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処方箋医薬品注)
通常成人1日量1~3カプセル(レボドパとして250~750mg)を1~3回に分けて食後直ちに経口投与する。その後2~3日毎に1日量として1カプセル(レボドパとして250mg)宛増量し、症例毎に最適投与量を定め維持量とする。(標準維持量1日1.5~3.5g)。なお年齢、症状に応じて適宜増減する。
通常成人レボドパとして1日量250~750mgを1~3回に分けて食後直ちに経口投与する。その後2~3日毎に1日量として250mg宛増量し、症例毎に最適投与量を定め維持量とする。(標準維持量1日1.5~3.5g)。なお、年齢、症状に応じて適宜増減する。
症状が悪化するおそれがある。
血糖値の上昇を誘発し、インスリン必要量を増大させるとの報告がある。
眼圧上昇を起こし、症状が悪化するおそれがある。
精神症状が悪化するおそれがある。
副作用の発現が増加するおそれがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことが望ましい。動物実験(マウス、ラット)で初期発生への影響及び胎仔毒性が認められている。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。乳汁分泌が抑制されるおそれがある。動物実験(ラット)でレボドパの乳汁移行が知られている。
不安、不眠、幻覚、血圧低下等の副作用があらわれることがあるので注意すること。生理機能の低下によりレボドパに対する忍容性が低下していることが多い。
脳内ドパミンが減少し、本剤の作用が減弱するおそれがある。
脳内のドパミンを減少させてパーキンソン症状を悪化させる。
血圧降下剤の作用を増強することがある。
機序は不明であるが、レボドパに血圧降下作用があるためと考えられている。
本剤の作用が減弱することがある。
これらの薬剤によりドパミン受容体が遮断される。
不整脈を起こすことがある。
ハロタン等は交感神経のα、βレセプターの感受性を高める。一方、レボドパとの併用ではレボドパから転換したドパミンがα、βレセプターに作用して、不整脈を起こす可能性がある。
末梢での本剤の脱炭酸化を促進するため、本剤の作用が減弱することがある。
ピリドキシンはレボドパ脱炭酸酵素の補酵素であり、併用によりレボドパの末梢での脱炭酸化を促進し、レボドパの脳内作用部位への到達量を減少させると考えられる。
精神神経系の副作用が増強することがある。
併用によりレボドパの効果増加につながるが、同時に精神神経系の副作用が増強される可能性もある。
本剤の作用を増強するおそれがある。
これらの薬剤により、ドパミン遊離が促進する可能性がある。
本剤の作用が減弱するおそれがある。
パパベリン塩酸塩が線条体にあるドパミンレセプターをブロックする可能性がある。
キレートを形成し、本剤の吸収が減少するとの報告がある。
機序は不明であるが、イソニアジドによりドパ脱炭酸酵素が阻害されると考えられている。
急激な減量又は投与中止により、高熱、意識障害、高度の筋硬直、不随意運動、ショック状態等があらわれることがあるので、このような場合には、再投与後、漸減し、体冷却、水分補給等適切な処置を行うこと。
前兆のない突発的睡眠があらわれることがある。
急激な眼圧上昇を伴う閉塞隅角緑内障を起こすことがあるので、霧視、眼痛、充血、頭痛、嘔気等が認められた場合には、投与を中止し、直ちに適切な処置を行うこと。,
10%以上注1)
5~10%未満注1)
0.5~5%未満注1)
0.5%未満注1)
頻度不明注1)
精神神経系
不随意運動
興奮、めまい、頭痛、倦怠感、不眠
妄想、傾眠、味覚異常
多弁、見当識障害、病的賭博、病的性欲亢進、ドパミン調節障害症候群
消化器
嘔気・嘔吐(31.2%)食欲不振(14.7%)
口渇、便秘、胸やけ、下痢、唾液分泌過多、腹痛、腹部膨満感
泌尿器
排尿異常
血液
貧血
白血球減少
過敏症
発疹
循環器
起立性低血圧
血圧低下、血圧上昇、心悸亢進
不整脈
眼
視覚異常
肝臓注2)
AST上昇、ALT上昇
腎臓
浮腫
その他
発汗、熱感、体重減少
筋肉痛、耳鳴、脱毛、唾液・尿の変色(黒色等)
嗄声、痰・口腔粘膜・汗・便等の変色(黒色等)
ニトロプルシドナトリウム水和物の検尿テープによる尿検査では、ケトン体反応が偽陽性になる場合がある。
本剤の過量投与により、異常な不随意運動、混乱、不眠、まれに嘔気、嘔吐、不整脈等が起こるおそれがある。
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある。
パーキンソニズムの患者5例を対象として、レボドパ1回0.5~1gを経口投与したときの血中レボドパ濃度は、0.5~3時間にピーク(平均2.07μg/mL)を示し、その後比較的急速に減少して、投与6時間後にはほとんど消失した。一方、血中ドパミン濃度は2~4時間でピーク(平均1.61μg/mL)を示し、その後徐々に減少するが、6時間後もなお1μg/mL前後の値を示した1) 。
ラットに14C標識レボドパを経口投与し、体組織への分布状態を全身オートラジオグラフィーで観察した結果、投与1時間後には脳内への取り込みが最大となり、尾状核、被殻への局在が認められた。また、肝臓、腎臓、膵臓、皮膚等にも投与1時間後に最も高い放射能活性が認められた2),3) 。
ラットに14C標識レボドパを経口投与した際、投与されたレボドパは、ほとんどが尿中にホモバニリン酸(HVA)、3,4-dihydroxyphenyl acetic acid(DOPAC)の形で排泄され、投与後24時間までに投与量の85%以上(放射能活性比)が尿中に、約5%が糞中に排泄された2) 。
本剤の臨床試験は、68施設、総症例549例のパーキンソン病及びパーキンソン症候群を対象に実施された。その結果、主要三症状の改善を指標とした場合、無動~寡動では81.1%(330/407)、筋強剛では79.9%(401/502)、振戦では64.1%(300/468)の改善率を示しており、全般的には85.9%(472/549)の有効率が得られた。本剤は初回250~750mg/日から開始し、以後2~3日毎に250mg/日ずつ増量してゆくが、維持量は1日2~4gが最も一般的な用量であった。また、パーキンソン病、パーキンソン症候群を対象とした比較対照試験の結果、本剤の有用性が認められた4),5),6),7),8) 。
レボドパは、パーキンソン病の病態生理に重要な関連性を有するといわれるドパミンの前駆物質で、その投与により血液・脳関門を通過し脳内に取りこまれ、そこでドパミンに転換されて生理作用を発揮し、パーキンソン病及びパーキンソン症候群に効果をもたらすとされている9),10) 。
実験的にペントバルビタール麻酔ネコを用い、尾状核、中脳網様体、大脳皮質、小脳前葉等を電気刺激することによって引き起こされるγ運動ニューロン放電の促進がレボドパの投与によって抑制される11) 。
マウスのレセルピンによるせむし様姿勢、ラットのレセルピンによる筋緊張亢進、ラットの尾状核刺激による回転運動及びマウスのレセルピンならびにフィゾスチグミンによる無動又は寡動の症状にレボドパが拮抗することが認められている。正常又は片側性脳損傷サルにα-メチル-チロシンを投与すると振戦及び緊張が誘発されるが、レボドパの投与により短時間内に消失がみられている12),13) 。
レボドパ(Levodopa)
3-Hydroxy-L-tyrosine
C9H11NO4
197.19
本品は白色又はわずかに灰色を帯びた白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはない。本品はギ酸に溶けやすく、水に溶けにくく、エタノール(95)にほとんど溶けない。本品は希塩酸に溶ける。本品の飽和水溶液のpHは5.0~6.5である。
約275℃(分解)
pH
1.2(日局、第1液)
6.8(日局、第2液)
分配係数(log Pow)
-2.5
-2.4
Pow=(オクタノール相のレボドパ濃度/水相のレボドパ濃度)(フラスコ振とう法)
L-DOPA
開封後は、遮光して保存すること。
(PTP)100カプセル(10カプセル×10×1袋)
(バラ)100g
1) 東儀英夫他:脳と神経.1977;29(8):873-878
2) Shindo,H.,et al.:Chem.Pharm.Bull.1973;21(4):817-825
3) Shindo,H.,et al.Chem.Pharm.Bull.1972;20(5):966-973
4) 後藤文男他:臨床薬理.1971;2(1):14-23
5) 井上尚英:内科.1972;30(5):907-915
6) 加瀬正夫他:日本医事新報.1971;No.2453:21-34
7) 岡嶋 透他:内科.1972;29(2):335-343
8) 斎藤佳雄他:診療と保険.1972;14(2):163-200
9) Hornykiewicz,O.:Pharmacol.Rev.1966;18(2):925-964
10) Cotzias,G.C.,et al.:N.Engl.J.Med.1967;276(7):374-379
11) 酒井 豊他:日本薬理学雑誌.1973;69(3):467-482
12) 高木 弘他:三共研究所年報.1970;22:123-141
13) Bedard,P.et al.:Can.J.Physiol.Pharmacol.1970;48(1):82-84
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