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処方箋医薬品注)
糖尿病及び術中・術後で非経口的に水・エネルギー補給を必要とする場合
通常成人は1回500~1000mLを徐々に静脈内に点滴注入する。投与速度は通常成人マルトース水和物として1時間当たり0.3g/kg体重以下(体重50kgとして10%液500mLを4時間以上)とする。なお、年齢、症状により適宜増減する。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
低出生体重児、新生児、乳児、幼児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
投与速度を緩徐にし、減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
呼吸困難、血圧低下、頻脈、蕁麻疹、潮紅等があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
頻度不明
過敏症
発疹、そう痒等
大量・急速投与
電解質喪失
グルコース脱水素酵素(GDH)法を用いた血糖測定法ではマルトースが測定結果に影響を与え、実際の血糖値よりも高値を示す場合があることが報告されている1)。インスリン投与が必要な患者においては、インスリンの過量投与につながり低血糖を来すおそれがあるので、本剤を投与されている患者の血糖値の測定には、マルトースの影響を受ける旨の記載がある血糖測定用試薬及び測定器は使用しないこと。
薬剤を配合する場合には、配合変化に注意すること。
健康成人男性8例に本剤をマルトース水和物として0.3g/kg/hrの速度で3時間静脈内投与した結果、血漿中マルトース濃度は、投与終了時に201mg/dLに達した後、指数関数的に減少した2)。
腎糸球体で濾過されたマルトースの大部分は、近位尿細管の管腔側上皮細胞に存在するマルターゼによりブドウ糖に分解された後、ブドウ糖として再吸収され、エネルギー源になると考えられている2)。
健康成人男性8例に本剤をマルトース水和物として0.3g/kg/hrの速度で3時間静脈内投与した結果、投与開始8時間後までの尿中排泄率は、総糖質として投与量の24.3%(マルトースとして8.9%、ブドウ糖として15.4%)であった。なお、尿中へのブドウ糖及びマルトース排泄には血漿中マルトースの閾値濃度が存在することが明らかにされており、血漿中マルトース濃度が53mg/dL(血漿中総糖質濃度として157mg/dL)を越えると、ブドウ糖の排泄が始まり、99mg/dLを越えると、マルトースの排泄が始まった2)。
マルトース水和物はinsulinの関与なしに細胞内へ移行し、α-glucosidase(maltase)により加水分解されて2分子のglucoseとなり、解糖系、TCA cycleに移行し、エネルギー源として利用される。したがって、糖尿病患者にも用いられる3)。本剤は水・エネルギー補給効果を示す。
マルトース水和物(Maltose Hydrate)
α-D-Glucopyranosyl-(1→4)-β-D-glucopyranose monohydrate
C12H22O11・H2O
360.31
白色の結晶又は結晶性の粉末で、味は甘い。水に溶けやすく、エタノール(95)に極めて溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
250mL 20袋 ソフトバッグ500mL 20袋 ソフトバッグ
1) 佐野俊一,他:プラクティス.2004;21(1):91-96
2) 田原保宏,他:医学と薬学.1990;24(4):1087-1096
3) 第十八改正日本薬局方解説書:廣川書店.2021;C-5520-5523
4) 田中孝也,他:基礎と臨床.1973;7(3):570-577
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