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処方箋医薬品注)
高乳酸血症の患者[高乳酸血症が悪化するおそれがある。]
通常成人は1回500~1000mLを徐々に静脈内に点滴注入する。投与速度は通常成人マルトース水和物として1時間当たり0.3g/kg体重以下(体重50kgとして本剤500mLを2時間以上)とする。なお、年齢、症状により適宜増減する。
循環血液量の増加により、症状が悪化するおそれがある。
水分補給が必要であり、電解質を含む本剤の投与により症状が悪化するおそれがある。
水分、電解質等の排泄が障害されているため、症状が悪化するおそれがある。
水分、電解質の過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。
水分、電解質代謝異常、高乳酸血症が悪化する又は誘発されるおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
低出生体重児、新生児、乳児、幼児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
投与速度を緩徐にし、減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
呼吸困難、血圧低下、頻脈、蕁麻疹、潮紅等があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
頻度不明
過敏症
発疹、そう痒
大量・急速投与
肺水腫、脳浮腫、末梢の浮腫
グルコース脱水素酵素(GDH)法を用いた血糖測定法ではマルトースが測定結果に影響を与え、実際の血糖値よりも高値を示す場合があることが報告されている1)。インスリン投与が必要な患者においては、インスリンの過量投与につながり低血糖を来すおそれがあるので、本剤を投与されている患者の血糖値の測定には、マルトースの影響を受ける旨の記載がある血糖測定用試薬及び測定器は使用しないこと。
薬剤を配合する場合には、配合変化に注意すること。
健康成人男性8例に本剤をマルトース水和物として0.3g/kg/hrの速度で静脈内に3時間投与した結果、血漿中マルトース水和物濃度は、投与終了時に187mg/dLに達した後、指数関数的に減少した2)。
健康成人男性8例に本剤をマルトース水和物として0.3g/kg/hrの速度で静脈内に3時間投与した結果、本剤投与開始8時間後までの尿中排泄率は、総糖質として投与量の24.3%(マルトース水和物として8.9%、ブドウ糖として15.4%)であった2)。
本剤は細胞外液の補給・補正、エネルギー補給効果を示す。本剤に含まれるL-乳酸ナトリウムは、体内で代謝されてHCO3-となり、アシドーシスを補正する。
急性失血ウサギに対する本剤の効果を、糖(5%ブドウ糖又は5%ソルビトール)加乳酸リンゲル液及び乳酸リンゲル液と比較検討した(投与速度:1時間当たり60mL/kg体重(糖質として3g/kg体重注)))。その結果、本剤は、救命率、血圧維持効果において最も優れており、動脈血pH及び血漿浸透圧を正常域値内に維持した3)。
絶食飢餓ウサギを用いた試験において、本剤の静注による血糖値の上昇は軽微であり、インスリンの分泌増加もほとんど認められなかった(投与速度:1時間当たり10mL/kg体重(糖質として0.5g/kg体重注)))。また、乳酸値、ピルビン酸値への影響はなく、NEFAの上昇が抑制された4)。
注)本剤の承認された投与速度はマルトース水和物として1時間当たり0.3g/kg体重以下である。
250mL 20袋 ソフトバッグ500mL 20袋 ソフトバッグ
1) 佐野俊一,他:プラクティス.2004;21(1):91-96
2) 田原保宏,他:医学と薬学.1990;24(4):1087-1096
3) 向井 浄,他:薬理と治療.1977;5(4):990-1007
4) 松田 勲,他:薬理と治療.1977;5(2):323-331
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