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処方箋医薬品注)
経尿道的膀胱腫瘍切除術時における筋層非浸潤性膀胱癌の可視化
炎症部位では偽陽性を生じることがあり、BCG又は抗がん剤の膀胱内投与や膀胱生検等により膀胱内に炎症が生じている場合があるため、本剤を用いた経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)施行の適否を慎重に判断すること。
**通常、成人には、アミノレブリン酸塩酸塩として20mg/kgを、膀胱鏡挿入2~8時間前に、水に溶解して経口投与する。
収縮期及び拡張期血圧、肺動脈圧並びに肺血管抵抗が低下するおそれがある。
腎機能障害のある患者を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
肝機能障害のある患者を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
妊婦又は妊娠している女性には投与しないこと。妊娠ラットに投与した場合、胎児の発育遅延が、また、マウス、ラットの妊娠子宮及び胎児に直接光照射した場合、胎児毒性が生じるとの報告がある。,
診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
光線過敏症を起こすことが知られている薬剤:テトラサイクリン系抗生物質スルフォンアミド系製剤ニューキノロン系抗菌剤等
光線過敏症を起こすおそれがあるので注意すること。特に本剤投与後48時間は、左記薬剤の投与又は食品の摂取を可能な限り避けることが望ましい。
本剤は体内で光感受性物質に代謝されるので、左記薬剤との併用又は食品の摂取により光線過敏症が増強されることが考えられる。
セイヨウオトギリソウ(St. John's Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品
バルビツール酸系全身麻酔剤:チオペンタール
ポルフィリン合成が促進され、肝障害があらわれるおそれがある。
アミノレブリン酸合成酵素を誘導し、ヘム生合成を増強する。
AST、ALT、血中ビリルビン、γ-GTP、Al-Pの増加等を伴う肝機能障害があらわれることがある。,
手術後も、低血圧が遷延し、昇圧剤の持続投与が必要な症例が報告されている。
5%以上
0.1~5%未満
頻度不明
一般・全身
悪寒、発熱
血液
貧血
精神・神経
頭痛
脳浮腫、感覚鈍麻、片麻痺、失語症、痙攣、半盲
心・血管
心室性不整脈
血栓塞栓症、深部静脈血栓症
**呼吸器
しゃっくり
呼吸不全
**胃腸
嘔吐、悪心
腹痛、便秘
下痢
**皮膚・皮下組織
蕁麻疹、発疹、皮膚炎
光線過敏性反応、光線性皮膚症、紅斑
筋骨格・結合組織障害
頚部痛
腎・尿路障害
血尿
**臨床検査
アミラーゼ増加、好酸球数増加、LDH増加
白血球数増加、リンパ球数減少、血小板数減少
外国の臨床試験で過量投与(38mg/kg)された1例において、術中に呼吸不全が報告されている。
本剤1包に水50mLを加えて溶解後、24時間以内に使用する。24時間を過ぎた溶解液は廃棄する。
日本人患者6例にアミノレブリン酸塩酸塩20mg/kgを経口投与したときの血漿中未変化体濃度は、投与後0.83時間に最高濃度34.0mg/Lを示し、消失半減期は2.27時間であった。薬物動態パラメータを表16.1に示した1)。
Cmax(mg/L)
AUC∞(mg・h/L)
tmax(h)
t1/2(h)
34.0±12.7
77.1±40.7
0.83±0.26
2.27±2.35
(n=6、平均値±標準偏差)
限外ろ過法により測定したアミノレブリン酸のヒト血漿蛋白結合率は、500~5,000μg/Lの濃度で12%であった(in vitro)2)。
アミノレブリン酸塩酸塩は投与後、体内でPPⅨに代謝される。日本人患者6例にアミノレブリン酸塩酸塩20mg/kgを経口投与したときの血漿中PPⅨ濃度は投与後6.17時間に最高濃度351μg/Lを示し、消失半減期は4.91時間であった1)。
外国健康成人において、アミノレブリン酸塩酸塩投与後12時間までに投与量の30.6%が尿中に排泄された3)。
筋層非浸潤性膀胱癌患者及びその疑いのある症例を対象として、膀胱鏡挿入3時間前(範囲:2~4時間前)にアミノレブリン酸塩酸塩20mg/kgを経口投与した。その後のTURBT施行時における青色光源下での赤色蛍光の有無による腫瘍の可視化に関する有効性を、白色光源下での腫瘍の有無による観察結果と比較した。本剤を投与した61症例のうち、評価可能な60症例の511検体に対して、主要評価項目である感度(病理診断で腫瘍ありとされた生検組織検体のうち、各光源下における観察で腫瘍ありとされた生検組織検体の割合)を比較した結果、青色光源下での感度は79.6%(144/181検体)であり、白色光源下の感度54.1%(98/181検体)と比べて有意に高かった(McNemar検定の結果、p<0.001)。副次評価項目である特異度(病理判断で腫瘍なしと判断された生検組織検体のうち、各光源下における観察で腫瘍なしとされた生検組織検体の割合)は、青色光源下では80.6%(266/330検体)、白色光源下では95.5%(315/330検体)であった。副作用の発現割合は32.8%(20/61例)であった。発現割合が10%以上であった副作用は、AST増加24.6%(15/61例)、ALT増加18.0%(11/61例)、血中ビリルビン増加16.4%(10/61例)、γ-GTP増加13.1%(8/61例)であった4)。
筋層非浸潤性膀胱癌患者及びその疑いのある症例を対象として、TURBT施行時の膀胱鏡挿入4~8時間前にアミノレブリン酸塩酸塩20mg/kgを経口投与したときの有効性及び安全性を検討した。本剤を投与した145症例のうち、評価可能な144症例の1242検体に対して、主要評価項目である青色光源下での感度は、95.3%(321/337検体、95%信頼区間92.4~97.3%)であり、95%信頼区間の下限値は閾値(70%)を上回った。青色光源下での特異度は52.7%(477/905検体)、白色光源下での感度は61.1%(206/337検体)、白色光源下での特異度は95.2%(862/905検体)であった。副作用の発現割合は51.7%(75/145例)であった。発現割合が10%以上であった副作用は、低血圧17.9%(26/145例)、肝機能異常11.7%(17/145例)であった5)。
本剤による診断の原理は、本剤投与後に体内で代謝されて生成したPPⅨが腫瘍組織に集積し、青色光線(400~410nm)により励起されPPⅨが赤色蛍光を発することを利用して、腫瘍組織を可視化することにある。
アミノレブリン酸塩酸塩(Aminolevulinic Acid Hydrochloride)(JAN)
5-Amino-4-oxopentanoic acid hydrochloride
C5H9NO3・HCl
167.59
白色の結晶、水に極めて溶けやすく、エタノール(99.5)に溶けにくい。
約153℃(分解)
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
1.5g(分包)×1包
1) 社内資料:第Ⅲ相試験(NPC-07-1試験、アラグリオ内用剤2013年3月25日承認、CTD 2.7.6.1)
2) 社内資料:ヒト血漿蛋白結合率試験(アラグリオ内用剤2013年3月25日承認、CTD 2.7.2.2.1)
3) 社内資料:バイオアベイラビリティ試験(MC-ALS.20/Bv試験、アラグリオ内用剤2013年3月25日承認、CTD 2.7.6.2)
4) 社内資料:第Ⅲ相試験(SPP2C101試験、アラグリオ顆粒剤2017年9月27日承認、CTD 2.7.6.2)
5) **社内資料:第Ⅲ相試験(SPP2C102試験、アラグリオ顆粒剤・アラグリオ内用剤2024年9月24日承認、CTD 2.7.6)
6) Iinuma S, et al.: Br J Cancer. 1994; 70: 21-28
7) van den Boogert J, et al.: J Photochem Photobiol B. 1998; 44: 29-38
8) Sroka R, et al.: J Photochem Photobiol B. 1996; 34: 13-19
9) Navone NM, et al.: Int J Biochem. 1990; 22: 1407-1411
10) Kondo M, et al.: Cell Biol Toxicol. 1993; 9: 95-105
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