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日本薬局方
クラリスロマイシン錠
処方箋医薬品注)
アモキシシリン、クラリスロマイシンに感性のヘリコバクター・ピロリ
胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃MALTリンパ腫・免疫性血小板減少症・早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃におけるヘリコバクター・ピロリ感染症、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎
通常、成人にはラベプラゾールナトリウムとして1回10mg、アモキシシリン水和物として1回750mg(力価)及びクラリスロマイシンとして1回200mg(力価)の3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する。なお、クラリスロマイシンは、必要に応じて適宜増量することができる。ただし、1回400mg(力価)1日2回を上限とする。
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観察を十分に行うこと。ビタミンK欠乏症状があらわれることがある。
QT延長、心室頻拍(Torsade de pointesを含む)、心室細動を起こすことがある。
クラリスロマイシンの血中濃度が上昇するおそれがある。
投与しないこと。クラリスロマイシンとの併用によるコルヒチンの血中濃度上昇に伴う中毒症状が報告されている。,
投与しないこと。アモキシシリン水和物、クラリスロマイシンの血中濃度が上昇することがあり、本製品では各製剤の投与量を調節できない。
ラベプラゾールナトリウムにおいて、肝硬変患者で肝性脳症の報告がある。クラリスロマイシンにより肝機能障害を悪化させることがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
ラベプラゾールナトリウムの代謝には肝代謝酵素チトクロームP450 2C19(CYP2C19)及び3A4(CYP3A4)の関与が認められている。また、ラベプラゾールナトリウムの胃酸分泌抑制作用により、併用薬剤の吸収を促進又は抑制することがある。
クラリスロマイシンは主としてCYP3Aにより代謝される。また、クラリスロマイシンはCYP3A、P-糖蛋白質(P-gp)を阻害する1),2)。
〈ラベプラゾールナトリウム〉
リルピビリン塩酸塩(エジュラント)
リルピビリン塩酸塩の作用を減弱するおそれがある。
ラベプラゾールナトリウムの胃酸分泌抑制作用により、胃内pHが上昇し、リルピビリン塩酸塩の吸収が低下し、リルピビリンの血中濃度が低下することがある。
〈クラリスロマイシン〉
*ピモジド
QT延長、心室性不整脈(Torsade de pointesを含む)等の心血管系副作用が報告されている。
クラリスロマイシンのCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害され、それらの血中濃度が上昇する可能性がある。
エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン
ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩
血管攣縮等の重篤な副作用を起こすおそれがある。
スボレキサント
*ダリドレキサント塩酸塩
*ボルノレキサント水和物
左記薬剤の血漿中濃度が顕著に上昇し、その作用が著しく増強するおそれがある。
ロミタピドメシル酸塩
ロミタピドの血中濃度が著しく上昇するおそれがある。
タダラフィル
**マシテンタン・タダラフィル
左記薬剤のクリアランスが高度に減少し、その作用が増強するおそれがある。
チカグレロル
チカグレロルの血漿中濃度が著しく上昇するおそれがある。
イブルチニブ
イブルチニブの作用が増強するおそれがある。
イバブラジン塩酸塩
過度の徐脈があらわれることがある。
**ベネトクラクス(慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)、再発又は難治性のマントル細胞リンパ腫の用量漸増期)
腫瘍崩壊症候群の発現が増強するおそれがある。
ルラシドン塩酸塩
ルラシドンの血中濃度が上昇し、作用が増強するおそれがある。
アナモレリン塩酸塩
アナモレリンの血中濃度が上昇し、副作用の発現が増強するおそれがある。
フィネレノン
フィネレノンの血中濃度が著しく上昇するおそれがある。
イサブコナゾニウム硫酸塩
イサブコナゾールの血中濃度が上昇し作用が増強するおそれがある。
*ボクロスポリン
ボクロスポリンの血中濃度が上昇し、その作用が増強するおそれがある。
*マバカムテン
マバカムテンの血中濃度が上昇し、副作用が増強され、収縮機能障害による心不全のリスクが高まるおそれがある。
**アゼルニジピン
オルメサルタン メドキソミル・アゼルニジピン
アゼルニジピンの血中濃度が上昇し作用が増強するおそれがある。
**ロナファルニブ
ロナファルニブの血中濃度が著しく上昇し、副作用が増強するおそれがある。
ジゴキシンメチルジゴキシン
相手薬剤の血中濃度が上昇することがある。
ラベプラゾールナトリウムの胃酸分泌抑制作用により、胃内pHが上昇し、相手薬剤の吸収を促進する。
イトラコナゾールゲフィチニブ
相手薬剤の血中濃度が低下するおそれがある。
ラベプラゾールナトリウムの胃酸分泌抑制作用により、胃内pHが上昇し、相手薬剤の吸収を抑制するおそれがある。
水酸化アルミニウムゲル・水酸化マグネシウム含有の制酸剤
ラベプラゾールナトリウム単独投与に比べ制酸剤同時服用、制酸剤投与1時間後服用で平均血漿中濃度曲線下面積がそれぞれ8%、6%低下したとの報告がある。
機序は不明である。
メトトレキサート
メトトレキサートの血中濃度が上昇することがある。高用量のメトトレキサートを投与する場合は、一時的にラベプラゾールナトリウムの投与を中止することを考慮すること。
〈アモキシシリン水和物〉
ワルファリンカリウム
ワルファリンカリウムの作用が増強されるおそれがある。
腸内細菌によるビタミンKの産生を抑制することがある。
経口避妊薬
経口避妊薬の効果が減弱するおそれがある。
腸内細菌叢を変化させ、経口避妊薬の腸肝循環による再吸収を抑制すると考えられている。
プロべネシド
アモキシシリン水和物の血中濃度を増加させる。
アモキシシリン水和物の尿細管分泌を阻害し、尿中排泄を低下させると考えられている。
メトトレキサートの副作用を増強させるおそれがある。
メトトレキサートの尿細管分泌を阻害し、尿中排泄を低下させると考えられている。
ジゴキシン
嘔気、嘔吐、不整脈等が報告されているので、ジゴキシンの血中濃度の推移、自覚症状、心電図等に注意し、異常が認められた場合には、投与量を調節する等の適切な処置を行うこと。
クラリスロマイシンの腸内細菌叢に対する影響により、ジゴキシンの不活化が抑制されるか、もしくはP-gpを介したジゴキシンの輸送が阻害されることにより、その血中濃度が上昇する。
スルホニル尿素系血糖降下剤
低血糖(意識障害に至ることがある)が報告されているので、異常が認められた場合には、投与を中止し、ブドウ糖の投与等の適切な処置を行うこと。
機序は不明である。左記薬剤の血中濃度が上昇する可能性がある。
カルバマゼピンテオフィリンアミノフィリン水和物シクロスポリンタクロリムス水和物エベロリムス
左記薬剤の血中濃度上昇に伴う作用の増強等の可能性があるので、左記薬剤の血中濃度の推移等に注意し、異常が認められた場合には、投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと。
クラリスロマイシンのCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害される。
アトルバスタチンカルシウム水和物シンバスタチンロバスタチン(国内未承認)
左記薬剤の血中濃度上昇に伴う横紋筋融解症が報告されているので、異常が認められた場合には、投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと。腎機能障害のある患者には特に注意すること。
コルヒチン,,
コルヒチンの血中濃度上昇に伴う中毒症状(汎血球減少、肝機能障害、筋肉痛、腹痛、嘔吐、下痢、発熱等)が報告されているので、異常が認められた場合には、投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと。
ベンゾジアゼピン系薬剤
トリアゾラムミダゾラム 等非定型抗精神病薬
クエチアピンフマル酸塩アリピプラゾールブロナンセリン 等ジソピラミドトルバプタンエプレレノンエレトリプタン臭化水素酸塩カルシウム拮抗剤
ニフェジピンベラパミル塩酸塩 等リオシグアトジエノゲストホスホジエステラーゼ5阻害剤シルデナフィルクエン酸塩タダラフィル〔シアリス、ザルティア〕等クマリン系抗凝血剤
ドセタキセル水和物アベマシクリブオキシコドン塩酸塩水和物フェンタニル/フェンタニルクエン酸塩
左記薬剤の血中濃度上昇に伴う作用の増強等の可能性があるので、異常が認められた場合には、投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと。なお、トルバプタンにおいては、クラリスロマイシンとの併用は避けることが望ましいとされており、やむを得ず併用する場合においては、トルバプタンの用量調節を特に考慮すること。
**ベネトクラクス(慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の維持投与期、再発又は難治性のマントル細胞リンパ腫の維持投与期、急性骨髄性白血病)
ベネトクラクスの副作用が増強するおそれがあるので、ベネトクラクスを減量するとともに、患者の状態を慎重に観察すること。
抗凝固剤
アピキサバンリバーロキサバン
左記薬剤の血中濃度上昇に伴う作用の増強等の可能性があるので、異常が認められた場合には、投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと。
クラリスロマイシンのCYP3A及びP-gpに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝及び排出が阻害される。
ダビガトランエテキシラートエドキサバントシル酸塩水和物
クラリスロマイシンのP-gpに対する阻害作用により、左記薬剤の排出が阻害される。
イトラコナゾールHIVプロテアーゼ阻害剤リトナビルロピナビル・リトナビルダルナビル エタノール付加物 等
クラリスロマイシンの未変化体の血中濃度上昇による作用の増強等の可能性がある。また、イトラコナゾールの併用においては、イトラコナゾールの血中濃度上昇に伴う作用の増強等の可能性がある。異常が認められた場合には、投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと。
クラリスロマイシンと左記薬剤のCYP3Aに対する阻害作用により、相互に代謝が阻害される。
リファブチンエトラビリン
左記薬剤の血中濃度上昇に伴う作用の増強等の可能性がある。また、クラリスロマイシンの未変化体の血中濃度が低下し、活性代謝物の血中濃度が上昇し、クラリスロマイシンの作用が減弱する可能性がある。異常が認められた場合には、投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと。
クラリスロマイシンのCYP3Aに対する阻害作用により、左記薬剤の代謝が阻害される。また、左記薬剤のCYP3A4に対する誘導作用により、クラリスロマイシンの代謝が促進される。
リファンピシンエファビレンツネビラピン
クラリスロマイシンの未変化体の血中濃度が低下し、活性代謝物の血中濃度が上昇する可能性がある。クラリスロマイシンの作用が減弱する可能性があるので、投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと。
左記薬剤のCYP3A4に対する誘導作用により、クラリスロマイシンの代謝が促進される。
天然ケイ酸アルミニウム
クラリスロマイシンの吸収が低下するとの報告がある。
左記薬剤の吸着作用によるものと考えられる。
発熱、咳嗽、呼吸困難、肺音の異常(捻髪音)等が認められた場合には、速やかに胸部X線等の検査を実施し、投与を中止するとともに、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑等があらわれることがある。
腎機能検査(BUN、クレアチニン等)に注意すること。
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがある。
せん妄、異常行動、失見当識、幻覚、不安、焦燥、攻撃性等があらわれることがある。
呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹等を起こすことがあるので、不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴、発汗等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。,,
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投与から数時間以内の反復性嘔吐を主症状とし、下痢、嗜眠、顔面蒼白、低血圧、腹痛、好中球増加等を伴う、食物蛋白誘発性胃腸炎に類似したアレルギー性の胃腸炎(Drug-induced enterocolitis syndrome)があらわれることがある。主に小児で報告されている。,,
発熱、頭痛、関節痛、皮膚や粘膜の紅斑・水疱、膿疱、皮膚の緊張感・灼熱感・疼痛等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
黄疸(0.1%未満)、AST、ALTの上昇(各0.1%未満)等があらわれることがある。
急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがある。
偽膜性大腸炎、出血性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎があらわれることがある。腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
咳嗽、呼吸困難、発熱等が認められた場合には、速やかに胸部X線、胸部CT等の検査を実施すること。間質性肺炎、好酸球性肺炎が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
項部硬直、発熱、頭痛、悪心・嘔吐あるいは意識混濁等を伴う無菌性髄膜炎があらわれることがある。
呼吸困難、痙攣、発赤等があらわれることがある。
QT延長等の心疾患のある患者、低カリウム血症のある患者においては特に注意すること。
劇症肝炎、AST、ALT、γ-GTP、LDH、Al-Pの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸、肝不全があらわれることがある。
異常が認められた場合には、投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等があらわれることがある。このような症状があらわれた場合には、投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
偽膜性大腸炎、出血性大腸炎等の重篤な大腸炎があらわれることがある。腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇があらわれることがある。横紋筋融解症による急性腎障害の発症に注意すること。
痙攣(強直間代性、ミオクロヌス、意識消失発作等)があらわれることがある。
乏尿等の症状や血中クレアチニン値上昇等の腎機能低下所見が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
初期症状として発疹、発熱がみられ、さらに肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがある。投与中止後も発疹、発熱、肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること3)。
0.1~5%未満
0.1%未満
過敏症
発疹、蕁麻疹
瘙痒感
血液
白血球減少
好酸球増多、好中球減少、リンパ球減少、リンパ球増多、血小板減少、白血球増加
肝臓
ALT、AST、γ-GTPの上昇
Al-P、LDHの上昇
循環器
動悸、血圧上昇
消化器
下痢、軟便、味覚異常、腹痛、腹部膨満感、嘔気、便秘、舌炎、胃部不快感、鼓腸放屁
口渇、口内炎、胸やけ、口唇炎、痔核、食道炎、食欲不振、腸炎
精神神経系
頭痛
めまい
その他
中性脂肪の上昇
顔面浮腫、倦怠感、舌のしびれ感、熱感、蛋白尿、眼圧上昇、手足のしびれ感、尿酸の上昇、尿糖異常、勃起増強
ラベプラゾールナトリウム、アモキシシリン水和物及びクラリスロマイシンでは、他にもそれぞれに次の副作用が認められている。
頻度不明
発疹、瘙痒感
蕁麻疹
白血球減少、白血球増加、好酸球増多、貧血
赤血球減少、好中球増多、リンパ球減少
AST、ALT、Al-P、γ-GTP、LDHの上昇
総ビリルビンの上昇
血圧上昇
動悸
便秘、下痢、腹部膨満感、嘔気、口内炎
腹痛、苦味、カンジダ症、胃もたれ、口渇、食欲不振、鼓腸
舌炎、嘔吐、顕微鏡的大腸炎(collagenous colitis、lymphocytic colitis)
めまい、ふらつき、眠気、四肢脱力、知覚鈍麻、握力低下、口のもつれ、失見当識
せん妄、昏睡
総コレステロール・中性脂肪・BUNの上昇、蛋白尿、血中TSH増加
かすみ目、浮腫、倦怠感、発熱、脱毛症、しびれ感、CKの上昇
目のちらつき、関節痛、筋肉痛、高アンモニア血症、低マグネシウム血症、女性化乳房
発疹
発熱
瘙痒
好酸球増多
下痢、悪心、嘔吐、食欲不振、腹痛
黒毛舌
皮膚
線状IgA水疱症
菌交代症
口内炎、カンジダ症
ビタミン欠乏症
ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症、出血傾向等)、ビタミンB群欠乏症状(舌炎、口内炎、食欲不振、神経炎等)
梅毒患者において、ヤーリッシュ・ヘルクスハイマー反応(発熱、全身倦怠感、頭痛等の発現、病変部の増悪)が起こることがある。
めまい、頭痛
幻覚、失見当識、意識障害、せん妄、躁病、眠気、振戦、しびれ(感)、錯感覚、不眠
感覚器
味覚異常(にがみ等)
耳鳴、聴力低下、嗅覚異常
悪心、嘔吐、胃部不快感、腹部膨満感、腹痛、下痢
食欲不振、軟便、口内炎、舌炎、口渇
口腔内びらん、胸やけ、歯牙変色、舌変色
AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、LDH上昇、Al-P上昇
筋・骨格
筋肉痛
倦怠感、浮腫、カンジダ症、発熱
動悸、CK上昇、脱毛、頻尿、低血糖
ラベプラゾールナトリウム等のプロトンポンプインヒビターやアモキシシリン水和物、クラリスロマイシン等の抗生物質の服用中や投与終了直後では、13C-尿素呼気試験の判定が偽陰性になる可能性があるため、13C-尿素呼気試験による除菌判定を行う場合は、これらの薬剤の投与終了後4週以降の時点で実施することが望ましい。
健康成人男子にラベプラゾールナトリウム20mg注)、アモキシシリン水和物750mg(力価)、及びクラリスロマイシン400mg(力価)を1日2回7日間(計12回)反復経口投与した時のラベプラゾールナトリウム、アモキシシリン水和物及びクラリスロマイシンの薬物動態パラメータは以下のとおりである。
Cmax(ng/mL)
tmax(hr)
AUC0-12(ng・hr/mL)
t1/2(hr)
EM※(n=15)
578±293
3.0±0.7
934±438
0.72±0.19
PM※(n=4)
948±138
2.8±0.5
2600±474
1.80±0.32
(Mean±S.D.)※肝代謝酵素チトクロームP450 2C19遺伝子型EM;extensive metabolizer PM;poor metabolizer
注)本製品(ラベキュアパック)の承認された用法及び用量は「ラベプラゾールナトリウムとして1回10mg、アモキシシリン水和物として1回750mg(力価)及びクラリスロマイシンとして1回200mg(力価)の3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する。なお、クラリスロマイシンは、必要に応じて適宜増量することができる。ただし、1回400mg(力価)を1日2回を上限とする。」である。
Cmax(μg/mL)
AUC0-12(μg・hr/mL)
9.86±2.79
1.63±0.37
25.82±5.41※
1.09±0.19※
(Mean±S.D.)n=19(※:n=16)
測定法
成人(EM※、n=15)400mg
HPLC未変化体
2.33
2.4
17.50
6.43
HPLC代謝物
0.82
2.6
7.65
9.71
成人(PM※、n=4)400mg
1.99
2.5
14.03
4.49
0.95
8.46
7.51
※肝代謝酵素チトクロームP450 2C19遺伝子型EM;extensive metabolizer PM;poor metabolizer
授乳婦6例にアモキシシリン水和物として500mg(力価)単回経口投与後の乳汁中移行は投与後2~6時間後でtrace~0.6μg/mLであった7),8)。
アモキシシリン水和物250mg(力価)を空腹時単回投与したときの最高血中濃度は腎機能正常例(2例)の3.5μg/mLに対し、慢性腎不全例(5例)では7.7μg/mLとなり、半減期はそれぞれ0.97時間、12.6時間であった4)。
腎機能正常者と種々な程度の腎機能障害者に200mg(力価)を空腹時単回経口投与し、クレアチニンクリアランス(Ccr)とその体内動態との関係を検討した結果、腎機能の低下に伴ってCmaxの上昇、t1/2の延長及びAUCの増加が認められた5)(測定法:Bioassay)。
クレアチニンクリアランス(mL/min)
AUC(μg・hr/mL)
Ccr≒100(n=5)
2.02
1.24
2.38
8.89
Ccr≒ 50(n=5)
2.15
1.89
5.74
21.69
Ccr≒ 30(n=5)
2.55
0.96
4.69
18.73
Ccr≒ 5(n=5)
3.54
1.48
6.13
36.89
重篤な基礎疾患のない66~82歳(平均72.2歳)の女性3名に200mg(力価)を空腹時単回経口投与し、その体内動態を検討した結果、健常成人と比べるとtmax、t1/2はほぼ同様であったが、Cmax、AUCは明らかに高かった6)(測定法:Bioassay)。
高齢者(n=3)
3.72
2.3
4.2
19.20
ヘリコバクター・ピロリ陽性の胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の患者を対象とした国内の臨床試験(ラベプラゾールナトリウム、アモキシシリン水和物及びクラリスロマイシンの1日2回7日間経口投与)における除菌率は下表のとおりである9)。
各薬剤の1回投与量
投与回数
除菌率
胃潰瘍
十二指腸潰瘍
計
ラベプラゾールナトリウム10mgアモキシシリン水和物750mg(力価)クラリスロマイシン200mg(力価)
2回/日
87.7%(57例/65例)
83.3%(45例/54例)
85.7%(102例/119例)
ラベプラゾールナトリウム10mgアモキシシリン水和物750mg(力価)クラリスロマイシン400mg(力価)
89.7%(61例/68例)
87.8%(36例/41例)
89.0%(97例/109例)
なお、海外で行われたヘリコバクター・ピロリ陽性の胃・十二指腸潰瘍等に対する除菌の臨床試験注)においても、同程度の成績が得られている。
アモキシシリン水和物は細菌の細胞壁合成を阻害する。クラリスロマイシンは細菌の70Sリボソームの50Sサブユニットと結合し、蛋白合成を阻害する10)。ラベプラゾールナトリウムは酸分泌細胞の酸性領域で活性体(スルフェンアミド体)になり、プロトンポンプ(H+、K+-ATPase)のSH基を修飾して酵素活性を阻害することにより、酸分泌を抑制し胃内pHを上昇させる。アモキシシリン水和物及びクラリスロマイシンとの3剤併用療法におけるラベプラゾールナトリウムの役割は胃内pHを上昇させることにより、アモキシシリン水和物及びクラリスロマイシンの抗菌活性を高めることにあると考えられる。
スナネズミを用いたヘリコバクター・ピロリ感染モデルにおいて、胃内生菌数に対するアモキシシリン水和物とクラリスロマイシンの2剤併用の効果は、ラベプラゾールナトリウムを加えることにより、相乗効果が認められた。
ラベプラゾールナトリウム(Rabeprazole Sodium)
Monosodium(RS)-2-({[4-(3-methoxypropoxy)-3-methylpyridin-2-yl]methyl}sulfinyl)-1H-benzimidazolide
C18H20N3NaO3S
381.42
ラベプラゾールナトリウムは白色~微黄白色の粉末である。本品は水に極めて溶けやすく、エタノール(99.5)に溶けやすい。本品は0.01mol/L水酸化ナトリウム試液に溶ける。本品は吸湿性である。本品の水溶液(1→20)は旋光性を示さない。本品は結晶多形が認められる。
225℃(分解)
約214(pH7.0、水-1-オクタノール系)
アモキシシリン水和物(Amoxicillin Hydrate)略号:AMPC
(2S,5R,6R)-6-[(2R)-2-Amino-2-(4-hydroxyphenyl)acetylamino]-3,3-dimethyl-7-oxo-4-thia-1-azabicyclo[3.2.0]heptane-2-carboxylic acid trihydrate
C16H19N3O5S・3H2O
419.45
アモキシシリン水和物は白色~淡黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。水又はメタノールに溶けにくく、エタノール(95)に極めて溶けにくい。
約195℃(分解)
クラリスロマイシン(Clarithromycin)略号:CAM
(2R,3S,4S,5R,6R,8R,10R,11R,12S,13R)-5-(3,4,6-Trideoxy-3-dimethylamino-β-D-xylo-hexopyranosyloxy)-3-(2,6-dideoxy-3-C-methyl-3-O-methyl-α-L-ribo-hexopyranosyloxy)-11,12-dihydroxy-6-methoxy-2,4,6,8,10,12-hexamethyl-9-oxopentadecan-13-olide(日局に準拠)
C38H69NO13
747.95
クラリスロマイシンは、白色の結晶性の粉末で、味は苦い。アセトン又はクロロホルムにやや溶けやすく、メタノール、エタノール(95)又はジエチルエーテルに溶けにくく、水にほとんど溶けない。
(日局に準拠)
220~227℃
PTP入り7シート(1シート×7)(アルミ袋内に乾燥剤封入)
1) Mayhew B. S. et al.: Drug Metab. Dispos., 2000;28(9):1031-1037 [PRT-1053]
2) Suzuki A. et al.: Drug Metab. Pharmacokinet., 2003;18(2):104-113 [PRT-1054]
3) 厚生労働省:重篤副作用疾患別対応マニュアル 薬剤性過敏症症候群 [PRT-1055]
4) 楠信男ら:Chemotherapy, 1978;26(3):311-316 [PRT-1056]
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6) 足立暁ら:Chemotherapy, 1988;36(S.3):660-666 [PRT-1058]
7) 古谷博ら:Chemotherapy, 1973;21(8):1752-1758 [PRT-1059]
8) 青河寛次ら:Chemotherapy, 1973;21(8):1780-1786 [PRT-1060]
9) Kuwayama H. et al.: Aliment. Pharmacol. Ther., 2007;25(9):1105-1113 [PRT-0531]
10) 懸川友人ら:Chemotherapy, 1988;36(S.3):123-128 [PRT-1061]
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