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処方箋医薬品注)
高血圧症
通常、成人にはブナゾシン塩酸塩として1日1回3〜9mgを経口投与する。ただし、1日1回3mgから開始し、1日最高投与量は9mgまでとする。
最高血中濃度が上昇することがある。
本剤は主として肝で抱合を受けて糞中に排泄されるので、肝機能の低下している患者では血中濃度が上昇するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(ラット)で催奇形作用が報告されている。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
次の点に注意し、少量(3mg/日)から開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
作用が増強されるおそれがあるので、減量するなど注意すること。
相加的な降圧作用の増強による。
本剤の作用が減弱することがある。
相手薬剤の肝薬物代謝酵素誘導により、本剤の血中濃度が低下することがある。
併用により症候性低血圧があらわれるとの報告がある。
相手薬剤の血管拡張作用により、本剤の降圧作用が増強されるおそれがある。
失神、意識喪失(多くは一過性の血圧低下による)があらわれることがあるので、そのような場合には本剤の投与を中止し、仰臥位をとらせるなど適切な処置を行うこと。
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
精神神経系
めまい、頭痛、不眠、倦怠感、眠気、耳鳴、頭重
しびれ感、意識低下、脱力感
循環器
立ちくらみ、動悸、頻脈、低血圧
胸部圧迫感、胸部不快感、起立性低血圧
消化器
悪心
嘔吐、食欲不振、胃部不快感、下痢、口渇、便秘
腹痛
肝臓
AST、ALT、γ-GTP上昇等
泌尿器
頻尿
夜間尿、尿失禁
過敏症
発疹
瘙痒
その他
顔面潮紅、浮腫、のぼせ
肩こり、発汗、かすみ目
鼻閉、息苦しさ
健康成人男子(12名)にデタントール錠1mg2錠及びデタントールR錠6mg1錠を経口投与し血漿中濃度推移を比較した結果、デタントールRの相対的生物学的利用率は81.1%であり、平均滞留時間(MRT)から持続性を有することが示された1) 。
製剤投与条件
Cmax(ng/mL)
tmax(hr)
AUC(ng・hr/mL)
R.B.A.(%)
MRT(hr)
デタントールR錠6.0mg(食後)
10.19±1.10
5.25±0.54
132.73±15.422)
81.07±5.98
13.02±0.66
デタントールR錠6.0mg(空腹時)
11.38±1.32
6.00±0.35
123.03±16.502)
74.05±5.24
12.77±0.66
デタントール錠2.0mg(食後)
22.48±2.41
0.96±0.16
54.68±5.721)
100.00±0.00
2.60±0.15
R.B.A.:Relative bioavailability(相対的生物学的利用率)MRT:Mean residence time(平均滞留時間)1)AUC(0-∞)、2)AUC(0-48h)n=12, Mean±S.E.M.
健康成人(24名)を対象にデタントールR錠3mgと同錠6mgの生物学的同等性を検討した。ブナゾシン塩酸塩として6mgを各々1回経口投与し、血漿中濃度推移を比較したところ両製剤は同等であった。
健康成人男子(12名)にデタントールR錠6mg1錠を空腹時及び食後経口投与した結果、食事による影響は認められなかった1) 。
高血圧症患者(腎機能正常[NRF]6名、腎機能障害[IRF]5名)にデタントールR錠6mgを1日1回8日間反復経口投与したとき、投与初日ならびに8日目において、腎機能障害患者では腎機能正常患者と比較して、最高血漿中濃度の上昇が認められた2) 。,
AUC0〜24(ng・hr/mL)
NRF群
IRF群
単回投与
反復投与
Mean±S.E.M., n=5〜6単回投与と反復投与はpaired t-testNRF群とIRF群はStudent's t-test
二重盲検比較試験を含む総症例466例の臨床試験成績の概要は次のとおりである(降圧効果はいずれも下降以上であり、判定不能例を除く)3),4),5),6),7) 。
軽症・中等症の本態性高血圧症に対する降圧効果は63.2%(225/356例)であった。本剤単独投与と他剤併用投与を比較した試験では、単独投与例の降圧効果は49.4%(38/77例)、利尿薬併用例73.7%(28/38例)、β遮断薬併用例57.9%(11/19例)であった。6ヵ月以上の長期投与例においても安定した降圧効果を示した。また、二重盲検比較試験では、デタントールR(3〜9mg、1日1回)とデタントール(1.5〜6mg、1日3回分服)を比較した結果、同等の降圧効果、有用性が認められた3),4),5) 。
重症高血圧症に対する降圧効果は80.6%(25/31例)であった6) 。
腎障害を伴う高血圧症に対する降圧効果は69.2%(18/26例)であった7) 。
ブナゾシン塩酸塩は心血管系のα1受容体を選択的に遮断し、末梢血管抵抗を減少し、降圧作用を示す。
ラット輸精管を用いたin vitroの実験で、ブナゾシン塩酸塩はα1受容体を選択的に遮断し、α2受容体には影響を与えない。このため、交感神経末端のα2受容体を介するノルアドレナリンのネガティブ・フィードバック機構を阻害しないため、ノルアドレナリンの過剰放出を起こさない8) 。また、モルモット腸間膜動脈及び腸間膜静脈を用いたin vitroの実験で、ブナゾシン塩酸塩はα1受容体を選択的に遮断し、高濃度でもα2受容体には影響を与えない9) 。
ブナゾシン塩酸塩は末梢血管のα1受容体を選択的に遮断し、血管を拡張させ、自然発症高血圧ラット、DOCA・食塩高血圧ラット、腎性高血圧イヌにおいて降圧作用を示す。さらにブナゾシン塩酸塩は、降圧に伴う生体反応である体液性昇圧因子を増加させない10),11),12) 。
ブナゾシン塩酸塩(Bunazosin Hydrochloride)
4-Amino-2-(4-butanoyl-1, 4-diazepan-1-yl)-6, 7-dimethoxyquinazoline monohydrochloride
C19H27N5O3・HCl
409.91
ブナゾシン塩酸塩は白色の結晶性の粉末である。本品はギ酸に極めて溶けやすく、水又はメタノールに溶けにくく、エタノール(99.5)に極めて溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
約273℃(分解)
0.215(水-1-オクタノール系)
100錠[10錠(PTP)×10]、500錠[10錠(PTP)×50]、500錠(ボトル、乾燥剤セットキャップ)
100錠[10錠(PTP)×10]
1) 朝野芳郎ら:薬理と治療, 1992;20(12):4939-4945 DTA-0347
2) 塩之入洋ら:基礎と臨床, 1993;27(6):2211-2225 DTA-0366
3) 石井當男ら:基礎と臨床, 1992;26(13):5047-5068 DTA-0356
4) 蔵本 築ら:基礎と臨床, 1993;27(5):1605-1625 DTA-0368
5) 金子好宏ら:基礎と臨床, 1992;26(14):5379-5410 DTA-0363
6) 石井當男ら:基礎と臨床, 1992;26(14):5349-5363 DTA-0364
7) 武田忠直ら:基礎と臨床, 1992;26(14):5365-5377 DTA-0365
8) Shoji T.:Jpn. J. Pharmacol., 1981;31:361-368 DTA-0050
9) Suzuki H. et al.:Gen. Pharmacol., 1987;18(2);171-177 DTA-0176
10) Igarashi T. et al.:Jpn. Circ. J., 1977;41(8):903-911 DTA-0041
11) 南 勝ら:基礎と臨床, 1984;18(7):2849-2858 DTA-0048
12) 南 勝ら:基礎と臨床, 1985;19(14):6972-6984 DTA-0160
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