13.)
32) 社内資料:海外臨床試験(ING111603、テビケイ錠50mg 2014年3月24日承認、CTD 2.7.2.2.1.3.4.)
33) 社内資料:海外臨床試験(ING112934、テビケイ錠50mg 2014年3月24日承認、CTD 2.7.2.2.1.3.8.)
34) 社内資料:海外臨床試験(ING113068、テビケイ錠50mg 2014年3月24日承認、CTD 2.7.2.2.1.3.10.)
35) 社内資料:海外臨床試験(ING111602、テビケイ錠50mg 2014年3月24日承認、CTD 2.7.2.2.1.3.3.)
36) Song I, et al.:J Clin Pharmacol. 2015;55(5):490-496
37) 社内資料:海外臨床試験(ING112941、テビケイ錠50mg 2014年3月24日承認、CTD 2.7.2.2.1.3.9.)
38) 社内資料:海外臨床試験(ING115696、テビケイ錠50mg 2014年3月24日承認、CTD 2.7.2.2.1.3.14.)
39) 社内資料:海外臨床試験(ING113099、テビケイ錠50mg 2014年3月24日承認、テビケイ CTD 2.7.2.2.1.3.12.)
40) 社内資料:海外臨床試験(ING113096、テビケイ錠50mg 2014年3月24日承認、CTD 2.7.2.2.1.3.11.)
41) 社内資料:海外臨床試験(ING115697、テビケイ錠50mg 2014年3月24日承認、CTD 2.7.2.2.1.3.15.)
42) Song I, et al. : Eur J Clin Pharmacol.2016;72:665-670
43) Jung N, et al.:Drug Metab Dispos.2008;36:1616-1623
44) Muller F, et al.:Biochem Pharmacol.2013;86:808-815
45) Wensing AM, et al.:Top Antivir Med.2016;24(4):132-141
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