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生物由来製品
処方箋医薬品注)
通常、成人には体重kgあたりモンテプラーゼ(遺伝子組換え)として27,500IUを静脈内投与する。
通常、成人には体重kgあたりモンテプラーゼ(遺伝子組換え)として13,750~27,500IUを静脈内投与する。なお、1回最大投与量は27,500IU/kgまでとすること。
投与に際しては、1mLあたり80,000IUとなるように日本薬局方生理食塩液で溶解し、1分間あたり約10mL(800,000IU)の注入速度で投与する。なお、本剤の投与は発症後できるだけ早期に行う。
患者の体重(kg)
13,750IU/kg静脈内投与時
27,500IU/kg静脈内投与時
投与量(万IU)
注入量(mL)
注入時間の目安(秒)
30
41.25
5.2
30~45
82.50
10.3
60~90
35
48.13
6.0
96.25
12.0
40
55.00
6.9
110.00
13.8
45
61.88
7.7
45~60
123.75
15.5
90~120
50
68.75
8.6
137.50
17.2
55
75.63
9.5
151.25
18.9
60
60~75
165.00
20.6
120~150
65
89.38
11.2
178.75
22.3
70
192.50
24.1
75
103.13
12.9
75~90
206.25
25.8
150~180
80
220.00
27.5
85
116.88
14.6
233.75
29.2
90
90~105
247.50
30.9
180~210
95
130.63
16.3
261.25
32.7
100
275.00
34.4
(IU:国際単位)
出血を惹起するおそれがある。
脳塞栓を惹起するおそれがある。
脳塞栓又は心囊液貯留を惹起するおそれがある。
出血性脳梗塞を惹起するおそれがある。
代謝・排泄能の低下により、本剤の作用が増強することがある。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
出血の危険性が高まるおそれがある。また、急性心筋梗塞では心破裂及び心室中隔穿孔の危険性が高まるおそれがある。,
デフィブロチドナトリウム
出血の危険性が増大するおそれがある。
マウスの血栓塞栓症モデルにおいて、組換え型t-PAの抗血栓作用は相手薬剤により増強された。
血栓溶解剤
出血傾向が増強し、重篤な出血をきたすことがある。
両剤の薬理作用の相加作用により出血傾向が強まるおそれがある。
血液凝固阻止作用を有する薬剤
,,
本剤の線溶作用と抗凝血作用を有する薬剤との相加作用で出血傾向が強まるおそれがある。
血小板凝集抑制作用を有する薬剤
本剤の線溶作用と血小板凝集抑制作用を有する薬剤との相加作用で出血傾向が強まるおそれがある。
*レカネマブ(遺伝子組換え)
相手薬投与中に脳出血を発現した場合、本剤が出血を助長するおそれがある。併用時には脳出血の副作用に注意すること。
相手薬の副作用として脳出血の報告がある。併用により本剤が出血を助長する可能性がある。
脳出血、消化管出血(0.1~5%未満)、肺出血(急性心筋梗塞患者:頻度不明、急性肺塞栓症患者:0.1~5%未満)等の重篤な出血があらわれることがある。また、出血の増大に伴い、輸血を要する場合や出血性ショックに至ることがあるので注意すること。,
心破裂(急性心筋梗塞患者:0.1~5%未満)、心室中隔穿孔(急性心筋梗塞患者:0.1%未満)、心タンポナーデに至る心囊液貯留(0.1%未満)があらわれることがある。
再灌流不整脈として心室細動、心室頻拍(急性心筋梗塞患者:0.1~5%未満)等の重篤な不整脈があらわれることがある。[11.2の注)参照]
血圧低下、発汗、脈拍の異常、呼吸困難等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5%以上
0.1~5%未満
0.1%未満
血液
穿刺部出血、歯肉出血、血尿、口腔内出血、創部出血、皮下出血、赤血球数・ヘモグロビン量・ヘマトクリット値の減少、血小板数の減少
循環器
不整脈注1)
心囊液貯留
血圧低下
呼吸器
呼吸困難
過敏症
発疹
肝臓
ALT上昇、Al-P上昇、AST上昇、LDH上昇
総ビリルビン上昇
腎臓
BUN上昇、クレアチニン上昇、尿蛋白
消化器
悪心、嘔吐
その他
悪寒
調査症例数
3,218
発現例数計
376(11.68)
発現件数計
425
心室性期外収縮
147(4.57)
心室性頻脈
121(3.76)
心室細動
50(1.55)
洞性徐脈
27(0.84)
固有心室調律
16(0.50)
徐脈
11(0.34)
完全房室ブロック
10(0.31)
房室ブロック
8(0.25)
心室性不整脈
6(0.19)
洞停止
5(0.16)
頻脈性固有心室調律
4(0.12)
不整脈
3(0.09)
心房細動
洞房ブロック
上室性期外収縮
上室性頻脈
2(0.06)
心室性二段脈
上室性不整脈
1(0.03)
第二度房室ブロック
心停止
期外収縮
健康成人男子にモンテプラーゼ(遺伝子組換え)738,000IU(6.0mg)を3分間で単回静脈内投与した時の血漿中モンテプラーゼ濃度をELISA法及びフィブリンプレート法により測定したところ、下図のように推移した。ELISA法では、投与開始後5分の平均血漿中濃度は1,643.45ng/mLで、以後、ほぼ2相性に消失した。消失半減期はα相が23.66分、β相が7.82時間であった。フィブリンプレート法では、投与開始後5分の平均血漿中濃度は1,492.63ng/mLで、以後、ほぼ2相性の消失傾向を示した。しかし、測定感度の点からβ相は最初の1~2点しか測定できなかったため、1-コンパートメントモデルによる解析を行ったところ、消失半減期は29.43分であった。61,500~738,000IUの用量範囲内では、最高血漿中濃度、血漿中濃度-時間曲線下面積はほぼ投与量に比例して増加し、体内薬物動態に線形性が認められた1)。
Cmax(ng/mL)
AUC(ng・hr/mL)
t1/2α(min)
t1/2β(hr)
CL(mL/min/kg)
t1/2(min)
1,643.45±113.69
4,454.94±587.05
23.66±5.21
7.82±0.57
0.35±0.07
1,492.63±165.75
1,081.53注2)±111.38
29.43±4.58
1.41±0.17
(Mean±S.D., n=4)
健康成人男子にモンテプラーゼ(遺伝子組換え)492,000IU(4.0mg)を3分間で単回静脈内投与した時の尿中モンテプラーゼ濃度をELISA法により検討した結果、尿中にモンテプラーゼは検出されなかった1)。
急性心筋梗塞を対象とした用量設定試験及び二重盲検比較試験において、本剤を単回静注(約2分間)で27,500IU/kg投与した成績は以下の通りである2),3)。なお、対象は発症から本剤投与までの時間が6時間以内の急性心筋梗塞で、硝酸薬の冠動脈内投与後も責任冠動脈の完全閉塞が確認された患者である。
臨床試験
再開通率(TIMI grade 2以上)
全般改善率(改善以上)
30分
60分
用量設定試験
52.9%(27/51)
78.4%(40/51)
二重盲検比較試験
61.9%(60/97)
79.4%(77/97)
79.2%(76/96)
急性肺塞栓症を対象とした用量設定試験及び二重盲検比較試験において、本剤を単回静注(約2分間)で13,750IU/kg又は27,500IU/kgを投与した成績は以下のとおりである4),5)。なお、対象は発症から本剤投与までの時間が5日以内の急性肺塞栓症で、肺動脈造影において陰影欠損又は血流途絶が確認された患者である。
肺血栓(血流)改善率注3)
24~48時間
13,750IU/kg
50.0%(7/14)
80.0%(12/15)
27,500IU/kg
93.3%(14/15)
100.0%(15/15)
84.6%(11/13)
本薬はフィブリンに対して親和性を有し、そのプラスミノゲン活性化能はフィブリンにより増強される。このため、本薬は血栓部位でプラスミノゲンをプラスミンに活性化させることによりフィブリンを分解し、血栓を溶解する6)。
モンテプラーゼ(遺伝子組換え)Monteplase(genetical recombination)
本品は無色澄明な液で、においはない。(クリアクター原液)
ヒトmelanoma細胞より得られたmRNAをもとにクローン化されたヒト組織プラスミノゲン活性化因子遺伝子のシステイン84をコードする塩基配列をセリンをコードする塩基配列に改変したヒト組織プラスミノゲン活性化因子誘導体遺伝子よりベビーハムスター腎細胞で産生されるアミノ酸527残基(C2569H3896N746O783S39;分子量:59,010.33)及び530残基(C2580H3916N752O786S39;分子量:59,294.64)からなる糖蛋白質(分子量:約68,000;二本鎖型80%以上;527残基のもの約80%)
1) 大西明弘ら:臨床薬理, 1994;25(3):551-562 [CAC-0058]
2) 河合忠一ら:薬理と治療, 1994;22(9):3925-3950 [CAC-0061]
3) 河合忠一ら:薬理と治療, 1994;22(10):4411-4452 [CAC-0062]
4) 杉本恒明ら:薬理と治療, 2005;33(7):629-651 [CAC-0158]
5) 杉本恒明ら:薬理と治療, 2005;33(7):653-683 [CAC-0159]
6) 鈴木 豪ら:薬理と治療, 1994;22(S-2):353-368 [CAC-0033]
7) 鈴木 豪ら:薬理と治療, 1996;24(6):1287-1304 [CAC-0036]
8) Adachi H., et al.:Jpn. J. Pharmacol., 1992;58(3):309-319 [CAC-0037]
9) Suzuki S., et al.:Jpn. Circ. J., 1995;59(4):205-212 [CAC-0038]
10) 鈴木 豪ら:日本血栓止血学会誌, 1999;10(5):420 [CAC-0085]
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