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通常成人はコバマミドとして、1日1,500μg(3カプセル)までを1~3回に分けて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
頻度不明
過敏症
発疹
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
健康成人男子5名に、本剤3カプセル(コバマミドとして1,500μg)を12週間反復経口投与し、投与中止後4週間の血清中総B12量の変動率を検討した。12週間反復投与後には投与前値の約2.3倍に上昇し、投与中止4週後でも投与前値の約1.8倍を示した1) 。
肝障害に伴う貧血患者に対して本剤を経口投与したところ、2週目から赤血球数が増加し、貧血の改善が認められた2) 。また、妊娠性貧血に対して本剤を鉄剤とともに経口投与したところ、血色素量が増加した3) 。なお、本剤はビタミンB12欠乏又は代謝障害の推定される各種疾患に応用されている。
神経組織及び造血組織に作用し、核酸合成、蛋白合成を促進することにより赤血球の増殖、神経組織の修復を促進する。
ウサギの坐骨神経の実験的神経障害モデルで神経細胞内RNA蓄積に促進的に働き、電気生理学的検討において神経再生を促進する4) 。
ビタミンB12欠乏によって、特異な巨赤芽球性貧血が出現することはよく知られている。コバマミドはメチルマロニルイソメラーゼの補酵素として働き、メチルマロニルCoAをサクシニルCoAへ変換することによりヘム合成の前段階に関与する。サクシニルCoAはδ-アミノレブリン酸となり、ヘムの合成の出発物質となる。悪性貧血患者の骨髄細胞のミトコンドリア分画にコバマミドを加えるとδ-アミノレブリン酸の合成が高まる5),6) 。
コバマミド(Cobamamide)
5,6-dimethylbenzimidazolyl-5'-deoxyadenosylcobamide(別名)5,6-dimethylbenzimidazolylcobamide coenzyme(DBCC)
C72H100CoN18O17P
1579.60
コバマミドは暗赤色の結晶又は結晶性あるいは無晶性の粉末である。本品は水にやや溶けやすく、エタノール(95)に極めて溶けにくく、アセトン、ジエチルエーテル又はクロロホルムにほとんど溶けない。本品は極めて吸湿性で光により分解する。
外箱開封後は光を遮り保存すること。含量が低下することがある。
100カプセル[10カプセル(PTP)×10]
1) 田中信夫ら:ビタミン,1981;55(3):155-161 MBL-0267
2) 太田康幸ら:診療,1967;20(S.3):727-731 HBL-0005
3) 橋本武次ら:周産期医学,1972;2(2):240-242 HBL-0006
4) 中沢恒幸ら:ビタミン,1966;34(6):576-586 HBL-0012
5) 高久史磨:血液疾患の生化学(南山堂),1970:14-25 HBL-0004
6) 中尾喜久ら:診療,1967;20(S.3):666-669 HBL-0013
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