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処方箋医薬品注)
経口、経腸管栄養補給が不能又は不十分で、経中心静脈栄養に頼らざるを得ない場合の水分、電解質、アミノ酸、脂肪、カロリー補給
本品は経中心静脈輸液療法の開始時で、耐糖能が不明の場合や耐糖能が低下している場合の開始液として、あるいは侵襲時等で耐糖能が低下しており、ブドウ糖を制限する必要がある場合の維持液として用いる。用時、隔壁を開通して上室液と下室液をよく混合し、開始液又は維持液とする。通常、成人には1日1800mLの開始液又は維持液を、24時間かけて中心静脈内に持続点滴注入する。なお、年齢、症状、体重により適宜増減する。
本品は経中心静脈輸液療法の維持液として用いる。用時、隔壁を開通して上室液と下室液をよく混合し、維持液とする。通常、成人には1日1800mLの維持液を、24時間かけて中心静脈内に持続点滴注入する。なお、年齢、症状、体重により適宜増減する。
高カロリー輸液療法施行中にビタミンB1欠乏により重篤なアシドーシスが起こることがあるので、必ず必要量(1日3mg以上を目安)のビタミンB1を併用すること。
アシドーシスが悪化するおそれがある。
血糖値が上昇することにより、症状が悪化するおそれがある。
高血糖等の耐糖能異常を起こすおそれがある。
循環血液量の増加により、症状が悪化するおそれがある。
水分、電解質代謝等が著しく障害されているため、心負荷増大のおそれがある。
水分、電解質等に影響を与えるため、症状が悪化するおそれがある。
水分、電解質等の排泄が障害されているため、症状が悪化するおそれがある。
カテーテルが二次感染巣となることがあり、敗血症さらには敗血症性ショックを起こすおそれがある。
凝固時間の延長を起こすおそれがある。
投与しないこと。,
水分、電解質の過剰投与や、アミノ酸の代謝産物である尿素等の滞留がおこるおそれがある。,,
水分、電解質の過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。
投与しないこと。アミノ酸の代謝が十分に行われないため、症状が悪化する又は誘発されるおそれがある。
肝機能を悪化させるおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
投与速度を緩徐にし、減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
ジギタリス製剤
ジギタリス中毒(不整脈等)の症状があらわれた場合には、投与を中止すること。
カルシウムがジギタリス製剤の作用を増強するおそれがある。
ワルファリン
ワルファリンの作用を減弱させるおそれがある。
輸液成分中のダイズ油に由来するフィトナジオン(ビタミンK1)がワルファリンの作用に拮抗する。
他の高カロリー輸液製剤投与中に重篤なアシドーシスが発現したとの報告があるので、投与中は観察を十分に行い、症状があらわれた場合にはビタミンB1を投与するなど適切な処置を行うこと。
呼吸困難、チアノーゼ等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
過度の尿糖、高血糖、高浸透圧利尿、口渇があらわれた場合には、インスリン投与等の適切な処置を行うこと。,
0.1~5%未満
頻度不明
全身
発熱
血液
出血傾向
過敏症
発疹、そう痒感
代謝
尿糖、高浸透圧利尿、口渇
肝臓
肝機能検査値異常(AST、ALT、Al-P、γ-GTPの上昇)
肝機能障害
循環器
血圧降下、頻脈、頻呼吸
呼吸器
呼吸困難
消化器
嘔気・嘔吐、下痢
その他
悪寒、顔面潮紅、顔面浮腫、異臭感、胸部圧迫感
大量・急速投与
脳浮腫、肺水腫、末梢の浮腫、水中毒
低ナトリウム血症を起こす可能性がある。他の高カロリー輸液製剤において、低ナトリウム血症の発現が報告されている。
ラット及びイヌを用い末梢静脈内に急速投与した場合、高張輸液の急速投与による非特異的変化と推測される急性症状(活動性の低下、呼吸促迫、嘔吐、流涎など)の発現並びにラット膀胱に出血性変化がみられている1),2),3),4),5),6),7)。
消化器術後患者に原則として本剤L輸液1日当たり1800mLを術後1日目(又は2日目)から2~4日間投与し、本剤L輸液投与終了後、本剤H輸液1日当たり1800mLを1~11日間投与した結果、本剤L輸液、H輸液投与期間中ともにグルコースは150mg/dL付近で推移した8)。長期間経口栄養補給が不可能又は不十分な患者に原則として本剤L輸液1日当たり1800mLを2~4日間投与し、その後本剤H輸液に切り替えて1日当たり1800mLを2~4週間投与した結果、グルコースは投与開始前101.3±22.1mg/dLから投与終了後109.5±21.1mg/dLに増加したが、正常範囲内の変動であった9)。
本剤持続注入時の正常ラットに14Cで標識したブドウ糖、脂肪、もしくはアミノ酸を投与した結果、3成分とも投与後放射能は全身に分布した10),11),12)。
本剤持続注入時の正常ラットに14Cで標識したブドウ糖、脂肪、もしくはアミノ酸を投与した結果、3成分とも投与後放射能は主として呼気中へ排泄された。投与後24時間までの呼気中累積排泄率は、ブドウ糖、脂肪及びアミノ酸がそれぞれ投与放射能量の60.6~65.0%、23.6~28.3%及び34.5~35.7%であった10),11),12)。
消化器疾患の手術後、経口栄養補給が不可能で、7日間以上経中心静脈栄養が必要と判断される患者81例を対象とした国内第Ⅱ相試験8)において、原則として本剤L輸液1日当たり1800mLを術後1日目(又は2日目)から2~4日間投与し、本剤L輸液投与終了後、本剤H輸液1日当たり1800mLを1~11日間投与した。有効性解析対象症例73例における有効性評価(臨床症状、一般検査及び栄養指標の改善度を総合的に評価し、6段階で判定)は「有効」以上が79.5%(58/73例)であった。副作用は、発熱2.6%(2/76例)であった。
長期間経口栄養補給が不可能又は不十分で、2週間以上経中心静脈栄養が必要と判断される患者14例を対象とした国内一般臨床試験9)において、原則として本剤L輸液1日当たり1800mLを2~4日間投与し、その後本剤H輸液に切り替えて1日当たり1800mLを2~4週間投与した。有効性解析対象症例14例における有効性評価(臨床症状、栄養指標の改善度を総合的に評価し、5段階で判定)は、「有効」以上が85.7%(12/14例)であった。副作用は、肝機能検査値異常14.3%(2/14例)であった。
本剤は水分、電解質、アミノ酸、脂肪及びカロリーの補給効果を示す。
本剤はブドウ糖、アミノ酸、脂肪の3大栄養素を適切な比率で配合し、適正量の電解質も配合していることより、十分な栄養学的効果を有することが確認された。特に、脂肪配合の有効性については、無脂肪TPNに比し、より高い蛋白節約効果(窒素出納改善、血清及び肝臓蛋白の維持)、長期間投与における肝臓の脂肪蓄積の抑制及び必須脂肪酸補給効果等が認められた13),14),15),16),17),18),19),20)。
900mL 10袋 ソフトバッグ(脱酸素剤入り)
1) 石井俊一郎,他:薬理と治療.1995;23(Suppl.9):2371-2401
2) 花田秀一,他:薬理と治療.1995;23(Suppl.9):2403-2431
3) 永田良一,他:薬理と治療.1995;23(Suppl.9):2433-2480
4) 永田良一,他:薬理と治療.1995;23(Suppl.9):2481-2530
5) 山本正敏,他:薬理と治療.1995;23(Suppl.9):2531-2552
6) 石塚寿正,他:薬理と治療.1995;23(Suppl.9):2631-2649
7) 石塚寿正,他:薬理と治療.1995;23(Suppl.9):2651-2670
8) 斎藤洋一,他:臨床と研究.1996;73(3):713-730
9) 長廻 紘,他:臨床と研究.1996;73(2):468-484
10) 十亀祥久,他:薬理と治療.1995;23(Suppl.9):2671-2679
11) 十亀祥久,他:薬理と治療.1995;23(Suppl.9):2681-2689
12) 十亀祥久,他:薬理と治療.1995;23(Suppl.9):2691-2699
13) 坂部真一,他:薬理と治療.1995;23(Suppl.9):2575-2587
14) 池田陽一,他:医薬品研究.1996;27(11):729-751
15) 坂部真一,他:薬理と治療.1995;23(Suppl.9):2589-2605
16) 阿部俊一,他:医薬品研究.1996;27(1):17-30
17) 阿部俊一,他:医薬品研究.1996;27(1):9-16
18) 平田 充,他:薬理と治療.1995;23(Suppl.9):2607-2618
19) 平田 充,他:薬理と治療.1995;23(Suppl.9):2619-2629
20) 浅原尚美,他:医薬品研究.1996;27(1):31-42
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