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ビタミンKの欠乏による次の疾患及び症状
妊婦に分娩1週間前より1日メナテトレノンとして20mg(4カプセル)を連日投与する。
通常、成人には1日メナテトレノンとして20mg(4カプセル)を朝・夕2回に分けて食後に経口投与する。
通常、成人には1日メナテトレノンとして40mg(8カプセル)を朝・夕2回に分けて食後に経口投与するが、症状、血液凝固能検査結果に応じて適宜増減する。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
クマリン系抗凝血薬
併用に注意すること。
ワルファリンの作用を減弱する。
0.1~5%未満
消化器
胃部不快感、悪心・嘔吐、下痢
過敏症
発疹
健康成人男子10名に、メナテトレノンとして30mg(6カプセル)を食後経口投与したとき、最高血漿中濃度(Cmax)は322ng/mLで、Cmaxに達する時間(tmax)は4.9時間であった。また血漿中濃度-時間曲線下面積(AUC)は1130ng・hr/mLであった。
妊娠末期の婦人に本剤1日20mgを1週間経口投与し、母体の分娩時出血量と新生児の凝固障害に対する効果を、プラセボを対照とした二重盲検試験により比較検討した。その結果、ビタミンK2(以下K2)群は、プラセボ群に比較し、平均出血量及び400mL以上の出血の発生頻度を有意に減少させ、止血効果が確認された。副作用発現頻度は、K2群で2.2%(7/313例)であり、主な副作用は胃不快感、もたれが1.0%(3/313例)、嘔吐が0.6%(2/313例)であった1)。
抗生物質投与中に起こる低プロトロンビン血症に対する改善効果が一般臨床試験、二重盲検試験により確認されている。二重盲検試験では本剤1日20mg内服投与と、ビタミンK1(以下K1)1日30mg内服投与を比較した。その結果K2群は、投与後3日目のプロトロンビン時間の値がK1群に比べ有意に高く、K2の速効性が確認された。副作用発現頻度は、K2群で2.4%(1/41例)であり、肝機能検査値の異常変動に基づくものであった2)。
外国において、クマリン系殺鼠剤中毒患者にビタミンK製剤を投与し、回復したとの報告がある3),4)。
ビタミンK2(以下K2)は、血液凝固因子(プロトロンビン、Ⅶ、Ⅸ、Ⅹ)の蛋白合成過程で、グルタミン酸残基が、生理活性を有するγ-カルボキシグルタミン酸に変換する際のカルボキシル化反応に関与する。すなわち、K2は、正常プロトロンビン等の肝での合成を促進し、生体の止血機構を賦活して生理的に止血作用を発現する5)。
抗凝血薬ジクマロール50mg/kg/日を10日間反復投与によるマウスの出血死を、K1群は5mg/kg/日経口投与の併用により50%阻止したのに対して、K2群ではK1群と同量の経口投与で100%阻止した11)。
メナテトレノン(Menatetrenone)
2-Methyl-3-[(2E,6E,10E)-3,7,11,15-tetramethylhexadeca-2,6,10,14-tetraen-1-yl]-1,4-naphthoquinone
C31H40O2
444.65
メナテトレノンは黄色の結晶、結晶性の粉末、ろう様の塊又は油状である。本品はヘキサンに極めて溶けやすく、エタノール(99.5)にやや溶けやすく、2-プロパノールにやや溶けにくく、メタノールに溶けにくく、水にほとんど溶けない。本品は光によって分解し、着色が強くなる。
約37℃
100カプセル[10カプセル(PTP)×10]
1) 真木正博ら:医学のあゆみ, 1971;76(11):818-833 KTZ-0097
2) 小林紀夫ら:臨牀と研究, 1988;65(12):4032-4045 KTZ-0634
3) Chua J.D. et al.:Arch. Intern. Med., 1998;158:1929-1932 KY-0136
4) Sittert N.J. et al.:Toxicology, 1994;91:71-76 KY-0135
5) Stenflo J. et al.:Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 1974;71(7):2730-2733 KY-0071
6) 秋山康博ら:ビタミン, 1987;61(12):605-609 KTZ-0619
7) 森口尊文ら:新薬と臨床, 1981;30(10):1687-1697 KTZ-0138
8) 真木正博ら:医学のあゆみ, 1982;121(6):340-347 KTZ-0195
9) 秋山康博ら:基礎と臨床, 1988;22(12):4047-4055 KTZ-0632
10) 原久仁子ら:ビタミン, 1988;62(5・6):235-240 KTZ-0629
11) 田島鉄弥ら:日本薬理学雑誌, 1971;67:406-411 KTZ-0029
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