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処方箋医薬品注)
出血の少ない手術侵襲の小さな患者に用いるよう考慮すること。
通常成人、1回500~1000mLを点滴静注する。投与速度は通常成人ブドウ糖として1時間当たり0.25g/kg体重以下とする。なお、年齢、症状、体重により適宜増減する。
急速投与した場合、低ナトリウム血症を起こすおそれがあるので、1時間当たり20mL/kg体重以下の速度で投与すること。
術中に大量出血が生じた場合、本剤のみでは循環動態の改善・維持が困難であると考えられるので他の適切な処置を講じること。
血糖値が上昇することにより、症状が悪化するおそれがある。
循環血液量の増加により、症状が悪化するおそれがある。
水分、電解質等の排泄が障害されているため、症状が悪化するおそれがある。
水分、電解質の過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
投与速度を緩徐にし、減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
頻度不明
大量・急速投与
脳浮腫、肺水腫、末梢の浮腫
薬剤を配合する場合には、配合変化に注意すること。
整形外科、形成外科、耳鼻科等の手術患者198例を対象とした国内第Ⅲ相試験1)において、本剤又は対照薬(市販の5%ブドウ糖加酢酸リンゲル液)を静脈路確保後1時間目までは10mL/kg/hr、以後1時間は5mL/kg/hrの速度で合計2時間持続投与した。有効性解析対象症例182例(本剤群88例、対照薬群94例)における有効性評価(血糖値の調整、尿量の維持、循環動態の維持、その他尿糖の検査値等を総合的に評価し、6段階で判定)は、「有効」以上が93.2%(82/88例)であった。副作用発現頻度は本剤群で0%(0/89例)であった。
本剤は大量出血を伴わない循環血液量、組織間液減少時及び高張性脱水又はその傾向が認められる場合の細胞外液の補給・補正効果を示す。本剤に含まれる酢酸ナトリウムは、体内で代謝されてHCO3-となり、アシドーシスを補正する。
手術侵襲モデルラット及び70%肝切除ウサギを用いて、本剤投与前後の血中電解質濃度、尿中排泄量を、5%ブドウ糖加乳酸リンゲル液、5%ブドウ糖加酢酸リンゲル液及び生理食塩液を対照薬として比較した。その結果、対照薬と同様にナトリウム、カリウム、クロールの血中濃度は良好に維持され、電解質組成に準じた尿中排泄が認められ、対照薬に比べてナトリウムの貯留傾向は抑制された2),3)。
70%肝切除ウサギを用いて、本剤投与後の血中乳酸濃度、血糖値を5%ブドウ糖加乳酸リンゲル液、5%ブドウ糖加酢酸リンゲル液及び生理食塩液を対照薬として比較した。その結果、血中乳酸濃度の上昇は、5%ブドウ糖加乳酸リンゲル液に比べ軽度で、酢酸濃度も投与終了30分後には投与前値に回復した。血糖値の上昇は、各輸液中のグルコース濃度を反映した結果となり、本剤群における血糖値の上昇は、5%糖加対照薬群に比べ有意に低く、尿中への糖排泄もほとんど認められなかった3)。
500mL 20袋 ソフトバッグ
1) 岡田和夫,他:臨床医薬.1993;9(6):1409-1427
2) 平田 充,他:薬理と治療.1992;20(12):4817-4826
3) 平田 充,他:薬理と治療.1992;20(12):4827-4841
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