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日本薬局方
ジモルホラミン注射液
劇薬
処方箋医薬品注)
ジモルホラミンとして、通常成人1回30~60mg(1回2mL~4mL)を皮下又は筋肉内注射する。新生児には1回7.5~22.5mg(1回0.5mL~1.5mL)を皮下又は筋肉内注射する。なお、年齢、症状により適宜増減し、必要に応じ反復投与するが、1日量200mgまでとする。
痙攣閾値を低下させる可能性がある。
投与しないことが望ましい。胎児に異常運動等の影響を及ぼし、分娩時羊水の混濁をおこしたとの報告がある。
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
新生児に投与する場合には、あらかじめ十分に気道内の羊水、粘液等を吸引除去した後投与すること。
0.1~5%未満
呼吸器
咳嗽
精神神経系
めまい、耳鳴
その他
口内熱感・しびれ感、全身しびれ感
本剤は、静脈、脊椎、及び吸入麻酔剤によって起こる呼吸抑制、停止及び血圧低下などに対して、自発呼吸の回復、分時呼吸量・1回換気量の増加、血圧上昇及びチアノーゼの消失など、呼吸機能の賦活効果に対する有用性が認められている1),2) 。
本剤は、新生児仮死に対して、呼吸中枢の刺激と血行障害の除去など循環機能改善効果の有用性が認められている。通常、臍帯静脈内投与により、軽度の仮死例では1分以内に呼吸開始がみられ、強度の仮死例においても2分程度で第一呼吸が始まるとの報告がある。筋注での効果発現は静注に比べやや遅く、4~10分を要する3) 。
延髄の呼吸中枢及び血管運動中枢に直接作用し、呼吸興奮、血圧上昇作用を発現する。
本薬は、延髄の呼吸中枢に作用して、呼吸興奮を起こし、抑制された呼吸を回復する。臨床試験、ウサギなどを用いた実験により、呼吸数の増加は軽度であるが、吸気の深度を増大して1回換気量を増加することが証明されている4),5),6),7) 。
本薬は、交感神経系の興奮により、血圧上昇作用を示す。さらに、心筋収縮力の増強作用もあり、減弱した循環機能を賦活することが、イヌ、ネコなどを用いた実験により確認されている6),7),8),9) 。
ジモルホラミン(Dimorpholamine)
N,N′-(Ethane-1,2-diyl)bis(N-butylmorpholine-4-carboxamide)
C20H38N4O4
398.54
ジモルホラミンは白色~淡黄色の結晶性の粉末、塊又は粘性の液である。本品はエタノール(99.5)又は無水酢酸に極めて溶けやすく、水にやや溶けやすい。本品1.0gを水10mLに溶かした液のpHは6.0~7.0である。本品は吸湿性である。
10管(ガラスアンプル)
1) 山下九三夫ら:新薬と臨床,1958;7(2): 149-150[Q-0032]
2) 米沢利英ら:臨床外科,1956;11(2): 97-102[Q-0033]
3) 谷山清司ら:臨床婦人科産科,1956;10(4): 261-264[Q-0017]
4) 臼井亮平ら:麻酔,1957;6(1): 121-123[Q-0013]
5) 横山哲朗:呼吸と循環,1957;5(10): 717-724[Q-0012]
6) 福嶋文雄:福岡医学誌,1956;47 : 2014-2031[Q-0010]
7) Asakawa S. : Med. J. Shinshu. Univ., 1965;10(1): 29-43[Q-0015]
8) Sakuma A. et al. : Jpn. J. Pharmacol., 1965;15(4): 386-394[Q-0011]
9) Imai S. et al. : Jpn. J. Pharmacol., 1966;16(1): 110-116[Q-0007]
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