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処方箋医薬品注)
ビタミンKの欠乏による次の疾患及び症状
通常、成人には1日1回メナテトレノンとして10~20mgを静注する。
生後直ちに1回メナテトレノンとして1~2mgを静注し、また症状に応じて2~3回反復静注する。
メナテトレノンとして1回20mgを静注し、症状、血液凝固能検査結果に応じて1日量40mgまで増量する。
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本剤の添加剤D-ソルビトールが体内で代謝されて生成した果糖が正常に代謝されず、低血糖、肝不全、腎不全等が誘発されるおそれがある。
クマリン系抗凝血薬
併用に注意すること。
ワルファリンの作用を減弱する。
0.5~1%未満
過敏症
発疹
健康成人男子にケイツーN静注10mgをメナテトレノンとして10mg(4名)・30mg(8名)・50注1)mg(4名)単回静脈内投与後の血漿中メナテトレノン濃度はほぼ投与量公比に比例して上昇した。10mgを投与した時、投与開始後6分の平均血漿中濃度は2.76μg/mLであり、以後直線的に減少し、2時間後には、0.57μg/mLの値を示した。血漿中濃度の消失は2相性を示し、その平均消失半減期はα相が0.71時間、β相が17.52時間であった。この時の投与後48時間までのAUC値は3.90μg・hr/mLであった。
投与量(mg)
t1/2α(hr)
t1/2β(hr)
AUC480(μg・hr/mL)
10
0.71
17.52
3.90
胆道閉塞、胆汁分泌不全に伴う低プロトロンビン血症に対してケイツーN静注10mgとビタミンK2注射剤(ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油含有)をともにメナテトレノンとして10mgを7日間静脈内投与し、二重盲検試験によりその効果を比較したところ、両薬剤間に有意な差はなく、同等の改善効果が認められた。また、本試験における副作用の発現はなかった1)。
新生児低プロトロンビン血症を対象とした特別調査(投与前の血液凝固能検査において少なくとも1項目の検査値が正常範囲外であった症例を対象)において、有効性解析対象とされた53例のうち、投与前に出血症状の認められた症例は27例であり、このうち26例(96%)で改善が認められた。なお、出血症状及び血液凝固能検査の推移に基づく全般改善度では53例中28例(53%)が改善と判定された。また、副作用として血小板増多が1.5%(1/67例)報告された2)。
外国において、クマリン系殺鼠剤中毒患者にビタミンK製剤を投与し、回復したとの報告がある3),4)。
ビタミンK2(以下K2)は、血液凝固因子(プロトロンビン、Ⅶ、Ⅸ、Ⅹ)の蛋白合成過程で、グルタミン酸残基が、生理活性を有するγ-カルボキシグルタミン酸に変換する際のカルボキシル化反応に関与する。すなわち、K2は正常プロトロンビン等の肝合成を促進し、生体の止血機構を賦活して生理的に止血作用を発現する5)。
ケイツーN静注10mgとビタミンK2注射剤との薬効比較をワルファリンカリウムによる低プロトロンビン血症ラットを用いて行った。ケイツーN静注10mg及びビタミンK2注射剤についてそれぞれメナテトレノンとして、0(プラセボ),0.008,0.04,0.2,1.0mg/kgを静注し、投与1,3,6時間後の血液凝固活性をヘパプラスチンテストで検討した。その結果、いずれの投与量においても薬効の経時変化は両製剤間に差がなく、各投与時間後における用量・活性曲線においても両製剤はほぼ同等であった8)。
メナテトレノン(Menatetrenone)
2-Methyl-3-[(2E,6E,10E)-3,7,11,15-tetramethylhexadeca-2,6,10,14-tetraen-1-yl]-1,4-naphthoquinone
C31H40O2
444.65
メナテトレノンは黄色の結晶、結晶性の粉末、ろう様の塊又は油状である。本品はヘキサンに極めて溶けやすく、エタノール(99.5)にやや溶けやすく、2-プロパノールにやや溶けにくく、メタノールに溶けにくく、水にほとんど溶けない。本品は光によって分解し、着色が強くなる。
約37℃
10管(褐色ガラスアンプル)50管(褐色ガラスアンプル)
1) 小山研二ら:新薬と臨牀,1989;38(9):1434-1449 KTZ-0684
2) 白幡 聡ら:日本未熟児新生児学会雑誌,2004;16(1):53-62 KTZ-1127
3) Chua J.D. et al.:Arch. Intern. Med., 1998;158:1929-1932 KY-0136
4) Sittert N.J. et al.:Toxicology, 1994;91:71-76 KY-0135
5) Stenflo J. et al.:Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 1974;71(7):2730-2733 KY-0071
6) 長谷川淳ら:医学のあゆみ,1971;78(2):73-74 KTZ-0034
7) 田島鉄弥ら:日本薬理学雑誌,1971;67:478-485 KTZ-0036
8) 秋山康博ら:基礎と臨床,1989;23(8):3131-3135 KTZ-0686
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