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3年
処方箋医薬品注)
経口・経腸管栄養補給が不能又は不十分で高カロリー静脈栄養に頼らざるを得ない場合のビタミン補給
1号に2号を加えて溶解した後、高カロリー静脈栄養輸液に添加し、中心静脈より点滴投与する。用量は、通常成人1日1組とする。なお、年齢・症状に応じて適宜増減する。
本剤は高カロリー静脈栄養輸液添加用ビタミン剤であるため、単独投与及び末梢静脈内投与は避けること。
血液・尿検査を行い、異常が認められた場合には、投与を中止すること。コレカルシフェロールを含有している。
本剤の添加剤D-ソルビトールが体内で代謝されて生成した果糖が正常に代謝されず、低血糖、肝不全、腎不全等が誘発されるおそれがある。
副作用が強くあらわれるおそれがある。
投与する場合には、用法・用量に留意し、本剤によるビタミンAの投与は5000 IU/日未満に留めるなど必要な注意を行うこと。外国において、妊娠前3カ月から妊娠初期3カ月までにビタミンAを10000 IU/日以上摂取した女性から出生した児に、頭蓋神経堤などを中心とする奇形発現の増加が推定されたとする疫学調査結果がある1)。
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
ビタミンD過剰にならないように、慎重に投与すること。
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
パーキンソン病治療薬
レボドパの作用を減弱させるおそれがある。
ピリドキシン塩酸塩は、レボドパの脱炭酸酵素の補酵素であり、併用によりレボドパの末梢での脱炭酸化を促進し、レボドパの脳内作用部位ヘの到達量を減少させる。
ワルファリン
ワルファリンの作用を減弱させるおそれがある。
フィトナジオン(ビタミンK1)がワルファリンの作用に拮抗する。
血圧低下、意識障害、呼吸困難、チアノーゼ、悪心、胸内苦悶、顔面潮紅、そう痒感、発汗等があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
頻度不明
過敏症
発疹、そう痒感、顔面潮紅
消化器
腹痛、下痢、食欲不振、嘔気
肝臓
AST、ALT、Al-Pの上昇
その他
高カルシウム血症
使用時には、感染に対する配慮をすること。
本剤を7週齢の正常ラットの陰茎静脈に1mL/kgの用量で投与した結果、水溶性ビタミンの最高血中濃度の投与前値に対する増加率は葉酸が最大で、次いでビオチン、ビタミンB6(ピリドキシン他)、ビタミンB2(リボフラビン)の順で高く、他のビタミンの上昇は僅かであった。また、ビタミンB6を除く全水溶性ビタミンは投与6時間後までに前値に復したが、ビタミンB6も24時間後には前値に復した。一方、脂溶性ビタミンの血中濃度は投与前値と比べて大きな変動は認められなかった2)。
本剤を7週齢の正常ラットの陰茎静脈に1mL/kgの用量で投与した結果、肝臓中濃度はビオチン、葉酸、ビタミンEが投与前値に比べて僅かに上昇したが、投与24時間後までには前値に復した。その他のビタミンは投与前値に比べて大きな変動は示さず蓄積は認められなかった2)。
消化器手術後患者を中心に本剤を投与し、自覚・他覚症状、血中ビタミンの推移、血液生化学検査等の面から検討を加えた複数の臨床試験を統合した結果、全188例で、自覚・他覚症状の悪化した例はなく、悪心、嘔吐、腹部膨満感等の消化器症状に対する改善と貧血、口内炎、腱反射の改善が認められた。また、一般臨床試験160例では、投与前高値を示した症例、又は低値を示した症例はその後正常域に復した。疾患別(悪性疾患、良性疾患に分類)では悪性疾患においてビタミンAが低値を示した以外、両疾患にほとんど差を認めなかった。前値に対する術後のビタミンの変動を見ると、術直後上昇したB1、B6、B12はその後低下し、また、術直後低下したA、Eはその後上昇する傾向が見られた3),4),5),6),7),8),9),10),11),12),13)。
本剤は13種類のビタミンを含有し、高カロリー静脈栄養輸液に添加してビタミンを補給する。
SD系ラットに本剤(臨床用量相当量、3倍量、6倍量)又は対照薬剤を輸液に添加し、14日間のTPNによる比較検討を行った。検討項目として血中・肝臓中ビタミン濃度、体重、肝重量、血液学的検査、血液生化学的検査を測定した。その結果、飼料飼育とほぼ等しいビタミン投与量において同等の血中及び肝臓中濃度を維持できることが認められ、本剤は良好なビタミン補給効果を示すものと考えられた。対照薬剤との比較においても特記すべき差は認められず、本剤と対照薬剤は同等のビタミン補給効果を有するものと考えられた。また、体重増加、肝重量、血液学的検査及び血液生化学的検査において、各TPN施行群間でほぼ等しい結果が得られた14)。
ブリスター包装開封後は遮光して保存すること。
1組(1号・2号)×10
1) Rothman K. J.,et al.:New Eng J Med.1995;333(21):1369-1373
2) 樫山英二,他:薬理と治療.1986;14(8):5183-5189
3) 島津雄一,他:JJPEN.1985;7(2):417-426
4) 小保内寿人,他:JJPEN.1985;7(3):515-523
5) 長尾二郎,他:JJPEN.1985;7(2):427-433
6) 栗谷義樹,他:JJPEN.1985;7(3):525-530
7) 谷 恒明,他:JJPEN.1985;7(3):531-537
8) 久保 章,他:JJPEN.1985;7(3):539-546
9) 石榑秀勝,他:JJPEN.1985;7(3):547-554
10) 池原照幸,他:JJPEN.1985;7(2):435-443
11) 西 正晴,他:JJPEN.1985;7(3):555-567
12) 亀田 彰,他:JJPEN.1985;7(2):445-449
13) 東 秀史,他:JJPEN.1985;7(3):509-514
14) ㈱大塚製薬工場 社内資料:薬効薬理
株式会社大塚製薬工場 輸液DIセンター
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