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通常、アゼラスチン塩酸塩として1回2mgを、朝食後及び就寝前の1日2回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
通常、アゼラスチン塩酸塩として1回1mgを、朝食後及び就寝前の1日2回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(ラット)で大量投与(臨床用量の370倍以上)による催奇形作用が報告されている。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。
低出生体重児、新生児、乳児又は幼児を対象とした臨床試験は実施していない。
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
0.1〜5%未満
0.1%未満
頻度不明
精神神経系
眠気、倦怠感
めまい、頭痛、手足のしびれ
消化器
口渇、悪心・嘔吐
口内及び口周囲のあれ、食欲不振、胸やけ、胃部不快感、腹痛、便秘、下痢
循環器
顔面のほてり、動悸
呼吸器
鼻乾燥、息苦しさ
肝臓
AST、ALTの上昇等
Al-Pの上昇
過敏症
発疹
血液
白血球増多
泌尿器
頻尿
排尿困難、血尿
その他
苦味感、味覚異常
浮腫
月経異常
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜に刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
薬剤自身の味である苦味のため苦味感、味覚異常があらわれることがある。
健康成人男子にアゼラスチン塩酸塩を1回1mg(4名)、2mg(4名)、3mg注1)(6名)及び4mg注1)(4名)単回経口投与した場合、最高血漿中濃度はそれぞれ0.6、1.1、2.0及び2.1ng/mLであり、それに到達する時間は1〜3mg注1)投与時では4時間、4mg注1)投与時では6時間であった。また、健康成人男子6名にアゼラスチン塩酸塩1回3mg注1)を1日2回反復経口投与した場合、血漿中濃度は6日以内にほぼ定常状態に達し、生物学的半減期は約16.5時間であった。
気管支喘息に対する有効率は有効以上で31.2%(138例/443例)、やや有効以上では66.4%(294例/443例)であった1)。アレルギー性鼻炎に対する有効率は有効以上で49.8%(309例/620例)、やや有効以上では80.2%(497例/620例)であった2),3)。皮膚疾患(蕁麻疹、湿疹・皮膚炎、アトピー性皮膚炎、皮膚瘙痒症、痒疹)に対する有効率は有効以上で64.5%(142例/220例)、やや有効以上では83.2%(183例/220例)であった4),5)。また、二重盲検試験によって本剤の有用性が確認されている1),2),3)。
本薬はモルモットの肺切片、ヒト好中球、好酸球からのロイコトリエンC4、D4及びB4の産生・遊離を抑制する。その抑制機序としては細胞内へのカルシウム流入抑制作用、5-リポキシゲナーゼの阻害作用、細胞内サイクリックAMP上昇作用、細胞膜安定化作用等によると考えられる。また、ロイコトリエンC4、D4によるモルモットの回腸及び気管支筋の収縮、ロイコトリエンB4によるヒト好中球遊走を抑制する6),7),8),9)。
本薬はヒト、ウサギ好塩基球及びラット肥満細胞からのヒスタミンの遊離を抑制し、モルモット気管筋、回腸を用いた収縮反応において抗ヒスタミン作用を示す9),10),11),12),13),14)。
本薬は、ロイコトリエンB4によるヒト好中球の遊走、PAFによるモルモット好酸球の遊走・浸潤を抑制する。またモルモット好中球からの活性酸素の産生を顕著に抑制する8),15),16)。
モルモット及びラットの受身皮膚アナフィラキシー(PCA)反応、ロイコトリエン、PAF、ヒスタミン吸入によるモルモットの実験的喘息、イヌの実験的アレルギー性鼻炎、モルモットのアルサス反応(III型アレルギー反応)を低用量の経口投与で持続的に抑制する17),18),19)。
気道・鼻粘膜過敏性測定試験において、本薬投与により喘息患者及びアレルギー性鼻炎患者の気道・鼻粘膜の過敏性を低下させることが確認されている20),21)。
アゼラスチン塩酸塩(Azelastine Hydrochloride)
4-[(4-Chlorophenyl) methyl]-2-[(4RS) - (1-methylazepan-4-yl)]phthalazin-1 (2H) -one monohydrochloride
C22H24ClN3O・HCl
418.36
アゼラスチン塩酸塩は白色の結晶性の粉末である。本品はギ酸に溶けやすく、水又はエタノール(99.5)に溶けにくい。本品の水溶液(1→200)は旋光性を示さない。
約225℃(分解)
100錠[10錠(PTP)×10]、500錠[10錠(PTP)×50]
100錠[10錠(PTP)×10]、500錠[10錠(PTP)×50]、1,000錠[10錠(PTP)×100]
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2) 奥田 稔ら:耳鼻咽喉科展望,1983;26(S.6):563-605[AST-0102]
3) 奥田 稔ら:耳鼻咽喉科展望,1983;26(S.6):606-645[AST-0103]
4) 亀田 洋ら:臨牀と研究,1981;58(8):2719-2726[AST-0149]
5) 西本正賢:新薬と臨床,1986;35(9):2111-2114[AST-0158]
6) 片山 敏ら:Prog. Med.,1986;6(6):1173-1178[AST-0043]
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