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処方箋医薬品注)
腹部磁気共鳴コンピューター断層撮影における下記造影
本剤はT1強調画像で造影効果を、T2強調画像で陰性造影効果を示す。
通常、成人にはクエン酸鉄アンモニウムとして600mg(1包)を300mLの水に溶かし経口投与する。なお、必要に応じて1,200mg(2包)まで増量する。
通常、成人にはクエン酸鉄アンモニウムとして1,200mg(2包)を150mLの水に溶かし経口投与する。
1.5T(磁場強度)以上のMRI機器を使用しTE(エコー時間)500msec以上の条件で撮像することが望ましい(第Ⅲ相試験における撮像条件)。
鉄が大量に吸収されるおそれがある。消化管粘膜を刺激し、潰瘍や炎症を増悪するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。
診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
一般に生理機能が低下している。
テトラサイクリン系経口抗生物質
ニューキノロン系経口抗菌剤
セフジニル
左記医薬品の作用が減弱するおそれがあるので、造影終了後3時間程度服用時間をあける等注意する。
消化管内で難溶性のキレートを形成して左記医薬品の吸収を阻害することが考えられる。
1%以上
1%未満
頻度不明
過敏症
発疹(発赤、蕁麻疹、全身の発疹)、アレルギー反応
消化器
下痢
胸やけ等
胃部不快感、腹部膨満感、嘔気・嘔吐、食欲低下
その他
肩痛、血清鉄低下、血清フェリチン増加、血小板増多、総ビリルビン上昇、血清カリウム上昇
便潜血反応で偽陽性となることがある。
通常、本剤服用後、造影効果は約20分後まで持続するが、胃内通過時間は個人によって大きく異なることがあるので注意すること。
腹部疾患を有する患者78例を対象に、クエン酸鉄アンモニウム600mg又は1,200mgを水300mLに溶かし経口投与した時の有用性(有用以上)は、93.6%(73/78例)であった1)。副作用発現頻度は、600mg群で40例中0例(0%)、1,200mg群で38例中1例(2.6%)であった。副作用は1,200mg群の下痢であった。
腹部疾患を有する患者174例を対象に、クエン酸鉄アンモニウム600mg又は1,200mgを水300mLに溶かし経口投与した時の有用性(有用以上)は、81.7%(138/169例)であった2)。副作用発現頻度は、600mg群で131例中1例(0.8%)、1,200mg群で43例中0例(0%)であった。副作用は600mg群の下痢であった。
磁気共鳴胆道膵管撮像予定の患者40例を対象に、クエン酸鉄アンモニウム1,200mgを水150mLに溶かし経口投与した時の胆道膵管描出能の有効率は、無投与時0%(0/39例)及び投与時97.4%(38/39例)であり、投与時の無投与時に対する優越性が検証された(p<0.0001、McNemar検定)3)。副作用発現頻度は、40例中8例(20.0%)であった。副作用は、下痢3例(7.5%)、薬物過敏症、筋骨格痛、血中ビリルビン増加、血清フェリチン増加及び血小板数増加が各1例(2.5%)であった。
本剤は、水溶液中で水プロトン信号をT1強調画像では増強、T2強調画像では低下させることによりコントラスト増強効果を発揮する4),5),6)。
クエン酸鉄アンモニウム(Ferric Ammonium Citrate)
C6H8O7・xFe・xH3N・xH2O
赤褐色、深赤色、褐色又は帯褐黄色の結晶又は結晶性粉末で、においはないか、又はわずかにアンモニア臭があり、塩味及び弱い鉄味がある。水に極めて溶けやすく、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。水溶液(1→20)のpHは5.0~8.0である。
光及び湿度の影響を受けやすいので、使用の都度キャップをしっかり締めること。
*分包:3g×20包(プラスチックボトル(乾燥剤入り))
1) 吉川宏起 ほか:診断と治療. 1991;79(8):1913-1922.
2) 廣橋伸治 ほか:診断と治療. 1992;80(1):168-178.
3) 林田康男 ほか:医学のあゆみ. 2010;234(7,8):803-817.
4) 渡部徳子 ほか:日本磁気共鳴医学会雑誌. 1990;10(6):521-527.
5) 古賀けい子 ほか:日本磁気共鳴医学会雑誌. 1990;10(2):114-121.
6) 社内資料:T2強調画像における陰性造影効果
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