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生物学的製剤基準
肺炎球菌ワクチン
生物由来製品
劇薬
処方箋医薬品注)
1)鎌状赤血球疾患、あるいはその他の原因で脾機能不全である患者2)心・呼吸器の慢性疾患、腎不全、肝機能障害、糖尿病、慢性髄液漏等の基礎疾患のある患者3)高齢者4)免疫抑制作用を有する治療が予定されている者で治療開始まで少なくとも14日以上の余裕のある患者
1回0.5mLを筋肉内又は皮下に注射する。
医師が必要と認めた場合には、他のワクチンと同時に接種することができる。
被接種者が次のいずれかに該当すると認められる場合は、健康状態及び体質を勘案し、診察及び接種適否の判定を慎重に行い、予防接種の必要性、副反応、有用性について十分な説明を行い、同意を確実に得た上で、注意して接種すること。
接種要注意者である。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、予防接種上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ接種すること。
接種にあたっては、予診等を十分に行い、被接種者の健康状態を観察すること。一般に生理機能が低下している。
免疫抑制剤等
本剤の効果が得られないおそれがある。
免疫抑制的な作用を持つ製剤の投与を受けている者、特に長期あるいは大量投与を受けている者は免疫機能が低下していることがある。
呼吸困難、血管浮腫、蕁麻疹、発汗等があらわれることがある。
小康期にある特発性血小板減少性紫斑病患者において血小板減少の再燃がみられたことが報告されている。
本剤接種後、主として注射部位を中心とした蜂巣炎・蜂巣炎様反応(発赤、腫脹、疼痛、発熱等)があらわれ、壊死や潰瘍に至ることがある。
5%以上注1)
1~5%未満注1)
1%未満注1)
頻度不明
全身症状
倦怠感、違和感、悪寒、発熱
ほてり
無力症
筋・骨格系
筋肉痛
関節痛、関節炎、CK上昇
局所症状(注射部位)
疼痛、熱感、腫脹、発赤
硬結
瘙痒感
可動性の低下
精神神経系
頭痛
感覚異常、熱性痙攣、浮動性めまい
呼吸器
咽頭炎、鼻炎
消化器
悪心
嘔吐、食欲減退
血液
リンパ節症・リンパ節炎、白血球数増加
皮膚
皮疹
蕁麻疹、多形紅斑
その他
ALT上昇
腋窩痛
血清病、血清C-反応性蛋白(CRP)上昇
国内2施設で総計130例について実施された臨床試験の概要は次のとおりである。65名の成人に本剤を接種し、23種類すべての莢膜型に対する接種前及び接種後の抗体価をELISA法で測定した。接種後の幾何平均抗体価は接種前の2.3~15.3倍(中央値8.6倍)の上昇を示し、2倍以上の抗体反応を示した率は各型別に51.6~96.9%(中央値92.2%)であった。承認時において本剤の予防効果を検証した試験は実施されていない。65例中49例(75.4%)96件の副反応が認められた。その主なものは注射部位疼痛47件(72.3%)、注射部位発赤17件(26.2%)、注射部位腫脹15件(23.1%)、頭痛4件(6.2%)、腋窩痛3件(4.6%)、注射部位瘙痒感2件(3.1%)であった。
肺炎球菌は、その莢膜によって体内での食菌作用から保護されており、肺炎球菌莢膜の構成成分であるポリサッカライド(多糖体)に対する抗体が菌体莢膜と結合すると、食菌作用が著しく増強され、菌は貪食される。本剤は抗原として23種類の肺炎球菌莢膜血清型ポリサッカライドを含む肺炎球菌ワクチンであり、本剤を接種することにより23種類の肺炎球菌莢膜血清型ポリサッカライドに対する抗体価が上昇し、感染防御能を増強すると考えられる3)。一般に、莢膜血清型特異的防御抗体レベルの上昇は、ワクチン接種後第3週までに生じる4)。細菌莢膜血清型ポリサッカライドは、主にT細胞非依存性メカニズムによって抗体を誘発する。そのため、ほとんどの肺炎球菌莢膜血清型に対する抗体応答は、免疫系が未熟な2歳未満の幼児では一般に乏しいか又は不安定である4)。23価肺炎球菌ワクチンを用いた臨床試験により、これらの莢膜血清型に対する免疫原性が示された。また、12価、14価及び23価の肺炎球菌ワクチンを2歳以上の小児及び成人に投与した臨床試験により、これらの莢膜血清型に対する免疫原性が示された1),5),6),7)。
外箱開封後は遮光して保存すること。
シリンジ 0.5mL 1本
1) Borgono JM, et al. Proc Soc Exp Biol Med. 1978;157:148-54.
2) Musher DM, et al. J Infect Dis. 2010;201:516-24.
3) Austrian R. The role of immunological factors in infectious, allergic and autoimmune processes. New York, Raven Press. 1976;79-89.
4) CDC:MMWR. 1997;46(RR-8).
5) Smit P, et al. JAMA. 1977;238:2613-6.
6) Hilleman MR, et al. Bull WHO. 1978;56:371-5.
7) Weibel RE, et al. Proc Soc Exp Biol Med. 1977;156:144-50.
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東京都千代田区九段北1-13-12
医療関係者の方:フリーダイヤル 0120-024-961
**,*本剤は「2歳以上の脾摘患者における肺炎球菌による感染症の発症予防」の目的で使用した場合、又はスチムリマブ(遺伝子組換え)、ペグセタコプラン若しくはイプタコパン塩酸塩水和物投与患者に保険給付が限定される。
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