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処方箋医薬品注)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
下記疾患の気道閉塞性障害に基づく諸症状の緩解
本剤は喘息発作に対する対症療法剤であるので、本剤の使用は発作発現時に限ること。
プロカテロール塩酸塩水和物として、通常成人1回20μg(4吸入)、小児1回10μg(2吸入)を吸入する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
成人1回4吸入、小児1回2吸入の用法及び用量を守り、1日4回(原則として成人16吸入、小児8吸入)までとすること。,
甲状腺機能亢進症が増悪することがある。
血圧が上昇することがある。
動悸、不整脈、症状の増悪等があらわれることがある。
糖尿病が増悪することがある。
血清カリウム値をモニターすることが望ましい。低酸素血症は血清カリウム値の低下が心リズムに及ぼす作用を増強することがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(ラット)で胎児への移行が報告されている1)。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている1)。
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
カテコールアミン製剤
不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがある。
アドレナリン、イソプレナリン等のカテコールアミン製剤の併用によりアドレナリン作動性神経刺激の増大が起こる。そのため不整脈を起こすことが考えられる。
キサンチン誘導体
低カリウム血症、心・血管症状(頻脈、不整脈等)等のβ刺激剤の副作用症状を増強させることがある。副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
キサンチン誘導体はアドレナリン作動性神経刺激を増大させるため、血清カリウム値の低下、心・血管症状等を増強することが考えられる。低カリウム血症の増強についての機序は不明である。
ステロイド剤
利尿剤
血清カリウム値が低下し、低カリウム血症による不整脈を起こすおそれがある。副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
ステロイド剤及び利尿剤は尿細管でのカリウム排泄促進作用があるため、血清カリウム値の低下を増強することが考えられる。
キサンチン誘導体、ステロイド剤及び利尿剤の併用により増強することがあるので、重症喘息患者では特に注意すること。,
0.1~5%未満
0.1%未満
頻度不明
循環器
動悸、頻脈、心電図異常、血圧上昇、ほてり等
上室性期外収縮・上室性頻拍・心室性期外収縮等、顔面蒼白、血圧低下
精神神経系
振戦、頭痛・頭重感、手のしびれ感、めまい
冷汗、眠気等
筋痙直、神経過敏
消化器
嘔気・嘔吐等
呼吸器
気管・咽喉頭部異常感
鼻閉、呼吸困難等
過敏症
発疹、そう痒感等
その他
脱力感、聴覚異常、血小板減少等
全身倦怠感、一過性(吸入後1~2時間)の血清カリウム値の低下
本剤はアレルゲンによる皮膚反応に抑制的に作用するので、皮膚テストを実施する場合には、12時間前より本剤の投与を中止することが望ましい。
本剤の過度の使用により心室性不整脈(心室頻拍、心室細動等)、心停止等の重篤な副作用が発現する危険性がある。過量投与により、頻脈、低カリウム血症、高血糖、乳酸アシドーシスがあらわれることがある。,
健康成人男性6例にメプチンエアーを4吸入(プロカテロール塩酸塩水和物として40μg)注)投与した時、投与後15分で128pg/mLの血漿中濃度を示し、その後減衰した3)。
デスイソプロピルプロカテロールの生成には、主としてCYP3A4分子種が関与する4)(in vitro)。ヒトにおける主要な代謝経路はグルクロン酸抱合体への抱合反応と考えられた。
メプチンエアーを4吸入(プロカテロール塩酸塩水和物として40μg)注)投与した時の投与後24時間までの累積尿中プロカテロール排泄率は投与量の14.36%であった3)。注)本剤の承認された成人の用量は1回20μgである。また、本剤での薬物動態試験は実施していないので、参考として添加物が異なるメプチンエアー(クロロフルオロカーボン類(特定フロン)等を含有)の成績を示している。
本剤での臨床試験は実施していないので、参考として添加物が異なるメプチンキッドエアー(クロロフルオロカーボン類(特定フロン)等を含有)の成績を以下に示す。
国内延べ47施設で総計202例について実施された二重盲検比較試験を含む臨床試験(1回5又は10μg)注)において、気管支喘息に対する有効率は50.5%(102/202例)であった5),6)。また、二重盲検比較試験によって本剤の有用性が認められている。注)本試験は小児を対象とした試験であり、本剤の承認された小児の用量は1回10μgである。
プロカテロール塩酸塩水和物は気管支平滑筋のβ2受容体を選択的に刺激し、気管支拡張作用を発現する。
心循環器系のβ受容体と気道系のβ受容体への臓器選択性をイヌ、ネコ及びモルモットで検討したところ、プロカテロール塩酸塩水和物はイソプレナリン、トリメトキノール、オルシプレナリン硫酸塩及びサルブタモール硫酸塩よりも優れた臓器選択性を示した7),8),9),11)。
モルモットあるいはラットでのレアギン性の気道抵抗増大、PCA反応及び肺からのヒスタミン遊離、成人気管支喘息患者での皮膚反応及びアレルゲン吸入誘発に対する抑制を指標としたプロカテロール塩酸塩水和物の抗アレルギー作用はイソプレナリン、オルシプレナリン硫酸塩及びサルブタモール硫酸塩より強いことが確認された14),15),16),17),18)。
プロカテロール塩酸塩水和物はハトの気道繊毛運動を亢進した19)。
プロカテロール塩酸塩水和物はトレッドミル又はエルゴメーター運動負荷やメサコリン吸入により誘発された気管支喘息患者の喘息発作を抑制した20),21),22)。
気管支喘息患者を対象に実施した肺機能(FEV1.0)を指標とした薬力学的試験において本剤と同一組成であるメプチンエアー10μgとメプチンエアー(クロロフルオロカーボン類(特定フロン)等を含有)の気管支拡張作用は同等であった。
プロカテロール塩酸塩水和物〔Procaterol Hydrochloride Hydrate(JAN)〕
8-Hydroxy-5-{(1RS,2SR)-1-hydroxy-2-[(1-methylethyl)amino]butyl}quinolin-2(1H)-one monohydrochloride hemihydrate
C16H22N2O3・HCl・1/2H2O
335.83
白色~微黄白色の結晶又は結晶性の粉末である。水、ギ酸又はメタノールにやや溶けやすく、エタノール(95)に溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。本品1.0gを水100mLに溶かした液のpHは4.0~5.0である。光によって徐々に着色する。水溶液(1→20)は旋光性を示さない。
約195℃(分解)
空になった容器は、火中に投じないこと。
2.5mL×10個
1) 社内資料:妊娠ラットにおける胎盤通過性及び乳汁移行
2) Jack, D. et al.:Toxicology.1983;27:315-320.
3) 田代信也 ほか:薬理と治療.1998;26(2):185-195.
4) 社内資料:P-450発現系ミクロゾームによるin vitro代謝試験
5) 根本紀夫 ほか:Prog Med.1985;5(11):3015-3023.
6) 根本俊彦 ほか:Prog Med.1985;5(11):3001-3014.
7) Yabuuchi, Y. et al.:J Pharmacol Exp Ther.1977;202(2):326-336.
8) Himori, N. et al.:Br J Pharmac.1977;61(1):9-17.
9) Yamashita, S. et al.:J Pharm Pharmac.1978;30(5):273-279.
10) 河村公太郎 ほか:社内資料(イヌにおける気道抵抗増大抑制効果).1979.
11) Tei, S. et al.:Pharmacometrics.1979;17(3):335-343.
12) 河村公太郎 ほか:薬理と治療.1986;14(10):6095-6100.
13) 飯倉洋治 ほか:小児科.1986;27(9):1219-1224.
14) 江田昭英 ほか:アレルギー.1979;28(5):417-422.
15) 伊藤和彦 ほか:新薬と臨床.1978;27(12):2127-2133.
16) 中沢次夫 ほか:現代の診療.1979;21(1):35-39.
17) 伊藤和彦:基礎と臨床.1980;14(11):3549-3555.
18) 信太隆夫 ほか:社内資料(即時型皮内反応に対する抑制効果).1979.
19) 加瀬佳年 ほか:応用薬理.1978;15(4):705-720.
20) 赤坂 徹 ほか:小児科診療.1981;44(2):239-247.
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22) Adachi, M. et al.:Current Therapeutic Research.1986;40(3):624-633.
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