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日本薬局方
チアラミド塩酸塩錠
通常、成人にはチアラミド塩酸塩として、1回110.2mg(チアラミドとして100mg)を1日3回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
通常、成人にはチアラミド塩酸塩として、1回110.2mg(チアラミドとして100mg)を頓用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、原則として1日2回までとし、1日最大330.6mg(チアラミドとして300mg)を限度とする。
他の消炎鎮痛剤との併用は避けることが望ましい。
発作を誘発するおそれがある。
症状を悪化させるおそれがある。
薬剤性の血液障害があらわれた場合、重篤な転帰をとるおそれがある。
必要に応じて適切な抗菌剤を併用し、観察を十分に行い慎重に投与すること。感染症を不顕性化するおそれがある。
投与しないこと。薬物排泄機能が著しく低下している。また、薬剤性腎障害があらわれた場合、重篤な転帰をとるおそれがある。
薬剤性腎障害があらわれた場合、重篤な転帰をとるおそれがある。
投与しないこと。薬物代謝機能が著しく低下している。また、薬剤性肝障害があらわれた場合、重篤な転帰をとるおそれがある。
薬剤性肝障害があらわれた場合、重篤な転帰をとるおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。母乳中へ移行することが報告されている。
副作用の発現に特に注意し、必要最小限の使用にとどめるなど慎重に投与すること。小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
副作用の発現に特に注意し、少量から投与を開始するなど必要最小限の使用にとどめ患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。副作用があらわれやすい。
アナフィラキシー(呼吸困難、蕁麻疹、血管浮腫等)を起こすことがある。
**心筋梗塞、脳血管障害等の心血管系血栓塞栓性事象があらわれることがある1) 。
0.1~5%未満
0.1%未満
過敏症
発疹
消化器
食欲不振、悪心、胸やけ、腹部膨満感、腹痛
下痢、便秘、嘔吐、口渇
精神神経系
頭痛、めまい・ふらつき、不眠、眠気
その他
浮腫、倦怠感
意識喪失、痙攣発作、振戦が起こることが報告されている。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
健康成人男子にチアラミド300mg単回経口投与したときの消化管からの吸収は良好で、1時間以内に最高血中濃度に達する2) 。
授乳婦にチアラミド200mgを経口投与したときの乳汁中濃度は、投与1時間後に最高値(0.64μg/mL)を示し、以後速やかに消失した3) 。
健康成人男子にチアラミド300mgを単回経口投与したときの主な代謝物は、hydroxyethyl基のカルボン酸体及びそのN-オキシド体、チアラミドのO-グルクロン酸抱合体である4) 。
健康成人男子にチアラミド300mgを単回経口投与したときの排泄は速やかで、約24時間で90%以上が主に尿中に排泄される4) 。
国内59施設で総計1,632例について実施された二重盲検比較試験を含む臨床試験の概要は次のとおりである。
対象疾患名
例数
有効率(%)
手術後の疼痛・炎症
18/22
81.8
腰痛症
26/32
81.3
頸肩腕症候群
28/45
62.2
上気道炎症
37/56
66.1
骨盤内炎症
19/28
67.9
副睾丸炎
23/28
82.1
智歯周囲炎
38/50
76.0
本剤150~300mg/日を7~14日間投与。
乳房うっ積
13/21
61.9
膀胱炎
22/25
88.0
本剤300mg/日を4~7日間投与。
158/186
84.9
外傷後の疼痛・炎症
36/49
73.5
関節炎
27/48
56.3
26/45
57.8
26/46
56.5
79/97
81.4
16/28
57.1
軟産道損傷
65/95
68.4
帯状疱疹
61/65
93.8
多形滲出性紅斑
22/30
73.3
17/20
85.0
4/4
100.0
前眼部炎症
43/54
79.6
抜歯後の疼痛・炎症
16/23
69.6
本剤150~900mg/日を2~274日間投与。本剤の承認最大用量はチアラミドとして1日300mgである。
炎症部位で起炎因子のヒスタミン、セロトニンと強く拮抗し、急性炎症を特異的に抑制する。
チアラミド塩酸塩は、急性炎症のモデルとされているラットの急性足浮腫に対して優れた抑制作用を示し、特にカラゲニン、セロトニン、ヒスタミン、卵白アルブミン、カオリン等多くの起炎物質によって惹起される浮腫に対して効果を示し、その抗浮腫スペクトルは幅広い5),6) 。
チアラミド塩酸塩は、マウスに圧刺激(Tail pinch法)あるいは化学的刺激(酢酸ストレッチ法)を加えたときの実験的疼痛を、明らかに抑制する5),7) 。
チアラミド塩酸塩(Tiaramide Hydrochloride)
5-Chloro-3-{2-[4-(2-hydroxyethyl)piperazin-1-yl]-2-oxoethyl}-1,3-benzothiazol-2(3H)-one monohydrochloride
C15H18ClN3O3S・HCl
392.30
チアラミド塩酸塩は白色の結晶性の粉末で、においはない。水に溶けやすく、エタノール(95)又は酢酸(100)に溶けにくく、無水酢酸又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。本品1.0gを水20mLに溶かした液のpHは3.0~4.5である。
約265℃(分解)
0.05(1-オクタノール/水系)
100錠[10錠(PTP)×10]
*100錠[10錠(PTP)×10]500錠[10錠(PTP)×50]
1) **データベース調査結果の概要(NDBを用いた非ステロイド性抗炎症薬による心血管系イベント発現のリスク評価):https://www.pmda.go.jp/files/000270714.pdf
2) 野口英世 他: 塩酸チアラミド, 医薬品の比較生体内動態 1984; Vol.1 解熱・鎮痛・抗炎症薬編: 66-75, 清至書院[R01510]
3) 社内報告書(ヒト・乳汁中移行)(DIR940061)
4) Noguchi, H. et al.: Xenobiotica 1982; 12(4): 211-220[SLT-00174]
5) Takashima, T. et al.: Arzneimittel-Forschung 1972; 22(4): 711-715[SLT-00018]
6) Tsurumi, K. et al.: Arzneimittel-Forschung 1972; 22(4): 716-723[SLT-00019]
7) Tsurumi, K. et al.: Arzneimittel-Forschung 1972; 22(4): 724-732[SLT-00020]
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