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向精神薬
習慣性医薬品注)
処方箋医薬品注)
全身麻酔の導入局所麻酔時の鎮静
本剤は用時注射用蒸留水にて2倍以上に希釈調製し、できるだけ緩徐に(フルニトラゼパムとして1mgを1分以上かけて)静脈内に注射する。用量は通常成人に対し全身麻酔の導入としてはフルニトラゼパムとして体重1kgあたり0.02~0.03mg、局所麻酔時の鎮静としてはフルニトラゼパムとして体重1kgあたり0.01~0.03mgとし、必要に応じて初回量の半量ないし同量を追加投与する。なお、患者の年齢、感受性、全身状態、手術術式、麻酔方法などに応じて適宜増減する。
呼吸抑制があらわれやすい。
作用が強くあらわれやすい。
作用が強くあらわれる。
無呼吸、心停止がおこりやすい。
本剤の排泄が遅延するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
授乳を避けさせること。
運動失調等の副作用が発現しやすい。
アルコール(飲酒)
中枢神経抑制作用が増強されるおそれがある。アルコールとの併用は避けることが望ましい。
ともに中枢神経抑制作用を有するため、相互に作用を増強するおそれがある。
中枢神経抑制剤
モノアミン酸化酵素阻害剤
クロルジアゼポキシドで舞踏病が発現したとの報告がある。
機序は不明である。
シメチジン
本剤の中枢神経抑制作用が増強されるおそれがある。
シメチジンが肝薬物代謝酵素(CYP3A4)を阻害するため本剤の血中濃度が上昇する。
重篤な転帰をたどることがあるので観察を十分に行うこと。このような場合には、気道を確保し、換気をはかるなど適切な処置を行うこと。,
1%以上
0.1~1%未満
0.1%未満
精神神経系
覚醒困難、興奮、多弁
麻酔後睡眠
肝臓
AST上昇
ALT上昇
呼吸器
しゃっくり
咳
循環器
血圧低下
徐脈
頻脈
消化器
嘔吐
過敏症
発疹
その他
体動
尿閉、乏尿
昏睡等の中枢神経抑制作用に基づく症状
本剤の過量投与が明白又は疑われた場合の処置としてフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗剤)を投与する場合には、使用前にフルマゼニルの使用上の注意を必ず読むこと。
健康成人男子5名にフルニトラゼパム2mg静脈内投与したとき、未変化体の血中濃度は3相性の減少を示し、各相の平均半減期はそれぞれ8分、2時間及び24時間であった。また、投与後4時間以降は緩徐な消失を示した1)。
Cmax(ng/mL)
t1/2π(min)
t1/2α(hr)
t1/2β(hr)
AUC0-24h(ng・hr/mL)
47.5±5.3
8
2
24
232.8±28.3
Mean±S.E.M., n=5
抑制性のGABAニューロンのシナプス後膜に存在するベンゾジアゼピン受容体にアゴニストとして高い親和性で結合し、GABA親和性を増大させることにより、GABAニューロンの作用を特異的に増強すると考えられている4)。
本薬は各種動物試験(マウス、ラット、ネコ、カニクイザル)において、他のベンゾジアゼピン系化合物と同様の薬理学的スペクトラム(静穏・馴化、睡眠誘起・睡眠増強、抗痙攣、筋弛緩作用等)を示したが、特にネコに静脈内投与したとき、脳波は睡眠パターンを示し、各種刺激による脳波覚醒反応の著明な抑制が認められた。またマウス、ラットにおいて麻酔剤、鎮痛剤の作用を増強することが認められた5),6)。
手術患者に本剤0.02~0.04注)mg/kgを静脈内投与し、脳波、呼吸曲線、心電図等を測定したところ、著明な入眠作用が認められたが、血圧、脈拍、呼吸にはほとんど変化が認められなかった7)。注)本剤の承認された用量は「通常成人に対し全身麻酔の導入としてはフルニトラゼパムとして体重1kgあたり0.02~0.03mg、局所麻酔時の鎮静としてはフルニトラゼパムとして体重1kgあたり0.01~0.03mgとし、必要に応じて初回量の半量ないし同量を追加投与する。なお、患者の年齢、感受性、全身状態、手術術式、麻酔方法などに応じて適宜増減する。」である。
フルニトラゼパム(Flunitrazepam)
5-(2-Fluorophenyl)-1-methyl-7-nitro-1,3-dihydro-2H-1,4-benzodiazepin-2-one
C16H12FN3O3
313.28
フルニトラゼパムは白色~微黄色の結晶性の粉末である。本品は酢酸(100)に溶けやすく、無水酢酸又はアセトンにやや溶けやすく、エタノール(99.5)又はジエチルエーテルに溶けにくく、水にほとんど溶けない。
168~172℃
外箱開封後は、遮光して保存すること。本剤は、光により含量が低下する。
10管(褐色ガラスアンプル)
1) 深沢英雄ら:臨床薬理, 1978;9(3):251-265 [SIL-0070]
2) 高橋長雄ら:臨床薬理, 1981;12(3):323-334 [SIL-0101]
3) 高橋長雄ら:麻酔, 1981;30(8):837-848 [SIL-0105]
4) 岡田敏一:神経精神薬理, 1980;2(1):5-16 [LEX-0159]
5) 矢島孝ら:応用薬理, 1981;21(1):123-142 [SIL-0054]
6) 金子武稔ら:日本薬理学雑誌, 1981;77(4):383-395 [SIL-0055]
7) 木谷泰治ら:臨床薬理, 1979;10(4):609-610 [SIL-0058]
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