当ウェブサイトを快適にご覧いただくには、ブラウザのJavaScript設定を有効(オン)にしていただく必要がございます。
処方箋医薬品注)
放射線曝射ないし薬物による白血球減少症
アデニンとして、通常成人1日10~120mgを筋肉内注射又は静脈内注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
症状を悪化させることがある。
排泄障害により副作用があらわれることがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊娠(10日目)マウスに腹腔内投与した実験で、胎仔死亡、成長抑制及び前頭脳ヘルニア、口蓋裂、兎唇、前肢欠損、尾欠損等の奇形が認められている1)。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
少量から投与を開始するなど慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
,
頻度不明
過敏症
発疹、そう痒感
消化器
悪心
その他
頭痛
本剤の臨床試験は、悪性腫瘍の放射線療法及び化学療法時に起こる白血球減少症を対象に244例(静注120例、筋注101例、併用その他23例)について実施された。いずれも本剤投与前後の白血球数の変動について検討されているが、おおむね1週~1ヵ月の投与で白血球数の増加による治療効果が認められた。
14C標識アデニンによるin vitro実験(ウサギ)において、アデニンは骨髄細胞のRNA、DNAによくとりこまれ、核酸合成に利用される2)。
アデニンは動物実験で抗腫瘍剤(ウサギ、ニワトリ)3),4),5)、アミノピリン(ラット)6)、ベンゼン(ウサギ)7)等薬剤投与によって起こる白血球減少を抑制し、増加させる(in vivo)。
放射線照射に対する防禦作用及び白血球減少の抑制ならびに回復促進効果が認められる(マウス)8)(in vivo)。
アデニン(Adenine)
6-aminopurine
C5H5N5
135.13
本品は白色の結晶又は結晶性の粉末で、におい及び味はない。本品は酢酸(100)にやや溶けにくく、水、メタノール、無水酢酸又はエタノール(95)に極めて溶けにくく、1-ブタノール又は2-ブタノンにほとんど溶けない。水酸化ナトリウム試液又はアンモニア試液に溶ける。希塩酸に溶ける。
フラスコ振とう法による本品の水とオクタノールの分配係数log Pow(Pow=オクタノール相の濃度/水相の濃度)は-0.1(pH7.0)であった。
2mL:50管(緩衝液1.5mL 50管添付)
1) Fujii T., et al.:Okajimas Folia anat.Jpn.1972;49(1):47-53.
2) 中村 徹他:日本血液学会雑誌. 1962;25(3-4):490-491.
3) 稲津佳彦他:高峰研究所年報. 1959;11:162-175.
4) 岡本良平他:京都府立医科大学雑誌. 1961;69:505-510.
5) 北川司良他:外科の領域. 1961;9:290-296.
6) Lecoq R.:Int.Z.Vitaminforsch Beih.1957;27(3):291-300.
7) Paolino W., et al.:Panminerva Med.1960;2:5-8.
8) 宮崎 亨他:和歌山医学. 1962;13(3-4):107-112.
大原薬品工業株式会社 お客様相談室
〒104-6591 東京都中央区明石町8-1 聖路加タワー36階
TEL 0120-419-363 FAX 03-6740-7702URL https://www.ohara-ch.co.jp
大原薬品工業株式会社
滋賀県甲賀市甲賀町鳥居野121-15
Copyright © Pharmaceuticals and Medical Devices Agency, All Rights reserved.