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処方箋医薬品注)
経口摂取が不能又は不十分な場合の水分・電解質の補給・維持、エネルギーの補給
本剤を投与する場合には、患者の尿量が1日500mL又は1時間当たり20mL以上あることが望ましい。
通常成人には、1回500~1000mLを点滴静注する。投与速度は、通常成人ではブドウ糖として1時間当たり0.5g/kg体重以下とする。なお、年齢、症状、体重により適宜増減する。
血糖値が上昇することにより、症状が悪化するおそれがある。
循環血液量の増加により、症状が悪化するおそれがある。
水分、電解質等の排泄が障害されているため、症状が悪化するおそれがある。
水分、電解質の過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
投与速度を緩徐にし、減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
5%以上
0.1~5%未満
頻度不明
注射部位
血管痛
静脈炎
肝臓
AST、ALTの上昇
代謝
低ナトリウム血症
大量・急速投与
脳浮腫、肺水腫、末梢の浮腫、水中毒、高カリウム血症、血栓性静脈炎
薬剤を配合する場合には、配合変化に注意すること。
経口・経腸摂取が数日間不能又は不十分と予測される内科領域の患者149例を対象とした多施設共同並行群間比較試験1)において、本剤又は市販の5%マルトース加電解質維持液(対照薬)を1日当たり1000~2500mLを3日間静脈内に投与した。有効性解析対象症例130例(本剤群68例、対照薬群62例)における自覚症状・他覚所見・一般状態、水分バランス、電解質バランス及び糖の利用を指標とした医師の総合評価による本剤の有効性評価は、有効以上が83.8%(57/68例)であった。副作用の発現頻度は、本剤群で11.3%(8/71例)であり、主な副作用は、血管痛8.5%(6/71例)であった。
中等度の手術侵襲を受け、術後数日間経口摂取が不能と判断された患者183例を対象とした多施設共同並行群間比較試験2)において、本剤又は市販の5%マルトース加電解質維持液(対照薬)を35~50mL/kg/日で術後3~4日間末梢静脈内に投与した。有効性解析対象症例164例(本剤群79例、対照薬群85例)における自覚症状・他覚所見・一般状態、水分バランス、電解質バランス及び糖の利用を指標とした医師の総合評価による本剤群の有効性評価は、有効以上が84.8%(67/79例)であった。副作用の発現頻度は、本剤群で9.4%(8/85例)であり、血管痛であった。
中等度以下の手術後、数日間経口摂取が不能又は不十分と判断された患者182例を対象とした多施設共同二重盲検群間比較試験3)において、本剤又は市販の10%糖加電解質維持液(対照薬)を35~50mL/kg/日を目安に術後3日間静脈内に投与した。有効性解析対象症例176例(本剤群88例、対照薬群88例)における臨床症状及び臨床検査値の推移により評価した本剤群の有効性評価は、有効が88.6%(78/88例)であった。副作用の発現頻度は、本剤群で4.4%(4/90例)であり、血管痛(うち、1例は血管炎を重複)であった。
本剤は水分・電解質の補給・維持、エネルギーの補給効果を示す。
70%肝切除負荷慢性肝障害ラット及び正常ラットを用いて、本剤の電解質維持効果を検討した結果、血漿電解質濃度は、本剤投与により維持された4),5)。また、カルシウム、リンを含有しない10%ブドウ糖加乳酸維持輸液又は5%マルトース加酢酸維持輸液に比べ、カルシウムやリンの低下を抑制した4)。
手術侵襲ラットを用いて、体重、血液生化学的検査、肝臓検査、尿検査を指標に本剤の栄養学的効果を検討した結果、体重減少は軽度で、血清総ケトン体の上昇、トリグリセリドの低下、肝臓グリコーゲンの低下は抑制された6)。また、正常イヌにおける栄養学的効果を検討した結果、血清総蛋白、リン脂質、総コレステロールの低下、肝臓グリコーゲンの低下は抑制され、10%ブドウ糖加乳酸維持輸液と同等の効果が認められた7)。また、70%肝切除負荷慢性肝障害ラットにおいて、尿中への糖排泄はほとんどなかった4)。
250mL 20袋 ソフトバッグ
500mL 20袋 ソフトバッグ
1) 越川昭三,他:基礎と臨床.1993;27:767-791
2) 斎藤洋一,他:基礎と臨床.1993;27:793-820
3) 斎藤洋一,他:臨牀と研究.1996;73:2354-2370
4) 禿 英樹,他:薬理と治療.1992;20:4013-4022
5) 禿 英樹,他:薬理と治療.1992;20:4031-4038
6) 阿部俊一,他:薬理と治療.1996;24:1439-1450
7) 坂部真一,他:薬理と治療.1996;24:1451-1461
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