当ウェブサイトを快適にご覧いただくには、ブラウザのJavaScript設定を有効(オン)にしていただく必要がございます。
処方箋医薬品注)
慢性腎不全における透析型人工腎臓の灌流液として、活性型ビタミンD3剤やカルシウム剤の投与などによる高カルシウム血症の場合であって、以下の要因を持つものに用いる。
用時、本剤のB剤1容に対し水26容を加えて希釈し、この希釈液34容に対してA剤1容を加えて希釈して用いる。用量は、透析時間により異なるが、通常、灌流液として150~300Lを用いる。
酢酸による末梢血管拡張作用、心機能抑制作用により、血圧低下等があらわれるおそれがある。
骨塩量を定期的に測定し、低下する場合はカルシウム濃度3.0mEq/L以上の透析液を用いること。骨塩量が低下することがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
ジギタリス強心配糖体
ジギタリス中毒を起こすおそれがある。
本剤を使用した透析により、血清カリウム値が低下する可能性がある。
0.1~5%未満
頻度不明
循環器系
血圧低下
ショック、血圧上昇
代謝・電解質異常
低カルシウム血症、低血糖
高血糖、骨粗鬆症、骨軟化症、線維性骨炎、異所性石灰沈着症
肝臓
AST上昇、ALT上昇
その他
不均衡症候群(意識混濁、痙攣、悪心、嘔吐、頭痛、不快・倦怠等)
慢性腎不全患者31例を対象に、2週間の観察期とそれに続けて4週間本剤を使用し、有用性を確認した。その結果、窒素代謝産物の除去、体重の維持、血液酸塩基平衡の是正、血糖値の維持等は、観察期と同様な成績で、尿毒症症状の改善が認められ、血清電解質はいずれも正常範囲に是正・維持された。副作用は低血糖が1例認められ、副作用発現率は3.2%(1/31例)であった1)。
慢性腎不全患者44例を対象に、8週間及び8週終了後の1回にわたり本剤を使用し、有用性を確認した。その結果、透析前後の血清カルシウム濃度の変動はわずかで、窒素代謝産物の除去、血液酸塩基平衡の是正、血清電解質の是正・維持、血糖値の維持等が認められた。副作用は血圧低下が2例、筋痙攣・下肢硬直が1例認められ、副作用発現率は6.8%(3/44例)であった2)。
血液透析療法を受けている安定期の慢性腎不全患者211症例を対象に、本剤群と市販の透析剤を用いた対照群のクロスオーバー法による比較試験を実施した。その結果、本剤では透析前後の血清カルシウム濃度の変動はわずかで、窒素代謝産物の除去、体重の維持、血液酸塩基平衡の是正、血清電解質の是正・維持、血糖値の維持等は、対照薬剤と同等な効果であった。解析対象症例(203例)の副作用発現率は3.4%(7/203例、重複例あり)で、内訳は低カルシウム血症3例、高カルシウム血症2例、血圧低下2例、低血糖1例であった3)。
透析液は血液透析療法に用いられ、透析液と血液が透析器の透析膜を介して接することで拡散と限外濾過を行い体液の異常を是正する。
(A剤・B剤)×1
1) 三村信英, 他:新薬と臨牀.1992;41(1):30-51
2) 三村信英, 他:新薬と臨牀.1993;42(11):2253-2267
3) 三村信英, 他:臨床評価.1992;20(1):101-130
株式会社陽進堂 お客様相談室
富山県富山市婦中町萩島3697番地8号
フリーダイヤル 0120-647-734
エイワイファーマ株式会社
東京都中央区日本橋浜町二丁目31番1号
株式会社陽進堂
Copyright © Pharmaceuticals and Medical Devices Agency, All Rights reserved.