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本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
ドライアイ
涙液異常に伴う角結膜上皮障害が認められ、ドライアイと診断された患者に使用すること。
通常、1回1滴、1日4回点眼する。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット:経口)で乳汁中への移行が報告されている。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
一般に生理機能が低下している。
涙道閉塞、涙嚢炎が認められた症例では涙道内に白色物質が認められることがある。,
5%以上
0.1~5%未満
過敏症
発疹、蕁麻疹
眼
眼脂、眼の充血、眼痛、異物感、刺激感、霧視、不快感、流涙増加、そう痒、眼瞼炎、眼瞼浮腫、結膜炎、乾燥感、角膜障害、角膜炎、潰瘍性角膜炎、視神経乳頭出血、視力障害、視力低下、複視
消化器
苦味
胃部不快感、悪心、嘔吐、食欲不振、口渇、舌炎、舌変色
その他
AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、コレステロール上昇、LDH上昇、白血球減少、カリウム上昇、BUN上昇、尿糖陽性、気管支炎、副鼻腔炎、鼻炎、歯肉膿瘍、浮動性めまい、頭痛
点眼用にのみ使用すること。
患者に対し以下の点に注意するよう指導すること。
健康成人に2%レバミピド点眼液を両眼に1滴単回点眼した時の血漿中薬物動態パラメータを示す(表16-1)1)。
tmax(時間)
Cmax(ng/mL)
t1/2(時間)
AUC24h(ng・h/mL)
6例
4例
1.50(1.0~4.0)
0.79±0.48
11.34±4.76
5.55±2.39
平均値±標準偏差、tmaxは中央値(範囲)
健康成人6例に2%レバミピド点眼液を両眼に1回1滴、1日4回、14日間反復点眼した時、1日目の1日4回点眼後の最高血漿中濃度は約2.2ng/mL、14日間反復点眼後の最高血漿中濃度は約1.7ng/mLであった。14日間反復点眼後で血漿中レバミピド濃度の上昇は認められなかった2)。
ウサギに1%14C-レバミピド点眼液を単回点眼した時、眼組織内の標識化合物は点眼15分後には角膜、結膜及び瞬膜に高濃度に検出された3)。
レバミピドの代謝物である8位水酸化体は、ヒト肝代謝酵素CYP3A4により生成した4)(in vitro)。
健康成人に2%レバミピド点眼液を両眼に1滴単回点眼した時のレバミピドの尿中排泄率は、3.95%であった1)。
ドライアイ患者を対象に、プラセボ点眼液を対照薬とした二重盲検比較試験において、本剤又はプラセボ点眼液を1回1滴、1日4回、4週間点眼した。本剤(シェーグレン症候群患者14例を含む102例)は、プラセボ点眼液(対照薬、シェーグレン症候群患者17例を含む103例)に比較して、角膜におけるフルオレセイン染色スコア注1)及び結膜におけるリサミングリーン染色スコア注1)を有意に低下させた(表17-1)5)。
プラセボ
本剤
フルオレセイン角膜染色
-1.8±0.2(103)
-3.7±0.2(102)
-1.9(-2.51~-1.31)***
リサミングリーン結膜染色
-1.9±0.3(103)
-4.5±0.3(102)
-2.6(-3.42~-1.80)***
上段は4週後又は中止時の変化量の平均値±標準誤差(例数)下段は群間差(95%信頼区間)、***:p<0.001(Dunnett検定)
副作用発現頻度は、本剤で102例中19例(18.6%)であった。副作用は、味覚異常16例(15.7%)、眼刺激2例(2.0%)、霧視、眼そう痒症、気管支炎、尿中ブドウ糖陽性及び白血球数減少が各1例(1.0%)であった。
ドライアイ患者を対象に、0.1%精製ヒアルロン酸ナトリウム点眼液を対照薬とした二重盲検比較試験において、本剤(1回1滴、1日4回)又は対照薬(1回1滴、1日6回)を4週間点眼した。本剤(シェーグレン症候群患者17例を含む93例)と対照薬(シェーグレン症候群患者17例を含む95例)の角膜におけるフルオレセイン染色スコア注1)で非劣性(群間差の95%信頼区間の上限-0.24は、非劣性マージン0.4を下回った)を示し(表17-2、図17-1)、結膜におけるリサミングリーン染色スコア注1)で優越性を示した(図17-2)6)。
対照薬
4週後又は中止時の変化量の平均値±標準誤差(例数)
-2.9±0.2(95)
-3.7±0.3(93)
群間差(95%信頼区間)
-0.9(-1.47~-0.24)
副作用発現頻度は、本剤で93例中15例(16.1%)であった。副作用は、味覚異常9例(9.7%)、視力障害及び白血球数減少が各2例(2.2%)、霧視、眼そう痒症、腹部不快感、口渇及びアスパラギン酸トランスフェラーゼ増加が各1例(1.1%)であった。
ドライアイ患者(シェーグレン症候群患者26例、スティーブンス・ジョンソン症候群患者5例を含む154例)を対象にした長期投与試験において、本剤を1回1滴、1日4回、52週間点眼した。角膜におけるフルオレセイン染色スコア注1)及び結膜におけるリサミングリーン染色スコア注1)は、点眼開始2週後より低下を示し、その効果は52週後まで維持された7)。副作用発現頻度は、154例中36例(23.4%)であった。主な副作用は、味覚異常21例(13.6%)、霧視5例(3.2%)、眼刺激4例(2.6%)及び血中尿素増加2例(1.3%)であった。
レバミピドは、角膜上皮細胞のムチン遺伝子発現を亢進し、ムチン産生を促進させる8),9)。また、角膜上皮細胞の増殖を促進し、結膜ゴブレット細胞数を増加させる10),11)。
レバミピド点眼液を正常あるいは眼ムチン減少モデルのウサギに反復点眼したところ、用量依存的に結膜組織ムチン量は増加した12),13)。
1%レバミピド点眼液を正常あるいは眼ムチン減少モデルのウサギに反復点眼したところ、角膜組織ムチン量は増加した13),14)。
1%レバミピド点眼液を眼ムチン減少モデルのウサギに反復点眼したところ、角膜及び結膜上皮障害は改善した13)。
レバミピド〔Rebamipide(JAN)〕
(2RS)-2-(4-Chlorobenzoylamino)-3-(2-oxo-1,2-dihydroquinolin-4-yl)propanoic acid
C19H15ClN2O4
370.79
白色の結晶性の粉末であり、味は苦い。N,N-ジメチルホルムアミドにやや溶けやすく、メタノール又はエタノール(99.5)に極めて溶けにくく、水にほとんど溶けない。N,N-ジメチルホルムアミド溶液(1→20)は旋光性を示さない。
約291℃(分解)
アルミピロー開封後は遮光して保存すること。
プラスチック点眼容器:0.35mL×112本(28本×4)
1) 東 純一:社内資料(単回点眼試験). 2004.(2011年9月26日承認、CTD2.7.6.1)
2) 東 純一:社内資料(反復点眼試験). 2005.(2011年9月26日承認、CTD2.7.6.2)
3) 笹辺裕行:社内資料(眼組織への分布試験). 2000.(2011年9月26日承認、CTD2.6.4.4)
4) Koyama, N. et al.:Xenobiotica. 2002;32(7):573-586.
5) 佐渡一成:社内資料(後期第Ⅱ相試験). 2008.(2011年9月26日承認、CTD2.7.6.6)
6) 川北哲也:社内資料(第Ⅲ相試験). 2010.(2011年9月26日承認、CTD2.7.6.7)
7) 佐渡一成:社内資料(52週間長期投与試験). 2010.(2011年9月26日承認、CTD2.7.6.12)
8) 浦島博樹:社内資料(ムチン遺伝子発現作用). 2005.(2011年9月26日承認、CTD2.6.2.2)
9) 浦島博樹:社内資料(ムチン増加作用). 2005.(2011年9月26日承認、CTD2.6.2.2)
10) 竹治康広:社内資料(角膜上皮細胞増殖作用). 2000.(2011年9月26日承認、CTD2.6.2.2)
11) 竹治康広:社内資料(結膜ゴブレット細胞数増加作用). 1998.(2011年9月26日承認、CTD2.6.2.2)
12) 竹治康広:社内資料(ウサギ眼結膜ムチン増加作用). 1998.(2011年9月26日承認、CTD2.6.2.2)
13) Urashima, H. et al.:Cornea.2004;23(6):613-619.
14) 浦島博樹:社内資料(ウサギ眼角膜ムチン増加作用). 2001.(2011年9月26日承認、CTD2.6.2.2)
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