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劇薬
処方箋医薬品注)
生物由来製品
本剤の成分に対しアナフィラキシーショックの既往歴のある患者,
ムコ多糖症VII型
中枢神経系症状に対する有効性は認められていない。
通常、ベストロニダーゼ アルファ(遺伝子組換え)として、1回体重1kgあたり4mgを隔週点滴静注する。
本剤は、1バイアルあたり39.4mgの塩化ナトリウムを含有し、投与時は9mg/mL(0.9%)の塩化ナトリウム注射液を用いて倍量に調製されるので、ナトリウム摂取制限の必要な患者に投与する場合は注意すること。
投与前及び投与中は患者の状態を観察し、必要に応じて適切な処置を行うこと。また、投与日を遅らせることを考慮すること。過敏症反応によって症状の急性増悪が起こる可能性がある。
,
腎機能障害のある患者を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
肝機能障害のある患者を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ヒト母乳中への移行に関するデータはない。
1歳未満の患者を対象とした臨床試験は実施していない。
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下していることが多い。
呼吸窮迫、チアノーゼ、酸素飽和度低下、血圧低下等が認められた場合には投与を中止し、解熱鎮痛剤、抗ヒスタミン剤、副腎皮質ホルモン剤の投与及び気道確保等の適切な処置を行うこと。,,,,
10%以上
10%未満
胃腸
下痢
皮膚および皮下組織
蕁麻疹、発疹
そう痒症
一般・全身
注入部位血管外漏出、注入部位腫脹
本剤はタンパク質製剤であり、本剤に対するIgG抗体が産生される可能性がある。海外臨床試験において23例中18例、国内臨床試験において3例中2例に抗ベストロニダーゼ アルファ抗体の産生が認められた。中和抗体は海外臨床試験の11例に認められた。
ムコ多糖症VII型患者(8~25歳)に、本剤4mg/kgを隔週で反復静脈内投与したときの薬物動態パラメータは以下のとおりであった1)(外国人データ)。
薬物動態パラメータ
1日目(n=12)
8週目(n=8)
Cmax(μg/mL)
14.5±5.05
20.3±7.85
AUC0-t(μg・h/mL)
45.8±14.9a)
69.1±16.2b)
tmax(h)
3.92[2.33, 4.32]
3.89[3.52, 4.00]
t1/2(h)
3.01±0.783a)
3.00±0.590b)
CL(L/h/kg)
0.0918±0.0441a)
0.0541±0.0109b)
Vss(L/kg)
0.280±0.0954a)
0.193±0.0483b)
平均値±標準偏差、tmaxは中央値[範囲]
a)6例、b)4例
ムコ多糖症VII型患者(1~5歳)に、本剤4mg/kgを隔週で反復静脈内投与したときの薬物動態パラメータは以下のとおりであった2)(外国人データ)。
1日目(n=8)
24週目(n=8)
48週目(n=7)
9.28±6.53
12.9±9.73
9.31±4.37
29.6±22.4
44.0±44.6
32.0±19.5
4.04[0.63, 6.00]
4.07[4.00, 5.50]
4.05[1.00, 5.00]
ムコ多糖症VII型患者(3例、4~36歳)を対象とした非盲検非対照試験において、本剤の安全性及び有効性を検討した。本剤4mg/kgを隔週で52週間点滴静脈内投与した結果、被験者ごとの尿中デルマタン硫酸濃度、6分間歩行試験の歩行距離及び努力性肺活量の推移は、表3のとおりであった。
開始時
24週目
52週目
尿中DS濃度(g/moLクレアチニン)
被験者1
81.98
16.27
17.86
被験者2
64.33
20.78
13.38
被験者3
30.25
14.32
18.62
6分間歩行試験の歩行距離(m)
224
300
345
231
365
180
269
230
努力性肺活量(L)
-
2.77
2.43
2.54
0.62
0.64
副作用は認められなかった3)。
ムコ多糖症VII型患者(12例、8~25歳)を対象に、プラセボ対照開始時二重盲検試験注2)において、本剤の有効性及び安全性を検討した。本剤4mg/kgを隔週で48週間点滴静脈内投与を行った。主要評価項目である投与24週における尿中デルマタン硫酸濃度のベースラインからの変化率は、表4のとおりであった。
測定時点
平均値±標準偏差
ベースラインから投与24週までの変化率(%)
尿中デルマタン硫酸濃度(g/moLクレアチニン)
ベースライン(n=12)
175.2±46.7
-64.82±2.468p<0.0001
投与24週(n=11)
61.5±15.8
また、副次評価項目である投与24週における6分間歩行試験の歩行距離のベースラインからの変化量は、20.8±16.75m(最小二乗平均値±標準誤差、n=6)であった。副作用の発現頻度は66.7%(8/12例)であった。主な副作用(2例以上に発現)は、アナフィラキシー様反応16.7%(2/12例)であった1)。
ムコ多糖症VII型は、ライソゾーム酵素であるβ-グルクロニダーゼ(GUS)の遺伝子変異による常染色体劣性遺伝疾患である。GUSはグリコサミノグリカン(GAG)のデルマタン硫酸、コンドロイチン硫酸及びヘパラン硫酸のグルクロニダーゼ残基を加水分解するが、ムコ多糖症VII型ではGUSが欠損あるいは欠乏しているため、GAGが蓄積し、胎児水腫、骨変形等を呈する。遺伝子組換えGUS製剤である本剤をムコ多糖症VII型患者に投与すると、オリゴ糖鎖上にあるマンノース-6-リン酸(M6P)部分を介して、酵素が細胞表面のM6P受容体と特異的に結合して細胞内に取り込まれ、蓄積したGAGを分解する。
ムコ多糖症VII型モデルマウスに反復静脈内投与した結果、肝臓、脾臓、副腎、腎臓等においてGUS酵素活性が認められた。また、尿中GAGの減少が認められた4)。
ベストロニダーゼ アルファ(遺伝子組換え)Vestronidase Alfa (Genetical Recombination)
ベストロニダーゼ アルファは、遺伝子組換えヒトβ-グルクロニダーゼであり、チャイニーズハムスター卵巣細胞により産生される。ベストロニダーゼ アルファは、629個のアミノ酸残基からなるサブユニット4分子から構成される糖タンパク質(分子量:約317,000)である。
凍結、振盪を避けること。開封後は遮光して保存すること。
メプセヴィ点滴静注液10mg:1バイアル
1) 社内資料:外国人ムコ多糖症VII型患者を対象とした臨床試験(UX003-CL301)(承認年月日:2022年1月20日、CTD2.7.2.2.2、2.7.2.3.1、2.7.2.4.1)
2) 社内資料:外国人ムコ多糖症VII型患者を対象とした臨床試験(UX003-CL203)(承認年月日:2022年1月20日、CTD2.7.2.2.3、2.7.2.3.1、2.7.2.4.1)
3) 社内資料:日本人ムコ多糖症VII型患者を対象とした臨床試験(SDG001)(承認年月日:2022年1月20日、CTD2.7.2.2.4、2.7.2.3.1、2.7.2.4.1)
4) 社内資料:ムコ多糖症VII型モデルマウスにおける薬理試験(UX003-PC001)(承認年月日:2022年1月20日、CTD2.6.2)
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