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処方箋医薬品注)
電解質補液の電解質補正
電解質補液の電解質の補正用として、体内の水分、電解質の不足に応じて電解質液に添加して用いる。
新生児(低出生体重児を含む)への投与の目安量は、通常、1日に体重1kg当たりリン20~40mg(本剤1.3~2.6mL)とし、血清リン濃度の管理の目安は4mg/dL以上、7mg/dL未満とすること。異常な経過を認めた場合には、間歇投与(投与の中断・再開)とするなど適切な処置を行うこと。,
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
本剤の臨床試験において、新生児(低出生体重児)で紅斑、血中カルシウム減少が見られたので、これらの症状が見られた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
投与速度を緩徐にし、減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
5%以上
過敏症
紅斑
電解質異常
血中カルシウム減少
海外の同一成分薬において、過量投与により、高リン血症、高ナトリウム血症、組織へのリン酸カルシウム沈着(腎臓、皮膚、角膜、肺等)、テタニー症状などが発現することが報告されている。
症状が認められた場合には、本剤の投与を速やかに中止し適切な処置を行うこと。
使用時には、感染に対する配慮をすること。
健康成人男性7例に32P-リン酸水素ナトリウムを静脈内投与した結果、投与後24時間の尿中累積排泄率は4.1~13.0%であった1)。
経口、経腸管栄養補給が不能又は不十分な新生児(低出生体重児)6例を対象とした非盲検非対照試験2)において、本剤1日0.37~3.84mLを4~14日間投与した。有効性評価項目とした血清リン濃度は、すべての症例で本剤投与開始前に4mg/dL未満であったが、本剤投与により血清カリウム濃度に影響を与えることなく、投与終了時には、4mg/dL以上に補正できた。副作用発現頻度は、33.3%(2/6例)であり、紅斑16.7%(1/6例)、カルシウムイオン減少16.7%(1/6例)であった。
血液透析を施行しており経静脈投与によりリンの補給を必要とする腎不全患者10例を対象とした非盲検非対照試験3)において、本剤1日2~40mLを5~12日間投与した。有効性評価項目とした血清リン濃度は、すべての症例で本剤投与開始前に2.5mg/dL未満であったが、本剤投与により血清カリウム濃度に影響を与えることなく、投与終了時には3.5mg/dL以上に補正できた。副作用発現頻度は、10.0%(1/10例)であり、血中カルシウム減少であった。
本剤は血清リン濃度の補正効果を示す。
リン酸水素ナトリウム水和物(Dibasic Sodium Phosphate Hydrate)
Na2HPO4・12H2O
358.14
無色又は白色の結晶で、においはない。水に溶けやすく、エタノール(95)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。温乾燥空気中で風解する。
リン酸二水素ナトリウム水和物(Sodium Dihydrogen Phosphate Dihydrate)
NaH2PO4・2H2O
156.01
無色又は白色の結晶又は結晶性の粉末である。水に溶けやすく、エタノール(95)にほとんど溶けない。やや潮解性である。
20mL 10管、50管 プラスチックアンプル
1) Levenson SM.,et al.:J Clin Invest.1953;32(6):497-509
2) 楠田 聡,他:日本未熟児新生児学会雑誌.2011;23(2):291-299
3) 秋葉 隆,他:日本透析医学会雑誌.2011;44(6):567-575
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